行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

【J特】同じことの繰り返しで惨敗。良いところなく3連敗  モンテディオ山形戦

2013-08-26 23:58:13 | カターレ富山
1-3で敗戦。
チーム状態として良い流れはほとんどつながらない半面、悪い流れは的確につながってしまう―――残念ながら、カターレ富山というチームにとっては「ありがち」な、「いつものこと」です。
せっかく2連勝しながら、2戦連続PK失点から2連敗。2戦連続3得点を挙げた得点力はピタリとストップし、2戦連続零封負け。
そんな流れを断ち切って、月間勝ち越しを果たさねばならない試合だったというのに。
いつものように、注意しなければならないとわかり切っていたはずの相手エース格に決められてしまうとか。
そのうえ必要のないところでカードを食らってヨンドクが退場、ただでさえ相手のプレスに対応できていなかったところだったのに、その上自分で自分の首を絞めてしまうとか。
試合内容が良くても負けが続いていたのに、内容が悪ければ当然のように負ける。
シュート数たったの2本というお粗末すぎる内容の中、その1本、苔口のゴールがホーム通算100得点目だったらしいのですが・・・惨敗というよりほかない無様な結果の前には、焼け石に水でしかありませんでした。

前半12分という時間帯に早々と失点し、追う展開に。
試合開始直後から果敢にプレスをかけてきた山形。そんななかで押し込まれる展開から、サイドチェンジで揺さぶられたところを足助が釣り出されてしまい、「あ、やばい!」と思ったら案の定。
平出不在の影響が、いきなり出てきてしまった格好でした。相手もきちんとスカウティングをしてきた、ということなのでしょう。池端、足助、舘野の最終ラインであったところ、前半は特に舘野の側を中心に攻撃を組み立てていたのがわかったから。そのあたりは、前のヨンドクとの連携もあってどうにかしのいでいたのですが・・・そんな矢先に、ズドンと。
警戒しなければならなかったはずの中島に、凱旋ゴールを許してしまうことに。山形としても良い時間帯に先制できて、気分的にも楽になったことでしょう。
徳島戦、松本戦においては、個々の勝負では互角、ともすれば優勢ですらありましたが・・・個の力に加えてカバーリングの巧みさに関しても明らかに山形のほうが上。持ち味と呼べる部分が全然機能しないままに、劣勢を強いられ続ける展開となってしまったのでした。

どうにもこうにも、分が悪い勝負。それでも、最少失点で折り返し。
諦めることなく後半勝負に賭けねばならなかったのですが・・・その、後半開始からわずか4分。セットプレーからまたしても中島に決められ、逆にリードを広げられてしまうことに。
こうなってはもう、攻めるよりほかない。巻き返しを図るべく、直後の50分に苔口を投入。
すると、その交代からものの数十秒でいきなりゴール。舩津からのクロスに持ち前のスピードで反応した、鮮やかなゴールでした。
しかし。
同点、さらには逆転を目指さねばならなかったところ。1点差ならその可能性も決して少なくはなかったはずだったところ。
ただでさえプレスに屈して攻めあぐんでいたところ、59分という段階でヨンドクが2枚目イエローで退場となってしまったのでした。
明らかに劣勢であったところ、さらに数的不利まで。
それでも、諦めるわけにはいきません。むしろものは考えようで、同数でもなかなか対応できていなかったのなら、むしろ減ったのならばやるべきことが明確になったじゃないか、と。
勝つためには2点必要。そのために、苦しかろうがやるしかない・・・そう、腹をくくらねばならなかったのですが・・・。
あろうことか、67分にCKから林 凌平にダメ押し点を決めれられてしまうことに。警戒しなければならないと、わかりきっていたはずなのに。

試合も終盤に差し掛かったあたりで、曇っていた空から土砂降りの雨。あたりが白んでよく見えないほどのすごい勢いでした。
けれど、そんなことはどうでもいい。ずぶぬれになろうがそんなことは関係ない。
勝つためには、そんなことはどうでもいい。
ただ・・・。
3得点で、自分たちのサッカーに確かな手ごたえを得ていた、ということなのでしょう。粛々とスタイルを貫く山形の姿勢に、陰りはありませんでした。
抵抗を試みたところで、それが得点どころか、シュートにすらつながらず。
3分あったアディショナルタイムも、ただただ過ぎていきました。そして、タイムアップ。

試合後、まず思ったこと。「前回対戦と同じじゃないか」と。
前からガシガシと仕掛けてくるようなプレスは、前回対戦時もそれでやられたんじゃないか。前回対戦時も、相手にとって効率的な得点を重ねられて3失点したじゃないか。
確かに、3連戦3戦目ということでなかなか厳しい日程ではあったかもしれません。けれど、それは言い訳にはなりません。
相手にはこちらのディフェンスラインの脆さを突かれたというのに、こちらは前回の反省を全然活かせていなかったのだから。
それどころか、自ら勝利の可能性をしぼませている始末。
前々節、前節と連続でPK失点という自分たちのミスが敗戦に直結してしまうという悔しい思いをしたはずなのに、退場とか。
審判のジャッジに偏りがあったようにも思います。こちらがとられたファウルと同等の場面で相手はとられなかったとか。けれど、言っても仕方のないことです。弱者が吠えてみたところで、聞く耳など持ってもらえないでしょう。
対戦相手21クラブには21通りの戦い方があるわけで、相性の良し悪しもあるでしょう。山形は、相性の悪い相手であったということかもしれません。
けれど。
だからといって、それが負けていい理由にはなりません。惨敗を繰り返していい理由にはなりません。
相性が悪くても、苦戦を強いられたとしても・・・それでも、なんとかする。なんとかして、勝つ。
そういった姿勢が、本当に体現できていたか?と。
残念ながら、ノーと言わざるを得ないのが実情かと。
試合後に打ち上げられる予定だった花火は、雨のため中止となりました。正直、ほっとしました。

試合後、足助が「たとえ笑われても上位を目指す気持ちに変わりはない。自覚は自分次第。今日からでも変わることはできる。失敗は消せないけれど、そこで学んで強くなった者が次のピッチに立てるのだと思っている」というコメントを残しています。
その失敗から学んで強くなる意思というものは、誰ひとり欠けることなく全員が共有するものであることを願わずにはいられません。チームはもちろん、我々ファン・サポーターにとっても言えることかと。
その今日からでも変われるという自覚をものにするのは、1日でも、1分1秒でも早いほうがいい。
なぜなら、リベンジを果たすべき舞台は、すでに決まっているのだから。
次節のアウェイ愛媛戦を経て、天皇杯2回戦。再びまみえることになる山形戦。
こちらがアウェイ連戦になるのに対し、山形はホーム連戦で、さらに今節の快勝という大きな自信も持ち合わせています。並大抵の覚悟では、打ち破ることは不可能でしょう。
それでも、やれ!
不可能とか言っている暇があったら、覚悟を決めろ!
もちろん、これ以上同じことを繰り返さない覚悟。悔しさを力に変え、壁を打ち破っていく覚悟。
この悔しさを忘れることなく、勝利へとつなげる。
やるべきことは、それだけ。
ならば、やるだけです。