行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第14節 カマタマーレ讃岐戦

2019-06-29 05:25:31 | カターレ富山
前節のやるせない逆転負けのダメージを最小限に止め、ホーム戦3連敗などあってはならない今節。いつも以上に勝利への執着を見せねばならない試合で、カマタマーレ讃岐を迎え撃ちます。
前々節、勝てば順位が入れ替わる藤枝戦を制して上回ったものの、前節の敗戦によって、あっという間に入れ替わられてしまい。目先の一戦に一喜一憂すべきではない、とはいうものの、それでも。プレッシャーに感じるというならば、それはライバルクラブだって同じなわけで。
勝って、そのライバルクラブにプレッシャーをかけねばならないことは言うまでもなく。
勝ち点差2の讃岐との直接対決。もちろん、勝って上回らねばなりません。

リーグ戦のどの試合でも、1試合あたりに得られる勝ち点に差はなく、条件としては同じではありますが。
それでも、試合ごとに「重み」というものが違うのは明白であって。
その意味において。
今節は、この1試合だけでなく、シーズン全体を見ても「分水嶺」と呼べるものになるのではないかと思います。
近年の例で言えば、一昨年。前半戦で首位争いを繰り広げ、さらに飛躍していかねばならなかった中盤のホームFC東京U23戦。そこで試合終了間際に逆転負けを喫してしまったことで歯車がくるってしまい・・・。坂道を転げ落ちるように転落、シーズンをまたいでさえも止まらず。ついに最下位、監督更迭という最悪の事態にまで繋がってしまった、ということがあったのが思い出されます。
そんな分水嶺にあって・・・ある意味、カターレ史上最悪の敗戦が、2014年の讃岐戦であった、という見方もできるかと。
勝負事において、IFも、もしも、も無いとは言いますが、それでも。
それでも・・・あの、1勝VS未勝利という“裏天王山”において、逆転負けを喫することなく勝利し、讃岐のJ初勝利を献上することが無かったなら・・・。
もちろん、現実が変えられるわけでなし、言っても詮方ないことです。
しかしながら、そこからのJ2陥落、J3でも右肩下がり、未だ果たせぬ復帰、という辛い現実を前にしては、愚痴のひとつも言いたくもなります。
そんななかで、前節は初物対戦で八戸に逆転負け。相も変わらずのジンクス囚われっぷりを露呈してしまい。
そして迎える、5年越しの讃岐とのリベンジマッチですが。
ここで、「ここぞ!という重要な試合に限って落とす」「連勝は出来ないのに、連敗はあっさりと」というような悪しきジンクスにのまれてしまったら。
躍進の可能性は断たれてしまい、実質的にシーズン終了・・・そして、後になって振り返ったときに「あの時の敗戦がなければ」なんて後悔することになりかねません。それこそ、5年前に敗れた讃岐戦を苦々しく追想する今のように。
1試合あたりの「重さ」は、均等ではない。
その意味において、今シーズンいちばんの「重さ」となる今節。
負けたらシーズン終了―――あながち、悲観に過ぎるとは言い切れません。この5年分の苦渋を知るなら。
だったら。
だったら、勝つしかない。
もちろん簡単に勝てる相手でないことは明白。しかし、それでも。
それこそ、「そんなもん知らん」の精神で。
ここで力を発揮せずして、いつ発揮するというのか。

過去の直接対決を知るのは苔口ただひとりであり、ほとんどの選手にとっては「因縁の対決」とはならないかもしれませんが。
それでも。カターレ富山の選手であるということはすなわち、ファン・サポーターの期待に応えねばならないということと同義。
そのファン・サポーターの期待とはもちろん、讃岐へのリベンジにほかならないのであって。
期待したいのは、榎本。
J1経験も豊富なベテランであり、カテゴリを落とすにしてもJ2でだって十分な活躍の場があったのではないかと。そこをあえてJ3、富山に移籍してきたという、その意味。
かつて薫陶を受けた安達監督を慕って移籍してきたのは、そもそもなぜだったか?
言うまでもなく、J3優勝を、J2昇格を目指す富山を指揮する安達監督に、その悲願成就の助けとならんがためであったはず。
これまでの選手生活のなかでも、数々の修羅場をくぐり抜けてきたことでしょうが。
今節こそ、今シーズンきっての修羅場で間違いないのであって。
そこで、実力を最大限に発揮してほしい。ここで勝てずして、いつ勝つのか?という気概で。無失点に抑えきる働きでもって、チームを勝利に導いてほしい。そう願うばかりです。
もちろん理想は、GKたる榎本がまったく目立たない試合ではありますが。
今瀬、谷奥らのディフェンス陣の、前節敗戦への汚名返上は、是非に。
さらに、勝ちパターンでの守備固め起用が予想される稲葉は、当日・29日が誕生日。
ならば、勝ってハッピーバースデー!とせねばならないことは必定でしょう。

2014年、最下位となって降格したカターレと、生き残った讃岐。J3での再戦というのも、本来、望ましくないものではありました。
すなわち、いつまでも復帰出来ずじまいにJ3をさまよっているカターレの現実を、あらためて突き付けられることでもある・・・傷口に塩、とでも言えばいいか。
それでも。
変わらなければ、変わらない。
すべきことは、至ってシンプルであって。
今節の讃岐戦で、勝つ。
もちろん、降格の傷は消えません。けれども、勝って悪夢を振り払い、復帰への力に変えることは出来る。
ならば、それをしない理由がありません。連敗して仕方ない理由などありません。
勝たねばならない理由しかありません。

ならば、勝て!!!
勝って、讃岐にJ3の厳しさを叩き込め!
勝って、カターレに優勝を目指す資格があること証しを立てろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!