2-3で敗戦。
今季カターレを見てきた誰もがまさかと思い、それでも全力で否定したかった「2点差をひっくり返されての逆転負け」が、ロスタイム負けというお馴染みの忌むべき展開として現実のものとなってしまいました。
簡単な試合にはならないだろうという予感はあったし、実際、ヴェルディは手強い相手でした。
ですが・・・。
実力の差?経験の差?意識の足りなさ?
何が原因であるにせよ、結果は、敗戦。勝点0。
つらく、苦しい現実。しかし、「それでも」と言い続けろ。
結果に結びつかずとも、無駄なことなどなにひとつないということを信じて、やりぬくしかありません。
11月とは思えないような陽気に恵まれた今節。
試合開始前、ヴェルディ側のスタンドには、前回対戦時にこちらが送った、例の「VERDYの灯を絶やすな!」の横断幕が掲げられ、「ありがとう富山」と付け足されていました。そして、カターレ富山コール。
和やかな雰囲気もあったものの、それと試合内容とは、また話は別だよ、と。いかに難敵ヴェルディに立ち向かっていくのかが問われる試合でした。
前節に引き続き、フォーメーションは3-3-3-1。
内藤に代わり橋田がGK、吉井がスタメンとなっていたものの、目指す方向は変わらないということで。
試合開始からしばらくは、完全にヴェルディのペースでした。以前対戦したときにも感じたことではありますが、やはり、個の力は向こうが上。ボールを受け取る正確性、足下の技術、判断のスピードなど、素人目に見ても明らかなほどに差がありました。
とはいえ、差があるから負けても仕方がないというわけではないし、勝てない理由にしてもいけないわけで。それでも、なんとかするしかない。
その点で、選手たちはしっかりとやっていたと思います。個で劣っていようが、対応までもが致命的に遅れていたわけではなく。ならば、相手もそうそう良い形には持って行けないということで。劣勢を強いられていたことは確か。それでも必死に食らいついていき、反撃のチャンスをうかがい続けました。
そんななか、前半35分。
カウンターからの攻撃がきれいにつながり、最後は黒部の今季8点目で、待望の先制点!ホーム戦では3試合にわたって無得点が続いていただけに、その興奮もひとしおといったものでした。
さらに、42分。前がかりになっていた相手の隙を突く鮮やかな速攻で、今度は朝日が決めて2点目!戦術の浸透というものが表れた格好でした。それをなくしては、ああもスピーディーな攻めからのゴールは生まれなかったと言って良いでしょう。偶然でなく、必然がもたらしたゴールであったかと。
しかし。
前半終了間際、オウンゴールで1点を返されてしまいました。サイド深くに攻め入られ、「あ、ヤバイ!良い状況を作られてるじゃないか!」と思った次の瞬間のことでした。
さすがに、隙を見逃してはくれない。リードもあってないようなものと考えなければならないということなのでしょう。
そして・・・脳裏に、悪夢がかすめます。
あの、4月の2点差をひっくり返されて逆転負けを喫した徳島戦。あのときも、やたらと良い天気の日だったな・・・。
まさかとは思いながらも、不安が暗く影を落とした失点でもありました。
後半に入っても相変わらず相手の上手さの前に劣勢を強いられるものの、それでもなおくらいついていくカターレ。
後半13分に朝日が抜け出して一気に攻め入り、ゴールを揺らすものの・・・オフサイドの判定。ほんとにオフサイドだったか?
いや、それ以外にも、腑に落ちないジャッジが数多く。FKの数がカターレの10に対してヴェルディが20ということにも表れるように、明らかに向こう寄りの判定だったように感じました。そりゃ、技術で劣るということでしでかしたファールというものもあったことも確か。それでも、同じような状況で、向こうは吹いてこっちは吹かないというケースがままあり、釈然としませんでした。
そんななかにあっても、なんとかしなければならなかったのですが・・・。
後半20分、飯尾 一慶に決められてしまい、同点に。悪夢が、ひたひたと忍び寄ってくる感覚。
それでも、時間はまだある。次の1点が勝負を決めることになるというなら、狙っていくしかない。
後半26分に、平野と西野をFW2人に代えて同時投入し、活性化を図りました。特に平野には、前節の決勝点のきっかけともなった、CKのキッカーとしての期待もかけられました。同32分にはヒデに代えて洋平。カードを使い切り、最終盤の攻防にすべてをかけることに。
引き分けで良いなんて考えは微塵もなく。ただ、勝つことを目指して必死のプレーを繰り広げました。
・・・しかし。
悪夢は、現実のものとなってしまったのでした。
ロスタイム、ヴェルディ側のペナルティエリア付近で選手が交錯。フリーキックの場面・・・てゆーか、カードは出ないのかよ?と思っていたら、試合を止めた審判は、それを流したばかりか、ヴェルディへのドロップボールで試合再開。いや、ちょっと待て・・・と思う間もなく、それを繋がれ、まさかの失点。
またしても、試合終了間際のロスタイム逆転負け。
がっくりとうなだれる選手たち。中でも、いちばん無念さをにじませていたのは橋田でした。結果的に3失点とはいえ、プレーぶりは悪いものではありませんでした。むしろ、幾度もピンチを救っていたくらいで。倒れ込んで、整列がいちばん最後となってしまった彼の胸中を察するにはあまりあるかと・・・。
勝てたはずの試合を落とし、勝点3でもなく1でもなく、0。遺憾ながら、今季を象徴するような試合となってしまいました。
それでも。
負けという結果を受け入れなければならない一方で、進化の証を見せたこともまた、確か。格上相手に翻弄されただけの試合であったなら得るものも少なかったところだったでしょうが、さにあらず。全力でプレーしていたからこその悔しさであることを、認めなければ。
敗れはしたものの、賞賛を送るに値する戦いぶり。
今シーズンも残り5試合。ならば、狙うは5連勝。
悔しさを糧に、進み続けることをやめない・・・その姿勢を、結果につなげてほしいと願うばかりです。
今季カターレを見てきた誰もがまさかと思い、それでも全力で否定したかった「2点差をひっくり返されての逆転負け」が、ロスタイム負けというお馴染みの忌むべき展開として現実のものとなってしまいました。
簡単な試合にはならないだろうという予感はあったし、実際、ヴェルディは手強い相手でした。
ですが・・・。
実力の差?経験の差?意識の足りなさ?
何が原因であるにせよ、結果は、敗戦。勝点0。
つらく、苦しい現実。しかし、「それでも」と言い続けろ。
結果に結びつかずとも、無駄なことなどなにひとつないということを信じて、やりぬくしかありません。
11月とは思えないような陽気に恵まれた今節。
試合開始前、ヴェルディ側のスタンドには、前回対戦時にこちらが送った、例の「VERDYの灯を絶やすな!」の横断幕が掲げられ、「ありがとう富山」と付け足されていました。そして、カターレ富山コール。
和やかな雰囲気もあったものの、それと試合内容とは、また話は別だよ、と。いかに難敵ヴェルディに立ち向かっていくのかが問われる試合でした。
前節に引き続き、フォーメーションは3-3-3-1。
内藤に代わり橋田がGK、吉井がスタメンとなっていたものの、目指す方向は変わらないということで。
試合開始からしばらくは、完全にヴェルディのペースでした。以前対戦したときにも感じたことではありますが、やはり、個の力は向こうが上。ボールを受け取る正確性、足下の技術、判断のスピードなど、素人目に見ても明らかなほどに差がありました。
とはいえ、差があるから負けても仕方がないというわけではないし、勝てない理由にしてもいけないわけで。それでも、なんとかするしかない。
その点で、選手たちはしっかりとやっていたと思います。個で劣っていようが、対応までもが致命的に遅れていたわけではなく。ならば、相手もそうそう良い形には持って行けないということで。劣勢を強いられていたことは確か。それでも必死に食らいついていき、反撃のチャンスをうかがい続けました。
そんななか、前半35分。
カウンターからの攻撃がきれいにつながり、最後は黒部の今季8点目で、待望の先制点!ホーム戦では3試合にわたって無得点が続いていただけに、その興奮もひとしおといったものでした。
さらに、42分。前がかりになっていた相手の隙を突く鮮やかな速攻で、今度は朝日が決めて2点目!戦術の浸透というものが表れた格好でした。それをなくしては、ああもスピーディーな攻めからのゴールは生まれなかったと言って良いでしょう。偶然でなく、必然がもたらしたゴールであったかと。
しかし。
前半終了間際、オウンゴールで1点を返されてしまいました。サイド深くに攻め入られ、「あ、ヤバイ!良い状況を作られてるじゃないか!」と思った次の瞬間のことでした。
さすがに、隙を見逃してはくれない。リードもあってないようなものと考えなければならないということなのでしょう。
そして・・・脳裏に、悪夢がかすめます。
あの、4月の2点差をひっくり返されて逆転負けを喫した徳島戦。あのときも、やたらと良い天気の日だったな・・・。
まさかとは思いながらも、不安が暗く影を落とした失点でもありました。
後半に入っても相変わらず相手の上手さの前に劣勢を強いられるものの、それでもなおくらいついていくカターレ。
後半13分に朝日が抜け出して一気に攻め入り、ゴールを揺らすものの・・・オフサイドの判定。ほんとにオフサイドだったか?
いや、それ以外にも、腑に落ちないジャッジが数多く。FKの数がカターレの10に対してヴェルディが20ということにも表れるように、明らかに向こう寄りの判定だったように感じました。そりゃ、技術で劣るということでしでかしたファールというものもあったことも確か。それでも、同じような状況で、向こうは吹いてこっちは吹かないというケースがままあり、釈然としませんでした。
そんななかにあっても、なんとかしなければならなかったのですが・・・。
後半20分、飯尾 一慶に決められてしまい、同点に。悪夢が、ひたひたと忍び寄ってくる感覚。
それでも、時間はまだある。次の1点が勝負を決めることになるというなら、狙っていくしかない。
後半26分に、平野と西野をFW2人に代えて同時投入し、活性化を図りました。特に平野には、前節の決勝点のきっかけともなった、CKのキッカーとしての期待もかけられました。同32分にはヒデに代えて洋平。カードを使い切り、最終盤の攻防にすべてをかけることに。
引き分けで良いなんて考えは微塵もなく。ただ、勝つことを目指して必死のプレーを繰り広げました。
・・・しかし。
悪夢は、現実のものとなってしまったのでした。
ロスタイム、ヴェルディ側のペナルティエリア付近で選手が交錯。フリーキックの場面・・・てゆーか、カードは出ないのかよ?と思っていたら、試合を止めた審判は、それを流したばかりか、ヴェルディへのドロップボールで試合再開。いや、ちょっと待て・・・と思う間もなく、それを繋がれ、まさかの失点。
またしても、試合終了間際のロスタイム逆転負け。
がっくりとうなだれる選手たち。中でも、いちばん無念さをにじませていたのは橋田でした。結果的に3失点とはいえ、プレーぶりは悪いものではありませんでした。むしろ、幾度もピンチを救っていたくらいで。倒れ込んで、整列がいちばん最後となってしまった彼の胸中を察するにはあまりあるかと・・・。
勝てたはずの試合を落とし、勝点3でもなく1でもなく、0。遺憾ながら、今季を象徴するような試合となってしまいました。
それでも。
負けという結果を受け入れなければならない一方で、進化の証を見せたこともまた、確か。格上相手に翻弄されただけの試合であったなら得るものも少なかったところだったでしょうが、さにあらず。全力でプレーしていたからこその悔しさであることを、認めなければ。
敗れはしたものの、賞賛を送るに値する戦いぶり。
今シーズンも残り5試合。ならば、狙うは5連勝。
悔しさを糧に、進み続けることをやめない・・・その姿勢を、結果につなげてほしいと願うばかりです。