≪山岳地帯「トロードス」観光≫
3日目の朝は6時前に起きたので、ホテルから2分程の地中海に行き、浜辺を散策した。太陽が昇ったばかりで気温は18℃位だっただろうか。海水温は24℃程度と聞いたが、海で泳いでいる数人の男女がいて驚いた。また海辺の遊歩道をランニングする人たちを多く見かけた。世界中、健康志向者の努力は、同じ様だ。
沖合いにはタンカーや大型船が数隻停泊していた。
猫が多いと聞いていたが、海産物が豊富なためだろうか、確かに猫がいた。
「リマソール」の町は近代的な建物も多かった。近くのスーパーが閉っていたので「何時に開店するか」と近所の中年女性に聞いたら、左の手の指を1本ずつ数えてから今度は右手の指を中指まで数え、8本の指を示してくれた。こんな数え方を見たのは初めてだったので驚いた。
早朝、ゴミの回収が行われていた。
朝食後、島の中央に聳える「オリンポス山」(標高1951m)の周辺の村々まで、世界遺産の教会群を見学しに行った。
この国は色々な国から攻められた歴史を持つため、海辺から遠い山岳地域にひっそりと住む人々が多くいて、その人達が村に小さな教会を作り、守って来たのだそうだ。
曲がりくねった狭い山道を1時間以上もバスで揺られたら、すっかり具合が悪くなった。帰路はバスの中で吐いてしまい辛かった。
大半の教会は、中世の面影を残すかなり古い素朴なもので、内部の撮影は禁じられていた。
石灰岩質の山岳地帯なので、畑よりは「オリーブ」「葡萄」「イナゴ豆」などが栽培されていた。
①「アシヌ教会」
②「ポディトゥ教会」
③「聖ニコラウス教会」
この教会の横に聳える山の上に白い十字架が立っていた。聞くと1955年にあったイギリスとの戦争で亡くなった人たちを悼んで立てたものだという。遠過ぎて写真では不明確だが、見つけて欲しい。
④「キッコウ修道院」
最後に観光したこの修道院は、標高1140mの山中にあり、聖母マリアを祀っているが、火災により傷んだため19~20世紀に改修されたという。規模が大きく、門や回廊に描かれた宗教画が金色に輝き、異色の空間を感じた。
2階の回廊には修道僧の個室が並んでいた。
その日は夕食を抜いて翌朝まで寝続け、何とか元気を取り戻した。