行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

【J特】報われない頑張り。内容に結果が伴わず、連敗  松本山雅FC戦

2013-08-23 06:29:27 | カターレ富山
0-1で敗戦。
10試合ぶりに勝利を挙げ、さらに次も勝って2連勝スタートとなった8月。なのに、その後が続かず2連敗。
力の差がありすぎる、あるいはこちらの実力が発揮できな過ぎで「勝てる気がしない」という試合は、あります。しかし、この2敗はそうではありませんでした。勝てるチャンスもしっかりありましたし、どんなに悪くともドローにはしなければならなかった試合。なのに、敗戦で勝ち点なし。しかも、それが2試合ともPKの失点によるものというからやりきれません。
この敗戦により、TOP OF 北アルプス制覇の可能性も、ほぼ無くなりました。
また、善戦止まりなのか。
続けていくことが大事で、信じて待ち続ける―――監督は、そう言いますが。
それでも。
今節で、リーグ戦も42試合中30試合目。いつまで「次」と言っていられるのかと。
善戦を勝ちにつなげることが出来ねば、現状打破は成し遂げられません。それを改めて思い知らされた今節の敗戦であったように思います。

前節より中2日、今シーズン最後の平日開催として行われた今節。
そんな平日であったにもかかわらず、松本サポーターは大挙して来襲・・・いや、もし通常の日曜開催であったなら、おそらく倍は来たと思われますが。
どちらのホームゲームなのか、という状況のゴール裏ではありましたが、そんなことは言うまでもない。たとえ人数が少なかろうが、カターレ富山のプライドをかけて全力をもって応援しなければならない、そんな試合でした。
連日の猛暑がここにきて一休み、試合時間には降っていなかったものの、日中は雨が降ったりと湿度の高い蒸し暑い中での試合となりました。

連戦の影響も考慮しつつ、前節より数名メンバーを入れ替えたスタメン。
タイジローとヨングンの起用は想定内だったとして、國吉に代わってヘジュンが初出場・初スタメンでJデビューとなりました。そして、前節に続いてスタメン出場の白崎がホーム戦デビュー。
そのヘジュンですが、初出場ながらも落ち着いてプレーしていたように感じました。球際はきちんと競っていくし、上がるときは上がりながらも、引くときはしっかり守る、と。比べたってしかたないでしょうが、それでも・・・タイジローのデビュー戦なんかは、もっと落ち着かない雰囲気だったな、なんて。もちろん1試合だけで評価するでもないですが、手堅いプレーぶりだなという印象でした。
2試合目の出場となった白崎に関しては、前節よりもさらに持ち味を垣間見ることができたかと。足下の競り合いにも強く、機を見たドリブル突破などなど、見ていてワクワクさせられました。これまではほとんどヨンドクひとりだったそういったプレーですが、それに白崎が加わることで相乗効果が生まれ、1+1が3にも4にもなるような、そんな期待を抱かせました。

試合のほうは前半から一進一退というなかでチャンスをうかがい続けるという展開でしたが・・・そんななか、アクシデント。
平出が負傷してしまい、前半のうちに想定外の交代を余儀なくされました。今シーズンここまで、御厨や足助が戦列を離れているような間もしっかりと最終ラインをまとめていたのは、間違いなく平出の功績。今後への影響も考えると、なんとも不安をぬぐえないことになってしまいました。
直後、ゴール正面のFKがバーに当たって難を逃れるというヒヤリとする場面も。しかし、なんとかしのぎ切って0-0でハーフタイムへ。
後半の58分という早い段階でヘジュンが國吉と交代。あるいはデビュー戦ということを考慮して?とも思いましたが、どうやら足がつってしまったからだったようで。
よくよく思い返してみれば、ただでさえ想定外の交代があったというのに、拮抗した試合だったならなおさら、攻撃要員に使いたかったところだったろうな、ということですが。
そして、ここ数試合連続で失点してしまっている魔の時間帯である60分台を経過し、依然0-0。
最後の交代カードに苔口を起用、そのスピードにラストの攻勢をかける選択をしたのでした。
しかし・・・。
時間帯こそ乗り越えたものの、魔の展開というものは、乗り越えたわけではなかったのでした・・・。
試合も最終盤の85分。ペナルティエリア内で痛恨のファウル。PKを献上してしまい、これを決められて0-1、そのまま試合終了となってしまったのでした。
失点に良いも悪いもない気もしますが、それでも。たとえば札幌戦のヨンドクのミドルなんかは、相手にとっては「シュートした選手を褒めるしかない」というものでしょう。
それが・・・2試合連続でPKで失点というやりきれなさ。同じ失点にしても、やはりダメージの大きさは・・・。

そもそも。
負け犬の遠吠えであることを承知で書きますと。今節は、負けてはいけない、勝たねばならない試合でした。
松本の選手のプレーが、あまりにひどかったから。
競り合いで肘をかけるわ、シャツを引っ張るわ、明らかにシミュレーションとわかるくらいに自分からこけるわ。
もちろん、気をつけていても偶発的によろしくないプレーに至ってしまうこともありましょう。よほど故意で悪質なものでない限り、ちょっとやそっとで騒ぎ立てるのもどうかとは思います。
けれど。それが頻発してしまっていては、さすがに文句のひとつも言いたくなります。
PKの場面にしたって、そう。確かに、足助は足をかけてしまったのでしょう。審判もそれを見てのジャッジだったのでしょう。
ですが。船山は、だからといってあんなにのけぞってまで倒れる必要があったのかと。
勝利への情熱がちょっと行きすぎちゃった?けれど、綺麗ごとだけ言ってて負けたら仕方ないよね・・・ってことでしょうか。勝てばよかろうなのだ、ってことでしょうか。
それに屈してはならなかったはず。
なのに、勝てなかった。負けて、何も得られなかった。
負けた側がとやかく言っても、しゃらくさいだけでしょうけれど・・・それでも、譲れないところはあります。

試合後、ゴール裏に来た監督に意見を求めるという場面がありました。ファン・サポーターとしても、積もったやりきれなさを持ち越したくない・・・そんな気持ちの表れでもあったのかと。
監督のほうも、逃げも隠れもせずに堂々と、真摯に各種意見に応えてくれました。
ここ最近、鳥取の小村監督、岐阜の行徳監督が成績不振から解任されました。同じ下位争いをしてしまっているクラブの監督としては、決して他人事ではない事態。
それだけに、チームの現場責任者として自らの意思を自分の言葉で伝える必要がある、という判断だったのでしょう。
いろいろな意見が出ましたが、一貫していたのは主張がぶれていなかったこと。
必ずしも現在の方針が良い結果にはつながっていない。今節も、敗れてしまった。けれど、信じて貫こうとする意志に陰りは無い―――そのことが監督本人の口から語られたことにより、その場はおさめられたのでした。

2年連続で8月のホーム松本戦で敗れた、そして、2年連続で試合後居残り。皮肉なものです。
けれど。
昨年、そこからサポーターカンファレンスを開いて事態打開へと努めたり、ファン・サポーターとしても結束を強めたりしながら残留争いに向かっていったように。そのムーブメントが最下位からの脱出、残留へとつながっていったように。
今年も下位争いを繰り返してしまっていることは受け入れつつも、ならば、今一度去年のように奮起し、浮上へとつなげる動きもまた、繰り返さねばならないのではないかと。
中3日で、すぐに次節。
迷っている時間はありません。立ち止まっている時間もありません。
次のホーム戦でこそ、スタジアムに歓喜を!
コメント
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