行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

天皇杯3回戦 アルビレックス新潟戦(再開試合)

2023-07-18 21:44:15 | カターレ富山
降りしきる雨の中、延長までもつれた天皇杯3回戦・新潟戦。しかし、勝敗が決するところを見ることのないままに、中断されてしまうことに。
あれから1週間。
再びホーム・富山県総合運動公園陸上競技場に新潟を迎え、中断された時点からの続きである延長後半より試合を再開します。
J2・町田の待つ4回戦に進出するのは、どちらか?
誰も経験したことのない事態が、決着します。

1週前の中止となった試合は、試合途中の中断が3度も入り。「普段対戦することのないカテゴリの違う相手との一発勝負」という天皇杯の醍醐味とは、いささか様相が異なるものになりました。
それでなくとも、前の試合から中2日という準備期間の短さ。ターンオーバー編成による、リーグ戦のそれと違ういつも通りでない布陣。さらに、単純に雨の中の試合というだけで、紛れもあろうというもの。その上、中断の影響まで加味されたというならば。
そして、極めつけが今回の事態。決着を後日に持ち越しという。
カターレは土曜の琉球戦に勝利、新潟も同日の札幌戦に勝利と、それぞれのリーグ戦で勝利を挙げた上で、中3日のこの再戦に臨むこととなります。
ただでさえアウェイ連戦というなかで、さらにもう1回アウェイが追加という新潟には、不可抗力とはいえ、感じても仕方のない申し訳なさが。
もちろん、カターレとて、ホーム連戦だから良いというわけでもなく。
移動疲れのぶんは、あるいは有利かもしれませんが。それでも、本来しなくてもよかったはずの試合準備にかかる負担、さらにリーグ戦次節への影響という意味においては、地の利だけの問題ではありません。

あらためて言うまでもなく、J3のカターレとJ1の新潟とでは、実力に差があります。カテゴリの差云々ではなく、実際に対戦しているなかでの実感であり、それは明らか。
カテゴリが違う相手だからこそ、格下が格上に挑むという構図であるからこそ。
未知の相手との一発勝負だから、なにが起こるかわからないーーーそう、勢いや流れといったものから、カターレが一時的にとはいえ逆転に成功したように。
ただ、それが「既知の相手」だったら、どうか?
仮にも90分、延長前半15分を加えて105分対戦した相手。未知の相手だからこそのやりにくさ、という格下からすればアドバンテージになり得る部分は、だいぶ薄まってしまっています。
しかも、交代枠を使い切った状態。選手交代で流れを変えることができません。
そもそも、残り時間が15分“しか”ない。
通常の試合が90分とするなら、1/6しかない。
相手の出方を探りながらアジャストしていく、という部分に時間をかけてしまっていては、足りなくなってしまう。
それでなくとも、1点差を追うビハインド状態なのだから。
リスクを承知でカターレ側からアクションを起こさねば、なにもないなら何も起こらずに試合が終わり、敗れるだけです。
もちろん、相手の新潟もそれは百も承知。リードしているとはいえ、1点差では「まさか」はあり得る。
いろいろな不確定要素は含んでいたものの、それでも一度は逆転されてしまった。そんな富山に対し、格下だからという油断や慢心などは無いでしょう。
延長まで戦った状態であったならば、体力と気力の勝負に持ち込んで実力差をカバーすることも出来たかもしれませんが。
いかに連続アウェイとはいえ、リフレッシュされた新潟は、万全に近い状態と認識すべきで。有利にはならないと。
決定的な追加点で止めを刺しに来る可能性は、充分にあります。

それでも。
なにかしなければ、何も起こらない。勝ちに行かねば、負けるだけ。
再戦ではあるけれど、消化試合などではないのだから。
勝つために、なにをすべきか?
クラブとしての覚悟が問われます。
期待したいのは、松岡。
この試合の開始前までは、新潟にとっては無名選手のひとりでしかなかったかもしれません。
けれど、2ゴールを挙げて存在感を示したあとでは、話が違うでしょう。
当然のように、マークされます。
それでなくとも、1点差を追わねばならないカターレ。「富山の攻撃のキーマン」としてのマークも、徹底されることかと。
それでも。いや、だからこそ。
マークがきつくなるからこそ、それを上回ってゴールに繋げてほしい。そう願います。
もちろん、通常の延長後半ならいざ知らず、体力気力ともにリフレッシュされ、さらに警戒度も上げている相手。容易でないどころの話ではありませんが。
それでも、やってくれと。
臆していては、ひるんでいては、ただ座して敗戦を待つだけ。
困難を乗り越えた先にしか勝利を手に出来ないというならば。それを為すのは、いつでもなく、今でしかない。
高難度のミッション。けれど、達成した暁には、選手としてのレベルアップも間違いなかろうと。
ならば。やらない理由はありません。
J1からすれば2カテゴリも下のJ3に、こんないい選手がいたのか!と感嘆せしめるような、そんな活躍でもって。チームを勝利に導いてほしいです。

他にリーグ戦もカップ戦も開催されない、この7月19日水曜日。
たった15分の再開試合に、中継もなにもないでしょうし、注目度もほとんどないでしょう。あるいは、試合のない日の暇つぶしにチェックする程度か。
けれど。
当事者にとっては、そうではなく。
15分に、賭ける。
6分の1じゃない、6倍の密度でもって挑む試合。
ただ時間が過ぎただけ、で終わらせてなど、なるものか!
予想外の試合を、予想通りには終わらせるな!

勝たれ!!!富山!!!!!
コメント
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