メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

「写真のエステ - 五つのエレメント」@東京都写真美術館

2013-06-18 22:42:51 | アート&イベント
カウンセリング。
母からの電話で2時間も愚痴を聞かされるのは辛いことや、
距離を置くことに対して良心の呵責を感じないようにしていることを話した。
そしたら、やはり、なぜ父の日プレのお礼の電話を母がかけてくるのかってところを詳しく聞かれた/苦笑
その後は、ほぼ父の趣味や、家族との関係性について質問されるままに答えた感じ。

基本、自分の趣味に没頭していて、家族とのコミュニケーションはほぼ欠落。
本人は、海水浴やら、海外旅行に連れていくことが家族サービスのつもりだと言ってたけど、その解釈にもスレ違いがある。
兄と父の関係性や、家族以外の例えば職場ではどうだったのかなどひと通り話したら、

カ「趣味の話などにもっと家族が興味を持ってくれたら違っていたかも? 孤独感が感じられる
私「今なら離れて暮らしていて客観的な見方も出来るけれども、一緒に暮らすと、
  あんなに簡単に人を深く傷つけられるものかという、恐怖心のほうが強い」

異姓との関係性ともつながるかもってことで、前々回あたりのトピックがそのままになっていたから、
次回はまたその辺の話に戻りそうだな。


ファンシー小島屋

「ホットサンド」+デザート+ドリンクで1000円弱。すぐ出てきて、量もちょうどいいし、美味しかったv
パン系にデザートもスポンジケーキだったから若干かぶった感はあったけど、このちょっとずつに弱いんだよね。
ここって、昔、ぶくろで4年間フリーターしてた時に通ってた店かなあ?
席の感じや、メニューがちょっと違うような・・・?
記憶では、サンドイッチセットに、アイスクリームがついてるのが嬉しくて、
真夏の暑い日に来ると、アイスとドリンクと店内のきつい冷房で毎回すっかり体が凍るほど冷えたことを思い出す



「写真のエステ - 五つのエレメント」@東京都写真美術館

今まで気にはなってたけど、意外と東京都写真美術館は初めてかも。
一から創造する絵画やオブジェなどと違って、写真て、好きだけど、わざわざ見に行かなくてもいいかなってところがあったからかも。

写真のエステ - 五つのエレメント(3F)
まず「エステティック」が和製英語で、元々は18世紀西洋で生まれた「感性学」から派生しているってことに新鮮な驚き。
「光」「反映」「表層」「喪失感」「参照」というエレメントに分けて展示。

「東京マップ」って作品にビックリ 山手線周辺の航空写真かと思いきや、
1枚1枚別に撮った風景写真をコラージュしたものだった

「横浜写真」と呼ばれた、外国人観光客向けの明治の日本を撮った写真には、
油彩で色づけしてあるのがレトロで、当時ののどかな原風景の記録も貴重。

軍艦島の廃墟もあり。筑波万博が取り壊される写真は、カウンセリングで話したこととリンクした/驚

ユダヤ人生徒の集合写真と、1人1人の顔だけを引き伸ばした写真。
第二次大戦後、彼らは一体どんな運命をたどったのか?

ピカソがパンでつくられた手をテーブルに乗せているように撮られたお茶目な写真と、
それソックリに写真家が真似て撮った写真の対比にもビックリ
同じ人なのか、チェゲバラの写真と、それソックリに真似た映像との対比もあった。

写真とひと言でいっても、たくさんの撮り方、素材、工夫があることが分かる。
エングレーヴィング
鶏卵紙


日本写真の1968(2F)
篠山紀信さんなど知ってる名もあり。
荒木経惟さんが裸の奥さんを撮った写真は見たな(最近だけど、どこでだっけ?

広島・長崎での原爆投下直後と思われる母と子の写真など苦しくて直視できなかった。
北海道開拓も、最初は想像を絶する“何もなさ”で、ここから現在の札幌や函館の街並みがつながらない。
「カラフトのネコ」も衝撃的すぎ。大きさの対比が分からないけど、豹のような、、、フシギな生きもの。絶滅しちゃったのかな・・・?

後半は、大学紛争の写真のほか、なんだか分からない写真もたくさんあった。
年代が上の人にとっては、ついこないだのことかもだし、もしかしたら当事者だった人もいたかもしれない。

すべてモノクロのせいか、シビアな題材のせいか、どれも暗くて、湿っぽい。
わたしが、かつて日本の小説や邦画が苦手だった理由はそこにあるんだ。
不思議なのは、これだけ大規模で、暴力的なバリケードや衝突があったのに、
政治・経済・体制などの根本は、当時と今の明確な違いがないんじゃないかと思った。


ラウンジでひと休みしていたら、なぜかずっと'70代ロック、しかもライヴ音源が流れていた/驚
スライとかだったから、ウッドストック



世界報道写真展2013(B1F)
ここは正直厳しかった・・・
キャパを代表とする報道写真って分野は、血だらけの死体や、悲惨な事件そのものが
絵画などではなく、起こったそのままを被写体にしているだけに、直接的過ぎて、今の自分にはとくに参る。
普段のニュースでも、最近は悲惨な場面等は見ないようにしているだけに、
大きなパネルに何枚も何枚も囲まれて、眼に否応なく飛び込んできて、また発作になるんじゃないかと思った

アフガニスタンでは、子どもに阿片の煙をふきかける父親の写真。
“子どもがよく眠れる”という考えがあって、子どもがアヘン中毒になる問題になっている。

学校で教師が子どもに体罰をして泣き叫んでいる写真。子どもが学校を辞めるのがたえないのだという。

アメリカのもっとも極貧地域といわれる「ヤングスタウン」の施設で食事につく老人の写真。

イタリアの道路脇の林に粗末なマットレスを敷いて売春をしている女性たちの写真。
彼女たちは、移民の性労働者で、もとは人身売買の犠牲者。
「いい仕事がある」と言われて売られ、家族に仕送りするため劣悪な環境で身売りをせざるを得ない。

世界で最も過酷な馬レース「ヴェルカパルドゥビツカ」では、柵を飛び越えた直後に溝があり、
これまで27頭の馬が死んだが、このレースで優勝することはとても名誉なことだとされている。

ソマリアでは、女性がスポーツをすることが法律で禁じられていて、命懸けでバスケットボールをしているアスリートの写真。
バレたら手足を切断されるんだとか。

殺人事件、暴動事件、なにやら河に浮かんだ腐乱死体、、、などは極力避けても、
だんだん具合が悪くなってきてしまったが、「自然」部門の皇帝ペンギンの写真や、
「スポーツ」部門の力士の写真など、自分が正視できる写真で心拍を整えながら、なんとかひと周りしてきた。

ふぅ・・・外に出て思ったのは、日本に生まれてよかった。
こんなに平和な国はないな。
毎日ブツブツ不平を言いながらも、なんとかそれなり生きていくことができる国なんだ。



ミュージアムショップ(1F)
ジョンとヨーコを撮ったアニー・リーボヴィッツの有名な写真を使ったポストカードも売っていた→here

劇場では映画『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』が上映されてた
気になってた映画だけど、初作のほうをまだ観てないから、また今度。


今日も暑くて真夏仕様で出掛け、サンダルでたくさん歩いたから、またマメが2ヶ所もできた
帰り道、超ステキな柴さんを発見
お散歩している後ろをニタニタしながらついて歩いてたら、二度もチラ見された(そーとー怪しまれたことだろう
金ちゃんか?と一瞬思ったけど違ったから、近所に柴さんがもう1人いらっしゃるってことね


コメント