行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第17節 愛媛FC戦

2023-07-08 14:16:22 | カターレ富山
上位直接対決となった前節・鹿児島戦で痛恨の黒星。昨シーズン2連敗のリベンジを果たせず、ホーム無敗が途切れるという悔しい結果。
ただ、それでも。
なにもかもがダメだった、取り返しがつかない事態に陥ってしまった、というわけでは、決してありません。
敗れたからこそ問われる、リバウンドメンタリティ。
連敗することなく勝利を挙げることを絶対条件に乗り込む、アウェイでの首位攻防戦。
2位・愛媛FCと対戦します。

J3に降格してから2シーズン目となる愛媛。カターレにとってアウェイでの愛媛戦は、昨シーズンの開幕戦で2-1で勝利して以来となります。
今シーズンの開幕戦でも岩手を相手に5失点の大敗を喫し、黒星スタートとなった愛媛。ただ、その後は9戦連続負けなしなど粘り強く勝ち点を積み重ねることに。
主力としてチームを引っ張り、ここまで6得点を挙げているFW松田 力、シーズン開幕後の加入ながらチームの得点源となっているオーストラリア出身の20歳FW・ベン ダンカンらの活躍もあって、2位にまで浮上しています。
前節は2位と4位との直接対決として、アウェイで松本と対戦。勝てば首位の可能性があるなか、実際に首位の富山は敗れましたが・・・。
愛媛と松本、両チームにとって大事な試合であったところ、思わぬ展開がふりかかることに。
前半の30分という時点で、ファウルからの報復行為、乱闘騒ぎになるわレッド1発退場者が出るわの大荒れの事態に。
1人少なくなった松本に対し数的優位となった愛媛が、55分に先制。
ただでさえ負けられない上位対決、しかも数的優位とあれば。アウェイとはいえ、どうしても勝たねばならない試合であったなかで。ここまで先制した7試合は全て勝利してきたという勝負強さでもって、勝ちきらねばならなかった・・・のですが。
73分に同点ゴールを喫し、試合は振り出しに。
そこから互いに勝ち越しゴールは生まれず、1-1のドローで試合終了。
愛媛にとっては、勝てた試合、勝たねばならなかった試合を落とすかたちで、勝ち点2ぶんを獲りそこなった結果となってしまいました。
さらに、それだけにとどまらず。
試合終了間際の90分にエースである松田にイエロー。累積警告によって、富山戦に出場できないことが確定。首位攻防戦に臨むにあたり、影響不可避という状況を強いられることに。
カターレのように敗戦でこそなかったものの。愛媛もまた、なんとも後味の悪い結果を踏まえ、それを今節でどう乗り越えるのかが問われることとなりました。

首位陥落こそ首の皮一枚で免れたものの、少なくないショックに見舞われたカターレ。
そんななかで。
今週3日、川西のカマタマーレ讃岐への期限付き移籍が発表され、チームを離れることとなりました。
他のプロスポーツと比較しても選手寿命が短いプロサッカー選手にあって。さらにベテランの域に達しているような川西が、出場機会を求めて移籍する決断をしたこと自体は、理解できることではありますが・・・。
言ってはなんですが、かたちとしては期限付き移籍ながら、誰がどう見ても片道切符という案件。
2021シーズンのJ3得点王という素晴らしい才能を、監督交代や若手の台頭などいろいろな条件はあったにせよ、カターレでは輝かせられなかったかと思うと・・・やはり、無念の思いが強いです。
さらに、5日。
先の鹿児島戦でカターレ選手に出されたイエローカードが“人違い”であったとのJリーグからの通告が。前半36分に大畑が受けた1枚目のイエローカードが、脇本に対するものであったと訂正されることに。
ちょっと待て、と言いたくなります。
後半に2枚目のイエローで退場となった大畑。数的不利に陥ったなかで2失点め、そのまま敗れ、さらに大畑は愛媛戦の出場停止が決まっていた状況。
それが、覆ったと。公式記録の訂正は行われず、イエロー対象が脇本に移って大畑の出場停止がなくなったことで。
釈然としない気持ちは、やはりあります。
それさえなかったら勝っていたのに!少なくとも負けてはいなかったろうに!なんてことしてくれるんだ!とキレちらかす・・・まではいかないにせよ。
誰も、故意にイエローとなるプレーをするわけでなく。判定は判定として受け入れつつ、愛媛戦、天皇杯新潟戦、琉球戦と続く中2日連戦をいかに乗り切っていくか?ということにシフトしていかねばならなかったところ・・・それが処分無し、出場停止じゃないよ、と言われても。
やりきれない思いは、やはりあります。
移籍する川西だけじゃない。それこそ、選手たちはみんな、文字通り自分の人生をかけてプレーしているのだから。
今節は、愛媛にとってもカターレにとっても、やり切れない前節からの流れを、いかに断ち切るかが問われる試合と言えるかと。

水曜日に開催される天皇杯3回戦との兼ね合いも踏まえては・・・正直、どういったメンバー編成になるかは判断しかねる今節ではありますが。
出場停止を免れたことで、ならば、とそのまま大畑が出場するのか?あるいは大畑を休ませて、古巣対戦となる林堂を起用するのか?
林堂なら林堂で、日曜に行われた富山新庄クラブとのスペシャルマッチで得点するなど、状態は良好。そこに不安や懸念はありませんが。
ただ、どちらにせよ、愛媛戦に出場しなかったほうは新潟戦にガッツリと出場することとなり、それはそれでとても重要な役割を担うこととなります。
そんな中で期待したいのは、大野と駿太の両FWでしょうか。どちらが出場するかは定かでないにせよ。
ここまでチームトップの7得点とカターレを牽引してきている駿太ですが、それだけに、無得点で敗れた前節・鹿児島戦の悔しさは・・・。誰にも増してチームを思う彼のこと、首位攻防戦の重要度は、言わずもがなでしっかりと心に刻んでいるはずです。
相手の愛媛にとっても、トップスコアラーたる駿太の動向は注意を払わざるを得ないなかで。それを跳ねのけ、ゴールを挙げ、チームを勝利に導く。そんな活躍を、大一番でも見せてほしいです。
そして、大野。
ニンジニアスタジアムでの前回対戦にあたる昨シーズン開幕戦の勝利は、ひとえに彼の活躍あってのもの。先制こそされたものの、そこから大野の2ゴールで逆転勝利を収めたのでした。
昨シーズンから継続する選手も少なくない愛媛に、「またアイツにやられた」という印象を刻み付けるゴールでもって、勝利に貢献してほしいです。
そのときの勝利インタビューで、トレーニングから取り組んできた川西からの教えがゴールにつながった、という旨の発言をしていた大野。
その川西がチームを去ることとなりましたが。
だからこそ。教えは自身の中に息づいていること、それがカターレに勝利をもたらすこと。勝つことをもってそれらを示し、「だから心配いらない」と言えるような。そんな活躍をみせてほしいです。

勝ち点差1で迎える首位と2位との直接対決。負けたら問答無用で、引き分けてすら、3位以下の状況次第で首位陥落という土俵際。
J3で9シーズン目となるカターレ。これまでも、昇格のチャンスが全くなかったわけではないけれど。それが果たされていないのは、ひとえに、「ここぞ!」という試合をモノに出来なかったからにほかなりません。
前節の鹿児島戦の敗戦も痛恨と言えましたが、今節は、さらに輪をかけて大事な、「ここぞ!」という試合。
ここであえなく連敗を喫して首位陥落をしてしまうチームに、「まだシーズン半分もある」と言っても、そう響くものではなく。
ここで首位を死守することで。
約5か月後、シーズン最終戦を戦いきったときに、「あのとき勝てたのが優勝できた要因。まさに分水嶺だった」と言えるように。
前節、モヤモヤとした結果を被ることとなった両チームではあるものの。
勝って鬱憤を晴らすことが出来るのは、どちらか一方のみ。もう片方、あるいは両方が、引きずることとなってしまうのならば。
勝って立ち直るのは、カターレでなくてはならないでしょうよ。

負けたら、勝てなかったら首位陥落。
逆に言えば、勝てば問答無用で首位キープ。
だったら。やらねばならないことは、決まっています。
勝つことのみ。
優勝するクラブは、こんなときに勝つクラブ。それを、証明する戦い。
だから、勝て!!!
6ポイントマッチを制し、不動の首位を、力を以て知らしめろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!