霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

育苗準備

2009-03-26 20:59:58 | 
オバサンが毎日少しずつ「砕土機」で細かく砕いた土にクンタン、ピートモス、肥料を入れて「マゼ~ル」という名の器械でブレンドして床土を準備した。

その床土を今日はバアチャンも入った三人がかりで「土入器」を使って苗箱に入れ込んだ。
数日後にはこの苗箱に「種を蒔く」ことになる。

このような「ブレンド~土入れ~種蒔き」を半月ぐらいかけて何回か行う。
土の入った袋や苗箱を何度も何度も持ち上げたり運んだりするので、一日中やっていると肉体的に結構な負担となる。

秋から冬にかけて備蓄して来た体重が、この育苗作業から始まる農繁期への突入で夏までには二人とも5kgぐらい減ってしまう。
80kgのオジサンにとって5kgは誤差の範囲内程度だが、50kg余りのオバサンにとって5kg減は大きな負担で、それほど仕事がハードな証拠と言える。

しかし、このような日々の「鍛錬」があればこそ秋には30kgの米袋を持ち上げる「驚異のオバサンパワー」となって現われる。



昨日からの雪が朝には一面の雪景色を作っていた。
そろそろこの冬「最後の雪景色」になって欲しいという気持ちが強くなって来ている。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シイタケ

2009-03-25 20:37:52 | 山菜
ジイチャンとバアチャンが植菌してくれたシイタケのホダ木を林の中に移設した。
ここで遮光幕をかけて秋まで寝かせてからホダ場に並べる。
運搬車で運び終えた三時近くから雪が舞い始めた。
(黒い幕はホダ場を囲っている防風ネット)



昔は春のGWに手が回らないぐらい収穫したものだったが、今は最盛期に雨不足となることが多く収穫量が以前よりも大分少なくなっている。
また、最近の特徴として一時期にワッと出るのではなく少しずつ息長く出る傾向になっていて、今年も一週間前から産直へ出荷できるぐらいの量が収穫できるようになった。
そのシイタケにも降りだした雪が薄っすらと積もり始めていた。



シイタケは種駒代を始めとして何やかやと経費も稼働もかかっているが、その割には収穫量が期待した程ではなく収支率の悪い仕事になっている。
元々半分は「趣味みたいな仕事」と割り切ってはいるが、ペイしないのもシャクなので今年のホダ木は例年よりも少なくしている。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャガイモの植え付け

2009-03-24 20:30:54 | 野菜
春一番の畑仕事はジャガイモの植え付け。
クンタンを敷いた上に種芋を置き、畝沿いにEM米糠ボカシを撒いてから、鍬を使って土を被せるのがオバサン流作付け法となっている。

天候にも恵まれたし畑の土の按配もいい具合になっていて作業もし易かった。
残念ながら第一弾として準備した種芋が少なかったので、三本の畝だけで今日の作業は終わりとなった。

天気が急変し急に冷え込んだ午後に、畑の土の中深くに保存していたジャガイモをバックホーで掘り起こしてみたら、なんと10袋に分散させていた200kg近いジャガイモの殆んどが腐りかけていて種用としては勿論のこと食用にもできず全て廃棄処分せざるを得なかった。
やはり畑の中に保存していた大根も今年は全部ネズミの被害に遭って全滅していたので、この方法での備蓄は見直す必要がありそうだ。

幸い倉庫に保存していたジャガイモは無事だったので何とか種芋分は確保できそうなので「ホッ」と胸を撫で下ろしている。



野球中継などを観ていると仕事にならないので日韓両国を沸かしたWBCといえども昼食や一服の時間以外は観ていなかったが、ファイナルの今日は昼食後も応援を続けた。

最後はイチローのためにダルビッシュが舞台を作ってくれたかのような劇的な幕切れだった。
気合いの入ったイチローの最後の打席は十分に見応えがあった。
ファールで数球粘った後に、好球をセンターに弾き返したのは「流石に世界のイチロー!」と感心させられた。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

POPの威力

2009-03-23 20:48:52 | 産直
厳美の「道の駅」で昨年秋からPOPを付けた小さな篭でエゴマ(ジューネ)を販売している。
店頭の在庫が少なくなる都度補充していたが、たまたま先日完売してしまって篭が空になった際、篭もPOPも片付けられて無くなっていた。

家にある在庫も残りも少なくなったので「POP無しでも構わないか」と思って安易に棚に並べるだけにしたら、その日は土曜日にもかかわらず一個も売れなかった。
こんなことはそれまで無かったことで、改めてPOPの存在が売れ行きに大きく影響することを痛感させられた。

直売所が出現するまで農家は生産するだけで価格も販売も「他人任せ」の時代が長く続いたが、今は値決めだけでなく「売り方」も工夫次第で販売実績が大きく違って来る時代になっている。

安心、安全で美味しい作物を生産するだけでなく「売れる百姓」を目指さなければならない。



先日の後山で一日畑掘りをした際に、冬に間伐した周囲の林の景観がイマイチなのが気になり、枝打ちや間伐の追加を行った。
それでも木に巻きついている藤のツルが枯れ落ちるまではスッキリした林にはならないようだ。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不肖の息子

2009-03-22 20:29:20 | 野菜
畑掘りの最後となったのは2aの小さな休耕田が7つ連なっている「大森」と呼んでいる耕作地。
減反がスタートした時に最初に休耕を決めた場所だけあって作付環境は良く無い。

湿気が強い土地でバックホーでロの字に側溝を掘っても乾きにくかったため、昨年からようやく作付けをスタートしていた。
案の定、小麦の出来は悪かったしサトイモは管理機での土寄せもできず二度手間三度手間となったばかりか最終的に未収穫のまま放置したものまで出る始末となってしまった。

その失敗に懲りた訳ではないが今年何を作付けするかは未だ決めていない。
耕地として復活させるために随分手間ひまとコストをかけて来た土地なので、何とか有効活用してこれまでの投資分を少しでも回収したいものと思っている。



天気予報どおり午後は雨。
雨の前に畑掘りを終えることを目標にしていたが、大森に向う昼頃には少し雨がパラついて来た。
それでも本格的な雨になる前に無事に終えることができたので、遅い昼食を終えた後は雨の音を聞きながらでゆっくりと休養を決め込んだ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする