行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

集中を切らさず競り勝つ!無失点で連勝 SC相模原戦

2022-05-30 23:37:04 | カターレ富山
1-0で勝利!
試合開始から早々に挙げた先制点を守り切るかたちで、無失点勝利。集中を切らすことなくプレーを全うし、連勝に成功したのでした。

5月下旬ということを忘れさせるような、31.7℃という今年いちばんの暑さのなかで開催された今節。まさに、夏!という条件のなかで、日差しも暑さによる消耗も気にしながらのプレーに留意せねばならない。相手はもちろん、自分たち自身との戦い、といった要素も色濃かったかと。
予想通り、前週の天皇杯1回戦のスタメンを継承するかたちとなったメンバー編成。
その1回戦で頭部を負傷して途中交代となった神山が、テーピングを巻いた状態で出場していた一方で。姫野がメンバー外となり、代わって松本が入るなどの変更点もあったものの、ほぼ同じスタメンで挑むこととなりました。

相模原にとっては、高木監督解任から薩川監督へという流れの中で、どうしても勝利という結果が欲しかった試合。
奇しくも、というか。
開催延期ぶんの試合として、19日にYS横浜と対戦していた相模原でしたが。そのYS横浜も、ここまで未勝利というなかで相模原戦も勝てず、という流れから監督交代に踏み切りました。
すると、前日に開催された北九州-YS横浜戦で、今季初勝利。星川新監督となって、いきなり結果を残すことに成功したのでした。
当然、そのニュースは相模原の選手たちも把握していたはず。
だったら、自分たちもまた、新体制からいきなり結果を出してやろうぜ!という発奮材料にもなったことかと。

そんな相模原に対し、受けて立たねばならなかったカターレ。
窮鼠猫を噛む、ではありませんが、勝利への意志をぶつけてくる相手に後手に回ってしまっては、挽回もきかぬままに敗戦というパターンは、有り得たことでしょう。そう、YS横浜に屈して初勝利を献上してしまった北九州のように。
だったら、なおのこと。
先制点を挙げて・・・それも、なるだけ早い段階で挙げて、相手に「やっぱダメかも」という精神的ダメージを与えることが肝要ーーーそう考えていたところ。
試合開始早々の、8分でした。
相手陣内右サイドからのFKというシチュエーションで。
キッカー碓井の放ったボールが、ゴールに吸い込まれ。それが先制ゴールとなったのでした。
まさに、「吸い込まれた」としか言いようがないものでした。
強風とまでは言えないまでも、けっこう強い風が吹いていたこの試合。前半はやや向かい風という条件を加味しながらのキックとなっていたなかで。
ゴール前に陣取っていた両チーム選手たちと相手GKとの隙間に、まるで針の穴を通すかのようなコントロールで蹴り込まれ。それが直接ゴールネットを揺らしたかたち。
いかにプロサッカー選手とはいえ・・・風などのコンディション面、練習ではない実戦のなかでの緊張感を踏まえたなら、もう一度同じように決めろ、と言われても、果たして決められるか?というくらい。
そんな絶妙なゴールが炸裂し、先制点を奪うことに成功。
まさに、狙い通り。
カターレの今シーズン全試合得点を継続するとともに、相手の相模原に「やっぱダメなのか?」と精神的にダメージを与えるゴールとなったのでした。

とはいえ、あくまで勝利への要件を整えたに過ぎない。
これまで、せっかく先制したにもかかわらず、直後に失点、あるいは戦半終了間際や後半開始早々といったタイミングで失点することで、それが逆転負けにつながった――そんな苦い経験もしてきただけに。
先制したからこそ、いかに勝つか。
勝ちきる強い意志が求められました。

追加点を奪って試合の流れを決してしまうことが求められ、また、前半はカターレのペースで進んだものの・・・突き放すゴールを奪うまでには至らず。
同点、逆転を狙う相模原は、後半開始時に2人同時、64分にもまた2人同時と、次々にフレッシュな選手を投入。
そのなかでも、64分に投入された38歳のベテラン・藤本 淳吾。その経験値がもたらす確かなプレーぶりが、相模原に勢いをつけることに。
なかなか突き放すには至らず、決定機もつくれないままに時間が経過し。
逆転は論外としても、ドローもあってはならないなかで・・・1点差ならば、あるいは予期せぬ事故のような失点というパターンもあり得るところ。
さらに・・・言いたくないですが、なにか、審判がホーム相模原寄りのように感じられ。
なんでそれでファウルをとらない?なんで同じようなところでとらなかったのに、相手にはとるんだ!とか。
気の抜けない、緊張感が漂うなかでの試合となりました。

しかし、それでも。
追加点を挙げて突き放すには至らなかったものの。全員がハードワークを貫き、相手に決定的な仕事をさせませんでした。
もちろん、ピンチが無かったわけではなく、決定力不足に助けられたところもあります。
これがもしも上位チームのような自信を持って戦うチームだったら、こうはならなかったろうな、というような。決められなかったのは、自信が不足している相模原だったからなのでは?というような。
けれど、それはカターレにとっては関係のないこと。
相手がどうあれ、自分たちが弱さを見せないこと。勝利への道筋を、踏み外すことなく着実に進み続けること。それこそが肝要でした。

そして、タイムアップ。
前半早々の1点を守り切るかたちで、いわゆるウノゼロ勝ち。ここまで不本意にも失点がかさんでしまっていたチームにあって、今シーズン2度目の無失点勝利とすることに成功したのでした。

リーグ戦に関係のない県選手権や天皇杯は、リスクでしかない―――そんな考え方も、あります。幸いにして今節も出場できる程度であったにせよ、実際に神山も天皇杯で負傷したりもしているわけで。
それでも。
今節の勝利は、それらの試合での経験値が活きた、と言えるのではないかと思います。
出場経験の浅い選手たちの編成で臨んだ県選手権決勝。延長にまでもつれる苦戦を強いられたものの、そこでしっかり勝ちきる執念を見せることができたこと。
そして、藤枝との対戦となった天皇杯1回戦。同カテゴリの相手、それも前回対戦のリベンジを期す相手を、返り討ちにする勝利を挙げられたこと。
それらは、リーグ戦序盤で躓いてしまっていたカターレの、大きな糧となったと言えるかと。
もしも、県選手権準決勝で敗戦を喫し、前週5月22日に試合のない状態で今節を迎えていたとしたら・・・果たして、同じ結果になっていたでしょうか?
チャンスは、自分たちで掴むもの。
リスクかもしれない、という考え方によるならば・・・コンディション的にもメンバー編成的にも影響大であるなかで、中2日で迎える天皇杯2回戦・神戸戦は、リスクと言えることは否定しません。
それでも。
経験を、今節の勝利に繋げたように。
全力で格上クラブに挑む経験は、必ずや糧となるはず。
どのような編成で神戸戦に臨むかは、次節・ホーム讃岐戦に臨むかは、まだわかりませんが。
やるべきことは、ひとつ。
勝ちにいくこと。

戦いは、続きます。