2週前の富山県サッカー選手権を勝ち抜き、富山県代表として臨む第102回天皇杯。
高岡スポーツコアにて、静岡県代表・藤枝MYFCと対戦します。
これまで、J3クラブとして、富山県代表として参加してきた天皇杯においては、1回戦を下位カテゴリクラブ、2回戦以降をJクラブと対戦してきました。
そんななかにあって、今回は初めての同カテゴリの相手。
これまでの1回戦とは違った意味で、負けて言い訳のできない、勝たねばならない対戦と言えます。
かつて、J2クラブとして出場していた頃は、初戦は同カテゴリの相手ばかりでした。
2009 岡山 〇(PK)
2010 横浜FC ●
2011 鳥栖 〇(PK)
2012 岡山 ●
2013 山形 ●(PK)
2014 横浜FC 〇
6回中3回がPK決着。特に2013年などは、選手が1巡してGKまでもがキッカーとなるほど延長したなかで、9-8で敗れてしまったことが印象に残っています。
今回、久しぶりの同カテゴリ対決となりますが。PK決着となる可能性も、無いではありません。
およそ1か月前、4月17日にリーグ戦の第6節をアウェイで戦い、勝利した藤枝戦。
吉平、姫野、安藤の元藤枝3人衆が躍動、自分たちの目指すべきサッカーを体現し、見事に勝利を挙げたのでした。
藤枝にとっては、そのときのリベンジマッチともなる今回の対戦ですが。
その藤枝、富山戦の敗戦をバネにということ。以後の公式戦では、県選手権準決勝で静岡産業大学に延長戦で競り勝つと、リーグ戦第7節と8節ではカターレが敗れた北九州と岐阜を連破。さらに県選手権決勝で同カテゴリの沼津を下し、公式戦4連勝を達成。直近の第9節はアウェイでいわきと対戦し、2点ビハインドの苦しい展開から追いついての引き分けという粘りを見せ、5試合連続負けなし。
今回の天皇杯1回戦でその負けなしをさらに伸ばすべく、富山の地へと乗り込んできます。
手応えも自身も上積みしたなかでの対戦に、藤枝選手たちも燃えていることでしょう。
というか・・・藤枝にとってみれば、「リーグ戦ここまで9試合で、富山に無得点だったのは俺らだけかよ!」というモヤモヤ感も、あるやもしれません。
リーグ戦での再戦を前に巡って来た、リベンジのチャンス。
今後の上位進出への足掛かりともなるとあれば、「天皇杯だから、リーグ戦ほどには重視しない」とはならないでしょう。
全力で打倒富山を掲げてくることかと。
開幕戦での勝利以降4戦連続で勝てなかったカターレにとって、藤枝戦での勝利が再起のきっかけとなったことは言うまでもないとして。
ただ、それ以後公式戦負けなしの藤枝に対し、4失点と惨敗した鹿児島戦、勝ったとはいえ、得点力に難のある下位の鳥取、YS横浜に失点を許してしまったなど、課題の残るカターレ。
今回、リベンジに燃える藤枝に屈してあえなく敗れてしまうようなことがあれば・・・リーグ戦とは関係ない試合ではあるものの、それでも今後の戦いに暗い影を落とすことになるであろうことは、想像に難くありません。
しかし、だからこそ。
ピンチは、チャンス。
ここで藤枝を返り討ちにし、リベンジを退けたならば。かつ、それが再びの無失点勝利であったなら。
チームとして得られる自信、経験値というものは、普段の1試合で得られる量以上に跳ね上がることでしょう。そう、リーグ戦に直接は関係なくとも、必ずや好影響をもたらすはずです。
だったら、それを逃す手はあるまいよ。
リーグ戦ではないから、ではなく。むしろ、完全決着のトーナメント戦だからこそ。
チーム底上げの絶好の機会を勝利でモノにすべく、全力をもって挑まねばなりません。
前の試合から中2日であった県選手権決勝と違って、リーグ戦と同じ1週間間隔で臨むこの試合。
それでなくとも同じJ3のクラブが相手とあれば、いかにリーグ戦と直接関係ないとはいえ、控え中心のメンバーとはならず、主力級の編成で臨むこととなるのではなかろうかと。
期待したいのは、姫野。
約1か月前のアウェイ戦で前所属クラブに恩返しゴールを挙げ、勝利に貢献。今回もまた、その力を存分に発揮してチームを勝利に導いてほしいです。
前回対戦では、カターレ側の前線からのプレスが有効に機能したことがあった一方、藤枝側がノりきれていなかった、という面もありました。
そこから公式戦5戦無敗という藤枝。手応えと自信を増してのリベンジマッチ。
それを返り討ちとするには、いかに相手の攻勢をかわしつつ、こちらの得点機を演出、さらにゴールに繋げるかにかかっています。
だからこそかかる、姫野への期待。
石﨑監督のもとで培ってきたカターレサッカーの神髄というものを、いまこそ発揮すべき時です。
今シーズンの藤枝戦を3戦3勝とすべく挑む、第2戦目。前回対戦に続く勝利の立役者となってほしい。そう願います。
前回大会以来、1年ぶりの高岡スポーツコアでの開催試合。
ホームスタジアムである県総ではなくとも、富山県代表として、地元開催の試合。
勝たねばならない理由しかありません。
勝った先には6月1日にJ1・神戸との試合が待っていますが、それよりも。
先の試合ではなく、目の前の藤枝戦に最大集中。
リーグ戦で現在7位の藤枝と10位のカターレの戦績が、この試合で左右されることはありませんが、それでも。
いずれ、追い越す。必ず。
その布石すべく挑む試合でもあるならば。ここは、前回対戦同様に無失点勝利を挙げねばならないところ。
そうすべきだし、しなければならない。
必勝を期して、1回戦突破!
ホームの期待に応える勝利で、勝ち抜け!!!
勝たれ!!!富山!!!!!