行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

ゴールラッシュで大量5得点!圧勝で制す Y.S.C.C.横浜戦

2022-05-16 23:47:44 | カターレ富山
5-1で勝利!
カターレ史上最多タイの5得点で圧勝。勝利への気概を、確かな結果へと繋げてみせたのでした。
大量4失点を喫して惨敗した前節。まかり間違っても連敗など許されなかったなかで、いかに勝って立ち直るかが問われた試合。
内容的には、圧勝なれど、文句なしの満点とまでは言えない。
それでも。
自分たちを取り巻く現状にしっかりと向き合い、掴み取った勝利。その価値というものまでもが否定されるものではありません。
天皇杯を挟んで続いていく次節に向けて。この試合の勝利、手応えを力に、反転攻勢にうって出なければ。

これまで出場メンバーが固定傾向にあった石﨑監督の方針にあって。前週の県選手権決勝のメンバー編成も取り入れつつの起用となりました。
GKには前週に引き続き山田を起用。3バックには林堂、鹿山、神山の3人が。
アンカーに碓井、2シャドウには姫野と、椎名が外れて松本が。両サイドには安藤と大山。FWに川西と吉平が入ることに。
そんなこれまでとは一線を画す起用により、キャプテン・副キャプテンがスタメンから外れることとなり。吉平がキャプテンマークを巻いて試合に臨むこととなりました。

大量4失点を喫して敗れた前節・鹿児島戦。そして、控え主体と言いながらもなかなか富山新庄クラブを攻略できず、苦戦を強いられてしまった・・・そんな流れを、いかに変えるかが問われた試合であったなかで。
開始早々、試合が動くことに。
7分、CKのチャンスから、ニアで神山が頭で合わせてすらしたところを、足を伸ばして鹿山が押し込み、ゴール!先制に成功しました。
鹿山にとってのプロ初ゴール。前節、起用に応えられず敗れた悔しさもあったであろうなか、それでも!という気持ちが生み出したゴールであったかもしれません。
チームとしても、セットプレーのチャンスをいかに効率的に得点につなげていくか、という課題があったなか。それをしっかりと実践するかたちで、幸先よくリードを奪うことができたのでした。

試合開始早々の先制ゴールで思い出されたのが、前回ホームゲームである鳥取戦。
そのときには6分に先制したものの、直後の8分に追いつかれてしまい、試合を振り出しに戻されてしまったのでした。
もちろん、同じ失敗を繰り返すわけにはいかないなかで。
またもや先制点から時を置かずして、スコアが動くことに。
10分、ゴール正面で得たFKの場面で、キッカーは林堂。
思い出されたのが、昨シーズンのホーム岩手戦。直接FKの場面でそれを見事に決め、勝利の立役者となったあの試合。
すると、そんなファン・サポーターの期待に応えるかのように。
壁を低い弾道で越えると、ゴール手前でバウンド、ポストギリギリに枠内へ。「そりゃ、GKも止められないだろ」と思わず同情してしまう見事なコースに決まり、やはりセットプレーから追加点を挙げることに成功したのでした。
おいおい、先制直後にスコアを動かさねばならないルールでもあるのか?などとツッコみたい気持ちにもなりましたが。ともあれ、勝利に向けて大きな追加点となったのでした。

開幕から未だ勝ちなしの最下位・YS横浜。言ってはなんですが、そのプレーぶりを見るに、「だろうな」と。
いかに開始早々にリードを奪ったからといっても、カターレが完全に試合を掌握していたかと言えば、そうではなかったなかで。
上位チームならもっとガシガシとプレッシャーをかけてきたであろうな、というところが緩かったり。
一方、カターレの側も上位チームなら見逃してはくれなかったであろう隙を見せたりもしていたのに、それをうまくいかせなかったりと。
最下位だからとなめてかかるわけでは決してないものの、それでも。
勝つことは当然として、その勝ち方もきちんとしたものにせねば、と。
少なからずチャンスがあったにもかかわらず、それを活かせないままに延長後半まで得点できず、辛勝となってしまった富山新庄クラブ戦のこともあります。
この試合でも、ただ勝てばいいというものではなく。
結果的に勝っただけ、相手の不調さに救われるかたちで勝たせてもらっただけ、なんてことでは、今後につながらない。
相手が不調だというなら、そこを情け容赦なく突く。そんな非情ささえも、必要であったかと。
そんななか、前半も大詰めの40分。
CKのピンチから、DF土館 賢人のヘッドが山田の脇を抜けて決められ・・・そうになったところを、寸前で碓井がクリア、事なきを得るという肝を冷やす場面も。
勝つのは無論として、やはり、勝ち方。
このまま終わっていいはずがありませんでした。

2点では、足りない。勝つなら3点以上、それも後半開始10分以内に奪うのが理想---そう思っていた、51分でした。
前節、大量失点のなかでも意地を見せ、試合終了間際に一矢報いる得点を挙げて連続試合得点を途切れさせなかった川西。その彼が、またやってくれました。
昨シーズン得点王の面目躍如とでもいうような3試合連続得点で、3点目。さらに試合を優位に。
ただ・・・。
またしても、というべきか。その得点からわずか5分後。左サイドで鹿山が突破を許してしまうと、その流れからFW林 友哉に決められてしまい、失点。無失点勝利の目標が潰えることになってしまいました。
いかに得点力不足にあえぐYS横浜でも、前半のうちから良い動きを見せていた林。その彼をしっかりと防ぎ切ることができずにしてやられたかたち。アンラッキーな失点などではなく、完全にカターレ側の落ち度でしかない、まずい失点の仕方。しかも、これまでも繰り返してきた得点直後の失点という、嫌なかたちで。

今一度、気を引き締めて臨まねばなりませんでした。
1点返されてもまだ2点差あるし、などと余裕をかましていいはずがない。
過去にカターレが3点のビハインドをひっくり返して4得点を挙げて逆転勝利したのは、ほかでもないYS横浜戦でのこと。
その逆が起こり得ないなどと、どうして言える?
それに。
このまま3-1で試合を終えたとしても、それは勝ち取った試合というよりも、勝たせてもらった試合に過ぎない―――そんな印象を抱かせることになったのでは?と。
ならば、どうするか?
カターレが、その実力をもって制したと言い切れるだけの試合にするしかない。

すると・・・またもや、スコアが動いた直後でした。
58分、敵陣で安藤がボールを奪取すると、吉平を経由して川西へ。その川西が迷わずグラウンダーのシュートを蹴り込むと、GKも反応しきれず、そのままゴールへ!
川西の連続得点で、4点目!さらに突き放すことに。
当然のようにハットトリックが期待されたなかで、実際に2度も決定機がありながら、それを決めきれず。
しかし、それでもカターレの勢いは止まりませんでした。
82分、左サイドから安藤がクロス、それに中央で合わせたのは、途中出場のシルバ!まるでヘディングシュートのお手本のような見事なゴールが決まり、駄目押しの5点目を挙げました。
持ち前のフィジカルの強さを見せながらの力強いドリブルなど、期待感の高まるプレーぶりを見せていたなかで決めた、カターレ加入後初ゴール。今後も楽しみになるシルバの活躍により、試合を決定づけたのでした。

そして、タイムアップ。
4失点を喫して敗れた前節、そのマイナス分を取り返すかのようなクラブ最多タイ5ゴールを挙げての圧勝劇でした。
ただ、相手の状況を鑑みても、無失点勝利とせねばならなかったところ、それが達成できなかったのも事実。不調の相手に、完全に試合を支配するまでには至らず、隙を見せてしまったことは猛省せねばなりません。
それでも。
よろしくない流れの中で、もしも敗れていたならば、いよいよ致命的なダメージを被っていた試合。
けれど、そうなならなかった。そうはしなかった。
およそシーズンの1/4を経過した時点で、上位に水をあけられてしまっている苦しい状況ではありますが、それでも。
ひとつ、ここで奮起して勝ってみせたこと。
なにより、ホームの期待に応えて勝利を届けたこと。
その意義を、しっかりと噛みしめながら。精進を重ねていかねばなりません。

次週は高岡スポーツコアでの天皇杯1回戦・藤枝戦。そしてリーグ戦・アウェイで相模原戦へと続いていきますが。
5得点勝利をマグレなどと言わせない、そんな強さを見せつつ、勝ち進んでいかねばならないカターレ。
戦いは、続きます。