行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

起用に応えた田中が2ゴール!今季初の連勝で連続負けなし更新 AC長野パルセイロ戦

2019-06-04 04:46:04 | 日記
2-1で勝利!
難しい相手にもしっかりと対応、スタメン起用に応えた田中が2得点の活躍。昨年0-5負けという屈辱を味わった長野Uスタジアムで、しっかりと勝利をもぎ取ってみせたのでした。
連続負けなしを継続し、今季初の連勝。順位を4位、首位と勝ち点差3まで浮上。躍進への足掛かりとするに足る勝利を得ることができたかと。

開場時間前から多くの富山サポーターが詰めかけたこの試合。普段からアウェイに足を運ぶ面々だけでないことは一目で明らかなほど、多くの人がアウェイ側スタンドを青く染めることに。
普段のアウェイ戦よりも、より大きな期待がかけられたこの試合。それに応えねばなりませんでした。
古巣への凱旋出場が期待された高橋でしたが、残念ながらメンバー外。代わって、田中が今季初スタメンとして出場することに。
初スタメン、と聞いて意外な気もしましたが。それも、先の天皇杯1回戦でのゴールなど、このところの活躍が顕著であったが故、ということでしょうか。そのその活躍ぶりを今節も!と期待が高まりました。

試合は前半から、ボールを奪っては奪い返され、奪い返されてはまた奪う、というような、まさに鍔迫り合いという展開に。
元カターレの三上が前線で体を張って攻め込んできたかと思うと、こちらも白石、陽次らが前への圧力を。同じく元カターレの松原の代名詞・ロングスローは相変わらずの脅威であったものの、負けじと才藤もまたロングスローで対抗、などなど。
ジリジリとした展開の中、相手決定機を作らせない一方で、こちらもまた、なかなか決定機に持ち込めない。
先にミスしたほうが、気の抜けたプレーをしてしまったほうが、一気にガッツリと攻め込まれてしまうのではないか・・・そんな緊張感が漂う中でのプレーとなりました。
お互いに、譲らない。それを打開せねば勝利はつかめない。けれども、それはなかなかに難儀なことで。
どちらも全くチャンスがなかったわけではないものの、それでもゴールには至らず。スコアレスでハーフタイムを迎えることとなりました。

ある意味、「これが前半で良かった」とも思いました。
後半に同じようなジリジリした展開では、結局のところは攻めきれずじまいで無得点、というケースも充分に考えられると思われたので。
ハーフタイムを挟んで監督の指示を確認するなど、一度落ち着いて顧みる時間があるということは、僥倖であろう、と。そこから後半に勝負をかけ、勝ちに行くための力を発揮せねば、と。
すると。
その効果は、まさに一瞬で顕れることに。
カターレのキックオフから、僅か数十秒。ゴール隅を狙った田中のシュートが、GK小澤の左手に弾かれながらもゴールに吸い込まれ。
いつもの県総では考えられないくらいに近い、サッカー専用スタジアムのスタンドとゴールとの距離。ゴール裏に陣取ったサポーターの、まさに目と鼻の先で。「なんじゃそりゃ!?」と驚く間もない出来事でした。
なかなかお互いにゴールが遠い、ジリジリとした展開であった前半戦。それゆえに、先制点の行方が大きく勝敗を左右しそうだ、とは思っていましたが。
まさか、こんなにもいきなり決まるとは、思ってもみませんでした。
スタメン起用を意気に感じた田中が発奮する、というのはわかるとして、こうも見事にきめてくれるとは。

0-5で敗れた昨年のリベンジマッチとして、どうしても勝ちたかった今節。そんななか、勝利を引き寄せる先制点。多く詰めかけたカターレのファン・サポーターも、俄然盛り上がっていくことに。
すると、63分。またしても田中が!
ゴールライン際からの才藤の鋭いクロスに、ドンピシャのタイミングでヘッド!鮮やかな2得点目を決めてみせたのでした。
これぞ、田中の真骨頂というか。「こういう活躍が見たかったんだよ!」というファン・サポーターも多いことかと。
“ハマった”ときの彼の脅威度というものは・・・昨年、対戦相手のストライカーとして、前半だけでハットトリックをくらった経験があるだけに。ええ、骨身にしみて承知していますとも。
味方となって、こんなにも頼もしいものか!というファインゴールで、さらに試合を優位に。
そしてもうひとつ。田中の活躍もさることながら、アシストの才藤の働きぶりも見逃せません。
前線へと蹴り出されたボールを、猛然と追っていくなかで。
当然、クロスを上げさせまいと、相手の選手も詰めてきていたわけですが。そのプレッシャーにひるんでしまうことがあったなら、そこでチャンスは潰えていたかもしれません。
しかし、そうはならなかった。
「俺が、やってやるんだ!」というような、気迫を感じました。怯むどころか、もう一段ギアを上げるような。そんな断固たる意志が素晴らしいクロスに、さらには追加点に繋がることに。
熱いハートが生んだ、ナイスアシスト!なかなかに痺れました。

直後の65分、長野が2枚替えで選手交代。そのうちひとりが、津田 知宏でした。
津田と言えば、かつて徳島で中心選手として活躍していた姿を覚えているカターレサポーターも多いことかと。その後、横浜FCを経て、現在は長野。その実力を知るからこそ。2点のビハインドを覆してやる!という長野の意気込みを感じたのでした。
77分、その津田に決められてしまうことに。
CKから、ヘッドで叩きつけられたボールに鋭く反応、確実に押し込んで得点に繋げるあたり・・・やはり百戦錬磨というべきか。その実力をみせつけられることに。
1点差では、どう転ぶかわからない。それでも、逆転は論外として、2点リードからのドローも負け同然。勝ち点3以外は考えられないなか、どう勝利に結びつけていくのか、というところだったかと。
そんななか、試合を通して活躍が光ったのが、花井と碓井のボランチコンビ。
中盤の底として攻撃の起点となる一方で、相手の攻勢には常に目を光らせ続け。ボールを保持しても、簡単には奪われない。そういった、やるべきことをしっかりとやり切っている姿が印象的でした。
とくに、碓井。やはり、古巣との対戦には思い入れがあったようで。
長野在籍時には、なかなか試合に絡めずに悔しい思いもした。その思いをぶつけての出場だったとのことで。
今や、カターレのレギュラーとして存在感あふれるプレーを繰り広げている中で。
勝利に向け、一心不乱にプレーする姿がありました。

1点差に詰め寄られはしたものの、冷静さを失うことなく、しっかりとプレーし続けたカターレ。
そして、タイムアップ。
さすがに5得点とはならなかったものの、それでも。ここ2シーズン勝てなかった長野に借りを返す、見事な勝利でリベンジを果たしたのでした。

連続負けなしを更新、そして今季初の連勝。順位は4位まで浮上し、さらに首位との勝ち点差を3にまで縮めることに。
カップ戦の試合を挟んで飛び飛びとなったリーグ戦ですが、それでも。しっかりと良い状態をキープしたまま、難敵撃破を成功させたカターレ。
再び連続していくこととなるリーグ戦の初戦を見事に勝利で飾り、今後への期待を高める勝ち点3を持ち帰ることに成功したのでした。
もちろん、まだこれは通過点。
この連勝を、さらに続けていくために。そして、やがては首位に躍り出るために。
戦いは、続いていきます。