メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(1996.3~ part1)

2013-06-17 14:26:39 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回は明るい緑色のノートからご紹介。『X-FILES』のSECOND SEASONがほとんど占めてますw

  

photo1:映画史上に残るフランス映画の名作『天井桟敷の人々』。今一度観たいと思いつつ長すぎて諦めてる
photo2:『X-FILES』のSECOND SEASON。
photo3:そっか短大の友だちが結婚したのはこの年かぁ・・・感慨深い

若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『X-FILES SECOND SEASON』
監督:クリス・カーターほか 出演:デイヴィッド・ドゥカヴニー、ジリアン・アンダーソン ほか

 

【FILE No.201 Little Green Men】
さてさてやっと日本でレンタルとなったSECOND SEASON。これだけ世界中話題騒然となった後は、
さすがのスタッフもより話を面白く、深く描くにはプレッシャーもかかったことだろう。
この幕開けの第1話は異星人との接近遭遇というメインテーマを置くとともに、
2人のその後や、モルダーの妹の誘拐事件が初めて明らかにされるという、続編らしいファンへの思い遣り?!がある。
このそっくりなモルダー少年役をよく見つけたなってことにビックリ
妹も超美少女だし、遭遇シーンの緊張感あるシーンも見どころ。

ファイルを失ったけど彼らは諦めないでシリーズは続く。危うくFBIまで解雇されそうにもなるけど、
なぜか上司は危険を冒してまでモルダーを引きとめてくれた。その裏になにかワケでもあるのか、それも気になる。
2人のドラマ性もいいけど、肝心な超自然現象のほうも忘れないでほしい


【FILE No.202 THE HOST】
20分にも渡るかと思う長い近日公開映画の宣伝にちょっと辟易。ゴレンジャーと超合金そのマンマの作品には驚いたけど。
途中で知人と電話で話し込んだことにもめげず、このメモを書いている。
謎の寄生虫がいくら放射能とは言え、いかにも俳優が演ってるっていうヒト形なのはちょっとオーバーな気がする。
その特殊メイクはとびきりグロテスクでイケてる。いかにも臭ってきそうな排水路。
これが毎日大量に海に流れ込んでいるかと思うと、湖底や、下水道には本当に何が潜んでいるかわかんないものね。
放射能汚染による変形した生物写真は本物だろう。いつ自分たちの飲み水や食べものにも混入するか知れない恐怖を覚える。
ところでファイルは復活するの?レンタルは3巻までだけどもう7巻までの宣伝が入っている。全部一気に出しちゃえばいいのに。
噂どおりジリアンが妊娠中でオーバーコートでお腹を隠している。こんな撮影の裏話もファンには見どころなんだよね。


【FILE No.203 Blood】
さて、SECOND SEASONの2巻目最初は非認定の農薬LSDMが撒かれ、その副作用で恐怖症状が増幅し、
大量殺人を引き起こすという「X-FILES」では比較的ストレートな展開。
モルダーは「こんな難しいケースは初めてだ」というけど、田舎の警官が全信頼を委ねるほど頭の回転が冴えてて、
電気機器が壊されているという共通点から副作用を起こす物質の存在まですぐに発見しちゃう。
ファイルがなくても彼の頭脳だけでやっていけるんじゃないかって感じ。まだファイル復活のきざしはなし。
この後、モルダーにも幻覚が見えるんだけど、携帯電話の表示に出てきたのは、「ALL DONE」と「BYE BYE」。
モルダーの恐怖心は何だったのか? ちょっと本当のところは不明だけど、なんとなくファンをニヤリとさせる演出。


【FILE No.204 SLEEPLESS】
今作はなかなか興味深くて斬新なアイデアと共に映像に鋭さが光る。
パソコンの青いモニターの色がスカリーの丸眼鏡に映ってるクールなシーン。
「2人の絆は離れてからさらに強まっています」
「新しいパートナーとは合ってる? 私と組んでた時より静かでせいせいするでしょ」「よく我慢してたと感謝してるよ」
ここで2人の絆のシーンを振っておいて、謎の上官らの「問題には解決策がある」ついに次回でスカリー誘拐か?
第2のディープスロートも出現。黒人で上官にはもうすでにバレてる。「だが危険は隣り合わせにある」この黒人俳優もカッコいい。
やっぱりモルダーにはこういう情報屋の存在が必要なのか?
新パートナーが関わっているんだから、ほんと「TRUST NO ONE」だよね。
テレパシーで人を殺せるのか?ってことより、他人の夢に入り込む実験が進んでいるってことのほうがビックリ!
アメリカならなんでもやり得るからねぇ・・・


【FILE No.205 Duane Barry】
そろそろSECOND SEASONの盛り上がりにさしかかった。というよりスカリーことジュリアン・アンダーソンのオメデタで
誘拐される設定となったのだが、考えれば他の人が半そでの時に1人だけぶ厚いロングコートの彼女、
いつもなら突然の侵入者でも必死で抵抗して、常にクールで素早く自己防衛できるはずの彼女もお手上げ。
このつづきはpart2,3へのお楽しみ。

今作ではアブダクトの詳細が映像でリアルに語られているのが見どころ。
背が小さく、金属みたいな肌でまぶしい光に包まれて動く宇宙人がスゴイ。
軍も絡んでいて、地球外生命体の到来を知ってて、テストに協力しているとまで言う。
きっと人がモルモットを勝手にあらゆる実験台に使っているのと同じなのね。
ただ人の脳のほうが発達していて、言葉も通じないというだけで。こう見れば宇宙人はあまり友好的でないみたい。

(『アミ』シリーズを読んだ今では、宇宙人に対するイメージが逆転してるけどね


【FILE No.206 Ascension】
「どの巻から見てもOK」というのが売り文句のシリーズ中、唯一続きものの「昇天」。
今作はとにかくスカリーがいないのを必死に探すという追跡劇で終始している(実は眠くて途中寝まくりだった
「唯一、私ができることはXファイルを再開させることだ」いよいよファイル再開か!
第2のディープスロートの次のメッセージは「Deny Everything(すべてを否定せよ)」
パートナーの裏切りも知り、モルダーは1人でこの危機を乗り越えなければならない。


【FILE No.207 '3'】
スカリーが誘拐されたまま再開したXファイル。いよいよ最初の事件は吸血鬼伝説。
映画でももうお馴染みの題材だから、Xファイル調も少しゆるんでドラマ性が強いつくりになっている。
吸血鬼伝説もいろいろあるけど、彼はちゃんと鏡にも映っていたし、
要は心底信じているかどうかで何でも起こりうるフシギな人間の能力にあるのかも。

それにしてもドゥキャブニーはイイ男だねえ!
名も上がってますます磨きがかかってモテモテだろうなあ、このモルダーみたいに。
半裸でヒゲを剃ってもらい、濃厚なキスシーンまであるというサービス、色っぽいシーンのオマケ付き
でもクロスのネックレスとスカリーのことも忘れないでね。


【FILE No.208 One Breath】
やっとスカリーが戻った!それも突然に、誰が運んだかも分からずに入院するなんてとっても妙な話だけど、
とにかくめでたく2人の主役が揃ったわけ。
誘拐したのはアブダクトを信じていた男だったけど、雰囲気からすると上層部が黒幕みたい。
それが分かっても何も手出しできない。理由は謎のまま。
やっぱりジリアン妊娠の末の苦肉の策でしかなかったのか?

昏睡状態が、川に浮かぶ船に乗り、ロープで結ばれ、対岸に妹らがいるというシーンで描かれているのが見どころ。
いつまでも目の裏に残る。「ツインピークス」的映像。
死んだ父親が迎えにきて「小さな娘に会えるならどんなことも惜しまない。だが今じゃない。まだもう少し先だ」
と言い残して去る場面や、周りがいかにも平和でリラックスした森に変わるシーンもイイ。
スカリーのお腹はスッキリしたけど、胸が異様に大きい。子どもが生まれたせい?まったくの余談だけどw


【FILE No.209 FIREWALKER】
Xファイルの事例にはこの手の寄生ものが多い。
確かに大自然の中には、まだまだ知られていない生物が存在しているだろうけど。
今回は火山の中の黒曜石から取り出された胞子状の植物。
早々に仕事復帰したスカリーがモルダーの突飛な見解に現実的な意見で対抗する様子が戻ってきた。

Xファイルは実際世界で起きた事件を基にしている部分もあるから、
こんな突飛な事件もまんざら嘘とは言い切れないところがあるから怖い。
この火山は実在するのかな? 様々な科学専門用語が出てくるのも特徴。
それなりのブレーンと情報に基づいたものなのだろうけど。


【FILE No.210 Red Museum】
オウム事件、狂牛病などが世界で騒がれている中、今作ではカルト教団に汚染牛が描かれているのは偶然だろうか?
感染病その他の異常事態が誰かの手によって意図的に広められたとするととてつもなく怖いことだ。
「三角フラスコ」に出てきた地球外DNAと関係があるらしい。
どうやら人に投与して実験が行われていて、その秘密を握るものらが消されていった。
老人も成長ホルモンが政府に認可されていることを鼻で笑ったように、
アメリカでも人々はもう巨大な国家機関への信用を失いつつあるのが、Xファイルのもう一つの大きな一貫したテーマでもある。
でもここまで徹底した疑いをかけられても番組に圧力がかからないって、やっぱり自由な国だな。

コメント

notes and movies(1996.3~ part2)

2013-06-17 14:26:38 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part1からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。

『X-FILES SECOND SEASON』
監督:クリス・カーターほか 出演:デイヴィッド・ドゥカヴニー、ジリアン・アンダーソン ほか

【FILE No.211 Excelsis Dei】
ちょっと同僚に先を越されたけど、めでたくSECOND SEASONをラストまで借りられて、
6巻目の最初は幻覚症状を起こすキノコによって霊を呼び覚ますポルターガイスト系の話。
モルダーの知識によると、ある民族は植物の毒の作用でトリップし、交霊するという。
スカリーいわく「民話の読みすぎ」。ここまできてハッキリした構成の約束事を2つ。
1.話の進行上、1人が信じたら、もう1人は信じない。2人の関係は常に反発し合い、補い合っていること。
2.大前提は事件が起こっている時は、必ずスカリーは行動が遅れて現場の超常現象を見逃すこと(いつもはとても素早いのにね
新薬が次々と開発される現代。無数の動物実験を経てもなお問題が起きて科学を妄信する人々に報復している。


【FILE No.212 Aubrey】
なぜだかXファイル得意のSFものが少なくなってる。
7巻の予告に出てくるのもシリアルキラーもの。両方とも流行りだけどね。
今回はその名も「遺伝的記憶」。前世の記憶が蘇って同じ殺人鬼に追われる『愛と死の間で』は
すごく面白いサスペンスだったけど、この始まり方もサスペンスに溢れてて思わず見入ってしまう。
でも、記憶まで子どもに伝わる? 悪の子は悪になる?
いつも確定的な証明や解決しないまま閉じられるのがこのXファイルの特徴のひとつ。
すっかり乗り移ったように、顔に赤いブツブツが浮かび、声まで変わってしまう瞬間は不思議で恐い。
モルダーは自分がひまわりの種が好きなのは、父譲りだっていう妙なセリフがあるw


【FILE No.213 Irresistible】
モルダーが炎恐怖症だったことが分かるエピソードがあったように、
いつも冷静で男女の差など全く感じさせない活躍をしているわれらがスカリー捜査官が最もうろたえた話がコレ。
死体愛好家、つまりフェティシズム。世の中いろんな人がいるものね。本当にいるのか?
実際見たらやっぱり恐い。「UFOより理解しがたい」
いつも死体解剖なんか朝飯前の彼女が幻覚まで見ちゃってちょっと変。
ラストは思わずモルダーの胸で泣き崩れるという印象的な結末。
一見フツーの青年、家庭にも問題などなくても少しずつ歯車がズレていく、サイコの恐ろしさは身近だ。
それにしてもあのボックスっていう初老の味のある地元警部、HSBの俳優に似てない?すっかり白髪だったけど。


【FILE No.214 Die Hand Die Verletzt】
さてSECOND SEASONの前半はここまで。今夏発売となる8~13巻までを首を長くして待つ楽しみがあるのは嬉しい。
映画化って噂もあることだし。これだけSFブームに火をつけてファンの期待もふくれあがる一方、
5/1発売の『KINGDOM』も噂が高まっている。こちらも当然チェック要。
Xファイルには何人ものキョーレツキャラが登場するけど、今度のおばさんもスゴかった!
目がSFXで獣みたいになっちゃうし、スカリーもちょっとマインドコントロールされて危なかった。
伝統的な『エクソシスト』系の不気味な恐さ。
「最近の悪魔崇拝は自然を大切にするから生贄の儀式などしない」と妙な見解だけど、
本当に動物を操ったり、念力で殺したりすることがあるのか???


『On the Air vol.1』(1991)
監督:デヴィッド・リンチ、マーク・フロスト 出演:イアン・ブキャナン、ナンシー・フリーグソン ほか



●第1話
TPの後の面汚しみたいにけなされていたから全然期待していなかったけど大爆笑
レスター・ガイ(映画スターらしい)を主人公にした低予算の「レスター・ガイ・ショー」で
浮気現場を夫が押さえる簡単明瞭の筋書きでリハーサルはOK。
でも8時の生本番でテンションピークで、とんでもないお笑い番組に早変わり。D.リンチ世界が繰り広げられる。
英語の変な演出家、コワーイ曲調、盲目の音響効果技師、キョーレツなキャラが勢ぞろい。
サックスのセクシーでコケティッシュなBGMがピッタリの濃い世界

●第2話
出演:トル・ジョンソン ほか
ちょっとテンション下がってるかな。ビリビリと雷が走ったみたいな終わり方もなかなか。これって30分番組だったのかな?

●第3話
出演:ゲイリー・グロスマン ほか
ハリアップツインズや盲目の彼の見ている2.5倍の世界もイイ。
なんだ、やっぱ妙にハマっちゃったのって最初だけ?
こうゆうコントってあるよね。「家を支えてるつもりか?」ってゆう
マルクスbros.のギャグまで使って、ルーティンで遊んでいる感じ。


『On the Air vol.2』
●第4話
なんだか書き留めることもなくなってきたな。このギャグ書いた人、これで笑えると思ったのかな?
'30の人なら爆笑したかもしれないけど。一応スラップスティックをめざしてるのかもしれない。
今回は「限りなく無事に近い男」毎回レスター・ガイが主役でなにかやればいいって設定。
低予算のインチキぶりはエド・ウッドにも匹敵。でも、これをリンチ風にしようとすることで金がかかっているかも。
とにかく昔の名優がすごいぜんそく持ちで、劇はいつもの如く失敗の連続。

●第5話
ルーティンもどき発見。板の攻撃を見事によける大道具係の男。少しまともな展開か?
今回はガイが昔、共演してちょっと噂もたてられた大女優シルヴィア登場。
ライト、音楽、カーペット。いまだにこんな人いそうだ。
厳しい局長さえ涙する「That's where I go, Entertainment!」
うーーん。いにしえのエド・サリヴァン・ショーみたいなノリだ。


『On the Air vol.3』
●第6話
さて、やっと!?ラストの3本目にして分かったのは、この『On the Air』自体が
「レスター・ガイ・ショー」そのもののB級番組で、D.リンチの狙いはまさにそこにあったんじゃない?

●第7話
ラストのメモをとろうと思ってたら寝ちゃって、超楽しみにしてたJ.レモン出演の『Mr.ロバーツ』が途中になっちゃった。
3日も前にビデオ予約してたのに、まったく。。。
ところで最もリンチ的なラストでは、「名前のない女」というビートニク前衛ダンサーが踊る。
社長と監督が会って2人で盛り上がってるのも不気味。
みんながなぜか乱入して踊って終わる。フシギなシリーズだった・・・。
この深夜番組見ている客はとってもマイナーだろうな。

コメント

notes and movies(1996.3~ part3)

2013-06-17 14:26:37 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part2からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『ウェンディの見る夢は』(1990)
監督:マイケル・パティンソン 出演:ロザンヌ・アークエット、ブルース・スペンス ほか
いつ観てもASMIKのNEWSTREAMの出だしは不思議な感覚にさせる。
サイドカーに乗ったマネキンみたいな女性、なびく白く長いスカーフ、光をキラキラ反射するラメの手袋、
ブルブルとエンジン音に合わせて息をしているかのような「NEWSTREAM」の文字。。
それはともかく作品のほうは軽めのラヴロマンス。もうちょっと話にひねりが欲しかったな。


『ゴッホ』(1990)
監督:ロバート・アルトマン 出演:ティム・ロス、ポール・リース ほか
ゴッホについての乏しい知識を埋め合わせようとして観たけど、彼が画家を目指してから死ぬまでの半生で
復習はできたけど、その一生の謎は深まるばかり。同じ画家でもダリとはかなり違うね。
今をときめく『ショートカッツ』『プレタポルテ』のアルトマン作品。彼がもう71歳だなんて信じ難い。
主演は『フォールームス』で注目度アップのティム・ロス。ベテラン俳優なんだね。テオ役のP.リースも気になる。
「自然は完璧だ」「じゃなぜ描く」「神より絵のほうが崇高だからだ」
浮世絵に夢中になったゴッホ。彼にとって絵を描くことは神に近付く手段だったようだ。


『天井桟敷の人々』(1945)
監督:マルセル・カルネ 出演:ジャン・ルイ・バロー、アルレッティ、ピエール・ブラッスール、マリア・カザレス ほか



第1部:犯罪大通り
幕があがり、幕が下りる。これは映画というより劇場で観る演劇に近い。美しいモノクロの世界。
観る前から、このジャケ写の1コマの絵の完璧な美しさで絶品なのが分かる。

下町の通称“犯罪大通り”は、活気に満ち、アーティストと、貧しいが人間味あふれた人々が行き交い、
笑い、涙、怒り、人生が見える場所。
そこには質屋であり、ラッパ吹き、夢占い師、タレ込み屋でもある男がいれば、愛の女神ギャランスもいる。
ここでもう悲劇の種は着々と根を張ろうとしているのが見える。
フランスの恋愛劇は、生命の源のように生まれ、悲劇の渦中で終わるんだ。
ピエロが首を吊ろうとした綱で少女が縄跳びをし、洗濯女が洗濯物を干すシーンは素晴らしい。

第2部:白い男
話は一気に6年後に飛ぶ。『風と共に去りぬ』かS.シェルダンの超訳小説のような面白さ。イイ男たちとイイ女!

久々にヤラれた!決闘はどうなったの 2人の仲は
これじゃ思い切り中途半端に放り出されて、私たちはどうしたらいいのか分からない。
「客は恋愛を持って帰る。お土産だ。役者は客と思いを分かちあえるのが最大の喜びだ」と言ったフレデリック。
通俗的な結末を押し付けられるよりマシかもしれないけど、もう少しだけこの人間模様のドラマを見続けていたかった。

子どもが出てきちゃどうしようもないけど、天使のような男の子がギャランスに
「大人になったら、あなたみたいな人と結婚する。それかママみたいな人」
「パパとママと僕は幸せです」って伝えに行かせるなんて最大の武器だね。
旅に出るにも男がいなくなった女神は一体あれからどうしたのか???


『SEVEN BEAUTIES』(1975)
監督:リナ・ウェルトミューラー 出演:ジャンカルロ・ジャンニーニ、フェルナンド・レイ ほか
軽いイタリアンコメディかと思いきや、とんでもなく重いテーマを知らない間に観せられていたって感じ。
そもそも別のを借りて、またレンタル屋の取り違えなんだけど
なぜか聞きづらいイタリア訛りの英語なんだな。どう見ても出演者も多分監督もイタリア人なんだけど、
なんだって英語の吹き替えをわざわざダブらせたのか?
セブンビューティーズと言えど、出てくるのは恰幅のいい女性ばかり。イタリア式美人の条件か?
主演の伊達男のアップばかりで劇場で観た客はどう思ったかな?
セリフ調でOH,YESと連呼する最初の曲とがなりたてる最後の曲は'70ぽくてカッコイイ

「結婚して子どもを20人も産むんだ。すぐにリンゴ1つで家族が争う時代になる。数がものをいう。すぐに始めよう」
人口が増えると争いが始まるってのにまだ産ませようって考えは全然違うんじゃないの?
ここまで生き残って、人間の尊厳も踏みにじられてもどうしようっていうのかな。


『ミュラー探偵事務所』(1986)
監督:ニキ・リスト 出演:クリスチャン・シュミット ほか
レンタル屋が前頁の作品と間違えたってのがコレ。ま、結果はどっこいどっこいだったけど。
これを堂々とコメディの棚のてっぺんに正面向いて飾っとくって根性はスゴイ。
宣伝コピーもなかなかうまく客を誘っているし“ふざけた映画だ”って、なるほどね。
そのふざけ方がナンセンスというより、本当にふざけてる。
オーストラリア産なのにドイツ語版なのがまずなによりふざけてる。
でも、それなりに愛嬌のあるB級ハードボイルドコメディミュージカルだった。
気に入ったのは、ちょっと東洋風にエキセントリックな女が「今何時」と所々に顔を出し、
キレイな高音で♪月が好き と歌いながら屋根から空中にいくシーンはとってもシュール。


『サンドイッチの年』(1988)

監督:ピエール・ブートロン 出演:ヴォイチェフ・プショニヤック、トマ・ラングマン ほか
フランス映画には滅多にハズレがない。ラストが希望と違うことがあっても。
映画にはイメージしてたのと全く違うことがあるけど今作は嬉しい違い方。
多感な少年時代の友情物語だけでなく、少数民族への差別という微妙で深刻な問題が描かれているにも関わらず、
いわゆる日本の道徳教育で使われる映像の暗さがない。
特に黒い粋な帽子と黒いベストを白シャツに着た職人気質な江戸っ子って感じの商人マックスがとってもイイ。

「泣くと心が洗われ、サッパリと元気になる。大人が夜一人で泣かないなんて大間違いだ。涙も人を造るんだ」
「陽がまた昇るかぎりいい日も来る。それを信じろ、神じゃない」
「今年は辛いこともあったろうが、人生に5度や6度はこんなことがある。残りはなんてことない日々の連続だ。
 今年はサンドイッチの年だ。辛子で涙も出るが、よく噛み締めて、全部食べなきゃならんのだ
この朝の老人と少年のラストシーンは最高に素晴らしい。嫌いな犬を愛しくなでるシーンも素晴らしい。

アメリカかぶれの仕立て屋をバカにする様子や、「骨董屋は泥棒だ。俺は商人だ」とプライド高く叫ぶシーン等
ユーモアもたくさん詰まっている。
同じフランス語を話しながら、ブルジョアと貧しい人々がいる。
表沙汰にはしないにしても、差別され、異教徒同士いがみあっている。
みんなが十字をうまくきれるようになることを神は望んでいるんじゃ決してないのにね。
「人生にはどんな辛い時でも必ずチャンスが巡ってくる。お前がこの老人に会ったみたいにな」


『突然炎のごとく』(1962)
 
監督:フランソワ・トリュフォー 出演:ジャンヌ・モロー、オスカー・ウェルナー ほか
動く小説。余計な効果音など一切なし。美しいメロディにのって頁をめくると2人の男と1人の女の恋愛物語。
J.モローは“ファム・ファタル(宿命の女)”にピッタリ。でも女王のように厳かに崇められ、
風の如く自由に見えて、実は3人共幸せじゃなかった。

「結婚は恋愛の理想じゃない。僕はいつでもそれを捨てることができる」

なぜカトリーヌはジュリも道連れにしなかったのか。証人が必要だったからか。
それとも自分から解放され、別の幸せを見つけてほしい、悲惨な彼の人生を
悲劇に終わらせたくなかったからか。難しすぎて理解できない。

「女は教会に入っても神と一体何が話せるのか」という侮辱に対して、そのまま川へ飛び込んでしまうカトリーヌ。
単に彼女が自制できないというだけか。

「あなたが40になったら、25の女をとる。そしたら私はひとりぼっちでどうしたらいいの?」

男女の間に友情は存在しない?少なくともこの3人の場合はうまくいかなかった。
完璧な調和であった時もあったのに。ジュリの顔が不安と悲しみで老けて見えた。

「君はよくシナの劇を思い出させるよ。幕が上がると皇帝が身を屈めて言う。
 『私は最も不幸な男だ。妻が2人いるので。第一夫人と第二夫人と』

どの指にも指輪をはめ 両腕には腕環して あの女は歌ってた 心を溶かす声で
 その瞳はオパールの瞳 心もとろけるとろける 蒼白い卵形の顔
 宿命の女は宿命に導いた 宿命の女は宿命に導いた

 知り合って 知り合って 見失って また見失って また会って 情に燃え
 それから別れた めいめいにまた発った 人の世の渦の中に
 ある夜にまた会った エイエイエイ 久しぶりだった 久しぶりだった


『にんじん』(1932)
監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ 出演:アリ・ポール、ロベール・リナン ほか
同じ名作でも解釈の仕方はそれぞれ違うんだな。映画という媒体で、より分かり易く
リアルにアレンジする必要があったせいかもしれないけど、私が原作を読んだ時の印象は、
もう少し父と末っ子の心の底は繋がっているという温かさが残ったんだけど。
手紙のやりとりの部分が好きだし、でもこれは実は深刻な幼児虐待の話なんだよね。

「忙しいからあっちで待ってなさい」と母から無視され、そっとその場を走り去る。「やっぱり誰も愛してくれない」
「ママが嫌いだ」「私がママを好いてると思うのか?」と父。
「家庭で大事なのは和合だ」「気が合うことだね」「愛を知らない者は不幸だ。母さんも不幸なんだよ」
にんじん役の子が見事な演技力。


『2000年のジョナス』(1976)
監督:アラン・タネール 出演:ジャン=リュック・ビドー、ミュウ=ミュウ ほか
ラストに映った壁画の前に赤い吊りズボンを履いて無邪気に立っているジョナス。それはつまり私たちなのよね。
いろんな親の夢や期待を背負ってる、政治不安や、環境問題は悪化するばかりで20年前と何も変わっちゃいない。
子どもに託してもムダだ。親だって勝手に生きてたワケだし。
「子どもは学校に行かせる。勝手に自立するのよ」「ブタのように育てたいのか?」
それぞれが想像する世界(大抵は性的な描写だけど)が褪せた緑色の映像で挟み込まれる。
汗を流して土を耕す真の労働、動物や自然と暮らすことを夢見る現代人たち。


『THE HARDER THEY COME』(1972)
監督:ペリー・ヘンゼル 出演:ジミー・クリフ、ジャネット・バートレー ほか


天国は楽園だなんて奴らは言うけれど それは死んだ後の話さ
 この世に生まれて死ぬまでは 俺の頼みを聞いちゃくれない
 あの太陽が輝き続けているかぎり 俺の分け前はしっかりもらうさ
 俺に手を出す奴は後悔するぜ(THE HARDER THEY COME)

目の前に河が流れているのに どうやって越えるのか分からない
 迷ってしまったのか ドーバー海峡にのぞむ岸壁に俺は佇むばかり
 多くの河を越えなければならない だがどこから始めればいいんだろう
 時だけが流れてゆく・・・(MANY RIVERS TO CROSS)

これがJ.クリフを一気にスターダムにのし上げたジャマイカンムーヴィー。
前にもブラックムーヴィーでひたすら逃げ続ける伊達男のヒーローものがあったけど、
今作はサントラもヒットし、数多くの曲を絡ませ、貧困と悪がはびこる国と人々の日常を生々と描き出した。
「お前は夢想家だ」「どっちが夢想家だ? 天国や祈りなんて役に立たない」
サントラを先に聴いた時は意味が分からず、もっと平和を訴える歌かと思ったら、こんな攻撃的だった。
犯罪を称賛はできないけれど、心を悪に導いてしまう貧困が根源にあるんだ。

コメント

notes and movies(1996.3~ part4)

2013-06-17 14:26:36 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part3からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『ウインズ』(1992)
監督:キャロル・バラード 出演:マシュー・モディーン、ジェニファー・グレイ ほか
マリンブルーに青い空、風が生きもののように見え、一瞬をとらえて全速力で走る帆船
ヨットレースのことを何も知らなくても、このシンプルでナチュラルで、アクティヴで、
エキサイティングなスポーツに一気に魅了されてしまう
若手実力俳優マシューとグレイのコンビも爽やか。特に小柄ながら芯の通ったキャラでナチュラルでデキル女を演じたグレイが素敵。
ゴールまでの直線コースをタッキング(方向転換)しながら競い合うシーンは大迫力!
砂漠で見つけた岩のマークをデザイン化したジェロニモ号がカッコいい。


『アポロ13』(1995)
 
監督:ロン・ハワード 出演:トム・ハンクス、ケヴィン・ベーコンエド・ハリスゲイリー・シニーズ ほか
140minが3人のクルーの無事生還への祈りで短く感じる。
アカデミー作品賞に輝いただけに見応え充分。よくぞこの奇跡を再現してくれました
オスカー2連覇のトム。SNLのコメディアンから大物俳優へ、全く違った役でも見事に演じきり、
今や押しも押されぬ大スター。今後どこまで行くのか?
大抜擢はK.ベーコン。デビュー作以来、メジャーヒット作の少ない彼だが、かつてのダンスキッドが大役で大成功。
その他、G.シニーズ、E.ハリスにも称賛の拍手。
飛行機の急降下によって無重力状態にして、何度も繰り返して撮影したとか苦労話は多々
その甲斐あって緊張感みなぎる、宇宙がより身近に感じるリアルな映像とストーリー展開、
本当に人間は地球の外へ飛び出したんだねえ!
月のクレーターのアップ。こんな半月状の地球の映像もリアルで綺麗、
どう撮影したのかメイキングも見てみたい気がする。

(いや、こないだの「スーパー・プレゼンテーション」の話だと裏話は見ないほうがいいかもね


『コピー・キャット』(1995)(劇場にて
監督:ジョン・アミエル 出演:シガーニ・ウィーバ、ホリー・ハンター、ハリー・コニック・Jr. ほか
『羊たちの沈黙』の大ヒット以来、火がついたサイコホラーもの。
そのつど映画館に通って観てるほうだけど、やっぱり最初のショック度と比べたら印象は薄い。
FBI捜査官もので実際の連続殺人鬼の本が発売される等、日常の恐怖のほうが身近でなかばマヒ状態にあるのかも。
友だちは『セヴン』より怖かったってゆってたけど、私は先がある程度読めてきちゃって・・・
『エイリアン』を彷彿とさせるシガーニの恐怖演技がイイ。マニッシュなグレーのタンクトップや寝着の着こなしもいつも参考になる。
『ピアノ・レッスン』から対照的に仕事一徹の警官を演じたハンターの妙に作った少女声が気になった。
注目されたハリーはすでに檻の中で出番が少ないのが残念で、ジャズシンガーの甘いマスクがあまり迫力に欠ける。
まあ、シリアルキラーに多いのは、この手のフツーの20代白人男性が多いっていうから要注意。見た目じゃわかんないからねえ。
原作本があるから、そっちなら少しハッキリするかも。今のところ読む気はないけど。


『ゼイ・ウォッチ』(1993)
監督:ジョン・コーティ 出演:パトリック・バーギン ほか
またちょっと宣伝コピーにひっかかったかな。後半思いっきり眠ってしまった
泣けもせず、興奮の展開もない。愛する者を失った悲しみを叙情的に描こうとしたのか?
盲目の預言者ヴァネッサ・レッドグレイヴがなるほどベテランの演技を見せる。
唯一目を引くのは、白フクロウの化身のような女の子の霊。
突然現れて黒い眼を見開き、クルル・・・と鳴きだすのは不気味。
池の中に子どもを道連れにしようとするあたり、日本の怪談っぽい。ラストは弱くて覚えていない
でも、実際、毎年、毎月、毎日、今こうしている時でさえ、幼い子どもを突然失っている人がいる。
そのショックは当人でなければ計り知れないもの。


『エンカウンターズ』(1989)
監督:ロルフ・デ・ヒーア 出演:スティーブン・ヴィドラー、セリーヌ・グリフィン ほか
Xファイルの話題沸騰の中、第×次接近遭遇しちゃった人々の様子を丁寧に描いた作品。
この中でも「友だちになりたいんだ」と寄ってくる地球外生命体は、姿は見せずともあまり平和な存在じゃない。
多様な足跡を残しながら、謎の博士と誰かが完璧その足跡を消している様子も描かれているのが面白い。
一時期、話題になったミステリーサークルも出てくる。こっちは黒焦げで触ると火花を散らす。
こうゆう何もない場所は着陸に便利なのか結構多いみたいね、遭遇や、目撃、誘拐が。
何か見ても田舎者のたわ言で片付けられちゃうし、本物の姿がラストまで出てこないのが残念。そのほうがリアルか。


『光る眼』(1995)
監督:ジョン・カーペンター 出演:クリストファー・リーブ ほか
さすが『クリスティーン』『ゼイリブ』ほかモダンホラーのベテランだけあってXファイルズ系のSFもイイ。
もちろん見どころは青白い顔に白髪、皆酷似している子どもたち。豪華キャストもあっけなく次々死んでしまう。
「感情のない生物は二流だ」
ここでも地球外生物は恐怖の存在。ひとつの意識なら人間同士みたいな戦争をすることもないだろう。
それだけ高知能なのかもしれないけど、愛情もなにもないんじゃやはりヒトの形はしていても悲しいな。


『フォレスト・ガンプ』(1994)
監督:ロバート・ゼメキス 出演:トム・ハンクス、サリー・フィールド ほか
オスカーを受賞するのも当然。今年観た中で最も感動した1作。
本当に映画のような人生を歩んだ男の半生は、同時に歴史の大きな1ページをめくったアメリカの物語でもあり、
人々は自分が生きた時代を重ねて観ることでより感慨深い想いを抱いたのではないだろうか。
今まで一度も映画化されなかったのがフシギなこの1人の男を取り上げてくれたことに感謝。
「皆このガンプのようにシンプルに考え、行動できたらと思うけど、フツーはそうた易くない」
私たちはいつも物事を難しく考えすぎているようだ。

「人生はチョコレートの箱のようなもの。開けてみるまで分からない」て名ゼリフをはじめ
「フォレスト・ガンプ名言集」まで出るほど、心に残り染み渡るセリフがたくさん詰まっている。
「人には天が決めた運命がある。皆ただ風に乗り漂うだけだ。どちらが正しいのか僕には分からない。
 たぶん両方が正しいんだろう。同時に両方が起こっているんだ」
「靴を見ればその人が分かる。どこから来て、どこへ行こうとしているのか」

バスストップで入れ代わりたちかわり座る様々な人にこれまでのことを話して聞かせるという構成で
話の終わりとともに再び羽は舞い上がり、青空を漂って視界をさえぎるという美しいラスト。
その羽に気づかない人もいるだろうし、また次の誰かの長いストーリーの始まりになるかもしれない。
ガンプはただ居るだけでたくさんの人が夢見ることを成し遂げたが、
彼は大統領に会ったり、有名人になってテレビに出ることを幸せとは感じない。
「死は生の一部。誰にも起こる運命。その時がきただけ」

再び『アポロ13』で共演し、成功することになるゲイリー・シニーズの助演も最高。
「彼の祖先も国のために戦って死んだんだ」とバタっと倒れるマヌケなシーンには笑った。
これほど素晴らしい人生を送ったガンプにとってもいまだに人生は大きな謎に満ちていた。
私好みの'60~'70代を扱っている作品だけに当時の曲が盛りだくさんに使われている。
ドアーズほか音楽の効果もピッタリ。このサントラを聴けば'70代の息吹きそのものを感じとれるだろう。


『光る眼~未知空間の恐怖』(1960)
監督:ウルフ・リーラ 出演:ジョージ・サンダース、バーバラ・シェリー ほか
こちらが原作映画化第1作目。こうして現代版と見比べるのも時代の変化による解釈の違いや、
撮るスタッフによる演出の違いなんかが分かって楽しいもの。
でも本筋は同じだから、原作の面白さがそのまま映画の面白さに通じているようだ。
CGがないから黒焦げの死体を映す代わりに、それを見ておののく俳優を映している。
'60代ものは工夫が興味深い。この光る眼の特撮には苦労したろうね。
ゴードンらがこの時代にすでに地球外知的生命体の侵略という話を真面目に話して信じているところがSF的でスゴイ。
デヴィッドが1番それっぽいキャラだけど、今作では一緒に吹き飛んでしまっているのが大きな違い。


『スピード』(1994)
監督:ヤン・デ・ボン 出演:キアヌ・リーヴス、デニス・ホッパー、サンドラ・ブロック ほか
これは文句なく面白い。まさにノンストップ・アクション
'95正月映画として話題を総ざらいしてロングランヒットした目玉作品。
今作で単なる優男から脱皮し、『ダイハード』のウィリスとも張り合えるアクション演技を見せたキアヌ(白い下着やTシャツの汚れ具合も同じ
久々、悪役を嬉々として演じてハマってるホッパーという2大スターの組み合わせもバッチリ。
数々あるアクション映画にもヒケをとらない。劇場で観たらもっと手に汗握ったろうな。
テレビの前でアングリ口を開けて、ラストまで引っ張り続ける難問、また難問を切り抜けてゆくサバイバルゲーム。

テレビ局がヘリで中継して、時に犯人の助けにもなっているメディアの落とし穴も感じさせる。
ラストのセリフは品がないけど、ま、いっか。
ついでに、その名もズバリ♪speed ってゆうビリー・アイドルのテーマ曲もカッコよくないぜ。

いかにも都会っコっぽい頼りになるヒロインの設定がイイ。
暴走するバスをずーっと保てたのは彼女のおかげだものね。
乗客の中には『フェリスはある朝突然に』のひ弱い彼もいた。キャラが同じ、雰囲気も全然変わってない!
爆弾を扱うサイコ的犯人のストーリーは『ブローアウェイ』にもあった。どちらかといえば今作の犯人のほうが人間味を感じる。
映画の世界もどんどんボルテージが上がって、通り魔的なシリアルキラーのキャラが増えているのが怖い。


『フレンチ・キス』(1995)
監督:ローレンス・カスダン 出演:メグ・ライアン、ティモシー・ハットン ほか
豪華なスターキャストで贈る、メグの十八番のライトなロマンスストーリー。
ティモシー・ハットンが久々メジャーに出演しているのが嬉しい。
でも、彼はもっと大役が出来る俳優なんだけど、なかなか巡ってこないものね。
繊細な表情と、好青年ルックスは変わりないのがなにより。
メグのボサボサヘアとボーイッシュなシャツがいつもファッショナブルでナチュラル。
ラストに流れるサッチモのラ・ヴィ・アン・ローズと、♪ラ・メール、
ヴァン・モリソンのSomeone Like You がキレイな南仏の自然とマッチしている。

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notes and movies(1996.3~ part5)

2013-06-17 14:26:35 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part4からのつづきで、明るい緑色のノートのラスト。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『ロズウェル』(1994)
原作:『UFO CRASH AT ROSWELL』ケヴィン・ランドル&ドナルド・R・シュミット著
監督:ジェレミー・ケイガン 出演:カイル・マクラクラン、マーティン・シーン ほか
映画は時に不動の体制や事物を自由に告発することができるメディアだ。直接伝わるインパクトの強い映像を通して。
今作にはかなりストレートにかなりショッキングな事柄が次々と暴き出される。
映画『未知との遭遇』は、'64に実際あった交渉を基にしている
「太陽系に別のところから入り込むのは難しい。多次元宇宙、彼ら高知能生命体はその境を行き来することができる」
宇宙には本当は果てなどない? エンジンもなく、高速で飛ぶUFO。傷つけ、折っても、すぐ元通りになる金属。
ジェシーは'80代に死去。証言者は350万人にも及んだ。米国民の1割がUFOを確認、半数が信じているというのに、
軍はどうしてこれほどまでにひた隠しにするのか。「統制力を失いたくない」ということか。


『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(1994)
 
監督:オリバー・ストーン 出演:ウディ・ハレルソン、ジュリエット・ルイス ほか
ただ殺しまくる大量殺人鬼の話題作かと思いきや、いろんな映像の要素で埋め尽くした
凝りまくり、かつその後ろにでっかいテーマがドーンとある。
監督がストーン、原案がタランティーノ、まさにこの2人の持ち味そのものの作品が出来上がったわけだ。
こんなところでロバート・ダウニーJr.とトミー・リー・ジョーンズに会えるなんて期待してなかった/驚
2人とも水を得た魚みたく爆発している。
「女が弱っている毒蛇を手当てしたが、元気になったヘビは女を噛んだ。
 なぜ?と聞くとヘビは答えた。俺が毒蛇だと分かってたろ?」これはワニかなにかでも応用編あり。
「彼らは悪魔を飼っている。手助けは必要としていない」

彼らの子どもらはメディアや、腐った世の中に汚されることなく育てられることだろう。勉強は多少遅れるかもしれないけど。
でも暴行を受けた子は成人し、自分が親になると子どもに同じことをするという。2人は大丈夫だろうか?
途中、2人のドラマの隙間を埋め尽くすアメリカンコミック風ミッキーが突進していくアニメや、
血だらけの被害者たちや、幼かった頃の姿、イノセントそのもののカットらが銃弾のように押し寄せて、
観た後のサブリミナル効果は大きいかも。

理由あるなしに、銃が一番頼りになる味方とばかり撃ち殺してゆく。
時に正義と称して虫けらを殺していく世直しヒーロー、時に無意味に殺す単なる狂人。
ナチュラル・ボーン・キラーなど存在しないと思う。
子どもは育てられ方ひとつでどうにでも成長する真っ白なキャンバスなんだ。
日々テレビから垂れ流される暴力の嵐、狂っているのはミッキーとマロリーだけじゃない。
一応ミッキーが自分の行動に哲学的理屈を持っているところはスゴイ。
これだけ殺して天使になって空に昇ると信じているマロリーもすごいし。
このヒーロー、ヒロインもメディアの作りもの。この映画は実際のシリアルキラーたちのバイブルにもなり得る。


『ワイルド・パームス第1章』(1993)

監督:キャスリン・ビグロー ほか 音楽:坂本龍一 出演:ジェームス・ベルーシ、キム・キャトラル ほか
面白い!アメリカはチャンネル数も多けりゃ、視聴率の剥奪戦もハンパないからね。
全米で反響を呼ぶほどの番組(少なくとも宣伝コピーでは)なら退屈するワケがない。
ヴァーチャルリアリティなんか目じゃない2007年には、茶の間に3Dそのものがフッと現れちゃう。
来るかもね、こんな映像の新時代が、そう思うだけでもうWPのツボにハマっちゃう。
『ツインピークス』並のミステリーとその他のアートな映像。
無意味なほど込み入った人物描写、この先が楽しみ。
なぜか京都ほか日本の名前があちこちに登場。そうとう日本企業の発展を買っている様子。
まあ、そう遠くない近未来だからね。衣装もなかなか面白い見どころのひとつ。背から生えた羽の絵もキレイ。


『ワイルド・パームス第2章』(1993)
監督:キャスリン・ビグロー 出演:キース・ゴードン ほか
「THE FLOATING WORLD」
今作はつなぎみたいな話。つづきもののドラマだからね。一度目は途中で寝ちゃったから二度目のチェック。
なぜかジミヘンだの'60~'70ロックがまだ流行ってるらしいのがイイ

「RIGING SONG」
展開がとっても早いね。追いつけなくなるほど。
どうやら善と悪のグループの構造が見えてきたけど、味方と敵の間を行き来するコマがたくさん。
バリバリ女マフィアのドンみたいだったのが急に骨なしに変わっちゃうのはちょっと気に食わない。
最初謎だらけの魔の使いペイジもハリーに傾いてチキを救うジャンヌ・ダルクみたく変わっちゃうし。
やたらと日本語が飛び出すのも特徴。妙な感じ。
妖しいバーで強烈キャラの歌手が歌うシーンなんか『ツインピークス』の雰囲気出てる。


『ワイルド・パームス第3章』(1993)
監督:フィル・ジョアノー、キース・ゴードン
「HUNGRY GHOST」
なんだかこのシリーズって記憶に残らないのね。不思議と。話はどんどんつながっているんだけど。
ひき続いてGOチップを巡っての争い。これが何の役に立つのか?
それにジョジーって誰だっけ? 全員のキャラ覚える前に最終回になっちゃう
ミムジン中毒で寺院の幻を見るトミーのシーンがなぜか泣ける。
なぜ寺院なのか、潜在的なイメージかもしれないけど。ドラッグはいつの世にもあるね。

「HELLO, I MUST BE GONE」
この番組の毎回の話のタイトルはいつも詩的でカッコいい。今回「やあ、もう行かなくちゃ」。
と思ったら、なんと!G.マルクスの映画の中の歌だったんだ、嬉しい驚き
このドラマのスタッフもマルクスbros.のファンだったんだ。

やあ、もう行かなくちゃ 長居はしていられない 来て良かったが、やっぱり行くよ~
グルーチョらしいもったいぶった長ったらしい面白さ。

2週間ほどいよう 夏中いよう でも言っとくよ 結局は行かなきゃ
なんて象徴的な歌なんだろう。
「楽園とはこの世にあるんだ、ここに!」

愛する者を失くした悲しみを癒すために映像に溺れるというのは『この世の果てまで』にも通じる。
なぜここまで日本的にするのかな。人物はやたら日本語を挟むし。
J.ベルーシは悪をやっつけるヒーローをそのまま演じている。これがアメリカン・スタイルだって感じ。
なんでもない弁護士一家が謎の女ペイジの出現とともになんとまあ激変したことか!マンガみたいに。


『カリフォルニア』(1993)
監督:ドミニク・セナ 出演:ブラッド・ピット、ジュリエット・ルイス ほか
こちらもシリアルキラーというか大量殺人もので、ジュリエット・ルイスや、
Xファイルで一躍名を上げる前のD.ドゥキャブニーが出演してるのがなんといっても見物。
宣伝文句にはあくまでブラピを売りにしてるけど。
『ナチュラル・ボーン・キラー』と比べるとかなりシンプルで、理由もテーマもあやふやなまま、
なんとなくスターを撮った感じ。ルイスは純真な役で、甘ったるい喋り方は同じ。
彼女がロリータ系から脱皮する頃が楽しみ。いつのまにかこうゆう不良っぽい役が続いてるけど。
ブラピとドゥキャブニーの本気でやりあってるケンカシーンは痛そう。
Xファイルと違ってセクシーなシーンもあって、ますますファンが増えそう。キャラはほとんど似てるんだけどね。


『ブロードウェイと銃弾』(1993)

監督:ウディ・アレン 出演:ジョン・キューザック、ダイアン・ウィースト ほか
ウディ、ウディ もうきっと60歳ぐらいにはなったかな。
家族愛を探究し続けるアメリカン・スタイルなど無視して、どっちかと言えば様々な愛の形を自由に描くフレンチ系。
でも、この頃は映画のための映画、アレンが夢見る頃の割れたラジオから流れる陽気な歌
エンタテイメントへの直接的で、純粋な郷愁が伝わってくる。
今じゃ2時間付き合うのが当然だけど、90分で十分楽しめるアレン独自の映画がココにある。
「僕は君を愛してる。僕はアーティストじゃない」このセリフになにか特別な意味がありそう。
使われているたくさんの'30代の曲がスパイスとして効いている
今作は味のある女優ウィーストが映画の通り、再成功したってワケだ。


『チャタレイ夫人の恋人』(1993)

監督:ケン・ラッセル 出演:ジョエリー・リチャードソン、ショーン・ビーン ほか
GWの過ごし方は人それぞれと思うけど、連休にゆっくりとイイ映画を観るくらいいい過ごし方はないなあ
様々な愛の形を驚きの超映像で描いてきたK.ラッセルも御年69歳! そしてこの問題作を丁寧にロマンティックに映画化した。
ベテランの極意がここにあり。'22代の女性が性と束縛から解放されるまで。英国訛りが心地よい。
嵐の夜、妻が邸宅を抜け出して、裸で走るシーンが美しかった。
デッキのシーンもイイ。船長が「女のことを考えてるな。心配するな。行く先々にも女はいっぱいいる。
女が男の心に住みついたら、戦争中の疫病よりやっかいだ」

なぜ夫人と下男の恋愛ものは当たるのかな。
この妻が最初から全く偏見を持たず、地位やお金より愛情や自分の気持ちに真っ直ぐなのがイイ。
今じゃフツーのロマンスストーリーがこの時代は発禁だったんだものね。世の中の移り変わりを感じる。


『キカ』(1993)
監督:ペドロ・アルモドバル 出演:ビクトリア・アブリル ほか
スペインだねえ。このファッションはスゴイキッチュ。
「今日の事件」てゆうベヴィな番組はポップだけど全体的にこれはシリアスな映画。
スペイン映画だとレイプシーンもなんだかコミカルだから余計に怖い。
結婚にもドライで、仕事はバリバリ、美しくて自信と愛とユーモアに溢れてるこの女性キカに幸せあれ!


『甘い囁き』(1996)
監督:トニー・スピリダキス 出演:ティモシー・ハットン、リチャード・ドレイファス、シヴィル・シェパード ほか
なんて退屈なんだか。結局、暗い過去を持つストリッパーと作家の出会いと別れ、それが映画化されるまでの話で、
それが実話なら感傷たっぷりで本人らにとっちゃ忘れがたい思い出だろうけど、映画としては大失敗だな。
単なるロマンティック・サスペンスならまだ許せたけど、今作にどうしてこれだけ有名スターが出演しているのか不思議。
映画内容と同じ暴力団関連の金が絡んでいるのかも。「ハリウッドは巨大な銀行だ。しかも客は全員丸腰だ」
唯一の救いは今なお完璧に純粋無垢なキャラを演じられるハンサムなハットンのアップだけ。
T.ハットンをちゃんとまともに使える監督はいないのか???


『イヴォンヌの香り』(1994)
監督:パトリス・ルコント 出演:ジャン・ピエール・マリエル、イポリット・ジラルド ほか
今作はとってもストレート。完璧モデルタイプの女優の美しさを撮り上げた作品。出会って消える、なんてトリックも驚きもなし。
ただゲイの老人ルネと叔父(この俳優、味があって好きだな)がイイ。
「冬は孤独で嫌いだ」この哀愁たっぷりの屈折した老人、ユーモアにあふれてて、人生に絶望してる。
彼はイヴォンヌの美しさのほかにどこに魅かれただろう。彼女ほど完璧ならひとつの恋じゃ物足りないことは請け合い!
女優を目指してるっていうけど、ハリウッドに行くほどの野心はない。
縛られずに恋愛が楽しめるなんてステキじゃない?


『マディソン郡の橋』(1995)

監督・出演:クリント・イーストウッド 出演:メリル・ストリープ ほか
またここにひとつロマンスの名作の歴史が刻まれた。主演は超ベテランの2人。
『ダーティ・ハリー』以来変わらない筋肉隆々のイーストウッドと、
40代にして驚くほどピュアな美しさを見せた大女優メリル。
考えてみればハーレークイーンロマンスにもなりかねない話をリアリティに徹して、
静かなピアノの調べのごとくたおやかで美しい永遠の愛の物語に撮り上げたイーストウッドの
意外にも古風なロマンティストの一面が覗く

「結婚して子どもを産む選択を女は余儀なくされる。そこで人生が始まり、一方は止まってしまう。
 子どもが離れてしまって、再び自分の人生を始めようにも歩き方を忘れてしまっている」

アラバマの田舎の主婦のセリフが現代の女性たちの胸を打ち、共感と感動の嵐を呼ぶなんて、
女性のジレンマは昔と全然変わっていないんだな。本当の幸福って何だろう???

「何で行くことができなかったのか、何で行かなきゃならないのか教えてほしい」

真実の愛ってこんなに哀しいものなのか?
とても傷つき苦しんだとしても、年老いてなお心の底に深く住みついた思い出を持つフランチェスカをとってもうらやましく思った。
これはぜひ母の日にプレゼントしなくちゃ。人生変わっちゃうかもよ。
2度3度観て、最初のこの大きく深い感動をもう一度味わうことはないだろうけど。人の記憶って不思議だね。

「俺が写真を撮り続けていたワケはこうして君と逢うためだったんだ」

戸田奈っちゃんは、いつも名作の翻訳にあたって、素晴らしいセリフを書いてくれる。
このストーリーを観て、再び恋人や結婚相手との関係を見直した人も多いだろう。
この選択が正しかったかどうかは誰にも分からない。真実は私たちが常に自分で行く道を選び続けなければならないということ。
選び損ねた選択のことを羨んでもしかたのないこと。

でも、こうして見ると、人が人生を生きるってことは男女が互いに愛を見つけて、また見つける努力をするこなのか?と思ってしまう。
40代まで退屈でも、突然こんな小説や映画みたいな恋に巡り会うかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
要はいかに自分の意思に正直になれるかどうかということ。
イーストウッドは30歳も若いニュースキャスターと結婚したとのこと
チャンスは何度も巡ってくるということを彼自身実戦して見せてくれたってことだね。



【イベントメモ】
●イレーヌ・メイヤー展
●丹沢登山

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ドラマ『勇者ヨシヒコと魔王の城』

2013-06-17 12:08:13 | ドラマ
ドラマ『勇者ヨシヒコと魔王の城』(2011年7月8日~9月23日)
監督・脚本:福田雄一
出演:
ヨシヒコ:山田孝之
ダンジョー:宅麻伸
ムラサキ:木南晴夏
メレブ:ムロツヨシ
ヒサ:岡本あずさ
仏:佐藤二朗


主題歌:
op theme:♪エボ★レボリューション/mihimaru GT
●ed theme:♪愛し続けるから/TEE


▼第1話
いきなり重男叔父さん(志賀廣太郎)登場w
村に疫病が流行って、薬草を取りに行ったまま戻らない父(きたろう)の代わりに剣を持って旅に出たヨシヒコ。
途中、父の敵をゆるーいイラストで探してるムラサキ、長い身の上話を聞いた後に殺して回ってるダンジョー、
ウソの奇術で村人から教祖呼ばわりされてるメレブという供ができる。
いきなり父に会っちゃって、妻と連れ子がいるから薬草はヨシヒコが村に持っていってくれと頼まれる。
「これで解散?お疲れした~」て行こうとすると仏さま登場! 最初からグダグダな話し方で魔王を倒せと命令する。
妹のヒサは兄が心配でこっそりついてくるんだけど、初作では回ごとに立場?が変わってるのがオチ。
「仏だけにほっとけよ!」て。ヨシヒコはやっぱり見えないから3Dメガネを借りる。


▼第2話
村に着いて、山神に女性の生贄を捧げるのに同情して話をつけると約束するヨシヒコ。
途中まで運んで限界になったため「ここからは自分で歩きます」と出てきたのは・・・
ヨシヒコのブス嫌いは筋金入りだよね/苦笑
続編に比べたら、仏さまはまだキレキャラ程度な感じ。コアラ可愛い♪



▼第3話

山賊役はもしや、安田顕さん
魔物を倒すには、魂を込めた剣が必要だが、魂を抜かれると本性が出てしまうってことで、
ダンジョーはオカマさん、メレブはおバカ、ヨシヒコはスケベ、
で、最終的にムラサキはぶりっこキャラに変身して好評だったが、魔物を倒したら元に戻りガッカリする一同。


▼第4話
魔王と倒すためのアイテムを集める4人。
山賊役は、あべこうじで、天女役が小池栄子。キレっぷりがハンパない。
たまに出てくる柴さん系わんこが可愛いすぎ!名前はブレンダさん。まったく凶暴性が感じられませんw
 


▼第5話
「あの村に行ってはならん」てゆう老人て、『悪魔の手毬唄』のパクり?w
そして、話全体はドリフのパロそのもので、上からたらいが落ちてくるって懐かしすぎる!
今回手に入れた魔王と戦うための靴は・・・クロックス。
「ワニのマークが入ってないのはニセモノだから気をつけろ」てw


▼第6話

ついに出ました、山賊役に新太さん。子育てと、鬼嫁のおかげで戦えなかったけどw
巨乳好きだと悟ったヨシヒコだったが、ホトケビームでリセットされる。
仏さまが自分発信じゃないことは、この時点でバレた。


▼第7話
村長がコレクションしてる武器の中から楯をもらうため、五重塔の住人に家賃の取り立てに行く4人。
1階はジャイアンそっくりなジャイタン、2階はホリのキムタクの物まね、

3階はドラドラ鈴木の呪文であっけなく死の世界に行って、ちょっとゴールドが足りなかったから、
ダンジョーを中途半端に生き返らせたら、オカマさんになっちゃった。

4階は、なんと!タカタ社長の物まね/爆 すごい似てる
五重塔の一番上に住む、かつて熊を10頭倒したことがある、、、
けど、今はけっこうなおじいちゃん役は、キンコメの今野くん!驚

仏さまは、風呂上りで牛乳飲むし、頭に育毛剤を塗ってるし(髪の毛じゃないよねw


▼第8話
あれ?また山賊で新太さん登場。そして続編にも出てくる、転職できるダーマ神社で、
うっかりアイドルに拇印を押してしまったヨシヒコは、アキバラ村で秋元さん風プロデューサーに乗せられ、
魔法退治などどうでもいい発言2度目。でも、人気投票では下から2番目で目が覚めて、鎧をゲット。
妹ヒサはどうやら極道の女にもなったようだ。


▼第9話
山賊は、大人の芝居でもお馴染みの橋本じゅんさん
話は『指輪物語』ぽくて、動物+ヒトの魔物が出てくるんだけど、
ここかあ!今や容保役で真剣勝負してるイケメン、綾野剛さんが出演してるシーンは!

ずっと気になってたけど、まさかのケンタウロスw 馬部分がハリボテだけに動きに制限があるオチなのだが、
彼にこんな役やらせたら可哀相だよ/涙 そして、ラスカルは可愛い♪
 
小動物シリーズはリスさん! 妖精は実は悪のほうだったけど、なんとか命の指輪はゲット。


▼第10話
魔王のもとに行くには、魔法の絨毯が必要だが、城に住む王女みたいになってるヒサが
3億ゴールドで落札してしまい、取り戻すには城の食事よりグルメなものを食べさせろという。
ムラサキの肩にとまってる鳥が生きてるって分かった時のメレブの突っ込みが今回も面白いw
ついに小栗旬さんまで出ちゃってる。やっと手に入れた魔法の絨毯は・・・トイレマット・・・狭いっ!


▼第11話
魔王が巣食ってるのが現代の都市ってのが、意外と深い?!
いきなり渋谷のスクランブル交差点や新宿あたりがロケかな?
すっかり現代に馴染んじゃって、居酒屋でバイトして、コンビニ弁当を食べてるヨシヒコになんだか共通の哀愁を感じるのは、なぜ?
居酒屋での仏さまとの会話がそうとう笑えるけど、
「便利な生活をさせておいて、敵意を喪失させる、そういう作戦なわけさ」って不気味な的を得てる。


▼第12話(最終話)
 
「魔王ビル」で魔王ガリアスを倒しに来たというと、秘書ゴードンが炎を出して、3人ともあっけなくヤラれてしまう。
ムラサキの生き返りの呪文で戻って、昔、魔王と戦って、優しい心のために殺せなかった元勇者ロトスケ(きたろう再び)と会い、
ガリアスを倒せる剣をもらって、いざ対決(これは局の屋上かな?w
クロックスをここまで武器っぽく見せられる俳優もなかなかいないよねw

 

とりあえずめでたし、めでたし。
でも「また新たな悪が生まれていた。と言えば映画化されるかもしれないので言っておく」てオチ。
映画化はされなかったけど、続編は出来たね→ドラマ『勇者ヨシヒコと悪霊の鍵』



【オマケ】

▼「勇者ヨシヒコと魔王の城 秘蔵メイキング映像」
二朗さんは、『仁』などの収録の間を縫っての撮影だったみたい。
低予算とは言え、甕を割るシーンなどにもスタッフの苦労が滲み出てるw
往年の上からたらいが落ちてくるシーンにも真剣で爆。
こうゆうのは基本、監督が一番面白がってれば、観てるほうも笑えるってことなのかな。
ムラサキがアイドルとして『仁』もどきなドラマ撮影している時は、ムロさんは撮影隊としてエキストラまで演ってた!驚
最後は福田さんによる「オレ、やった!」てクランクアップ映像で締め。


▼「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵 秘蔵メイキング映像」
「監督に一言」コーナーもあり。
ゲスト出演の俳優は、本当に一期一会なんだな。ほんと、役者ほか作り手の世界ってフシギ。
みんな1日や2日間遊んでいく感じの楽しい撮影だったっぽいのが伝わってくる。




追。
ところで、このドラマを作った福田雄一さん監督・脚本で映画『俺はまだ本気出してないだけ』が6月15日から公開中。
そして、ヨシヒコにも出てた面々がたくさん出演している中、佐藤二朗さんも出ていると判明
(あら、「あまちゃん」のユイちゃんも!

オフィに二朗さんの怪しい占い師による改名占いがあって、一応やってみました。

 

「家政婦」・・・猫村さんっ


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