行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第20節 鹿児島ユナイテッドFC戦

2023-07-28 21:50:50 | カターレ富山
今シーズンJ3の全クラブと1巡目の対戦を終え、11勝3分け5敗、首位・愛媛と勝ち点差2の2位で折り返すこととなったカターレ。
サマーブレイク期間のあるJ1などとは違い、すぐさま開始されることとなるシーズン後半戦。その初戦に、いきなり絶対に勝たねばならない6ポイントマッチ。アウェイで鹿児島ユナイテッドFCと対戦します。

ここまで10試合で7勝2分け1敗と、非常に高い勝率となっているカターレのホームゲーム。そのなかで唯一の敗戦となったのが、4週前の鹿児島戦でした。
質の高い鹿児島のプレー強度に手を焼き、ペースを握られ苦戦を強いられることに。
それでも、一方的な試合でノーチャンスであったわけではなく。チャンスを作り出し、惜しいシーンもありました。
けれど・・・よく言われるところの、「決めるべき場面で決めきれないと、しっぺ返しをくらうことになる」というジンクス。そのまんまというか。
チャンスを決められないうちに先制を許してしまい、追う展開。そんななか、大畑が2枚目のイエローで退場、1人少ない状況を強いられることに。
後に誤審と判明したものの、判定が覆るわけでなく。数的不利でキツい状況のなか、同点・逆転に至れないまま、逆に追加点を奪われて引き離され。ホームで痛すぎる敗戦を喫してしまったのでした。
その前回対戦から、わずかに中3週。同じ7月に再び鹿児島と相まみえることとなります。
今シーズン、YS横浜との対戦がシーズン開幕戦と最終戦という、最長の間隔、実に9か月ほど開いているのに対して。同じ7月に2試合は、さすがに近すぎないか?しかも相手にとっては昨シーズンに続き同一カード連勝がかかった試合。カターレにとっては、いかにも厳しい戦いになる・・・そう思っていました。
・・・そう、思っていた(過去形)

この7月、J3リーグのクラブで、カターレほど過酷なスケジュールに晒されたチームはありません。
鹿児島との前回対戦が1日土曜日。それ以後を振り返ってみると。
9日。愛媛との首位攻防戦で、2点差をひっくり返されるという悪夢のような逆転負け。首位陥落となってしまう。
12日。上位直接対決2連敗のショックを引きずる間もなくやって来た、新潟との天皇杯3回戦。延長にまでもつれる熱戦も、雷雨の影響で、まさかの中止。決着が持ち越されて終了してしまう。
15日。連敗阻止をかけたホーム琉球戦。同じ日程で札幌経由富山往復というアウェイ3連戦となってしまう新潟のことを思えば、ホーム3連戦のカターレが無様な試合をして敗れるわけにはいかなかった。1-0で勝利し、リーグ戦連敗阻止。
19日。1週間越しの再開試合として、延長後半15分のみの戦い。逆転ならず敗れたものの、その最後まで敢然と立ち向かい戦い抜く闘志には、惜しみない拍手が贈られた。
22日。真夏の暑い最中、15時開始というキツ過ぎる条件下でのアウェイ・奈良戦。2点をリードしながらも退場者を出して数的不利、さらに1点を返されて詰め寄られ。しかし、それでも逆境に屈することなく勝ちきって2連勝。2位でシーズン折り返し。
・・・と、ざっと振り返ってみても、なんと濃密なことか。
ここまで盛りだくさんな7月を過ごしたJ3クラブが、他にあるだろうか?いや、ない。(反語)

やはり、ひとつの契機というか、きっかけが、新潟戦であったように思います。
上位直接対決で連敗という、ショッキングな状態で迎えた対戦ですが。
中2日という間隔のなさもあって、良いところなくあっさりと完敗を喫して敗退、という展開も有り得たところ。
けれど、そうはならなかった。そうはしなかった。
軽く先制点を決められてしまったけれど、そこでへこたれなかった。むしろ、そこから奮起し、一時は逆転さえした。
同点にされ、延長で勝ち越されてしまったけれど、闘志は失われなかった。
そして、一発勝負ならぬ二発勝負。格下ならではのアドバンテージが無いなかでの、15分の死闘。
結果としては負けてしまったけれど、それでも。敢然と立ち向かい、意地とプライドを示したこと。
出場したメンバーだけでない、カターレ富山が一丸となって挑んだ、結束力。それが生み出した、チーム力の底上げというべきもの。
もしそれが無かったとしたら。
先の奈良戦は、愛媛戦の再現かのように2点差をひっくり返されて敗れるーーーそんな展開も、あったかもしれません。その失意に打ちひしがれたままに、鹿児島との再戦に臨まねばならないことも、あったかもしれません。
けれど、そうはならなかった。そうはしなかった。
数的不利となっても、1点差に詰め寄られても、それでも勝ちきった。
前節の勝利は、まさに、この一連の7月連戦があったからこそであったと。そう思います。
鹿児島との前回対戦で敗れたのは、わずか4週前のことだけれど。
その時と同じではない。「前回勝てたから今回も勝てるだろ」などという話では、決してない、と。

もちろん、鹿児島の側も必死です。
前回対戦にあたる富山戦で勝利し、続く福島戦も制して連勝。さぁ、ここから一気に加速をかけてーーーと、乗り込んだアウェイ沼津戦で、0-2で敗れて後退してしまうことに。
そして迎えた前節、ホームでの首位・愛媛との直接対決。
もちろん必勝を期して臨み、さらには幸先良く先制ゴールを挙げてリード・・・と、ここまでは良かったのですが。
前半のうちに追いつかれ、さらには後半に逆転を許してしまうと。その後スコアは動かず。同点、逆転にはつながらず、1-2で敗戦。結果、勝ち点差を縮めるどころか広げられることになってしまったのでした。
シーズン初の連敗を喫し、迎える今節。ホームで上位直接対決2連戦2連敗だけは、なにがあっても避けねば、と。昨シーズンの対戦でダブルを達成し、さらに前回対戦でも勝利している富山。ならば、今節の対戦でも勝利して、まずは昇格圏との差でもある富山との差を5から2に縮めねば、という意気込みで待ち構えています。
相手がどうであれ、関係なく勝利を目指さねばならないカターレにとっては。同一カード連敗など、あってはならないと。
3位鹿児島を蹴落とし、差を8に広げるべく臨む、直接対決。
できるかどうか、じゃない。やるだけだ。
やれる、やりぬくだけの覚悟は、ある。伊達に7月の連戦を潜り抜けてきたわけではないのだから。
その手応えと自信があれば、相手の鹿児島がなにするものぞ!
必ずや勝って、連勝を3に伸ばそうじゃないかと。

期待したいのは、大畑。
前回対戦で、誤審による人違いで退場、それが敗戦にもつながってしまいましたが。
出場停止となるはずであった愛媛戦以後の5連戦を、フル出場。まさに大車輪の活躍でもって、チームを支えてきました。
連戦を経てカターレに力がついてきた、底上げができてきた、ということを書きましたが。
それを現場で、フル出場でつぶさに見てきた、実感してきたのが、他ならぬ大畑であって。
鹿児島戦のリベンジを成し遂げるにあたり、チームの核として、牽引役として、これ以上の選手がいるだろうかと。
今度は、勝つのはカターレだ!その旗印として、これ以上の選手がいるだろうかと。
ならばこそ。
見せてほしいです。今のカターレの力を。
ホームで無念の敗戦を喫した前回対戦と同じなどでは、決してないことを・・・リベンジ成就でもって、証明してほしいです。

男子三日会わざれば刮目して見よ、と云いますが。

“カターレ3週会わざれば刮目して見よ!!!”

この3週間で得た経験、自信、そしてプライドをもって、必ずやリベンジを成し遂げよ!!
直接対決を、6ポイントマッチを制すること。それすなわち、優勝への道なのだから!
シーズン後半戦、揺るがず勝ちにいく!!

勝たれ!!!富山!!!!!