■『精霊の守り人 最終章』(第6話~9話 全9話)
原作:上橋菜穂子
『精霊の守り人 最終章』(第1話~5話 全9話)
出演:
■新ヨゴ国
帝 - 藤原竜也 国主
二ノ妃 チャグムの母
チャグム - 板垣瑞生 皇太子
トゥグム 第2王子
聖導師 - 鹿賀丈史 執政官 タルシュ内通者
ガカイ - 吹越満 星読博士
シュガ - 林遣都 星読博士
モン - 神尾佑 狩人の頭
ジン - 松田悟志 狩人
トロガイ - 高島礼子 呪術師
タンダ - 東出昌大 トロガイの弟子
【光扇京】王宮がある
【青霧山脈】
【ナユグ】
この世と重なる精霊の世界
【ヤズノ砦】
ラドウ 新ヨゴ国大将軍
ラクサム 新ヨゴ国少将
シュバル タルシュ軍司令官
クールズ タルシュ宰相
【四路街】
マーサ 衣服商人
トウノ マーサの息子
チキサ - 福山康平
アスラ - 鈴木梨央
【オッカ村】
コチャ - とまん 民兵
ヨーナ コチャの姉
【タラノ平野】
戦場→焼け野原
■タルシュ帝国
ラウル - 高良健吾 第二王子
ヒュウゴ - 鈴木亮平 タルシュ帝国の密偵 元ヨゴ人
セナ - 織田梨沙 タルシュ帝国の密偵
ベリス タルシュ帝国総督
■ロタ王国
イーハン国王
カーロン 将軍
【港ツーラム】
スーアン ロタ南部 大領主
オゴン スーアンの息子
アマン 氏族長
■カンバル王国
ログサム - 中村獅童 カンバル王 前王ナグルの弟 死
ラダール - 中川晃教 皇太子→王
バルサ 綾瀬はるか 用心棒
ジグロ - 吉川晃司 王の槍 死
カグロ - 渡辺いっけい 王の槍 ムサ氏族長 ジグロの兄 死
カーム - 降谷建志 警備隊長 カグロの息子
監督のコメント:
今までのNHKのドラマの常識を越えるような画(え)作りをしていますので
楽しみにしていただけたらなと思います
第6回「戦下の別れ」
ラウルは新ヨゴ国を攻めてきた
ラダール:
皆には戦をしてもらわなければならない
タルシュはきっとルイシャを狙うはず
だが王の言葉は絶対ではない 異を唱えることを恐れないで欲しい
バルサは最強の武人の証の金の輪を持つが、輪をカームの剣にはめる
ラダールの王の即位式が執り行われる
(とんでもない絶壁に建つ城だな
バ:
これで私の役目は終わった あんたが変えたんだ この国を
本当に大きくなったねチャグム
チャ:
“誰かのために生きるのは愚かだ
誰かのために生きるなら、顔も知らない者たちのために生きろ”
と言ってくれたバルサが私を強く変えてくれた
2人は槍を交える「舞槍」?
まるで幼い頃のバルサとジグロとの時間のよう
バ:ありがとう さようなら チャグム
チャ:今までありがとうございました どうか幸せになってください
バ:どうかご武運を
チャはラダールとともに戦場に赴く
バルサはタンダのいる新ヨゴ国・青霧山脈に来るが、家は荒れ果て、
トロガイがタンダはタラノ平野の戦に行ったと告げるとすぐに飛び出す
【タラノ平野 タルシュ軍は約5万人】
兵士:その剣がお前たちの家族を守る盾となる!
(戦争でよく聞くたわごとだ 戦争ほど愚かなものはないな/涙
前線にいるタンダ 鉄に対して木板の農民って・・・
脚を刺されたタンダは、コチャを助けて土豪に逃げる
トロガイのもとに帰ってきたタンダ
タ:戦から逃げて来た コチャが「タラノ平野がなくなる」と言っていた
ト:お前の体は今どこにいる? ここにいるのはお前の魂だ 早く戻るんだ
タ:私にも今ナユグが近く感じられる 温かい春が来たんです
チャはロタ王城に入り、イーハン国王と同盟を交すが
ロタの港ツーラムにもタルシュが攻めてきたため、すぐには助けられないと言われる
【ツーラム】
ラウルは密かにロタに不満を持つ者たちに密約を迫る
(鈴木亮平さん、西郷どんと正反対なお姿/驚
スーアン:新しいロタ王としてオゴン(息子)をつかせよ
ラウルはオゴンの足を刺し、全員に新ヨゴ国への出兵を命じる
【タラノ平野】
バルサ、着くの早い! 走って来たの?!
死体を埋めている中からタンダを探す
帝に報告が来る
兵:半日ももたずに惨敗しました 敵は王宮に向かっています
聖導師:話し合ってください 帝がこの国の神と示すのです
ガカイ:それこそ降伏 肝心なのは負けないこと 今こそ帝の力を見せる時
帝:穢れた者を入れるわけにはいくまい
二ノ妃に会いに来る帝
帝:嘘は聞き飽きた この国の神を信じるか?
二ノ妃:私は神に何も望まないだけ 私が望むのは帝の声です
帝:お前はなんと恐ろしい 王宮から去れ! それが天罰だ
【星読ノ塔】
ガカイ:聖導師さまは次の聖導師にシュガを選ぶのですか?
聖導師:お前はトゥグム王子が王となった時に聖導師となる
ガカイ:トゥグム王子が次の帝になると約束してください
モン:帝は二ノ妃を密かに逃がすよう命じられました
二ノ妃:チャグムは生きていると?
【ロタ王国】
ロタ王:
ラウルはタルシュ兵を率いて新ヨゴ国に向かった
そのほとんどがロタ人 わが2万5000を新ヨゴ国につかわそう
これで4万 我らのほうが有利だ わがロタの命運もチャグムに託す
チャ:ただちに新ヨゴ国に向かいます
新ヨゴ国は「ヤズノ砦」にすべての兵を集めてタルシュ軍を迎え撃つ準備を始める
ロタが来たと聞き、シロガイを焼き払えと命じる司令官
バルサは逃げているシロガイの民を守っている護衛士オバルや
マーサ、アスラ、チキサとも再会し、そのまま倒れてしまう
【オッカ村】
タンダはコチャの姉ヨーナに介抱されている
タルシュ兵はこんな小さな村まで来る
第7回「傷だらけの再会」
【シロガイの人々の野営地】
マーサ:タンダはきっと生きている アスラとチキサを助けてほしい
バルサ:カンバルに一緒に逃げよう そしていつか町に帰ろう
【オッカ村】
ヨーナの所にもタルシュ軍が来るが、薬草の鍋が上手いから買うという
タルシュ兵:抵抗しなければ傷つけない 欲しいものは買う 豊かにするために海を渡ってきたんだ
村から出る人々 そこにラウルの大軍が来て、ヤズノ砦に近いオッカ村に本陣を設ける
ラウル:民は大事にいたせ なぜここには城壁がない?
ヒュウゴ(元ヨゴ人):都は帝が住む神聖な場所 砦が崩れれば思わぬことが起きるかもしれません
【新ヨゴ国王宮】
帝が必死に戦の勝利の祝詞を捧げる
ガカイは聖導師がタルシュと通じ、帝の暗殺を狙っていると二ノ妃に囁く
篭っている間は水しか飲まない帝 その水は聖導師が運んでいる
二ノ妃:私も篭ります
水の入った帝と自分の器を取り替える二ノ妃
チャグムを諦められないシュガは、トロガイを呼ぶ
シュガ:ナユグに春が来ている 戦をしている時ではない
トロガイ:
ナユグの春は豊かな実りと同時に災いも来る
山脈の万年雪が解け、その地下水が国に流れ込む
早く備えなければならない もうじき、この国はなくなる
【ヤズノ砦】
にらみ合う両軍 ふたたびタルシュ軍の太鼓が鳴る
弓矢と巨大大砲が飛び、見たこともない武器にヤラれるだけの新ヨゴ兵
大将軍:太鼓で夜通し脅えさせ、夜明けに一気にかたをつけよう 王宮にいる内通者が方をつけるとも限らん
【オッカ村近くの岩場】
うなされるタンダ
ヨーナ:タルシュ軍は採ってきた山菜も買ってくれ、戦が終われば家も返してくれるそうです
タンダ:
オレはこんなにヨゴ人に大事にされたのは初めてだ
オレはバルサにとってクスリみたいなものだからいないほうがいいんだよ
【青霧山脈】
バルサ一行の前に盗賊が現れる
助けた民の中にコチャがいて「タンダは今一緒にいる 酷い怪我をしているから案内する」
アスラは別れを惜しむが
バルサ:お前は強くて優しい心を持っている みんなを頼んだよ
バルサを見つけるヒュウゴ
脚を切ってくれと苦しむタンダ
すっかり色が変わっているのを見て、私が切るというバルサ
バルサ:あんたが死んだら、私も生きてはいけないだろ 私があんたを助ける
武器になるものは全部取り上げられているため、兵に槍を貸してくれと頼み、斬り合いとなる
ヒュウゴが来て、バルサがカンバルから来たと聞いて、同盟が結ばれたことを悟る
ひと振りでタンダの脚を落とすバルサ 焼いた剣で血を止める 麻酔もなしに気を失うタンダ
水をかえている二ノ妃を問い詰める帝
二ノ妃:聖導師を疑っております タルシュと内通していると聞きました
帝:聖導師がこの私を? ショックを隠せない帝
翌朝、ふたたびタルシュの攻撃が始まり、なすすべもないヨゴ兵
大将軍:この砦は帝の魂だ わしはここを動かん!
もはやこれまでと思われた時、崖の上にチャグムとロタ王率いる援軍が現れる
第8回「神なき世界」
チャ:私は2度父から命を狙われた 国をあげて弔われ、軍神となった
【ヤズノ砦】戦闘から2日目
カンバル、ロタ軍は、タルシュの武器を次々破壊していく
ラドウ大将軍:帝だ 帝が援軍を送ってくださったぞ!
タルシュ軍司令官・シュバル:所詮は他国の援軍 命までは賭けん
3方向から攻められ、タルシュ軍は弱まり、チャグムは先陣切って敵と戦い、肩を刺される
「戦うなら殺す気で戦え」というバルサの言葉を思い出し、チャグムは初めて人を斬る
(国や人を守るための戦争も、同じ人殺しに違いない このチャグムの顔は狂気そのもの
死に物狂いで祈りを捧げる帝
タルシュアは敗走したが、双方に甚大な被害を与えた
チャ:私は新ヨゴ国皇太子チャグムである ただいま生還した この戦われらの勝ちだ!
喜ぶ兵士ら
【タルシュ軍本陣 オッカ村】
ラウルはチャグムに負けたと知るが、残った兵で民を皆殺しにしろと命じる
ラ:ヒュウゴにチャグムを殺させてやろう
ヒュ:ロタ王が動いた以上 本国からの援軍を待ちましょう
ラウルは、ヤズノ砦を越えてすぐの「光扇京」(王宮がある)に全軍を向かわせる
聖導師:陛下、勝ちました
帝は外に出て、ロタとカンバルを率いていたのはチャグムだったと知る
ラドウ:チャグム皇太子はまこと軍神であられました
【オッカ村】
バルサ:私は血の臭いに慣れ過ぎているんです タンダをお願いします
ヨーナ:
タンダの目が覚めてあなたがいなければどんなに悲しむか 私にはムリです
タンダも“あいつが必要な時しかオレは要らないんだ”と言っていた
でも違う 離れていてもいつも想い合っている タンダさんのそばにいてください
ヒュウゴはバルサに会いに来る
ヒュ:チャグム王子に負けた これから俺たちも出兵して戦うことになった
チャグムはついに帝に会いに行く
チャ:
ただいま戻りました 父上もご無事でなによりでした
私は穢れています この外では皆穢れております 帝の魂に救いを求めて戦っていました
それは父上が与えた穢れではありませんか? 父上が民をお救いくださいませ
帝:この戦を私が始めたと申したいのか?
チャ:
ヒトが生きるのに穢れを避けることはできないのです
私はヒトです ヒトでなければこれほど迷いはしないでしょう ヒトを求めはしないでしょう
あなたの息子はこの手でヒトを殺しました
ロタとカンバルの兵にねぎらいを切にお願い申し上げます
そして一刻も早くこの戦を終わらせるようお考えください
帝:
聖導師、お前はチャグムが生きているのを知っていたのか もう偽りを申すな
この国を救うのは神ではなく、ヒトのチャグムだというのか
聖導師:どうか、チャグム殿下をお許しください
帝:お前の申すことはいつも正しい 疑ったことは一度もない 私とお前は1つの魂なのだ
二ノ妃:私は信じていました あなたが生きていると 聖導師は何を思っているか分かりません
シュガ:この地に未曾有の天災が迫っています
チャ:青霧山脈もナユグの水に浸かっていた
ラウルは軍勢の建て直しを余儀なくされる
聖導師:
私は聖導師を退きたい シュガに託します
私はタルシュと内通し、戦を避けようと帝を裏切りました
帝を神として育てたのは私です
この国を支えると信じていた それが誤りと教えてくれたのは王子でした
もし生きられるなら一人の老人として帝を支え、民になりたいと存じます
帝:
こたびの戦はタルシュの仕業 他国には頭を下げぬ
チャグムは私を裏切ったのだ お前を王子と認めることは出来ぬ
チャ:せめて三国同盟だけは受け入れてください!
帝:
私は異国の兵に守られるつもりはない ただちに祖国に戻らせるがよい
死してもその魂は残るだろう お前は最後まで見届けるがよい チャグムを投獄せよ
聖導師は帝を暗殺しようとして、狩人は聖導師を射る
帝:なぜ私自身を殺すのだ?!
聖導師:
陛下は私を罰したのです 本当はチャグム殿下を許しておられるのです どうか帝を恨むことのなきよう
シュガよ、この国を導け!
やっと顔色のよくなったタンダ
タ:
怪我をしてから呪術の腕が上がった 体から魂を飛ばせるようになった
ありがとうバルサ いい旅だったということは分かる 顔がとても優しくなったから
ジグロとの誓いが果たせたのか?
バルサ:それももう終わった
タ:オレはずっと待ってた やっとその時が来たのにこんな体になってしまった
バルサ:これからは私があんたを助ける番だろ? あんたのそばで私が用心棒になる
(この2人の愛は実るといいなあ
タ:家に連れて帰ってくれ 師匠に一刻も早く話したいことがある
そこにタルシュ兵が来て2人は捕らわれる
ラウル:
私は負けたのか? とうとう父上の助けを求めるのか この地でも皇帝に頭を下げねばならない
帝国では従順ばかりが重宝される
ヒュウゴ、私についても先行きはないぞ いつ、どう裏切るか見ものだ
ヒュウゴ:神に誓っていたしません
ロタとカンバル兵が引いていく 帝が同盟を認めなかったと知らせがくる
ラウル:すぐに支度を
ヒュウゴ:罠かもしれません
ラウル:お前はチャグムの味方であろう
バルサとタンダを連れてくる
ラウル:
お前は欺いていたのだ お前から本心を聞けたことなど一度もない 称えているのだぞ
チャグムはこの女のために何をしてくれるか
バルサ:
戦遊びもほどほどにしてほしいな チャグムはあんたと違ってとっくに一人で生きている
チャグムは何があっても自分や民を投げ出したりはしない
ジンは牢にいるチャグムを助ける
(なんだか天皇を生神として崇め、戦争を終わらせるタイミングを誤った軍人たちのために
大勢が死に、焦土と化し、大きな爆弾を2個も落とされた国のことを思い出す
第9回「旅立ち」
チャグム:私はなんとしてもこの民を救いたい この国がなくなる前に
【オッカ村 タルシュ軍本陣】
都攻めの戦に奔走している兵士たち
バルサに担がれているタンダは魂を飛ばして意識を失っている
ヒュウゴも急に倒れて水の流れを見る
【新ヨゴ国 王宮】
ガカイはトゥグムを連れて消えた
カームはチャグムの用心棒になりたいという
タンダの家まで魂で飛んでくるタンダ
トロガイ:ヒトは洪水にでもならない限り、住み慣れたところを離れはしないだろう
タンダ:アスラやコチャみたいな人に伝えて、人々に警告してもらえばいい
トロガイ:
光の鳥を飛ばすのか 魂をバラバラにするから命がけだ 私にしか出来ない やってみよう
お前とバルサは逃げ遅れるんじゃないよ
タンダ:必ずまた師匠のもとに帰ってきます
トロガイ:お前とバルサは私のこの世の証だからね
ものすごい数のタルシュ軍が揃う
バルサはヒュウゴに連れて行かれる
タンダ:都は水に沈むんだ!
バルサ:先に帰っていてくれ!
チャグムはラウルに休戦を申し入れる
チャ:無駄なのはこの戦そのものです
そこに人質としてバルサを連れてくる
チャ:ヒュウゴにもよく分かっている この国はもうじき消えてなくなる
ラ:民を引き渡せ タルシュが守って豊かな道を与えよう
チャ:民を思うなら私と同じだ 民とともに考えたい
ラ:降伏すれば民を殺すだけ
シュガは帝に知らせ、民を山の上に避難させてほしいと頼む
シュガ:
初代聖導師もその運命を知りながら、ここに国を築いた
新しく民が生きる場所を、神ではなくヒトが作れと教えるために
だが代々の聖導師は神の国と信じさせ、帝たちを苦しめ続けてきたのです
帝:
そなたの言う通りなら天が怒っているのだ
すぐに民を逃がせ そなたは王宮から追放する
穢れを聞くのはもう十分だ 我の魂は天に清めてもらわねばならぬ
コチャは水が来ることを察して「早く逃げるんだ!」とうながす
ベリスからしらせが届き、ヒュウゴが読む
ヒュ:タルシュが滅んだ 皇帝と皇太子はこの世にいない 反乱軍により抑えられた
ラ:ヒュウゴ お前が反乱の首謀者だったのか?! やっとお前の本心が見えた!
(ラウルも帝同様、信じる者も、愛してくれる者もなく哀しい運命の人なんだな
大風が起きて大混乱となる兵と民
ラ:バルサ、私を殺せ 私は負けた 殺さないのなら私が殺す
1対1の対決では全く敵わないラ
バ:
なぜ逃げる
力のない者は、また必死に生きていこうとするものだ そう簡単にはくたばらない
力のない者がなぜ生きようとしない? 負けたらから死ぬ?
そんなもの始めから力でもなんでもない 負けた者こそ生きるべきなんだ
ヒュ:
王子 ここにはあなたを迎えると書いてある
1つの大陸を作りたい 新しいやり方を求めたい
そのためにあなたが必要です ペリス総督もそう見極めておりました
だから親兄弟を殺されてもあなたについてきたのです
だから南の大陸で、あなたの手腕を存分に発揮してください!
(初めて涙するラウルとヒュウゴ ラウルのキレイな顔が泥だらけに・・・
タンダ:みんな早く逃げろーーーー!
森の中で祈るトロガイは樹の弦に地中へと引きずりこまれ
天に花火のようなものが上がる
カチャ:もっと上に逃げるんだ!
シュガの額にトロガイの鳥が来る「シュガよ逃げろ!」
アスラの元にも来て、マーサに告げる「逃げて ここにいたら危ない」
ガカイはトゥグムと逃げようとして崖から落ちる
【新ヨゴ国 王宮】
二ノ妃:
陛下が行かないなら私もここにいます あの子たちにはもう私や陛下は必要ないのです
これでようやく陛下は私だけのものになります
帝:
私は誰のものにもならぬ 私は私のものですらなかった
だが、この温もりだけは感じられる その時だけ私はヒトだったのかもしれない
もしヒトであったなら、お前と逃げたいものだ
シュガに二ノ妃を連れて逃げろと命じる
帝:王子たちを頼む シュガよ、山の上からこの国がまことに勝つ姿を見よ
モンは帝と残る
ついに山脈から大水が落ちてきて、帝とともに王宮を流し去る
昔の記憶がよみがえり、子どもの頃のチャグムに会う
ついに握手して和解する父と子
(チャグムが魂を飛ばして会いに来たのか 魂の世が真の世
チャ:父上が神になられた
【山ノ宮 王宮の離れ家】
チャグムは、シュガ、トゥグムらと再会
チャ:民は大丈夫です これは帝のおぼしめしです
トゥグム:
ガカイは崖から落ちた 光る鳥が女の人になってここに連れてきてくれました
とてもキレイな人です(トロガイが若返ってる!
トロガイも無事だった
なんとガカイも生きてる 悪運が強いな
星読ノ塔がぽっかり浮かんでいる
ガカイ:新ヨゴ国が消えた・・・ けど助かった
ハゲタカが来て、ふと見ると崖に一人ぼっちってw
民はほぼ助かった 新しい国を作ると誓うチャグム
チャ:
この国にもう生きた神は要らない
ヤクーもヨゴ人も自分の足で歩ける国にしたい バルサのように
バルサ:チャグムなら出来るよ
チャ:
我々が変わり、民が変われば新しい国が生まれる
まずは民一人ひとりに出会いたい
二ノ妃:あなたを用心棒に雇って本当に良かった 私の人生で唯一自らできたことです
バ:報酬なら十分に頂きました
バルサは山を降りタンダの家に行く
(素晴らしい森 これはCGじゃないよね?
家から出て来るタンダ
バルサ:ただいま
タンダ:おかえり 鶏の鍋が出来てるぞ
槍はもう使わずとも、ジグロとの思い出のものだから捨てられはしないか
[完]
素晴らしい物語だった
『ロード・オブ・ザ・リング』やらに負けないくらい
これほど壮大なドラマを演じた後は、俳優たちもスタッフも
とくにはるかちゃんは、ポッカリ心に穴が開いたようにならないかな
すぐに次の仕事が始まって、余韻を味わう時間もないのか
原作:上橋菜穂子
『精霊の守り人 最終章』(第1話~5話 全9話)
出演:
■新ヨゴ国
帝 - 藤原竜也 国主
二ノ妃 チャグムの母
チャグム - 板垣瑞生 皇太子
トゥグム 第2王子
聖導師 - 鹿賀丈史 執政官 タルシュ内通者
ガカイ - 吹越満 星読博士
シュガ - 林遣都 星読博士
モン - 神尾佑 狩人の頭
ジン - 松田悟志 狩人
トロガイ - 高島礼子 呪術師
タンダ - 東出昌大 トロガイの弟子
【光扇京】王宮がある
【青霧山脈】
【ナユグ】
この世と重なる精霊の世界
【ヤズノ砦】
ラドウ 新ヨゴ国大将軍
ラクサム 新ヨゴ国少将
シュバル タルシュ軍司令官
クールズ タルシュ宰相
【四路街】
マーサ 衣服商人
トウノ マーサの息子
チキサ - 福山康平
アスラ - 鈴木梨央
【オッカ村】
コチャ - とまん 民兵
ヨーナ コチャの姉
【タラノ平野】
戦場→焼け野原
■タルシュ帝国
ラウル - 高良健吾 第二王子
ヒュウゴ - 鈴木亮平 タルシュ帝国の密偵 元ヨゴ人
セナ - 織田梨沙 タルシュ帝国の密偵
ベリス タルシュ帝国総督
■ロタ王国
イーハン国王
カーロン 将軍
【港ツーラム】
スーアン ロタ南部 大領主
オゴン スーアンの息子
アマン 氏族長
■カンバル王国
ログサム - 中村獅童 カンバル王 前王ナグルの弟 死
ラダール - 中川晃教 皇太子→王
バルサ 綾瀬はるか 用心棒
ジグロ - 吉川晃司 王の槍 死
カグロ - 渡辺いっけい 王の槍 ムサ氏族長 ジグロの兄 死
カーム - 降谷建志 警備隊長 カグロの息子
監督のコメント:
今までのNHKのドラマの常識を越えるような画(え)作りをしていますので
楽しみにしていただけたらなと思います
第6回「戦下の別れ」
ラウルは新ヨゴ国を攻めてきた
ラダール:
皆には戦をしてもらわなければならない
タルシュはきっとルイシャを狙うはず
だが王の言葉は絶対ではない 異を唱えることを恐れないで欲しい
バルサは最強の武人の証の金の輪を持つが、輪をカームの剣にはめる
ラダールの王の即位式が執り行われる
(とんでもない絶壁に建つ城だな
バ:
これで私の役目は終わった あんたが変えたんだ この国を
本当に大きくなったねチャグム
チャ:
“誰かのために生きるのは愚かだ
誰かのために生きるなら、顔も知らない者たちのために生きろ”
と言ってくれたバルサが私を強く変えてくれた
2人は槍を交える「舞槍」?
まるで幼い頃のバルサとジグロとの時間のよう
バ:ありがとう さようなら チャグム
チャ:今までありがとうございました どうか幸せになってください
バ:どうかご武運を
チャはラダールとともに戦場に赴く
バルサはタンダのいる新ヨゴ国・青霧山脈に来るが、家は荒れ果て、
トロガイがタンダはタラノ平野の戦に行ったと告げるとすぐに飛び出す
【タラノ平野 タルシュ軍は約5万人】
兵士:その剣がお前たちの家族を守る盾となる!
(戦争でよく聞くたわごとだ 戦争ほど愚かなものはないな/涙
前線にいるタンダ 鉄に対して木板の農民って・・・
脚を刺されたタンダは、コチャを助けて土豪に逃げる
トロガイのもとに帰ってきたタンダ
タ:戦から逃げて来た コチャが「タラノ平野がなくなる」と言っていた
ト:お前の体は今どこにいる? ここにいるのはお前の魂だ 早く戻るんだ
タ:私にも今ナユグが近く感じられる 温かい春が来たんです
チャはロタ王城に入り、イーハン国王と同盟を交すが
ロタの港ツーラムにもタルシュが攻めてきたため、すぐには助けられないと言われる
【ツーラム】
ラウルは密かにロタに不満を持つ者たちに密約を迫る
(鈴木亮平さん、西郷どんと正反対なお姿/驚
スーアン:新しいロタ王としてオゴン(息子)をつかせよ
ラウルはオゴンの足を刺し、全員に新ヨゴ国への出兵を命じる
【タラノ平野】
バルサ、着くの早い! 走って来たの?!
死体を埋めている中からタンダを探す
帝に報告が来る
兵:半日ももたずに惨敗しました 敵は王宮に向かっています
聖導師:話し合ってください 帝がこの国の神と示すのです
ガカイ:それこそ降伏 肝心なのは負けないこと 今こそ帝の力を見せる時
帝:穢れた者を入れるわけにはいくまい
二ノ妃に会いに来る帝
帝:嘘は聞き飽きた この国の神を信じるか?
二ノ妃:私は神に何も望まないだけ 私が望むのは帝の声です
帝:お前はなんと恐ろしい 王宮から去れ! それが天罰だ
【星読ノ塔】
ガカイ:聖導師さまは次の聖導師にシュガを選ぶのですか?
聖導師:お前はトゥグム王子が王となった時に聖導師となる
ガカイ:トゥグム王子が次の帝になると約束してください
モン:帝は二ノ妃を密かに逃がすよう命じられました
二ノ妃:チャグムは生きていると?
【ロタ王国】
ロタ王:
ラウルはタルシュ兵を率いて新ヨゴ国に向かった
そのほとんどがロタ人 わが2万5000を新ヨゴ国につかわそう
これで4万 我らのほうが有利だ わがロタの命運もチャグムに託す
チャ:ただちに新ヨゴ国に向かいます
新ヨゴ国は「ヤズノ砦」にすべての兵を集めてタルシュ軍を迎え撃つ準備を始める
ロタが来たと聞き、シロガイを焼き払えと命じる司令官
バルサは逃げているシロガイの民を守っている護衛士オバルや
マーサ、アスラ、チキサとも再会し、そのまま倒れてしまう
【オッカ村】
タンダはコチャの姉ヨーナに介抱されている
タルシュ兵はこんな小さな村まで来る
第7回「傷だらけの再会」
【シロガイの人々の野営地】
マーサ:タンダはきっと生きている アスラとチキサを助けてほしい
バルサ:カンバルに一緒に逃げよう そしていつか町に帰ろう
【オッカ村】
ヨーナの所にもタルシュ軍が来るが、薬草の鍋が上手いから買うという
タルシュ兵:抵抗しなければ傷つけない 欲しいものは買う 豊かにするために海を渡ってきたんだ
村から出る人々 そこにラウルの大軍が来て、ヤズノ砦に近いオッカ村に本陣を設ける
ラウル:民は大事にいたせ なぜここには城壁がない?
ヒュウゴ(元ヨゴ人):都は帝が住む神聖な場所 砦が崩れれば思わぬことが起きるかもしれません
【新ヨゴ国王宮】
帝が必死に戦の勝利の祝詞を捧げる
ガカイは聖導師がタルシュと通じ、帝の暗殺を狙っていると二ノ妃に囁く
篭っている間は水しか飲まない帝 その水は聖導師が運んでいる
二ノ妃:私も篭ります
水の入った帝と自分の器を取り替える二ノ妃
チャグムを諦められないシュガは、トロガイを呼ぶ
シュガ:ナユグに春が来ている 戦をしている時ではない
トロガイ:
ナユグの春は豊かな実りと同時に災いも来る
山脈の万年雪が解け、その地下水が国に流れ込む
早く備えなければならない もうじき、この国はなくなる
【ヤズノ砦】
にらみ合う両軍 ふたたびタルシュ軍の太鼓が鳴る
弓矢と巨大大砲が飛び、見たこともない武器にヤラれるだけの新ヨゴ兵
大将軍:太鼓で夜通し脅えさせ、夜明けに一気にかたをつけよう 王宮にいる内通者が方をつけるとも限らん
【オッカ村近くの岩場】
うなされるタンダ
ヨーナ:タルシュ軍は採ってきた山菜も買ってくれ、戦が終われば家も返してくれるそうです
タンダ:
オレはこんなにヨゴ人に大事にされたのは初めてだ
オレはバルサにとってクスリみたいなものだからいないほうがいいんだよ
【青霧山脈】
バルサ一行の前に盗賊が現れる
助けた民の中にコチャがいて「タンダは今一緒にいる 酷い怪我をしているから案内する」
アスラは別れを惜しむが
バルサ:お前は強くて優しい心を持っている みんなを頼んだよ
バルサを見つけるヒュウゴ
脚を切ってくれと苦しむタンダ
すっかり色が変わっているのを見て、私が切るというバルサ
バルサ:あんたが死んだら、私も生きてはいけないだろ 私があんたを助ける
武器になるものは全部取り上げられているため、兵に槍を貸してくれと頼み、斬り合いとなる
ヒュウゴが来て、バルサがカンバルから来たと聞いて、同盟が結ばれたことを悟る
ひと振りでタンダの脚を落とすバルサ 焼いた剣で血を止める 麻酔もなしに気を失うタンダ
水をかえている二ノ妃を問い詰める帝
二ノ妃:聖導師を疑っております タルシュと内通していると聞きました
帝:聖導師がこの私を? ショックを隠せない帝
翌朝、ふたたびタルシュの攻撃が始まり、なすすべもないヨゴ兵
大将軍:この砦は帝の魂だ わしはここを動かん!
もはやこれまでと思われた時、崖の上にチャグムとロタ王率いる援軍が現れる
第8回「神なき世界」
チャ:私は2度父から命を狙われた 国をあげて弔われ、軍神となった
【ヤズノ砦】戦闘から2日目
カンバル、ロタ軍は、タルシュの武器を次々破壊していく
ラドウ大将軍:帝だ 帝が援軍を送ってくださったぞ!
タルシュ軍司令官・シュバル:所詮は他国の援軍 命までは賭けん
3方向から攻められ、タルシュ軍は弱まり、チャグムは先陣切って敵と戦い、肩を刺される
「戦うなら殺す気で戦え」というバルサの言葉を思い出し、チャグムは初めて人を斬る
(国や人を守るための戦争も、同じ人殺しに違いない このチャグムの顔は狂気そのもの
死に物狂いで祈りを捧げる帝
タルシュアは敗走したが、双方に甚大な被害を与えた
チャ:私は新ヨゴ国皇太子チャグムである ただいま生還した この戦われらの勝ちだ!
喜ぶ兵士ら
【タルシュ軍本陣 オッカ村】
ラウルはチャグムに負けたと知るが、残った兵で民を皆殺しにしろと命じる
ラ:ヒュウゴにチャグムを殺させてやろう
ヒュ:ロタ王が動いた以上 本国からの援軍を待ちましょう
ラウルは、ヤズノ砦を越えてすぐの「光扇京」(王宮がある)に全軍を向かわせる
聖導師:陛下、勝ちました
帝は外に出て、ロタとカンバルを率いていたのはチャグムだったと知る
ラドウ:チャグム皇太子はまこと軍神であられました
【オッカ村】
バルサ:私は血の臭いに慣れ過ぎているんです タンダをお願いします
ヨーナ:
タンダの目が覚めてあなたがいなければどんなに悲しむか 私にはムリです
タンダも“あいつが必要な時しかオレは要らないんだ”と言っていた
でも違う 離れていてもいつも想い合っている タンダさんのそばにいてください
ヒュウゴはバルサに会いに来る
ヒュ:チャグム王子に負けた これから俺たちも出兵して戦うことになった
チャグムはついに帝に会いに行く
チャ:
ただいま戻りました 父上もご無事でなによりでした
私は穢れています この外では皆穢れております 帝の魂に救いを求めて戦っていました
それは父上が与えた穢れではありませんか? 父上が民をお救いくださいませ
帝:この戦を私が始めたと申したいのか?
チャ:
ヒトが生きるのに穢れを避けることはできないのです
私はヒトです ヒトでなければこれほど迷いはしないでしょう ヒトを求めはしないでしょう
あなたの息子はこの手でヒトを殺しました
ロタとカンバルの兵にねぎらいを切にお願い申し上げます
そして一刻も早くこの戦を終わらせるようお考えください
帝:
聖導師、お前はチャグムが生きているのを知っていたのか もう偽りを申すな
この国を救うのは神ではなく、ヒトのチャグムだというのか
聖導師:どうか、チャグム殿下をお許しください
帝:お前の申すことはいつも正しい 疑ったことは一度もない 私とお前は1つの魂なのだ
二ノ妃:私は信じていました あなたが生きていると 聖導師は何を思っているか分かりません
シュガ:この地に未曾有の天災が迫っています
チャ:青霧山脈もナユグの水に浸かっていた
ラウルは軍勢の建て直しを余儀なくされる
聖導師:
私は聖導師を退きたい シュガに託します
私はタルシュと内通し、戦を避けようと帝を裏切りました
帝を神として育てたのは私です
この国を支えると信じていた それが誤りと教えてくれたのは王子でした
もし生きられるなら一人の老人として帝を支え、民になりたいと存じます
帝:
こたびの戦はタルシュの仕業 他国には頭を下げぬ
チャグムは私を裏切ったのだ お前を王子と認めることは出来ぬ
チャ:せめて三国同盟だけは受け入れてください!
帝:
私は異国の兵に守られるつもりはない ただちに祖国に戻らせるがよい
死してもその魂は残るだろう お前は最後まで見届けるがよい チャグムを投獄せよ
聖導師は帝を暗殺しようとして、狩人は聖導師を射る
帝:なぜ私自身を殺すのだ?!
聖導師:
陛下は私を罰したのです 本当はチャグム殿下を許しておられるのです どうか帝を恨むことのなきよう
シュガよ、この国を導け!
やっと顔色のよくなったタンダ
タ:
怪我をしてから呪術の腕が上がった 体から魂を飛ばせるようになった
ありがとうバルサ いい旅だったということは分かる 顔がとても優しくなったから
ジグロとの誓いが果たせたのか?
バルサ:それももう終わった
タ:オレはずっと待ってた やっとその時が来たのにこんな体になってしまった
バルサ:これからは私があんたを助ける番だろ? あんたのそばで私が用心棒になる
(この2人の愛は実るといいなあ
タ:家に連れて帰ってくれ 師匠に一刻も早く話したいことがある
そこにタルシュ兵が来て2人は捕らわれる
ラウル:
私は負けたのか? とうとう父上の助けを求めるのか この地でも皇帝に頭を下げねばならない
帝国では従順ばかりが重宝される
ヒュウゴ、私についても先行きはないぞ いつ、どう裏切るか見ものだ
ヒュウゴ:神に誓っていたしません
ロタとカンバル兵が引いていく 帝が同盟を認めなかったと知らせがくる
ラウル:すぐに支度を
ヒュウゴ:罠かもしれません
ラウル:お前はチャグムの味方であろう
バルサとタンダを連れてくる
ラウル:
お前は欺いていたのだ お前から本心を聞けたことなど一度もない 称えているのだぞ
チャグムはこの女のために何をしてくれるか
バルサ:
戦遊びもほどほどにしてほしいな チャグムはあんたと違ってとっくに一人で生きている
チャグムは何があっても自分や民を投げ出したりはしない
ジンは牢にいるチャグムを助ける
(なんだか天皇を生神として崇め、戦争を終わらせるタイミングを誤った軍人たちのために
大勢が死に、焦土と化し、大きな爆弾を2個も落とされた国のことを思い出す
第9回「旅立ち」
チャグム:私はなんとしてもこの民を救いたい この国がなくなる前に
【オッカ村 タルシュ軍本陣】
都攻めの戦に奔走している兵士たち
バルサに担がれているタンダは魂を飛ばして意識を失っている
ヒュウゴも急に倒れて水の流れを見る
【新ヨゴ国 王宮】
ガカイはトゥグムを連れて消えた
カームはチャグムの用心棒になりたいという
タンダの家まで魂で飛んでくるタンダ
トロガイ:ヒトは洪水にでもならない限り、住み慣れたところを離れはしないだろう
タンダ:アスラやコチャみたいな人に伝えて、人々に警告してもらえばいい
トロガイ:
光の鳥を飛ばすのか 魂をバラバラにするから命がけだ 私にしか出来ない やってみよう
お前とバルサは逃げ遅れるんじゃないよ
タンダ:必ずまた師匠のもとに帰ってきます
トロガイ:お前とバルサは私のこの世の証だからね
ものすごい数のタルシュ軍が揃う
バルサはヒュウゴに連れて行かれる
タンダ:都は水に沈むんだ!
バルサ:先に帰っていてくれ!
チャグムはラウルに休戦を申し入れる
チャ:無駄なのはこの戦そのものです
そこに人質としてバルサを連れてくる
チャ:ヒュウゴにもよく分かっている この国はもうじき消えてなくなる
ラ:民を引き渡せ タルシュが守って豊かな道を与えよう
チャ:民を思うなら私と同じだ 民とともに考えたい
ラ:降伏すれば民を殺すだけ
シュガは帝に知らせ、民を山の上に避難させてほしいと頼む
シュガ:
初代聖導師もその運命を知りながら、ここに国を築いた
新しく民が生きる場所を、神ではなくヒトが作れと教えるために
だが代々の聖導師は神の国と信じさせ、帝たちを苦しめ続けてきたのです
帝:
そなたの言う通りなら天が怒っているのだ
すぐに民を逃がせ そなたは王宮から追放する
穢れを聞くのはもう十分だ 我の魂は天に清めてもらわねばならぬ
コチャは水が来ることを察して「早く逃げるんだ!」とうながす
ベリスからしらせが届き、ヒュウゴが読む
ヒュ:タルシュが滅んだ 皇帝と皇太子はこの世にいない 反乱軍により抑えられた
ラ:ヒュウゴ お前が反乱の首謀者だったのか?! やっとお前の本心が見えた!
(ラウルも帝同様、信じる者も、愛してくれる者もなく哀しい運命の人なんだな
大風が起きて大混乱となる兵と民
ラ:バルサ、私を殺せ 私は負けた 殺さないのなら私が殺す
1対1の対決では全く敵わないラ
バ:
なぜ逃げる
力のない者は、また必死に生きていこうとするものだ そう簡単にはくたばらない
力のない者がなぜ生きようとしない? 負けたらから死ぬ?
そんなもの始めから力でもなんでもない 負けた者こそ生きるべきなんだ
ヒュ:
王子 ここにはあなたを迎えると書いてある
1つの大陸を作りたい 新しいやり方を求めたい
そのためにあなたが必要です ペリス総督もそう見極めておりました
だから親兄弟を殺されてもあなたについてきたのです
だから南の大陸で、あなたの手腕を存分に発揮してください!
(初めて涙するラウルとヒュウゴ ラウルのキレイな顔が泥だらけに・・・
タンダ:みんな早く逃げろーーーー!
森の中で祈るトロガイは樹の弦に地中へと引きずりこまれ
天に花火のようなものが上がる
カチャ:もっと上に逃げるんだ!
シュガの額にトロガイの鳥が来る「シュガよ逃げろ!」
アスラの元にも来て、マーサに告げる「逃げて ここにいたら危ない」
ガカイはトゥグムと逃げようとして崖から落ちる
【新ヨゴ国 王宮】
二ノ妃:
陛下が行かないなら私もここにいます あの子たちにはもう私や陛下は必要ないのです
これでようやく陛下は私だけのものになります
帝:
私は誰のものにもならぬ 私は私のものですらなかった
だが、この温もりだけは感じられる その時だけ私はヒトだったのかもしれない
もしヒトであったなら、お前と逃げたいものだ
シュガに二ノ妃を連れて逃げろと命じる
帝:王子たちを頼む シュガよ、山の上からこの国がまことに勝つ姿を見よ
モンは帝と残る
ついに山脈から大水が落ちてきて、帝とともに王宮を流し去る
昔の記憶がよみがえり、子どもの頃のチャグムに会う
ついに握手して和解する父と子
(チャグムが魂を飛ばして会いに来たのか 魂の世が真の世
チャ:父上が神になられた
【山ノ宮 王宮の離れ家】
チャグムは、シュガ、トゥグムらと再会
チャ:民は大丈夫です これは帝のおぼしめしです
トゥグム:
ガカイは崖から落ちた 光る鳥が女の人になってここに連れてきてくれました
とてもキレイな人です(トロガイが若返ってる!
トロガイも無事だった
なんとガカイも生きてる 悪運が強いな
星読ノ塔がぽっかり浮かんでいる
ガカイ:新ヨゴ国が消えた・・・ けど助かった
ハゲタカが来て、ふと見ると崖に一人ぼっちってw
民はほぼ助かった 新しい国を作ると誓うチャグム
チャ:
この国にもう生きた神は要らない
ヤクーもヨゴ人も自分の足で歩ける国にしたい バルサのように
バルサ:チャグムなら出来るよ
チャ:
我々が変わり、民が変われば新しい国が生まれる
まずは民一人ひとりに出会いたい
二ノ妃:あなたを用心棒に雇って本当に良かった 私の人生で唯一自らできたことです
バ:報酬なら十分に頂きました
バルサは山を降りタンダの家に行く
(素晴らしい森 これはCGじゃないよね?
家から出て来るタンダ
バルサ:ただいま
タンダ:おかえり 鶏の鍋が出来てるぞ
槍はもう使わずとも、ジグロとの思い出のものだから捨てられはしないか
[完]
素晴らしい物語だった
『ロード・オブ・ザ・リング』やらに負けないくらい
これほど壮大なドラマを演じた後は、俳優たちもスタッフも
とくにはるかちゃんは、ポッカリ心に穴が開いたようにならないかな
すぐに次の仕事が始まって、余韻を味わう時間もないのか