メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

ラスト3日間

2011-08-31 23:55:55 | 日記
数日間、相方さんとは別作業を頼まれてて、一時的に平穏だったんだけど、
事情を知らない社員さんから「2人で分けてやってもらえます?」と校正を頼まれたのがいけなかった
途端にデスクトップ中央に堂々とゲームの画面を出して、遊び始める相方さん。
あと2日だからやる気ないですか?
報告しようかと思ったが「あと1日っ!」てガマンした。



そしてラスト。
今日は絶対なにかあるって予感があって、休もうかとも思ったけど一応出勤
その日も頼まれた仕事を放ってゲームしたり、メール打ったり。
なる早で仕上げて欲しいから2人に分けられてるのに、お別れの挨拶でも打ってるんだろうか?
さすがに怒りが煮えたぎってクラクラしてきたから、「仕事しないんですか?」て質問したら、
「今、メール打ってるんです」「今しなきゃいけないんですか?」「今打たなきゃいけないメールなんです」て負けない

しばらくして、「じゃあ、わたしも言わせてもらいますけど・・・」で始まって、
延々とこれまで彼女が怒ってたことをぶちまけてきた
そっくりそのまま本人にお返ししたいことばかり。
どうやら、一番怒ってたのは、分類作業の際にわたしが「お互いの認識が違うので、社員さんに聞いてもらえますか?」と言ったことらしい。

それだって、元を正せば、彼女が何度も同じ質問をしてきて作業にならないから、
ここで2人で話していても埒が明かないし、社員さんでも明確な答えは出ないから、
「一度バイヤーさんに見せるまでは保留で、万一間違っていても修正はカンタンだからOK」て
何度も言われたのにも関わらず、またぞろ同じ質問をしてきたので、言ったことだ。
その経緯をすっかり忘れて、言われたことに感情的に怒っているだけのこと。

「わたしのほうが傷ついた」「いや、わたしが先だ」と無意味な子どもじみたケンカになってきたから、
「もう止めましょう!」といったん切ったのに、またしばらくすると「あと、1つだけ言わせてください」て全然止まらないっ!
それも、また同じことの繰り返し。話を聞いてないんだろうか?
言いたいことをゆって、「はい、すべてあなたが正しいです」て言われるまで言い続けるんだろうか?

社員さんが見かねたのか、打ち合わせに呼んでくれて助かったけど、
「大丈夫?」て聞かれて、興奮の糸が切れて、思わず泣いてしまった/涙
その後は作業をまた分けてもらったけど、彼女はまた社員さんに文句を言い、
席に戻ったわたしに、また「あと1つだけ・・・」て、もういいよ・・・


帰りはどうするのかとやきもきしてたら、わたしがコップを洗っている間にさっさと帰ってしまって、もういなかった。
最後まで「らしい」ぜ。
こんなに地獄のように長くて辛い1日はなかった。
いや、数年前のOさん以来だ。ワースト2位。

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『カラヴァッジョ 天才画家の光と影』(2007)

2011-08-31 22:35:39 | 映画
『カラヴァッジョ 天才画家の光と影』(2007)
監督:アンジェロ・ロンゴーニ
出演:アレッシオ・ボーニ、エレナ・ソフィア・リッチ、ジョルディ・モリャ、パオロ・ブリグリア、ベンヤミン・サドラー、クレール・ケーム、マリア・エレナ・ヴァンドーネ、マウリツィオ・ドナドーニ、シモーネ・コロンバリ、セイラ・フェルバーバウム、ルベン・リジーロ ほか

ウィキに「イタリアで放送された全2話のテレビ・ミニシリーズ、日本では2010年に、1本の映画作品として公開」とある。
昔、デレク・ジャーマン『カラヴァッジョ』も観たけどすっかり忘れた(もっとアーティスティックだった気がする。
とにかく、1枚の絵が何百年も後世に残るってことが、どんなに奇跡的な所業かってのが分かる。
主義主張は別にして、その日に食べるために、権力者をより美化して描かなければならなかった時代なんだな。

story
父をペストで亡くし、その後母も亡くして、絵のうまいカラヴァッジョは、工房で働き始める。
美しく権力もある伯爵夫人のバックもあり、また剣術にも自信があったため、
短気を起こしてトラブルになるたびに周囲に助けられる。

ローマで伯爵夫人のつてでメディチ家に雇われ、名声を得るが、
そこでも決闘をしては投獄されることの繰り返し。

聖母マリアのモデルに町の娼婦を使うなど、芸術の面でもモメ事がつづく。
愛するレナを傷ものにされた怒りで、チンピラを決闘で殺してしまい、マルタ島に逃げる
そこで権力者の肖像画を描いて気に入られ、昔剣をくれた恩人との再会もあって、
マルタ騎士団の一員に昇格する。

またまたトラブルを起こして島も追われ、シチリアの友人にかくまわれる。
ついに恩赦が下り、ローマに戻るが騙され、マラリアで弱った体で船からも棄てられて、名もない島で病死する。


両親の死の強烈な体験が黒騎士、黒馬の姿となって追いかけてくるイメージは印象的。
それにしても、なんで画家ってこんなに短気で、激情型の人が多いんだろうね
みんな貧乏で、体が弱い。カラヴァッジョもしょっちゅうマラリアで死にそうになってるし。
そもそも剣と絵筆ってまったく違った道具を両方得意だったってのがトラブルの元だな

昔のテニスって、両手に皮手袋みたいのをはめて打つ競技だったんだ/驚×300
火あぶり、首切り、昔の処刑は残酷すぎる。これが同じ人間かと思うくらい。
中世の外科治療も、麻酔もなく、ザックリ切れた傷口を直接針でさくさく縫ってて、信じられない
こんな時代に生まれなくて、ほんとラッキーだった。
てか、今の治療だって切ったり貼ったりで充分野蛮だと思うけど。。涙


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『わたしの愛する孤独』

2011-08-31 22:28:11 | 
『わたしの愛する孤独』(立風書房)
メイ・サートン/著 落合恵子/訳

タイトルのカッコよさと、葉祥明を思わせる灯台の表紙絵(メイさん本人が描いたのか?!驚)に惹かれて、借りたら詩集の分野なのかな?
著者のメイ・サートンさんは、ファンが多いみたいだけど、初めて知った。
若い頃は演劇畑にいて、詩は若い頃から書いていて、その後、出版してファン層を広げていった。
本書は『The world of light』ってゆうドキュメンタリー映画の撮影がきっかけで、
その作品に収め切れなかった彼女の言葉を集めたものらしい。

「わたしたちものを書く女 奇妙な怪物たちは
得がたい答えを求めて みずからのこころの内を旅しつづける」

ヴァージニア・ウルフ、ジョルジュ・サンドなど、
歴史上の著名な女流作家の名前をたくさん出しつつ、
彼女も女性にインスパイアされて詩を書く作家であり、
自らの作品を紹介しながら詩作の構成なんかも説明している。

朝の3時間のワークがもっとも大切な時間であるとか、
小説を書くのは選択の問題だけれども、詩を書くことは選ばれた者たちだけだとか、
メタファー(隠喩・暗喩)がもっとも重要だとか、
1回読んだ限りでは深すぎてよく分からない部分も多いが、
わたしも書くことが好きだから、文章で表現するとはなんぞやみたいな話に興味津々。

「怒りという感情からも学ぶことはある」みたいなひと言もリンクした。

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