行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

示せなかった意地。晒してしまった「いつもどおり」。失意の天皇杯敗退  セレッソ大阪戦

2014-08-21 23:41:54 | カターレ富山
0-1で敗戦。
リーグ戦で最下位と結果が残せていないからこそ。たとえ及ばずとも、格上のJ1クラブを相手に一矢報いて意地を見せるくらいはしなければならなかったのに。
結果は、なにも変わらない「いつもどおり」。実に、今季のカターレらしい試合でした。もちろん、悪い意味で。
確かに、実力差は歴然としていました。ボールタッチ、パスの精度、一瞬の突破力などなど、明らかに相手のほうがクオリティが高かった。そんななかで苦戦を強いられ、思うようにいかなかった部分も多かったことは事実であり、認めなければならないところでもあります。
けれど。
差があるから敵いません、仕方ない、では、そもそも対戦する意味がない。それでも・・・力の差をわきまえた上で、さらにどうにか勝利への道筋を探らねばならなかったはず。
ただ「相手が格上だったから」では済まされない・・・今季ここまで結果が出せていないチームの課題を、リーグ戦以外の対戦でも突きつけられてしまった格好のように思います。

今シーズン初スタメンのヘジュンをはじめ、新加入選手が出場できないことで磐田戦から5人を変更しながらの試合。中2日のアウェイ連戦という慌ただしいスケジュールで限られた時間の中にあって、それでもなんとかしなければならない。まさに、総力戦というか。
古巣対決が注目された苔口はサブメンバー。はからずもいちばん最後の紹介となったメンバー発表時には、セレッソサポーターからも拍手が沸き起こっていました。
試合開始からしばらくは一進一退。
セレッソにとっても中3日のスケジュールということもあったのかも知れません。出だしからいきなり圧倒されるということはなく、むしろ、カターレ側のほうに「落ち着いて試合に臨めているな」という印象があったくらいで。
そんななかにあっても、さすがはJ1クラブ。寄せの速さ、足下のテクニック、スペースに出る動きなどなど、明らかにカターレのそれよりもレベルが高い。
序盤こそこちらのペースになる時間帯もあったものの、だんだんと押し込まれる展開が増えてくることに。
それでも。ガオ、秋本、木村の組み合わせとなった最終ラインをはじめ、守備陣が奮起。危ない場面もありながらも、それでも体を張った守りで耐えしのぎました。

けれど。
0-0のまま折り返そうかという前半アディショナルタイム。特に大きなタイムロスもなかったということで1分の設定でしたが、その、最後の最後。
ここをしのがなければならない、ということはわかりきっていたはず。相手が狙ってくることも、わかりきっていたはず。
にもかかわらず。FKから頭で合わせられ、逆を付かれた飯田は対応できず。失点を喫することとなってしまいました。
「またか」というのが、正直な感想。
今季ここまで、試合の区切りの場面でやられてしまうことが、どれだけあったことか。前半アディショナルタイムに失点、というシチュエーションだけで、「ホーム磐田戦」と、パッと連想されてしまうくらいに。
もちろん、わざとやっているわけでもなんでもないでしょう。けれど・・・試合の勘所で、他にも増して注意しなければならないとわかりきっている場面で、なぜやられてしまうのか。
やはり、甘さなのでしょうか。

そして、後半。
何度もショックな失点の仕方をしているということは、逆に言えば、その数だけ「その後の対応」をしなければならない状況に置かれてきたということ。
その後の対応とはすなわち。1秒でも早く追いつくこと。そして、逆転勝利へとつなげること。
しかし。
今回もまた、その課題をクリアできませんでした。
追加点を許さなかったことは、それはそれで良いかもしれません。相手の決定力不足に助けられた面も多々ありながらも、それでも集中して守りきったのだから。
その一方で、攻撃。
悪い意味で、いつものカターレ。
いつものように、自分で自分の首を絞めているような攻撃。
勇気を持って前進しなければならない場面でパスを選択してしまうだとか。後方からのロングボールも精度を欠き、ラインを割ってしまうだとか。せっかくの攻め上がりもフォローが無いままに個人でどうにかするしかなくなり、あげくに阻止されてチャンスがつぶれてしまうだとか。
前ではなく横を向いてサッカーをしているような姿には、これまで散々苦い思いを抱いてきたものですが・・・この試合でもまたそれが再発してしまったことは、遺憾というよりほかありません。
リードされているんだろうが。追いつかねばならないんだろうが。
得点しなければ勝てないんだろうが!!

後半に打開を期して投入された苔口も、その役割を全うすることはできず。
結果として、リーグ戦の課題がそのまま出たかたちで、いつものように零封負け。
セレッソ側にとっては「相手どうこうではなく、決定機に決めきれなかったことがくやしい」という試合。そこに、カターレへの特別な評価は無し。
格上のクラブを相手に一泡吹かせてやらねばならない試合であったにもかかわらず。一泡どころか、取り立てて印象に残すことすらかないませんでした。

幸いなのは、負けても降格が近づかなかったことだけ―――もし、敗戦の中から得るものがなければ、そうなってしまいます。
負けたからこそ、そうあってはならない。
リーグ戦は中3日ですぐにやってきます。
悔しかったら、
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