行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

しぶとく勝ちきり、ホームで歓喜!連敗を止めて勝ち点3を獲得 FC琉球戦

2023-07-16 21:13:09 | カターレ富山
1-0で勝利!
日曜日、水曜日、そして土曜日と、中2日間隔で続いてきた連戦の3戦目。いかに2、3戦目はホーム連戦とはいえ、予想外の中断となった新潟戦を経て臨む今節は、いかにターンオーバー編成だとしても、心身ともに負荷がかかる試合となったことでしょうが。
それでも。
選手たちは、ぞれぞれに気合の入ったプレーぶりで試合に臨むと。
CKからのチャンスをしっかりものにして先制。守っても高い集中力を維持して相手にゴールを許さず。
欲を言えば、追加点も欲しかったところではありますが。それでも、このところ複数失点が続いていた流れを止めるクリーンシートを達成したところは、しっかりと評価すべきところ。
愛媛が勝利したことで、1節での首位返り咲きこそならなかったものの。それでも、きちんと勝って差を広げなかったことは大きいです。

決着が持ち越しとなった新潟との雨中の決戦から中2日。
この日、カターレ以上に厳しいスケジュールとなっていた新潟ですが、アウェイで札幌と対戦。
中2日で連続アウェイ戦、しかも13時開始のデーゲーム(またも雨に降られるというおまけつき)。さらには、試合中に警告で退場者を出し、1人少ない状況まで強いられたとか。
そんな逆境を跳ね返して勝利した新潟。連戦にという不利な状況になど屈しない!という強い気持ちがもたらした勝利であったのではなかろうかと。そんな新潟と、中3日で再び対戦することとなるわけですが。
カターレのほうは、ホーム連戦。
カテゴリも違えば対戦相手も違い、比較するようなものでもないやもしれませんが、それでも。
ここでカターレが無様に敗れるようなことがあれば、新潟に顔向けできないな、と。
もちろん、勝つ。
勝って、お互いにリーグ戦からの連勝をかけて堂々と再戦に臨もうではないか!と。

ターンオーバー編成となることはわかっていたものの、それでも。
林堂と柴田が新潟戦に続き中2日ながら連続スタメン。・・・うん、連続ホーム戦だし、まぁそういうこともあるかもしれないけれどもね。
ただ・・・大畑さんよ、アナタ、人違いで出場停止になりかけた愛媛戦でもフル出場してたよね?で、新潟戦でも延長まで出てたよね?そこから今節もまたスタメン??
タフネスぶりに驚くばかり。いや、それだけ必要とされる選手ということの証でもあるのでしょうが。
そして、驚かされたと言えば。
来季の加入が内定している法政大4年の髙橋 馨希。特別指定選手としてチームに加わった背番号33が、スタメンに抜擢。Jリーグデビューを飾ることとなりました。
たとえ天皇杯の新潟戦に敗れることがあったとしても、リーグ戦まで負けることなど許されない。連戦であったとしても。
そんななかでの、大抜擢。
「責任は監督である自分が取るから、存分にやれ!」という小田切監督の覚悟というものが伝わってくる起用のように思えました。

試合開始からしばらく見ていて思ったのが、「やっぱり新潟とは違うな」ということ。そもそも別のチームであり、同じわけはないのですが、それでも。
J1クラブ・新潟の正確なパス回しに手を焼き、集中していないと、気の抜けたプレーをしてしまうと、あっという間にやられてしまうというようなプレッシャーを感じていたことを思えば。
琉球からのプレッシャーは、明らかに、それには及ばず。
ならば。
新潟に対しても、我慢強くチャンスをうかがい続け、それを何度でも繰り返したからこそ2得点を挙げることができた。その、“確たる事実”。
それを思い返すとき、やってやれない理由など無い!と。

均衡を破ったのが、35分のことでした。
CKのチャンスで、キッカーは大抜擢起用の髙橋 馨希ーーーヨシキ。
ペナルティエリア内に並んだ選手たちに合わせるかと思いきや。ヨシキの左足から繰り出されたキックはゴールから逃げる軌道を描き。
それに合わせたのが、坪川。ゴール前に密集した選手たちから少し離れたペナルティーアークあたりから進み出て、ヘディングシュート。ピッチにバウンドさせたボールがゴールに吸い込まれ、欲しかった先制点に繋げたのでした。
「前日の練習でも決めていたかたち」であったということですが、それにしても見事な、いわゆる“デザインされたプレー”。
デビュー戦でありながら大きな仕事をし、初アシストを記録したヨシキ。そして、連敗の流れで力になれず悔しい思いもしてきたところ、それをぶつけるように大仕事をやってのけた坪川。
勝たねばならない一戦で、大きな大きな先制点となったのでした。

もちろん、リードしたからそれで安心というわけではなく。むしろ、リードしたからこそ気を引き締めなければなりませんでした。そう、2点リードで折り返しながら後半開始早々に追いつかれ、逆転負けを喫してしまった愛媛戦のことを思えば。
元日本代表のFW金崎 夢生をはじめ、力のある選手を有する琉球。
加えて、先の讃岐戦、松本戦で、先制されながらも粘り強く戦い、逆転勝利で2連勝中であるという実績もあります。
先制されたからといって、それが即敗戦につながるわけではない・・・それを知る琉球に対し、決して手を緩めるわけにはいきませんでした。
安光が2度にわたってチャンスを決めきれず、なんて場面があったりもしましたが。
だからといって、そのツケを払わされる失点などあってはならない。
集中したプレーのなかで、初出場のヨシキが足がつって交代という場面があったりもしましたが。それだけ気合が入っていたことの証でもあり。
交代で入った松岡も、新潟戦のゴールを彷彿とさせるシュートで強襲する場面もあり。
ホームの声援を受け、連敗脱出にむけてチーム一丸となっている姿。
松本戦を試合終了間際の連続ゴールで逆転勝ちした琉球のことを思えば。最後の最後まで気を抜くことは許されませんでしたが、勝利を目指すカターレには杞憂でした。
そして、タイムアップ。
追加点こそならなかったものの、それでもしっかりと無失点に抑えてのウノゼロ勝ち。
きつい日程のなか、見事に勝利をものにしたのでした。

試合後のインタビューで、勝利の立役者となった坪川が語りました。
「『まだまだ俺たちは死んでないぞ、戦えるぞ』というのを、もう一度チームとして見せるためにも今日の試合で勝利することが絶対必要でした。 」
まさに、そのとおり。
ここであえなく敗れて3連敗となっていたなら、そのダメージがこれまで積み上げてきたものを崩してしまいかねなかったところ。
しかし、そうはさせなかった。しっかりと踏みとどまった。
カターレは、優勝を目指すチーム。そのことを再確認する意味でも、大きな大きな勝利であったかと。

息つく間もなくやってくる、新潟戦のリスタート。そして、次節・奈良戦。
豪雨、猛暑と厳しいコンディションが続く中ではありますが。
チーム全員が志を高く、勝利を追い求めるファイティングポーズを取り続けたならば。自ずと結果にも繋がってくることでしょう。
キツい連戦ではありますが、それを成長の糧としていくためにも。チャンスと捉え、それを活かしていくためにも。
より一層のレベルアップを期して、精進していかねば。
コメント
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