先週の富山県サッカー選手権決勝と1週間後の天皇杯1回戦の間にはさまれるかたちで行われる、5月唯一のホーム開催のリーグ戦。県総にてYS横浜を迎え撃ちます。
先の富山新庄クラブ戦は、ほぼ別チームという編成で臨んだ試合。そこでの活躍を評価されてのメンバー起用の可能性もありますが、基本的にはこれまでのレギュラーメンバーを軸にした編成になるのではないかと。
そして・・・なによりも重要なのが、4失点という惨敗を喫した前節・鹿児島戦を引きずることなく、リーグワースト15失点の守備を改善せねばならないということ。
相手は今シーズン未だ勝ちなしで最下位というYS横浜ではありますが、だからといって楽に勝てるなどという保証があるわけでもなんでもなく。
前節、宮崎を相手にハットトリックを含む4失点を喫し、0-4で敗れたYS横浜。ほかのどのクラブが大量失点を笑ったとしても、同じく4失点で敗れたカターレにそれをとやかく言う資格はありません。
むしろ、YS横浜側からしても、「13失点という自分たちよりもひどい富山を相手に点を獲れなくてどうするんだ?」というところかもしれません。
4月24日の神奈川県選手権準決勝で敗れ、天皇杯出場はならなかった同クラブですが。先週は試合がなかったことをポジティブに捉えるならば、リーグ戦初勝利に向けての準備期間に充てられた、との見方も出来るかと。
どちらにとっても、守備の立て直しが急務となる試合。
だからこそ、先に失点してしまった側が、ガックリと士気が落ちてしまって勝利が遠のく、という展開もあり得ることかと。
逆に言えば、いかに得点機を逃すことなくモノにするか。
ここまで僅か2得点、4試合連続で無得点が続いているというYS横浜。言い換えれば、どのチームよりも得点を切望しているということでもあります。そんなチームを相手に、いかに得点を与えず、調子づかせず、無失点状態をキープするか。
リーグワースト失点であるカターレではあっても、得点力においては、全試合得点を続けています。
前節にしても、ショックの大きい惨敗のなかにあっても、それでも試合終了間際に意地を見せ、一矢報いてみせた。
その執念を、ホーム戦勝利という譲れないミッションに、いかに落とし込むか。
失点リーグワーストとドベ2との直接対決ならば・・・ここは、少なくとも3得点を挙げて、不名誉な状態を一刻も早く脱せねばならないところ。
それを、やること。やりきること。
それこそが、反転攻勢に向けた、なによりの指針であろうかと。
得点に関しては、3試合連続ゴールを期待する川西の活躍、あるいは新庄クラブ戦での決勝ゴールの評価を受けて、ルイスのJリーグデビューもあるか?というなかで。
あえて、守備陣の奮起に期待し、前節の大量失点の悪夢を振り払う無失点を成し遂げてほしいです。
その意味で、ゴールを守るキャプテン・西部の奮闘に期待したいところ。
正直言って、ここまで既に4敗を喫しているという事実は、受け入れ難いものがあるでしょう。優勝を目指すクラブにあるまじき事態に、やるせない思いもあることかと。
けれども。
勝たねば、事態が打開できないならば。
失点という勝利を妨げる要素を、いかに排するか。その基本について、キャプテンとして、いまいちどチームをまとめあげてほしい。そう願います。
期待を大きく裏切ってしまった前節の大量失点。
それでも、信頼を取り戻していこうとするならば・・・まずは今節、しっかり相手を封じ、無失点に抑えること。そうして、失ったものを取り戻していくしかない。
もちろん、YS横浜も今季初勝利に向け、遮二無二得点を狙ってくることでしょう。
けれど、そうはさせじと。
チームを引き締めること、絶対に点をやらんぞ!という意思を、徹底すること。
その上で、ホームのファン・サポーターの期待に応える勝利を挙げてほしい。そう、切に願います。
かつて、J2にいた2014年の今頃。
わずか1勝であったカターレと、J参入以来未勝利であった讃岐との、裏天王山。
絶対に勝たねばならなかった対戦で、首尾よく先制点を挙げたものの・・・逆転を許してしまい、J初勝利をプレゼントしてしまうことに。
どうしても勝たねばならなかったのに、その試合を落としてしまったショック。
その後、チームがどうなってしまったかについては・・・多くを語る必要はないでしょう。
翻って、今節。
いかにシーズン未勝利のYS横浜が相手だからと言って、100%勝てる保証などありはしません。
むしろ、窮鼠猫を噛む、ではありませんが、ここぞとばかりに喰らいついてくる可能性も、決して低くはないでしょう。
実際のところ、昨シーズン終盤の昇格争いの中、執念を見せたYS横浜に敗れてしまった、ということもあったのだから。
それまで1度も負けたことが無かった相手に、絶対に勝たねばならなかった試合を落とすかたちで。
今回、その再現がないと、どうして言い切れる?
万が一、ここであえなく敗れて連敗を喫しようものならば・・・実質的にシーズン終了となってしまうやもしれません。
それほどまでに、重い。
けれど。
だからといって、してやられるわけにはいきません。
今こそ、カターレの真価をみせるとき。
確かに、既に4敗。厳しい状況であることは否めません。
けれど、それを良しとしないならば。まだやれる、やらねばならないとファイティングポーズを取り続けるならば。
やるべきことを、やりきる。
すなわち、勝つ。
反転攻勢のはじめの1歩。
最大加速をかけるべく、フルパワーで挑まねば。
ホームで、勝つ!
無失点で、勝つ!
大量失点から転じ、大量得点で勝つ―――その気概を見せつけろ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!