行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

2018 カターレ富山 選手インプレッション その1

2018-03-05 23:04:53 | カターレ富山
既にJ1・J2が開幕しているなか、今週末いよいよ開幕することとなるJ3の2018シーズン。
カターレ富山10周年を、10年前同様に昇格の年とするために。
その第1歩となる開幕戦に先駆け、史上最大レベルに変革のあったメンバー構成に関して、徒然なるままにつづってみようかなと。


#1 永井 堅梧 (背番号変更 21→1)
一昨年の終盤戦をケガで棒に振ってしまった無念を晴らすべく臨んだ昨シーズン。公式戦全試合フル出場という、まさにカターレの守護神として、八面六臂の活躍を見せました。
ただ、無念を晴らせたかと言えば・・・。全試合フル出場したからこそ、堅守を誇った前半戦から転落の一途をたどった後半戦へ、すべて見届けてきたわけで。
今年こそは最後に笑う年にしなければならないという思いは、人一倍強いことかと。
正GKとしての地位を譲ることなく、チームを勝利に導く。
期限付き移籍継続というかたちながら、それでも自身2度目の背番号変更で1を背負うことを決めたのは、覚悟の表れにほかならないということなのでしょう。

#2 脇本 晃成
ルーキーイヤーからコンスタントに活躍を続ける生え抜き選手が3年目のシーズンを迎えることに。
昨季のハイライトは、なんと言ってもアウェイでの栃木戦でしょう。
難敵相手に先制ゴールを決められて苦しい展開、さらには退場で1人少ない状況で、防戦一方のまま後半アディショナルタイム。敗色が極めて濃厚であったなか。
ここしかない!というCKのチャンスをものにし、まさに起死回生の同点ゴールを決めてみせたのでした。
ボランチの定位置争いは予断を許さない状況ですが、それでも。彼のクレバーなプレーぶりがチームに力を与える場面は、必ずあるはず。期待したいです。

#3 代 健司
前年から続いた平出とのCBコンビは、まさにカターレの守備の要でしたが・・・それだけに、シーズン後半の負傷離脱は痛すぎました。
決して彼だけのせいではないものの、離脱とシンクロするかのように、チーム状態は急降下。最終的には過去最低成績と、悔やんでも悔やみきれない結果に。
コンビを組んでいた平出だけでなく、國吉、山形といったディフェンス陣が軒並みチームを去り、いやがおうにも一度リセットして臨まねばならない今シーズン。
そのなかで、なにが出来るのか。なにをしなければならないのか。
契約更新選手であるからこそ、去年を引き継ぎながら今年の変化を受け入れねばならない。ある意味、それを最も感じているのが彼ではないでしょうか。

#4 楠元 秀真 (横浜FCより完全移籍)
それぞれに持ち味があったにせよ、やはり絶対的なサイズ不足による高さでの不利が否めなかった、昨シーズンまでのディフェンス陣。
その弱点の克服は急務であったところ、白羽の矢が立てられ、獲得に至ったとのこと。
横浜FCの3年間は15試合の出場にとどまっていただけに、新天地富山での飛躍にかける意気込みはひとしおではないかと。
190センチの恵まれた体躯は、試合での活躍を期待するのは当然として。普段の練習においても、攻撃的ポジションの選手たちにとっては、立ちはだかる壁として格好の練習相手となるはず。攻守双方にとって有意義な、チーム力をレベルアップさせる相乗効果にも期待したいです。

#5 今瀬 淳也 (水戸ホーリーホックより期限付き移籍)
J2で実績のある選手の即戦力としての補強、というコンセプトでの獲得だったようですが、キャプテン任命とは予想外でした。
それでも、練習試合でのプレーぶりを実際に見てみて納得。
3バックを志向しているなかにあって、扇の要であるところのCBとして最終ラインを統率。果敢に相手に向かっていくプレーぶりもさることながら、よく声を出してコーチング。
なるほど、キャプテンシーが評価されたというのも頷けるというもの。184センチと大柄ではありますが、もう一回りほど、大きく頼もしく感じました。
願わくば、怪我無くフル稼働で、シーズンを通してその力を存分に発揮し続けてほしいです。

#6 差波 優人 (ベガルタ仙台より期限付き移籍)
昨シーズン途中で盛岡に期限付き移籍、早々にレギュラーの座をつかみ、ゲームメーカーとして活躍。今シーズンはその活躍の場を富山に求めることに。
ボランチとしてのプレーぶりもさることながら、プレースキッカーとしての評価も高いようで。
なにか、背番号6の先代であった山形のイメージとかぶせてしまうのは、私だけでしょうか?
ここぞという場面で正確なキックでもって得点をアシストする「業師」というか。去年のカターレに山形が必要であったように。是非とも、背番号ともども、その役割を引き継いでほしいところです。
青森山田高では椎名の2学年下で、今回の移籍のきっかけのひとつにもなったのだとか。今度はプロクラブのチームメイトとして。互いに切磋琢磨していってほしいです。

#7 佐々木 陽次 (徳島ヴォルティスより完全移籍 背番号変更 14→7)
それまで敗戦率100%だった「開幕第2戦目の呪い」を打ち破るホーム開幕戦での決勝ゴールをはじめ、センセーショナルな活躍が光った昨シーズン。
しかしながら、諸手を上げて高評価出来る内容であったかと言えば・・・残念ながら、さにあらず。良い時は良いけれど、そうでないときはそうでない、というか・・・。
期待が大きいだけに。もっとやれるだろ?と思えるだけに。そんなもんじゃないだろ?と思えるだけに。余計に、惜しい。だからこそ、あえて、小さくまとまらない活躍ぶりを願ってやまないところです。
期限付き移籍から完全移籍に切り替え、背番号も変更。朝日、北井に続き、カターレの顔と呼べるアタッカーがつける7に。
そうした決意を力に変え、昨季を大きく上回る飛躍を成し遂げてほしいです。

#8 遠藤 敬佑 (藤枝MYFCより完全移籍)
若手選手、活躍機会を求めた選手が多い新加入選手たちのなかにあって、実績充分の即戦力としての期待がかかる獲得。得点力不足の克服に向けたキーマンとしての加入となりました。
昨シーズン挙げた12ゴールのうち2つは、ホームとアウェイで富山から奪ったもの。特に印象的だったのは第6節での先制点でしょうか。
0-0で迎えた前半終了間際、スローインからの一瞬の隙を突いての鮮やかなゴール。なんとも「やられた!」という失点でした。
そういった、抜け目のなさ。ストライカーとしての嗅覚といったものからのゴールとでも言えばいいでしょうか。それはまさしく、カターレの欲するもの。
てごわいライバルであった選手が、頼もしい味方に。
昨季までの「してやられた」を、今季は「してやったり」に変える・・・そんな活躍を期待します。

#9 苔口 卓也
これまでカターレの歴史を作ってきた多くの選手たちがチームを離れたなか、チーム最古参、最年長となりました。2014年のJ2陥落という屈辱を知る、唯一の選手に。
在籍9年目を迎える今シーズン。これまで常に第一線で戦い続けてきた彼だからこそ。活躍を疑うことなどありません。
冷静に考えてみれば。そりゃ、チーム事情や起用方針などいろいろな問題はあっただろうけれど、それでも。
カターレにおいて、過去8年にもわたってずっと第一線という選手は他に誰もいないわけで。その時点でまず只者ではないのに、さらにすごいのは、年齢を重ねて衰えていくどころか、ときに調子が上向きさえする。そんな彼への信頼は、今シーズンも揺るぐことはないでしょう。
チーム最古参だからこそ。J2復帰を誰よりも願う彼だからこそ。その願いを、なんとしても叶えたい。それは、10周年と時を積み重ねてきたカターレ富山に関わる人々の総意でもあり。
J3優勝という目標を成し遂げ、その歴史の証人となってほしい・・・いや、ならなければ。