メランコリア

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『クララシューマン 愛の協奏曲』(2008)

2011-08-09 21:03:34 | 映画
『クララシューマン 愛の協奏曲』(2008)独=仏=ハンガリー
監督・脚本:ヘルマ・サンダース=ブラームス
出演:マルティナ・ゲデック、パスカル・グレゴリー、マリック・ジディ、クララ・アイヒンガー、アリーネ・アネシー、マリーネ・アネシー、サーシャ・カバロス、ペーター・タカツィ ほか

trailer

画家・音楽家の伝記映画にハマってて、
ありきたりな副題からして不倫のドラマだろうと軽く思ってたけど、
悲しすぎて、涙よりも息が苦しくなって具合が悪くなりそうだった
撮った女性監督がブラームス家の末裔にあたるってゆうからビックリ/驚
俳優陣がみな魅力的。

story
生活費を稼ぐため各地を演奏ツアーして回るシューマン夫妻。
夫の偏頭痛や幻聴が悪化し、妻クララも子どもと離れて暮らすのが辛く、
2人は念願の一軒家に引越し、夫は作曲に専念。
だが、オーケストラの指揮は夫には荷が重く、
クララが代替となることにタウシュ(副指揮者?)は反対する。

演奏を聴いてクララに魅せられたブラームスは、貧しい船上生活者だったが、屋敷に同居することに。
彼の作曲の才能を高く評価したシューマンは後継者として周囲に公表するが、
自由奔放にクララへの愛情を示すブラームスと妻の関係に嫉妬心も抱くのだった。

新しい協奏曲が大絶賛を浴びたにも関わらず、夫の病気は進行し、アヘン中毒から躁鬱も激しくなる。
カーニバルの列に加わり、そのままライン川に飛び込む。。


有名作曲家の妻というよりは、彼女自身が天才ピアニストとして世界中に認められていたんだな/驚
それでも、指揮者としては女性は異例なため、オケなどから嘲笑されるシーンもある。
作曲もしていたのに、女性蔑視のために途中で止めざるを得なかったのは大きな損失だ。
13年半の間に10回妊娠し、8人の子供を産んだってゆうのも凄い・・・
シューマンの末裔はいないのかしら???

ちなみに彼女とブラームスが恋愛関係にあったという事実の裏づけはまったくないそう。
ブラームスがクララを身近で支え続けたのは事実であり、
後を追うように亡くなっているため、縁が深かったことはたしかだな。
ウィキにある若い頃の写真を見ると繊細な美青年。

クララの伝記映画は、これまで、ほかにも2度映画化されている。
キャサリン・ヘプバーン主演『愛の調べ』、
ナスターシャ・キンスキー主演『哀愁のトロイメライ』
ナスターシャ・キンスキー出演作は大体観てるから、もしかして観たかなあ?

マルティナ・ゲデックは、豊満なセクシーさと、妻・母としての母性、芸術家としての知性を見事に体現していた。



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