【THE BIG ISSUE VOL.324】
【内容抜粋メモ】
12月1日は「世界エイズデー」
長くHIV陽性者支援に関わっている「NPO法人ぷれいす東京」代表・生島さんに聞いた
生島さんはゲイであることを公表している
厳格なキリスト教家庭に育ち、親に隠していたが、
90年代はじめ、バーの仲間が集まりムックを編集する話が出て
HIV/エイズのボランティアと出会い、活動に関わりはじめた
生島さん:
当時は“長く生きられない病”と思われていた
『薬害エイズ裁判』で関心を集めたが、“性行為で感染した人は自業自得”という風潮があった
いまだに著名ミュージシャンの影響などで死のイメージが強いが
今は感染しても老後を考えられる時代
●2、3ヶ月に1度の通院、1日1、2回の服薬で、感染しても発症を防げる 「HAART療法」
しかし、これは早めに感染に気づき、治療を始めた場合
HIVは感染初期、高熱などインフルエンザに似た症状で気づかないことが多い
生島さん:
保健所で分かるケースは2~3割
一般病院での検査・入院・手術前検査で判明することが多い
女性は妊娠時の検査で分かる人もいる
今も日本では毎年約1400~1500人の新たな感染者が報告され
発症で分かる人が3~4割もいる



●無料で検査・治療が可能
「ぷれいす東京」では、昨年、相談を電話・面談で受けた
家族から絶縁されたり、住む家を失った人もいる
生島さん:
保健所では無料の検査が可能
障害者手帳があれば、ほぼ無料で医療が受けられる
サラリーマンなら月額上限1万円ほどの医療費に抑えられる
●職場でカミングアウトしている人は10%前後と少ない
生島さん:
通院理由を言えずに離転職を繰り返し→年齢が上がり→再就職が難しくなるケースも多い
一方、HIV陽性者のほぼ98%は「障害者手帳」を取得し、
「障害者雇用枠」で働く人が増え、雇用する企業も出てきている
●睡眠障害・メンタルヘルスの相談も多い
うつなどをチェックする「K6テスト」は、東日本大震災直後の被害者男性より
HIV陽性者のメンタル健康度のほうが低いと報告された
生島さん:
「ほかの陽性者に会える場が欲しい」という声も多いので
「分かったばかりの人」「40代以上」「10~30代」「異性愛者男女のグループ」
「女性グループ」「バディ(仲間)派遣」「ゲイグループ」などに分けた「ピアプログラム」などを開催している
●インドネシア、ベトナム、フィリピンなど近隣のアジア諸国でも感染者数が増えている
生島さん:今、年間2400万人以上の外国人観光客が日本を訪れているので、問題もあります
●「PrEP HIV暴露前予防」が注目
世界で広がる新しいHIV感染予防策「PrEP(プレップ)」日本でも議論へ
感染リスクのある人が予防的にHIV増殖を抑えるクスリを服用する方法
薬価は1日分1錠約3800円 ジェネリックを個人輸入する方法もある
3ヶ月に1度は検査を受けて「陰性」を確認することが必要
日本では、HIV感染者のうち8割ほどが自覚していると推計され
うち約95%が抗HIV薬を飲み、うち7割にウイルスがコントロールされている
海外では「ウイルスが検出限界以下は、もはや感染源ではない」というキャンペーンをしている団体もある
●感染に気づかなければ治療はできない
生島さん:
よく聞くのは、体調不良だが、怖くて相談できず棚上げしているという声
治療は進歩しているが、一人ひとりの中にある「偏見」が邪魔している
今年の世界エイズデーのテーマは「UPDATE! エイズのイメージを変えよう」
ぜひ正しい知識を身に付けて、古いイメージを更新してほしい
***
「ビッグイシュー日本版 BIGISSUE JAPAN」
“1冊350円で販売。180円が販売者の収入になります。”
[ホームレスの仕事をつくり自立を応援する]
「ビッグイシュー」は、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として
1991年、ロンドンで始まった 創設者はジョン・バード氏
住まいを得ることは、単にホームレス状態から抜け出す第一歩に過ぎない
[仕組み]
1.販売者は、この雑誌10冊を無料で受け取る
2.売り上げ3500円を元手に、以後は170円で仕入れ、350円で販売 180円を収入にする
[条件]
顔写真つきの販売者番号の入った身分証明書を身につけて売る
このほか「8つの行動規範」に基づいて販売している
【ブログ内関連記事】
「ボブとジェームズ、東京へ行く」@ビッグイシュー
「年間購読のお願い」@ビッグイシュー

【内容抜粋メモ】
12月1日は「世界エイズデー」
長くHIV陽性者支援に関わっている「NPO法人ぷれいす東京」代表・生島さんに聞いた
生島さんはゲイであることを公表している
厳格なキリスト教家庭に育ち、親に隠していたが、
90年代はじめ、バーの仲間が集まりムックを編集する話が出て
HIV/エイズのボランティアと出会い、活動に関わりはじめた
生島さん:
当時は“長く生きられない病”と思われていた
『薬害エイズ裁判』で関心を集めたが、“性行為で感染した人は自業自得”という風潮があった
いまだに著名ミュージシャンの影響などで死のイメージが強いが
今は感染しても老後を考えられる時代
●2、3ヶ月に1度の通院、1日1、2回の服薬で、感染しても発症を防げる 「HAART療法」
しかし、これは早めに感染に気づき、治療を始めた場合
HIVは感染初期、高熱などインフルエンザに似た症状で気づかないことが多い
生島さん:
保健所で分かるケースは2~3割
一般病院での検査・入院・手術前検査で判明することが多い
女性は妊娠時の検査で分かる人もいる
今も日本では毎年約1400~1500人の新たな感染者が報告され
発症で分かる人が3~4割もいる



●無料で検査・治療が可能
「ぷれいす東京」では、昨年、相談を電話・面談で受けた
家族から絶縁されたり、住む家を失った人もいる
生島さん:
保健所では無料の検査が可能
障害者手帳があれば、ほぼ無料で医療が受けられる
サラリーマンなら月額上限1万円ほどの医療費に抑えられる
●職場でカミングアウトしている人は10%前後と少ない
生島さん:
通院理由を言えずに離転職を繰り返し→年齢が上がり→再就職が難しくなるケースも多い
一方、HIV陽性者のほぼ98%は「障害者手帳」を取得し、
「障害者雇用枠」で働く人が増え、雇用する企業も出てきている
●睡眠障害・メンタルヘルスの相談も多い
うつなどをチェックする「K6テスト」は、東日本大震災直後の被害者男性より
HIV陽性者のメンタル健康度のほうが低いと報告された
生島さん:
「ほかの陽性者に会える場が欲しい」という声も多いので
「分かったばかりの人」「40代以上」「10~30代」「異性愛者男女のグループ」
「女性グループ」「バディ(仲間)派遣」「ゲイグループ」などに分けた「ピアプログラム」などを開催している
●インドネシア、ベトナム、フィリピンなど近隣のアジア諸国でも感染者数が増えている
生島さん:今、年間2400万人以上の外国人観光客が日本を訪れているので、問題もあります
●「PrEP HIV暴露前予防」が注目

感染リスクのある人が予防的にHIV増殖を抑えるクスリを服用する方法
薬価は1日分1錠約3800円 ジェネリックを個人輸入する方法もある
3ヶ月に1度は検査を受けて「陰性」を確認することが必要
日本では、HIV感染者のうち8割ほどが自覚していると推計され
うち約95%が抗HIV薬を飲み、うち7割にウイルスがコントロールされている
海外では「ウイルスが検出限界以下は、もはや感染源ではない」というキャンペーンをしている団体もある
●感染に気づかなければ治療はできない
生島さん:
よく聞くのは、体調不良だが、怖くて相談できず棚上げしているという声
治療は進歩しているが、一人ひとりの中にある「偏見」が邪魔している
今年の世界エイズデーのテーマは「UPDATE! エイズのイメージを変えよう」
ぜひ正しい知識を身に付けて、古いイメージを更新してほしい
***
「ビッグイシュー日本版 BIGISSUE JAPAN」
“1冊350円で販売。180円が販売者の収入になります。”
[ホームレスの仕事をつくり自立を応援する]
「ビッグイシュー」は、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として
1991年、ロンドンで始まった 創設者はジョン・バード氏
住まいを得ることは、単にホームレス状態から抜け出す第一歩に過ぎない
[仕組み]
1.販売者は、この雑誌10冊を無料で受け取る
2.売り上げ3500円を元手に、以後は170円で仕入れ、350円で販売 180円を収入にする
[条件]
顔写真つきの販売者番号の入った身分証明書を身につけて売る
このほか「8つの行動規範」に基づいて販売している
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