行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

甘さが露呈し、またも苦手克服ならず ブラウブリッツ秋田戦

2019-06-11 04:35:35 | 日記
1-2で敗戦。
首位と勝ち点差3、具体的に「上」が見えてきたなかでの試合であり、さらに相性最悪な相手に勝つチャンス、昨年の屈辱的惨敗の借りを返すチャンス―――さまざまな、勝たねばならない要素が満載であったにもかかわらず。
また、獲るべき試合を落とすかたちで敗れてしまいました。
試合開始早々に失点し、ここ数試合満足に得点できていなかった秋田に勇気を与えてしまい。
それでも、期待の大きかった才藤が見事に同点ゴールを決め、追いつくことに成功。
ただ、前半終了間際というマズい時間帯に気迫で押し込まれるかたちで勝ち越し点を奪われ。
守りを固める相手に攻めあぐね、そのまま試合終了。またしても天敵に敗れてしまい、借りは返せずじまい。連続負けなしがストップしてしまう、なんとも苦い敗戦となりました。

「あまり順位を意識しすぎて目先の試合に一喜一憂していては、足元をすくわれることになってしまう」
よく聞かれるセリフではありますが。
個人的には、半分正解、半分間違いだと思っています。
もちろん、意識しすぎてそれがプレッシャーになってしまい、実力を発揮しきれなかったことで勝ちを逃す、なんてのは願い下げですが。
逆に、勝てばただの1勝以上の価値がある試合と明確に意識づけて、それをしっかりとものにすることでより大きい自信を得ていく、ということも必要なのではないかと。
勝てる試合もあれば負ける試合もある、次につながるよう頑張る・・・それだけでいいのかと。
負けた試合、獲り損ねた勝ち点を挽回する方法は、無いのだから。
カターレが強くなるのを、自信をつけていくのを、相手チームは待ってはくれません。同じ時間があれば、それだけ相手も強くなるよう努力します。
それをふまえてなお、「そんなもん知らん」と跳ね返してしまうだけの強さを身につけないことには、上位進出、優勝には及ばないのではないかと。
巡り合わせというか、なんというか。
個人的な印象ですが、今のカターレで、そういった「そんなもん知らん」というような強さをいちばん持ち合わせているのが田中だと思っています。その田中が出場できなかった試合で、そんな強さをみせられなかったのが、なんとも。
具体的にどんなところかと言えば。
先の長野戦での先制ゴールが、まさにそれであったかと。
相手GKにはじかれながらもゴールへ、というシュートでしたが、それが決まったのは何故か?
GKが、あの場面で、あのタイミングでシュートしてくるとは思っていなかったぶん、反応が遅れたからだと思います。
ボールを受け取った時点で2人、3人が対応するような状況で。成功率としてみれば、決して高くないシュートだったでしょう。
しかし、そこで。
「そんなもん知らん」とばかりに放ち、見事にゴール。
ともすれば、無謀と紙一重かもしれません。ですが、それをチャレンジをためらう言い訳にしてはいけない。
翻って、今節はどうだったか?
正直言って、そういったチャレンジが少なすぎた。
もちろん、練習で積み重ねてきた努力を試合にフィードバックすることも大事ですが。
しかしながら、あまりに、かたちにこだわり過ぎてはいかなかったか?
そりゃ、相手を圧倒するきれいな崩しからゴールできれば、万々歳でしょうが。
中をしっかりと固めてさえいれば、凌ぎ切れる―――そんな感触を、相手に与えてはいなかったか?と。
不用意な仕掛けからカウンターを食らって失点していては元も子もない、というのもわかりますが・・・それでも、もっとチャレンジが必要だったのではないかと。
「そんなもん知らん」という、ある意味図太いプレーでもって、打開を図らねばならなかったのではないかと。

久しぶりの敗戦となってしまいましたが。
取り返しのつかない結果を嘆くのも不毛ですし、くよくよしていてもどうにもなりません。
割り切って切り替えることは、必要です。
しかし、これを「そんなこともある」と受け流してしまってはいけないと思います。
しっかりと、悔しがってほしい。取り返しがつかないことを、軽んじてほしくはありません。
すぐに、次の試合はやってきます。
あえなく連敗を喫してしまうか、それともバネとして飛躍への糧とするか。
敗戦のネガティブな影響を、「そんなもん知らん」と突っぱねるだけの強さを、是非とも発揮して勝利へとつなげてほしい。そう願います。