行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

【J特】第35節  栃木SC戦

2010-11-19 22:16:29 | カターレ富山
今シーズンも残り4試合。同期対決2連戦・秋、ホームに栃木SCを迎えます。
春の同期対決2連戦においては、ホームで岡山に快勝した勢いをつなげられず、0-1で敗戦。そのリベンジを期した戦いとなります。
8月1日より勝ちのないホーム戦ですが、今節と最終戦の残り2試合。
秋深し、というより初冬かというこの時期に19時30分試合開始。寒さ対策など、コンディションを保つのが難しい試合になるかもしれません。
それでも。
勝ちに飢えています。歓喜を分かち合いたいです。
寒さなど吹き飛ばすくらいの熱い戦い、そして勝利を願ってやみません。
ともにJリーグ2年目のクラブながら、下位に低迷するカターレに対し、昨季より大躍進を遂げ、現在9位の栃木。本当はカターレのほうが果たしたかった躍進を、同期が成し遂げているという現実。
栃木にとっても、現状で満足する気などないはず。少しでも上を目指すため、下位チーム相手に取りこぼすことなく・・・すなわち18位カターレをしっかり叩いておきたいところなのでしょう。
現在J2得点ランキング2位、前回対戦でも決勝点を奪われたロボをはじめとした攻撃陣を擁し、積極的に点を獲りに来るであろう栃木の攻撃をしのげるかが課題となりそうです。
前節は目の前で甲府のJ1昇格を見せつけられ、悔しい思いをした栃木。その鬱憤晴らしとばかりに、勝ちにこだわってくるはずです。

一方のカターレ。
3-3-3-1というフォーメーションが試合を追うごとに浸透し、前節はリョーガに待望のプロ初ゴールが生まれました。もちろん本人の努力もさることながら、チームとしての成熟度が増してきたからこそ、思い切りの良いプレーに繋がったのではないかと。メンバーそれぞれが自分のことで精一杯の状態では、余裕のないプレーに終始してしまうところ。しかし、そうではなく。前節にしても、セカンドボールへの対応スピード、攻守の切り替えなど、3-3-3-1を体現するための約束事を守る意識が良い流れを生んでいたのが見て取れました。
ならば。
それを、自信に変えなければ。手応えを、勝利への力としなければ。

思い起こせば、現在もなお続いてしまっている毎試合連続失点が始まったのが、前回栃木戦から。だったら、同じ栃木戦で止めてしまえ、と。
相手のキーマンであるロボを押さえ込み、さらには零封して勝利できたならば、そこで得られる自信はいかほどのものか。
もはやいつものように、ですが、それでもいつも通り書きます。
「勝つことでしか自信は身につかない。」
ならば、勝て。順位に差はあれど、負けられないライバルであることには変わりなし。勝って同期対決を制し、栃木にとってのライバル、脅威であり続けろ!!
寒空を歓喜で満たせ!!
勝たれ!!!富山!!!!!!

【J特】リョーガ、プロ初ゴールで凱旋!ドローに終わるも、進化を示す  ロアッソ熊本戦

2010-11-15 23:56:25 | カターレ富山
1-1のドロー。
先制点を挙げながら勝ちきれなかったのは残念。しかし、もし引き分けに判定というものがあったなら、判定勝ちと言えた試合でした。
待ち焦がれたリョーガの初ゴールが、地元凱旋という晴れ舞台で為されたということに、嬉しさと同時に驚きも感じています。やはり、なにか「持っている」選手なのではないかと。
古今スター選手というものは、なにかしら伝説めいた実績をもっていたりするもの。その意味で言えば、その1ページに書き込むにふさわしい初ゴールかと。
これを機に、ビッグな選手への階段を昇っていってほしいです。さしあたっては、カターレのスターに。もっと言えば日本を代表するくらいのスターになってほしいと。
追いつかれてのドロー、勝ち越すチャンスもありながらものに出来なかったのは課題ですが、最後まで集中力を切らさずに逆転を許さなかったのは評価すべきところ。失点シーンの反省は必要ですが、苦しくともしのぎきったところは、少しずつではあっても、着実に進化している証かと。
それを、自信へと変えて、残りの試合につなげていかねばなりません。
3-3-3-1というフォーメーションは継続しながらも、前節からスタメンを大きく入れ替えて臨んだ今節。地元熊本出身であるリョーガを始め、鹿児島出身の濵野と長山、大分出身の堤、福岡出身のトミーと、九州出身者が多く名を連ねたのでした。
苔口、黒部は控えに回り、1トップにトミー、トップ下に朝日。両翼をリョーガ、平野のルーキーコンビ。谷田と舩津は前節から引き続きスタメンだったものの、江添に代わって長山が新システム初出場。DFが足助、堤、濵野。そしてGKに橋田。

試合は、いきなり動きました。
開始わずか3分。サイドから谷田が速いクロスを上げたところ、相手にカットされながらもその勢いでゴール前へ。平野が頭で合わせて折り返したところを詰めていたリョーガが落ち着いて蹴り込み、先制ゴールを挙げたのでした。
横浜Fマリノスユース時代のクラブユース選手権優勝・得点王という実績をひっさげて加入したリョーガ。即戦力の期待がかかりながら、春先に怪我で長期離脱。プロとしてのキャリアがスタートし、これからという時期につらい思いもしてきたことと思います。それでも、精進を続けて掴んだプロデビュー、そして、プロ初ゴール。
地元凱旋でいいところを見せたい、というのはどの選手でも意気込むところでしょう。とはいえ、明確な形で示せることのほうが少ないかと。それを、ゴールというこの上ない結果として示したのだから、すごいと言うより他ありません。親御さんも観戦していたようですが、最高の親孝行となったことでしょう。

チーム全体の問題として、かねてよりの課題であった素早い攻守の切り替えというものが、良くできていたと思います。セカンドボールの競り合いもそう簡単に譲らなかったし、ボールを持った相手へのチェックも素早かった。それが攻撃にも良いリズムを生み、安定したパス回しに繋がっていくという相乗効果を生み出しました。
これまでの悪いときは、判断が遅いので相手に詰められてしまう、切り替えが遅くて相手に対処する時間を与えてしまう、後手に回るが故にパスが雑になってしまうというような状態に陥っていました。それが影を潜めているということはすなわち、システムが浸透し、各自のプレーに自信と余裕が芽生えていることの証なのではないでしょうか。
それは、これまで出場していなかった選手にしても同じ。トミーは、攻撃面ではいまひとつだったものの、献身的な守備で相手の勢いを殺していました。長山にしても、フォーメーションが変わっても、持ち味である安定したパス回しで持ち味を発揮。
あとは、足助の奮闘ぶりも光りました。左手を負傷してしまったものの、テーピングで固めて必死のプレー。そのガッツを讃えるとともに、大事ないことを願います。

前半は相手にチャンスらしいチャンスを与えずにうまく試合を運べたものの、さすがに後半ともなると、そうもいかなくなりました。
出足の10分間くらいはしのげたものの、つらくなってくる時間帯でもある61分、宇留野 純にヘッドで決められて同点に。
また、失点してしまいました。これで、もう半年もずっと失点し続けていることに・・・。
それでも、ここで気持ちが切れて逆転されてしまったならば、これまでの悪いときと何も変わらない。とられてしまったものはとられてしまったものとして、追加点を許さないこと。その意味で、橋田はしっかりと気合いを入れていたようでした。決定的なピンチ、これまでであれば決められてしまっていたような場面で神セーブ。「お、いつもと違う!」と思わせるに足る気迫でした。

同点とされても、攻め込まれる場面が増えても、それでも勝ちは諦めない。
64分に黒部と苔口を同時投入、73分にリョーガに代わってヒデが出場し、あくまで勝つための姿勢を貫きました。
そして、試合も大詰めの87分。
苔口がそのスピードを活かして敵陣深くまで駆け上がり、ラインぎりぎりで折り返すと、そこに詰めたのは朝日!しかし、惜しくもゴールならず。
しかし、ここで気を緩めてはいけない。ロスタイム逆転負けを喫した前節を繰り返すことだけは、してはならなかったので。
攻撃のチャンスもなかなかない、それでも、粘り強くしのぐ。

そして、タイムアップ。
勝利こそなりませんでしたが、それでも、負けなかった。満足してはならないものの、悲観すべきでもない、堂々の勝ち点1だったと思います。
選手起用を含め、まだまだ発展途上といったチーム状態。それでも、そのなかに進化の跡が見られる試合であったと思います。
大事なのは、良い流れを継続していくこと。そして、その良い流れを本流としていくこと。
まだ、伸びしろはあります。
持てる力を存分に発揮し、今度はホームで進化した姿を見たいものです。
そして、ホームでの勝利を。

【J特】第34節  ロアッソ熊本戦

2010-11-14 11:07:23 | カターレ富山
今季5チームの九州勢との対決で、最後のアウェイ戦となる熊本戦。関東アウェイ8戦を全敗するなどの不本意な戦績となっているなか、勝つことで九州アウェイをイーブンに持ち込みたいところです。
前節、またしてもロスタイム失点で逆転負け。
新監督となったことで心機一転を図りたかったところに、これまでのイヤなイメージを思い起こさせるような敗戦となってしまいました。
いや、だからこそ。
心機一転と言うなら、この状況を乗り越えてこそでしょう。
精神的ダメージの大きい敗戦をひきずることなく、糧として勝利に結びつけることが出来るかどうか。
楽な相手など1チームもないなかにあっても、熊本はやりにくい相手かと。
まだまだ発展途上というチームではありますが、勝つことで得られるものの大きさというものは、先の北九州戦の勝利で身にしみたはず。
ならば、今回も勝たねば。たとえ手強い相手であっても。

熊本との前回対戦は前半戦最後の試合としてホームで対戦し、0-2で敗戦。
前週に苦しみながらも勝利を収めた勢いをかって、連勝を目指さねばならない戦いだったのですが、良いところなく敗れてしまったのでした。加入直後で結果を出したいカレン ロバートにゴールを許したり、FKを直接決められてしまったりと、失点の仕方も散々だったかと。
そして、熊本戦で思い出すのが、昨シーズン最後のアウェイ戦となった第50節のこと。
決まったかと思われたのにノーゴール、どう見てもオフサイドじゃないのかという失点など、疑惑のジャッジに少なからず動揺もあったのかもしれません。優勢に試合を進めながらも、結局敗戦となったのでした。

そして、今節。
審判のジャッジに泣かされたという意味では、前節、まさにそういう場面がありました。自分たちの甘さも認めねばならないものの、それだけでは割り切れないようなモヤモヤもあったかと。
約1年ぶりとなるKKウイングで、去年と前節のイヤなイメージを振り払うことが出来るかどうか。
いや、そこは逆に考えるべきかもしれません。イヤなイメージがあるからこそ、それをおして勝てと。首尾良く勝利をおさめた日には、そんなものは消し飛んでしまうはずだ、くらいに。

北九州戦で初お披露目となってから、前節も採用された3-3-3-1というフォーメーション。3戦目ともなれば、当然、相手も十分な対策を施してくることでしょう。
奇策という要素が薄れた今、完成度を上げることで対応の上を行かねばならないところ。それを、存分に見せてほしいと思います。
豊富な運動量なくして成り立たない、足が止まってしまうと大ピンチというようなフォーメーションとしてのデメリット、前節のように個の力でかなわない相手では劣勢を強いられるなど、マイナス要素も少なくありません。
熊本も、どちらかと言えばそれぞれの選手が持ち味を発揮するタイプのチームだったかと。各自がやるべきことをしっかりやり遂げるという意識なくしては、なかなか思うように試合を進められないのではないでしょうか。
それでも、前節の2ゴールに見られたように、攻撃のリズムがきっちりとはまったときには、迫力のある攻めが展開できていました。それを、今節においてもしっかりとやり遂げねばならないところです。

熊本での開催となる今節。九州出身者も少なくないカターレにおいて、やはり気合いも入るところではないでしょうか。
特に期待したいのが、キャプテン濵野。北九州戦での決勝ゴールから一転、前節は屈辱のオウンゴールとなってしまいました。もちろん、懸命なプレーの上での事故のようなもので責められるものではありませんが、それでも悔しさというものは大きかったかと。
ならば、プロである以上、結果を出すことで挽回するしかない。ここはひとつ、もう半年も続いている連続失点をストップすることによって、その汚名返上を果たしてほしいと強く願います。
そして、熊本出身のリョーガ。前節は出番がなかったものの、今節、出場機会が与えられたならば・・・是非とも、その持てる力を発揮し、ゴールを奪ってほしいと思います。地元で挙げる初ゴールを皮切りとして、カターレの今後を担う選手へ躍進を果たしてほしい。そう願います。

熊本と言えば、京都を退団する柳沢にいち早くオファーを出して話題となりました。
無論、カターレも地元のヒーローに無関心でいるわけもないでしょうが、具体的なオファーは、まだ。
富山より強いチームだから熊本のほうがいい?そんなことは誰が決めた?
ほんとに富山が弱いチームなのか、そう断じて良いのか。それは、結果をもって示すべき。そう、この熊本との対戦で勝つことによって。


強さを示せ!力を示せ!勝たれ!!富山!!!!!

【J特】善戦も報われず。またしてもロスタイム逆転負け  東京ヴェルディ戦

2010-11-08 23:51:01 | カターレ富山
2-3で敗戦。
今季カターレを見てきた誰もがまさかと思い、それでも全力で否定したかった「2点差をひっくり返されての逆転負け」が、ロスタイム負けというお馴染みの忌むべき展開として現実のものとなってしまいました。
簡単な試合にはならないだろうという予感はあったし、実際、ヴェルディは手強い相手でした。
ですが・・・。
実力の差?経験の差?意識の足りなさ?
何が原因であるにせよ、結果は、敗戦。勝点0。
つらく、苦しい現実。しかし、「それでも」と言い続けろ。
結果に結びつかずとも、無駄なことなどなにひとつないということを信じて、やりぬくしかありません。
11月とは思えないような陽気に恵まれた今節。
試合開始前、ヴェルディ側のスタンドには、前回対戦時にこちらが送った、例の「VERDYの灯を絶やすな!」の横断幕が掲げられ、「ありがとう富山」と付け足されていました。そして、カターレ富山コール。
和やかな雰囲気もあったものの、それと試合内容とは、また話は別だよ、と。いかに難敵ヴェルディに立ち向かっていくのかが問われる試合でした。

前節に引き続き、フォーメーションは3-3-3-1。
内藤に代わり橋田がGK、吉井がスタメンとなっていたものの、目指す方向は変わらないということで。
試合開始からしばらくは、完全にヴェルディのペースでした。以前対戦したときにも感じたことではありますが、やはり、個の力は向こうが上。ボールを受け取る正確性、足下の技術、判断のスピードなど、素人目に見ても明らかなほどに差がありました。
とはいえ、差があるから負けても仕方がないというわけではないし、勝てない理由にしてもいけないわけで。それでも、なんとかするしかない。
その点で、選手たちはしっかりとやっていたと思います。個で劣っていようが、対応までもが致命的に遅れていたわけではなく。ならば、相手もそうそう良い形には持って行けないということで。劣勢を強いられていたことは確か。それでも必死に食らいついていき、反撃のチャンスをうかがい続けました。

そんななか、前半35分。
カウンターからの攻撃がきれいにつながり、最後は黒部の今季8点目で、待望の先制点!ホーム戦では3試合にわたって無得点が続いていただけに、その興奮もひとしおといったものでした。
さらに、42分。前がかりになっていた相手の隙を突く鮮やかな速攻で、今度は朝日が決めて2点目!戦術の浸透というものが表れた格好でした。それをなくしては、ああもスピーディーな攻めからのゴールは生まれなかったと言って良いでしょう。偶然でなく、必然がもたらしたゴールであったかと。

しかし。
前半終了間際、オウンゴールで1点を返されてしまいました。サイド深くに攻め入られ、「あ、ヤバイ!良い状況を作られてるじゃないか!」と思った次の瞬間のことでした。
さすがに、隙を見逃してはくれない。リードもあってないようなものと考えなければならないということなのでしょう。
そして・・・脳裏に、悪夢がかすめます。
あの、4月の2点差をひっくり返されて逆転負けを喫した徳島戦。あのときも、やたらと良い天気の日だったな・・・。
まさかとは思いながらも、不安が暗く影を落とした失点でもありました。

後半に入っても相変わらず相手の上手さの前に劣勢を強いられるものの、それでもなおくらいついていくカターレ。
後半13分に朝日が抜け出して一気に攻め入り、ゴールを揺らすものの・・・オフサイドの判定。ほんとにオフサイドだったか?
いや、それ以外にも、腑に落ちないジャッジが数多く。FKの数がカターレの10に対してヴェルディが20ということにも表れるように、明らかに向こう寄りの判定だったように感じました。そりゃ、技術で劣るということでしでかしたファールというものもあったことも確か。それでも、同じような状況で、向こうは吹いてこっちは吹かないというケースがままあり、釈然としませんでした。

そんななかにあっても、なんとかしなければならなかったのですが・・・。
後半20分、飯尾 一慶に決められてしまい、同点に。悪夢が、ひたひたと忍び寄ってくる感覚。
それでも、時間はまだある。次の1点が勝負を決めることになるというなら、狙っていくしかない。
後半26分に、平野と西野をFW2人に代えて同時投入し、活性化を図りました。特に平野には、前節の決勝点のきっかけともなった、CKのキッカーとしての期待もかけられました。同32分にはヒデに代えて洋平。カードを使い切り、最終盤の攻防にすべてをかけることに。
引き分けで良いなんて考えは微塵もなく。ただ、勝つことを目指して必死のプレーを繰り広げました。

・・・しかし。
悪夢は、現実のものとなってしまったのでした。
ロスタイム、ヴェルディ側のペナルティエリア付近で選手が交錯。フリーキックの場面・・・てゆーか、カードは出ないのかよ?と思っていたら、試合を止めた審判は、それを流したばかりか、ヴェルディへのドロップボールで試合再開。いや、ちょっと待て・・・と思う間もなく、それを繋がれ、まさかの失点。
またしても、試合終了間際のロスタイム逆転負け。
がっくりとうなだれる選手たち。中でも、いちばん無念さをにじませていたのは橋田でした。結果的に3失点とはいえ、プレーぶりは悪いものではありませんでした。むしろ、幾度もピンチを救っていたくらいで。倒れ込んで、整列がいちばん最後となってしまった彼の胸中を察するにはあまりあるかと・・・。

勝てたはずの試合を落とし、勝点3でもなく1でもなく、0。遺憾ながら、今季を象徴するような試合となってしまいました。
それでも。
負けという結果を受け入れなければならない一方で、進化の証を見せたこともまた、確か。格上相手に翻弄されただけの試合であったなら得るものも少なかったところだったでしょうが、さにあらず。全力でプレーしていたからこその悔しさであることを、認めなければ。
敗れはしたものの、賞賛を送るに値する戦いぶり。
今シーズンも残り5試合。ならば、狙うは5連勝。
悔しさを糧に、進み続けることをやめない・・・その姿勢を、結果につなげてほしいと願うばかりです。

【J特】第33節  東京ヴェルディ戦

2010-11-07 03:54:58 | カターレ富山
久方ぶりの勝利の味を噛み締めた前節。それを一過性のものとしないために、そして、今度はホームで久々のしょうりを挙げるべく、連勝を期して東京ヴェルディを迎え撃ちます。
昇格の可能性を信じて勝ち続けるために挑んでくる相手を、返り討ちにすることができるかどうか。
まぐれではない、地に足のついた勝利が求められます。
ひとつ勝つことで得た自信を揺るがぬものとするために、勝ちを狙わなければならない重要な一戦となります。
もう、試合後に拍手もなく選手を迎えるのはたくさん。今度こそ、最大限の歓喜と賞賛をもって迎えられることを願ってやみません。

ヴェルディといえば、ちょうど前回対戦のころに深刻な存亡の危機に立たされていましたが、その後、スポンサーもみつかり存続が確定。次の試合からは胸スポンサーのついたユニフォームとなるそうな。
駒沢で「VERDYの灯を絶やすな」とエールを送ったところ、感謝の意を返されたことが思い出されます。詳しくはコチラ
消滅の危機などというものは、正直言ってなかなか具体的に想像も出来ないのですが・・・。今シーズンここまでなかなか結果を出せない、さらには監督交代など、いろいろつらい思いをしてきたものですが、それもこれも応援するカターレ富山というチームあってのこと。設立3年目にしてさえそう思えるのだから、日本サッカー界にその名を残す名門中の名門のサポーターたちの心情というものは、いかばかりだったかと。
ともあれ、今季限りなんてことにならなかったことには、素直に良かったと言いたい心境です。置かれた環境や状況に違いはあれど、同じJリーグの仲間。志というものは、きっと同じはずです。

それはさておき。
現在5位で、昇格の可能性を残すヴェルディ。1戦1戦の勝ちの積み重ねこそが何より重要という状態と言えます。前節、大分に0-1と敗れてしまっただけに、下位相手に取りこぼすわけにはいかないとばかりに、全力で勝ちに来ることでしょう。そこを、返り討ちにしなければならないカターレ。いざ試合となれば、チーム状況云々は話が別。むしろ、存続を歓迎する意思表示として、ガツンと勝ってやらねば。歓迎はするけれど、勝点3は譲れませんよ、上位相手だからといって、負ける気などありません、と。

前節、北九州から逆転勝ちをおさめましたが・・・あるいは、相手が北九州だったから、という要素も否定できません。
先制してからさらに一気呵成に攻めるでもなく、守りに入ってしまった、というような。言うなれば、勝ち慣れていないせいでモチベーションを維持し続けられなかったという部分があったのかと。まぁ、これまで何度も逆転負けを喫してきたカターレにしても、他人事ではない問題ではあるのですが。
それに対して、百戦錬磨のヴェルディにおいては、おなじことはあてはまらないのではないかと。実際のところ、前回対戦時も1点を守りきられ、無得点に押さえ込まれてしまったのだから。リーグ2位という失点の少なさを誇るチームだけに、先制点さえ挙げたならばあとは落ち着いてプレーすればよし、となるのではないかと。また、こちらはリーグワースト失点のチーム。たとえ先制できたとしても、崩れるだろうからあわてなくていい、とか冷静に対処されてしまうやもしれません。

ですが。
それでも、勝たねばならない。点を獲らねば勝つことが出来ないという大原則を、何にも増してしっかりと肝に銘じながら臨まねば。
高木兄弟をはじめとした若い力が躍動するヴェルディ。ならば、こちらも負けじと若い力に期待をかけたいところです。このところホームでは3試合連続無得点ですが、それを打開する活躍を、平野やリョーガといったカターレのこれからを担う選手たちに、ぜひとも見せてもらいたいところです。成功経験こそが、力となる。それが上位チームからの勝ち星であったなら、言わずもがなといったところでしょうか。
先述した北九州戦の勝因といささか矛盾するやもしれませんが・・・それでも言いたい。勝ったのは、北九州だったからとばかりは言えないはずです。
1点リードされて迎えた後半。追いつけたのはなぜか?逆転できたのはなぜか?
すなわち、勝ちたいと願う気持ちを力に変えることが出来たから。
今節、上位チーム、苦手チームだから勝てない?
そんなことはない。
まずは、向かっていくこと。消極的な姿勢を見せていたら、勝てるものも勝てません。安間体制となってからの4試合目を、連勝でものにする。その決意を、プレーに反映させる。そして、勝つ。

ヴェルディの存続は、歓迎します。しかし、勝点3は、あげません。勝たないとJ1昇格が出来ないから下位チームに負けられない?そんなことは、知りません。諦めさせることになっても、それはそれで結構。
「順位通りのおもしろみのない結果」などにはしてはいけません。
今期2度目の連勝がかかった大事な試合。富山の力を、見せてやれ!

連敗のイメージを、連勝で塗り替えてしまえ!勝たれ”!!富山!!!!!