原作:山中恒
監督・脚本:大林宣彦
音楽:久石譲
出演:
綾瀬慎介(佐藤弘):勝野洋
はるか/三好遥子(二役):石田ひかり
佐藤弘(慎介の青年時代):松田洋治
佐藤統策:川谷拓三
佐藤統策の妻:増田恵子
太田登:尾美としのり
紀宮あきら:ベンガル
紀宮の妻:根岸季衣
編集長・岡崎:岸部一徳
信乃:永島暎子
カメラマン:峰岸徹
娼家の女:赤座美代子
家庭教師:佐野史郎
公園の女学生:芝山智加 ほか
“『転校生』、『さびしんぼう』に続く、原作者・山中恒と大林宣彦監督コンビの第3作。”
大林宣彦監督作品でまだ観ていなかったから観てみた
偶然か、先日観た『空がこんなに青いわけがない』と出演者が結構かぶってる・・・/汗
U-NEXTには他のサブスクにもれたクセの強い作品しかないのか?と警戒
大林監督も結構アナーキーな作品撮るし
私の好きな永島暎子さんが出ているのも嬉しい
友情出演で石田ゆり子さんほか、ここにも岩松了さんが出てる
これまた重い話
2時間以上はとても長く感じる
YouTube動画だとあっという間なのに
過去と現在を行き来するような
『時をかける少女』っぽい感じもある
【内容抜粋メモ】
“人生には、忘れてはならないことがある
それを記憶し、苦しみ続けることだけが、贖罪になる、
そういうこともある
これは、その遠い記憶に呼び戻されるように
三十年の時を越えて、古里へ帰って来た
ひとりの男の不思議な心の物語である”
中央にヒトが光りながら周ってる
千手観音みたいな姿がひかりさんに変わる
199×年
転んで泥だらけになった綾瀬慎介を助けるはるか
宮沢賢治みたいなマントを着た青年とすれ違う
クリーニングの店員・太田登(尾美)はハルカの家庭教師
ショパンが好きな変わり者
綾瀬は小説家 『恋は~』シリーズは大人気
舞台は小樽か 『時をかける少女』みたいに坂道が多いな
ここに来たのは親友が亡くなったから
紀宮あきらの葬儀
妻が話してる間、部屋の中まで雨が降ってる
強風で顔の上の白い布が飛ぶ
出版社の担当編集長・岡崎:
挿絵はほとんど紀宮だから、紀宮が死んだら綾瀬も死んだようなものだ
3人は学生時代からの友人 学生時代まで同じキャストってw
紀宮:真ん中に立つと先に死ぬんだ
翌日、クリーニングで待っていたハルカ
綾瀬と海猫屋でお茶デート
これは実在のお店? とっても雰囲気がステキ
小説の一節をどれもそらんじて話すハルカ
綾瀬の喋り方も朗読みたい
ここでも黒いマントを着た青年を見る
長い髪をかきあげる仕草が時代を感じさせるな
ひかりさんの声がハスキー
ヒザ丈の吊りズボンもカワイイ
もし小説に出てくるならどんな名前をつけるかと聞かれて「三好遥子」と話す
小樽の道案内を手伝うハルカ
カメラのことを「キャメラ」ってゆってる
バーにゆり子さんがいる 可愛い姉妹だなあ
雪を降らせる撮影に巻き込まれる
素晴らしい眺めの丘
田舎に疎開していた頃の話
父と一緒にここに来たことを思い出す
父も小説家 佐藤統策
綾瀬:
人間のもっともすぐれた才能は忘れるという才能だ
ものを作り出すことでは神さまに敵わない
若い勝野洋さん色気ある 水曜夜とかのミステリー番組みたい
やけにいい声だし
いてもいなくても同じ太田を運転手にして出かける
バンには「魂の洗濯」て書いてある
助手席に3人て
タカシマミサキ
トンネルを抜けると海に突き出た、ここも素晴らしい景色
綾瀬:あの小説に出て来るような中年男なんて現実にはいないよ
ハルカ:
少女を舐めるんじゃない
現実がどんなものかも知っている
夢だと分かっていても憧れるのがどうしてダメなんですか?
大勢のファンの目を侮辱することになる
ニシンがとれなくなって小樽は寂しい町になりました
校歌を歌う 綾瀬も同じ高校
崖の上にもマントの青年が立っていて同じ校歌を歌っている
車の中でなぜかつけヒゲと丸メガネの扮装をしている太田
3人で寿司を食べに行く
またデジャヴを感じる綾瀬
太田:ジェラシーです
ドイツ語喋ってる? エキセントリックすぎ
すごい豪華な船盛が来た
ハルカは母に似てるか聞くと父親似
父は生まれる前に死んだ
昔、火事があって記録は何もない
ハルカ:忘れなきゃならないことと、はじめから知らないこととどっちが正しいんですか?
太田:『この世で一番悲しいのは真実を知ることだ』
春休みだからまた明日会う約束する
太田:彼女と喋るのはまるで音楽のようです
眠れないため慣れない睡眠薬を飲む
翌日、目覚めると午後 約束は9時
ロビーで待っているハルカはナプキンで鶴を折っている
ハルカ:小説を書いていたのかと思って待っていた
この大きなベレー帽をかぶるのは難しいぞ
木造の家並みを訪ねると、ここにもマントの青年がいる
綾瀬:
おふくろは売春婦だった
親父は自分の女房に売春をやらせていた
円形の建物は学校/驚
綾瀬:
学生時代を思い出せない
きっと家に帰りたくなかったんだろう
過去の回想
マントの青年は学生時代の綾瀬か
ガタガタ震えている父:母さんにお金もらってこい
川谷拓三さん、懐かしいな 弱いボクサーみたい
地図をたよりに夜中に家を出る
いろんな所に犬がいるな
女たちが客引きをしている
母が客といるのを窓越しに見てしまう
母役はけいちゃん
夜中、うっそうとした草むらを抜けると公園への近道
綾瀬:
あの青年(太田)はとてもいい人だ
少女という生き物は残酷なものだな
ここに座ってみてくれないか!
そうやって君は僕を待っていた
急に小説の世界?
歩いてくるのはマントの青年 ヒロシと話すハルカ
ヒロシ:君のために詩をひとつ書いた
昭和初期と現代がクロス
1世代だけでこうも雰囲気が違うってビックリ
ヨウコ:ショパンみたい でも悲しい
ヒロシ:君を好きだから
ヨウコ:私は嬉しい 私は本当の私でいることができるのですもの
ヒロシ:
この人はヨウコじゃない
思い出してもらうために出てきた
僕を思い出したのはハルカのお蔭だが
その気持ちはヨウコに向けられたものだ と警告して去る
家に送る綾瀬 また明日の約束をする
綾瀬:大人として扱っていいか?
ハルカ:まだダメ
キノミヤがハルカの写真を撮ったのを見せられて
どこかで見たことがあると思う綾瀬
ハルカは本当に生きてるのか?
翌朝
ヒロシと会うハルカ
綾瀬の過去を演じてやったと話す
ヒロシ:
文学なんて人を不幸にする
文学は他人の助けを借りて書けるものじゃないと父に殴られた
散歩に出て、あの丘に行った
アメリカの軍艦がびっしり並んでいた
君の名前を聞こうと思ったがやめておこう
それを知っても関係がない
ハルカはヨウコにとても似ている
実在するんだ
どこに行くにも徒歩なんだな
ロビーで待っている綾瀬
この頃はスマホもないものね
朝里川温泉に誘う
昭和初期みたいな喫茶店で話していると太田が来る
太田:僕はティーです
ハルカ:
私の母の名前は信乃
でもなんだか変なんです
作中人物にいつも憧れていた これは祟りですね
母さんにとって一番いけない子になるかもしれない
どのようにしてヨウコさんに会ったんですか?
毎日が夫婦ゲンカ
父を絞め殺して自分も死のうと思った
もみあっただけで父は死んだ?
自首すると言うと
母:
行くなら私を抱いてから行って
私はほんとの母親じゃない
父は死んでなかった
机を投げられて頭から血が出て自分で病院へ行く
家に帰れず、公園でヨウコに会った ひかりちゃんの二役
木に座って泣いていた
泣いている者同士で理解しあう
互いのことは何も聞かないという約束で
毎晩8時にこの公園で会う
約束を破ったら別れる
ヒロシ:僕らはどこにいるのか?
ヨウコ:
心の中の世界 汚れたものなど何もない
あなたといる時だけ私でいることができる
好きな気持ちを伝えたくて詩を書いて、2人で読み合った
「君の2つの黒き目が・・・」
またヒロシが現れる
ハルカ:
あなたたち2人がそう思いたいなら私、ヨウコになります
私もヨウコと会ってみたい
私たち3人そろって共犯者なのよね
約束を破って帰るヨウコのあとを尾ける
あら、超カワイイ柴さんが笑ってる!
塾のような家に入る
家庭教師の佐野さんと笑い合ってる
2人はヒロシの存在に気づく
それきりヨウコは公園に来なくなる
塾にも来ない
母:
もう父さんと2人でやっていけるよね
私もよその町で新しい生活始めようと思って
もうウンザリ
父に知らせようと雨の夜中に探し回る
馴染みの飲み屋には来ていない
この町並み全部セットってスゴイな
あ、またあの柴さんがいるv
泥酔して店から追い出されている父
絡んだ女性の1人がヨウコ 店で働いてるのか?
首を振って、店に入る
父:
死んじまえばよかったんだ!
1人惨めに生き残って、くだらん小説なんか書いて
実母を殺したと話す
朝方家に着くと巡査は父が溺死したと言う
どこまで落ち込む話なんだ・・・
自殺だろうと考えて、遺骨を抱いて小樽を出て東京の親戚を訪ねて
もう二度と家に帰らないと誓う
小樽を離れる前の夜、また公園の東屋に来ると
見知らぬ女学生が来て、あの詩を読む
女学生:私と一緒に来てください 朝里川温泉の旅館で待っています
ハルカ:最初に会った時から私、ヨウコだったんだ
ようやく温泉に向かう 場所かえるだけで長いな!
ヨウコ:
あなたが小樽を離れると聞いて
最後に一度だけヨウコとしてお会いしたかった
この時代のワンピースもステキ
既成でなくオーダーメイド?
ヒロシ:
ヨウコを娼婦と信じようとした
そこの娘だったとは考えられなかったか?
苦しみ抜くのがヨウコへの愛
あんたは逃げた
たったの75日 僕は一生懸命生きた
あんたが信じたらこのまま消えるが
信じないなら一生つきまとうしかない
ハルカに帰るよううながす
綾瀬:今度は自分自身のことを考えてみようと思う
明日の朝9時にまた約束する
ハルカ:
昔一度だけここに来たことがある
天井の模様が亡くなったおばあちゃまにそっくりで覚えてる
木の木目が顔に見えることってあるよね
ヒロシ:
今の時代に残るならハルカと僕の青春をやり直してみたかった
人生に“もう一度”はない
ハルカ:あなたはまだやり直せる
詩を読む母シノ:
とうとう知ってしまったのね
あの頃のヨウコそっくりになってきた
ハルカ:
おばあちゃまの葬式で朝里川に行った
ヨウコさんとヒロシさんを会わせてのは母さんだったのね
自殺しようとしていたヨウコを助けたのは家庭教師
ヨウコは彼と結婚してハルカが生まれた
ある夜火事が起きて、ハルカだけが奇跡的に助かったのをシノが育てた
シノは結婚したことがない
ヨウコが大切にしていた髪飾りを渡す
この辺は『愛情物語』ぽい
ハルカ:私をぶって
ほんとにぶってスッキリしたってよく分からないな
消防車のサイレンで目が覚める
近所で火事が見える
翌日
タクシーを使う代わりにクリーニングを出す
ハルカ:転ぶんじゃないよって言わなくなった
ヒロシ:もう大人になって転ばなくなったから
お茶をこぼした白いジャケットを出す
ヨウコの髪飾りをつけて綾瀬に会う
ハルカ:
私はハルカです そしてヒロシさんを愛しています
もう逃げないでください
真っ白い下着姿 脚が健康美
障子越しのシルエット
胸に火傷の跡がある
1人で小樽を去る綾瀬
丘でヒロシに会う
愛人と一緒に女房を殺す小説は事実だった?
ヒロシ:親父はあの女を本当に愛していたということかい?
綾瀬:
あの戦争で多くが亡くなった
今度こそヒロシの悲しみに光を当ててやろう
ハルカが求めたのはヒロシだった
そろそろ行くよ 汽車の時間だ
ヒロシの姿が消える
ハルカ:
今日のことは決して忘れません
いつか女の子が生まれたら、遥かな子と名付ける ヨウコ
海から舞いのぼる小樽の雪
白髪になった綾瀬がまた丘に来るとヨウコが待っている
お土産に『はるか、ノスタルジィ』の本を渡す
ヒロシ:
太田と結婚し平和に暮らしているのだろう
ハルカは今でもショパンが好きだろうか
ものすごいロマンチックに描いているけれども
冷静に考えると、中年男性の思い描く夢物語では?
ひかりちゃんみたいなカワイイ子と知り合って
仲良くなって、昔の船乗りみたいに放っておいても
いつまでも自分を想っていてくれるなんて
小説でもあまりないストーリー
・はるか、ノスタルジィ ロケ地ガイド
海猫屋さんは閉店してしまったか・・・残念
小樽は1回行ったことがある
・北海道(1995.5.28-30)小樽水族館、支笏湖、札幌
監督・脚本:大林宣彦
音楽:久石譲
出演:
綾瀬慎介(佐藤弘):勝野洋
はるか/三好遥子(二役):石田ひかり
佐藤弘(慎介の青年時代):松田洋治
佐藤統策:川谷拓三
佐藤統策の妻:増田恵子
太田登:尾美としのり
紀宮あきら:ベンガル
紀宮の妻:根岸季衣
編集長・岡崎:岸部一徳
信乃:永島暎子
カメラマン:峰岸徹
娼家の女:赤座美代子
家庭教師:佐野史郎
公園の女学生:芝山智加 ほか
“『転校生』、『さびしんぼう』に続く、原作者・山中恒と大林宣彦監督コンビの第3作。”
大林宣彦監督作品でまだ観ていなかったから観てみた
偶然か、先日観た『空がこんなに青いわけがない』と出演者が結構かぶってる・・・/汗
U-NEXTには他のサブスクにもれたクセの強い作品しかないのか?と警戒
大林監督も結構アナーキーな作品撮るし
私の好きな永島暎子さんが出ているのも嬉しい
友情出演で石田ゆり子さんほか、ここにも岩松了さんが出てる
これまた重い話
2時間以上はとても長く感じる
YouTube動画だとあっという間なのに
過去と現在を行き来するような
『時をかける少女』っぽい感じもある
【内容抜粋メモ】
“人生には、忘れてはならないことがある
それを記憶し、苦しみ続けることだけが、贖罪になる、
そういうこともある
これは、その遠い記憶に呼び戻されるように
三十年の時を越えて、古里へ帰って来た
ひとりの男の不思議な心の物語である”
中央にヒトが光りながら周ってる
千手観音みたいな姿がひかりさんに変わる
199×年
転んで泥だらけになった綾瀬慎介を助けるはるか
宮沢賢治みたいなマントを着た青年とすれ違う
クリーニングの店員・太田登(尾美)はハルカの家庭教師
ショパンが好きな変わり者
綾瀬は小説家 『恋は~』シリーズは大人気
舞台は小樽か 『時をかける少女』みたいに坂道が多いな
ここに来たのは親友が亡くなったから
紀宮あきらの葬儀
妻が話してる間、部屋の中まで雨が降ってる
強風で顔の上の白い布が飛ぶ
出版社の担当編集長・岡崎:
挿絵はほとんど紀宮だから、紀宮が死んだら綾瀬も死んだようなものだ
3人は学生時代からの友人 学生時代まで同じキャストってw
紀宮:真ん中に立つと先に死ぬんだ
翌日、クリーニングで待っていたハルカ
綾瀬と海猫屋でお茶デート
これは実在のお店? とっても雰囲気がステキ
小説の一節をどれもそらんじて話すハルカ
綾瀬の喋り方も朗読みたい
ここでも黒いマントを着た青年を見る
長い髪をかきあげる仕草が時代を感じさせるな
ひかりさんの声がハスキー
ヒザ丈の吊りズボンもカワイイ
もし小説に出てくるならどんな名前をつけるかと聞かれて「三好遥子」と話す
小樽の道案内を手伝うハルカ
カメラのことを「キャメラ」ってゆってる
バーにゆり子さんがいる 可愛い姉妹だなあ
雪を降らせる撮影に巻き込まれる
素晴らしい眺めの丘
田舎に疎開していた頃の話
父と一緒にここに来たことを思い出す
父も小説家 佐藤統策
綾瀬:
人間のもっともすぐれた才能は忘れるという才能だ
ものを作り出すことでは神さまに敵わない
若い勝野洋さん色気ある 水曜夜とかのミステリー番組みたい
やけにいい声だし
いてもいなくても同じ太田を運転手にして出かける
バンには「魂の洗濯」て書いてある
助手席に3人て
タカシマミサキ
トンネルを抜けると海に突き出た、ここも素晴らしい景色
綾瀬:あの小説に出て来るような中年男なんて現実にはいないよ
ハルカ:
少女を舐めるんじゃない
現実がどんなものかも知っている
夢だと分かっていても憧れるのがどうしてダメなんですか?
大勢のファンの目を侮辱することになる
ニシンがとれなくなって小樽は寂しい町になりました
校歌を歌う 綾瀬も同じ高校
崖の上にもマントの青年が立っていて同じ校歌を歌っている
車の中でなぜかつけヒゲと丸メガネの扮装をしている太田
3人で寿司を食べに行く
またデジャヴを感じる綾瀬
太田:ジェラシーです
ドイツ語喋ってる? エキセントリックすぎ
すごい豪華な船盛が来た
ハルカは母に似てるか聞くと父親似
父は生まれる前に死んだ
昔、火事があって記録は何もない
ハルカ:忘れなきゃならないことと、はじめから知らないこととどっちが正しいんですか?
太田:『この世で一番悲しいのは真実を知ることだ』
春休みだからまた明日会う約束する
太田:彼女と喋るのはまるで音楽のようです
眠れないため慣れない睡眠薬を飲む
翌日、目覚めると午後 約束は9時
ロビーで待っているハルカはナプキンで鶴を折っている
ハルカ:小説を書いていたのかと思って待っていた
この大きなベレー帽をかぶるのは難しいぞ
木造の家並みを訪ねると、ここにもマントの青年がいる
綾瀬:
おふくろは売春婦だった
親父は自分の女房に売春をやらせていた
円形の建物は学校/驚
綾瀬:
学生時代を思い出せない
きっと家に帰りたくなかったんだろう
過去の回想
マントの青年は学生時代の綾瀬か
ガタガタ震えている父:母さんにお金もらってこい
川谷拓三さん、懐かしいな 弱いボクサーみたい
地図をたよりに夜中に家を出る
いろんな所に犬がいるな
女たちが客引きをしている
母が客といるのを窓越しに見てしまう
母役はけいちゃん
夜中、うっそうとした草むらを抜けると公園への近道
綾瀬:
あの青年(太田)はとてもいい人だ
少女という生き物は残酷なものだな
ここに座ってみてくれないか!
そうやって君は僕を待っていた
急に小説の世界?
歩いてくるのはマントの青年 ヒロシと話すハルカ
ヒロシ:君のために詩をひとつ書いた
昭和初期と現代がクロス
1世代だけでこうも雰囲気が違うってビックリ
ヨウコ:ショパンみたい でも悲しい
ヒロシ:君を好きだから
ヨウコ:私は嬉しい 私は本当の私でいることができるのですもの
ヒロシ:
この人はヨウコじゃない
思い出してもらうために出てきた
僕を思い出したのはハルカのお蔭だが
その気持ちはヨウコに向けられたものだ と警告して去る
家に送る綾瀬 また明日の約束をする
綾瀬:大人として扱っていいか?
ハルカ:まだダメ
キノミヤがハルカの写真を撮ったのを見せられて
どこかで見たことがあると思う綾瀬
ハルカは本当に生きてるのか?
翌朝
ヒロシと会うハルカ
綾瀬の過去を演じてやったと話す
ヒロシ:
文学なんて人を不幸にする
文学は他人の助けを借りて書けるものじゃないと父に殴られた
散歩に出て、あの丘に行った
アメリカの軍艦がびっしり並んでいた
君の名前を聞こうと思ったがやめておこう
それを知っても関係がない
ハルカはヨウコにとても似ている
実在するんだ
どこに行くにも徒歩なんだな
ロビーで待っている綾瀬
この頃はスマホもないものね
朝里川温泉に誘う
昭和初期みたいな喫茶店で話していると太田が来る
太田:僕はティーです
ハルカ:
私の母の名前は信乃
でもなんだか変なんです
作中人物にいつも憧れていた これは祟りですね
母さんにとって一番いけない子になるかもしれない
どのようにしてヨウコさんに会ったんですか?
毎日が夫婦ゲンカ
父を絞め殺して自分も死のうと思った
もみあっただけで父は死んだ?
自首すると言うと
母:
行くなら私を抱いてから行って
私はほんとの母親じゃない
父は死んでなかった
机を投げられて頭から血が出て自分で病院へ行く
家に帰れず、公園でヨウコに会った ひかりちゃんの二役
木に座って泣いていた
泣いている者同士で理解しあう
互いのことは何も聞かないという約束で
毎晩8時にこの公園で会う
約束を破ったら別れる
ヒロシ:僕らはどこにいるのか?
ヨウコ:
心の中の世界 汚れたものなど何もない
あなたといる時だけ私でいることができる
好きな気持ちを伝えたくて詩を書いて、2人で読み合った
「君の2つの黒き目が・・・」
またヒロシが現れる
ハルカ:
あなたたち2人がそう思いたいなら私、ヨウコになります
私もヨウコと会ってみたい
私たち3人そろって共犯者なのよね
約束を破って帰るヨウコのあとを尾ける
あら、超カワイイ柴さんが笑ってる!
塾のような家に入る
家庭教師の佐野さんと笑い合ってる
2人はヒロシの存在に気づく
それきりヨウコは公園に来なくなる
塾にも来ない
母:
もう父さんと2人でやっていけるよね
私もよその町で新しい生活始めようと思って
もうウンザリ
父に知らせようと雨の夜中に探し回る
馴染みの飲み屋には来ていない
この町並み全部セットってスゴイな
あ、またあの柴さんがいるv
泥酔して店から追い出されている父
絡んだ女性の1人がヨウコ 店で働いてるのか?
首を振って、店に入る
父:
死んじまえばよかったんだ!
1人惨めに生き残って、くだらん小説なんか書いて
実母を殺したと話す
朝方家に着くと巡査は父が溺死したと言う
どこまで落ち込む話なんだ・・・
自殺だろうと考えて、遺骨を抱いて小樽を出て東京の親戚を訪ねて
もう二度と家に帰らないと誓う
小樽を離れる前の夜、また公園の東屋に来ると
見知らぬ女学生が来て、あの詩を読む
女学生:私と一緒に来てください 朝里川温泉の旅館で待っています
ハルカ:最初に会った時から私、ヨウコだったんだ
ようやく温泉に向かう 場所かえるだけで長いな!
ヨウコ:
あなたが小樽を離れると聞いて
最後に一度だけヨウコとしてお会いしたかった
この時代のワンピースもステキ
既成でなくオーダーメイド?
ヒロシ:
ヨウコを娼婦と信じようとした
そこの娘だったとは考えられなかったか?
苦しみ抜くのがヨウコへの愛
あんたは逃げた
たったの75日 僕は一生懸命生きた
あんたが信じたらこのまま消えるが
信じないなら一生つきまとうしかない
ハルカに帰るよううながす
綾瀬:今度は自分自身のことを考えてみようと思う
明日の朝9時にまた約束する
ハルカ:
昔一度だけここに来たことがある
天井の模様が亡くなったおばあちゃまにそっくりで覚えてる
木の木目が顔に見えることってあるよね
ヒロシ:
今の時代に残るならハルカと僕の青春をやり直してみたかった
人生に“もう一度”はない
ハルカ:あなたはまだやり直せる
詩を読む母シノ:
とうとう知ってしまったのね
あの頃のヨウコそっくりになってきた
ハルカ:
おばあちゃまの葬式で朝里川に行った
ヨウコさんとヒロシさんを会わせてのは母さんだったのね
自殺しようとしていたヨウコを助けたのは家庭教師
ヨウコは彼と結婚してハルカが生まれた
ある夜火事が起きて、ハルカだけが奇跡的に助かったのをシノが育てた
シノは結婚したことがない
ヨウコが大切にしていた髪飾りを渡す
この辺は『愛情物語』ぽい
ハルカ:私をぶって
ほんとにぶってスッキリしたってよく分からないな
消防車のサイレンで目が覚める
近所で火事が見える
翌日
タクシーを使う代わりにクリーニングを出す
ハルカ:転ぶんじゃないよって言わなくなった
ヒロシ:もう大人になって転ばなくなったから
お茶をこぼした白いジャケットを出す
ヨウコの髪飾りをつけて綾瀬に会う
ハルカ:
私はハルカです そしてヒロシさんを愛しています
もう逃げないでください
真っ白い下着姿 脚が健康美
障子越しのシルエット
胸に火傷の跡がある
1人で小樽を去る綾瀬
丘でヒロシに会う
愛人と一緒に女房を殺す小説は事実だった?
ヒロシ:親父はあの女を本当に愛していたということかい?
綾瀬:
あの戦争で多くが亡くなった
今度こそヒロシの悲しみに光を当ててやろう
ハルカが求めたのはヒロシだった
そろそろ行くよ 汽車の時間だ
ヒロシの姿が消える
ハルカ:
今日のことは決して忘れません
いつか女の子が生まれたら、遥かな子と名付ける ヨウコ
海から舞いのぼる小樽の雪
白髪になった綾瀬がまた丘に来るとヨウコが待っている
お土産に『はるか、ノスタルジィ』の本を渡す
ヒロシ:
太田と結婚し平和に暮らしているのだろう
ハルカは今でもショパンが好きだろうか
ものすごいロマンチックに描いているけれども
冷静に考えると、中年男性の思い描く夢物語では?
ひかりちゃんみたいなカワイイ子と知り合って
仲良くなって、昔の船乗りみたいに放っておいても
いつまでも自分を想っていてくれるなんて
小説でもあまりないストーリー
・はるか、ノスタルジィ ロケ地ガイド
海猫屋さんは閉店してしまったか・・・残念
小樽は1回行ったことがある
・北海道(1995.5.28-30)小樽水族館、支笏湖、札幌