行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

【J特】埋められなかった実力差。我慢の試合でこらえきれず、3連勝を逃す  徳島ヴォルティス戦

2013-08-19 23:30:13 | カターレ富山
0-2で敗戦。
この敗戦によってシーズン13敗目。そのなかにあって、ネガティブな負け方ではありませんでした。
もっとひどいやられ方なんて、いくらでもありました。相手以前に自分たちのサッカーが出来ずに自滅してしまった敗戦であったりとか。それらに比べたならば、やろうとしたサッカーを体現しながら力が及ばなかったという負け方であり、PK献上などは痛いミスではあったものの、悲観すべき内容ではなかったかと。
ただし。
やはり、負けは負け。勝負どころの時間帯に失点し、その後の反撃も及ばず、さらに試合終了間際にダメ押しをされて敗れたという結果は、真摯に受け止めねばなりません。
もともと力の差もあり、さらに相手に勢いもあった。けれど、それを覆さねばならなかったところ、成し遂げることができなかった。
勝った徳島は昇格争いへさらに自信を深め、敗れたカターレは残留争いから抜け出せず。
この差を受け止めつつも、諦めることがあってはなりません。
3連勝は、逃した。けれど、立ち止まっているわけにはいかないのだから。

移籍してきたばかりの白崎がスタメン出場し、カターレ富山デビューとなった今節。
さすがに、なかなかいきなりチームにフィットしてというわけにもいかないところだったでしょうが、それでも監督は「おまえのレベルに周りを引き上げるような要求をしていけ」という期待を込めての抜擢。さらに当の白崎もそれに応え、精力的な動き、ゴールを見据える姿勢を見せました。
試合のほうは、そんな白崎と前線でポスト役となる黒部へとボールを集めて攻めの形をつくろうという、しっかりとした意思のもと、攻撃のチャンスをうかがう展開。
とはいえ、さしもの好調の徳島。簡単にいい形は作らせてもらえません。ある程度ボールを持たれることは想定内。そこをいかに締めて防ぎ切り、逆襲につなげるかが問われました。
5バック気味にしっかりと相手攻撃陣を封じ、慌てないで虎視眈々と好機をうかがい続ける。気温28.3℃、湿度80%という厳しいコンディションのなかにあっても、痺れを切らさず確実に我慢し続ける姿勢が求められました。
その甲斐あって、0-0で折り返し。ここ3試合続けて前半のうちに先制していたことを思えば、その流れを受け継ぎたかったところではありますが・・・それでも、及第点。失点をせずに後半勝負、というプランは成し遂げられた、ということで。

しかし。
試合の流れが変わってしまったのが、58分。
要注意選手として警戒しなければならなかった大崎に対し、池端が足の裏を見せる形でのスライディング、イエローカードをくらってしまいました。
あるいはレッドで一発退場さえあり得たケース。ある意味、イエローで済んでラッキーとも言えなくもなかったのですが。
そのあと、嫌な流れを振り払うべく狙ったヨンドクのシュート、相手陣内深くから折り返した朝日のクロスに白崎が頭で合わせるなど、良い場面を作り出しながらも決めきれず。
すると、67分。
果敢にペナルティエリア内に切れ込んできた大崎に対し、腕をからめるような形になってしまった池端がファールを取られ、PKに。これを前回対戦に続いてエースである津田に決められてしまい、それまで必死にしのいできたはずの先制ゴールを嫌な形で奪われてしまうこととなってしまったのでした。
大崎と池端、奇しくも前節が出場停止であった選手同士。どちらにとっても前節出られなかったぶんを取り返す!という気合を入れて臨んだ試合であったのでしょうが・・・。くっきりと明暗が分かれてしまうかたちとなってしまったのでした。

また、先制を許してしまった時間帯も時間帯。またしても、60分台。これで4試合連続。
他の時間帯であっても失点していいなどということはないですが、それにしたところで、「またか」という思いはあったのではないかと。
4試合ぶりに先制され、それを追わなければならない展開。
当然のことながら、追いつき、さらには逆転せねば勝てません。73分に池端に代えて苔口、77分に國吉に代えて三根、81分には足助に代えて舘野を投入。前線の黒部と白崎に、さらに攻撃的な選手を加えるという明確な「逆転勝利を目指せ!」というメッセージ。
ただ・・・。
先制ゴールを挙げたことにより、チームが締まった徳島。勝つためには攻めるしかないカターレに対して、動じませんでした。
そのあたりはやはり、6連勝を含む7戦負けなしという勝ち慣れた徳島と、2連勝の4戦負けなしとはいえ勝ち慣れていないカターレとの差が、はっきりと出てしまったところだったのでしょうか。
遮二無二ゴールに迫ろうとするカターレをいなしつつ、集中力の欠けることのない徳島。運動量も最後まで落ちませんでした。
試合も最終盤、4分あったアディショナルタイムのなかでも最後まで諦めずに同点、さらには逆転を目指したカターレではありましたが・・・逆に、前がかりとなった隙を突かれる形でMF柴崎 晃誠にダメ押し点を決められてしまい、万事休す。
3連勝を逃し、徳島にチーム最多8戦連続負けなしを与えてしまったのでした。

今節は徳島にとっても難しい試合であったのではないかと思います。贔屓目を抜きにしても。
そこで勝ち切った徳島と、敗れてしまったカターレとの差。
勝ち慣れているチームと勝ち慣れていないチームとの差は、やはり大きかった。
その差が昇格争いをしているチームと残留争いをしているチームとの差でもあったのでしょうが・・・。
これを、善戦で終わらせてはいけません。上位相手によくやった、と満足してはいけません。
カターレにしたところで、手も足も出ずに一方的にやられていたわけでもなければ、チャンスを全く作れなかったわけでもありません。
ただ、そのチャンスを活かせなかった。
決定力不足と言い切ってしまうのは簡単ですが・・・その改善は、なかなかに容易ではありません。
けれど、やるしかない。
善戦止まりで満足していては、きっと何も変わらない。
選手の間からもプレーオフ進出を目指したい、という声も聞かれたりもしますが・・・それを、口先だけの言葉にしてはならないと思います。
それを絵に描いた餅にしない、ということはすなわち、こういった試合で勝つということ。
悔しさを、忘れないでほしいです。反骨心を、力に変えてほしいです。
次節まで、中2日しかありません。
いや、逆に考えれば、モチベーションを切らさずに臨めるということ。
3連勝は逃してしまったけれど、そこで途切れてしまうのではなく、今度はホーム戦連勝を目指して。
屈することなく立ち向かってほしいと思います。


【J特】第29節  徳島ヴォルティス戦

2013-08-17 22:54:00 | カターレ富山
2013 Jリーグディビジョン2も全日程の2/3を消化。今節から終盤戦へと突入していきます。
目下、4試合連続負けなし、2連勝のカターレ。勢いとともに3連勝を成し遂げるべく、鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムへと乗り込み、6位・徳島ヴォルティスと対戦します。
7月のシーズン後半開始以降6連勝、前節こそ引き分けてその連勝が止まりつつも、リーグでも今いちばんノっていると言っていい徳島。あるいは現時点において、この上なくやっかいな相手とも言えるかもしれません。
しかし、それでも。
やるべきことは、どこが相手であろうが関係ありません。
自分たちのサッカーを体現し、持てる力を十二分に発揮すること。そして、勝利・勝ち点3という結果へと結びつけること。それだけです。
連続勝ちなし期間にあっては、「そうは言っても、結果がついてこない」ということがままありました。
けれど、今は違います。頑張れば結果がついてくるという実感を得ています。そしてなにより、勝利の喜びを知っています。
ならば、今節もそれを成し遂げるのみ。
むしろ、好調な相手を下すことによって、これまでの下位に低迷する雑魚チームというイメージを払拭していくくらいでないと。
そのためにも、3連勝。結果にこだわって、かつ、勝利せねばなりません。

前節、チーム記録をさらに更新する7連勝を目指してアウェイ松本戦に臨んだものの、スコアレスドローで引き分けた徳島。
連勝が止まってしまった、無得点に終わったという悔しさ。それに加え、上位5クラブのうち首位のガンバを除く4クラブが勝てずに終わってしまったなか、差を詰められなかった。
上位進出にあたって下位クラブからの取りこぼしは命取りであるということを、改めて思い知ったことかと。
そして迎えるホーム戦。ここから巻き返していこうという決意も新たに待ち構えているはずです。
それでなくとも、富山には前回対戦時に1-2で敗れている。そのリベンジという意味も含め、気合も入っているはずです。
警戒しなければならない選手は、やはりエースであるFW津田 知宏でしょう。ここまで10得点、二ケタの大台に乗せ、さらに記録を伸ばしてチームを引っ張っていこう、というところかと。
結果としては勝利したものの、前回対戦でもPKを決められゴールを許してしまっています。今節こそきちんとしたかたちでゴールを決めて勝つ、という意気込みでいるのではないでしょうか。
そして、富山出身のMF大崎 淳矢。前節は出場停止だったところでスコアレスドロー、連勝ストップということがあっただけに、忸怩たる思いもあったかと。その鬱憤を晴らすべく、気合も十分ではないでしょうか。

対して、カターレ。
2試合連続3得点を挙げて連勝、と言えば、なにやらとても絶好調のようにも思えますが・・・正直なところ、実際はそこまでのことはないでしょう。
なにも、いきなり急激に力がついて得点力が上がったわけではなく。調子が上向いた部分もありましょうが、相手を圧倒して勝ったわけでもないのだから。
むしろ、変わっていない部分のほうが多いくらいでしょう。相手に攻め込まれてなかなか反撃に転じられず、後手に回ってしまう場面であるとか。過程こそそれぞれとはいえ、ここ3試合連続で前半を1-0とリードして折り返したにもかかわらず、そのまま逃げ切ること叶わないままに60分台に追いつかれてしまったりだとか。
それでも。
それでも、負けていない。2連勝している。
最終盤、苦しい時間帯にもあきらめずに攻め立て、ゴールという結果、勝利という結果へと結びつけています。
今節対戦する徳島にしても、戦力的には明らかに相手のほうが上。苦戦は必至ではないかと。
それでも何とかして勝たねばなりませんが・・・そこで、なんとかできるかどうか。
再三言っていることです。「勝つことでしか自信は身につかない」
頑張っても報われなかったこれまでとは違います。頑張って、信じて貫けば結果につながるということを知っています。

前節、熱さと湿度でかなり厳しいコンディションのなかでのアウェイ戦を戦ったカターレ。2週連続アウェイとなる今節ですが、その経験を活かさねばなりません。
前節の前半は動きのキレがイマイチで相手にペースを持っていかれてしまう場面が目についた印象。ならば、その反省をもとに、しっかりと試合をコントロールせねば。
期待したいのは、黒部。前節は前述のように劣勢であった試合前半にありながら、しっかりと自分の役割を全うし、先制点をアシストしてみせました。今節もまた、その力をもってチームを牽引してほしいです。
相手にとっても、ロングボールからの黒部のポストプレーは警戒してくることでしょう。しかし、それに屈することなく存分に力を発揮してほしい・・・そして、願わくば今季初ゴールを決めて勝利に貢献してほしいと思います。徳島と言えば、彼の出身地。特別な思い入れもあることかと。故郷に錦を飾る活躍を期待したいです。
そして、朝日、舩津、ヨンドク、ヨングンといった中盤の面々も、その力を存分に発揮してほしいです。熱さもあって厳しい試合となるでしょうが、相手に走り負けないだけの気力あふれるプレーを期待します。アウェイであるというハンデをものともしない運動量で、後半の苦しい時間帯にも途切れない集中力で臨んでほしい、と。
特に、このところ絶好調の舩津には、是非とも3試合連続ゴール、3試合連続で勝利の立役者となってほしい・・・そう願います。

それと。
先日、J1の清水エスパルスより期限付き移籍で加入したFW白崎 凌兵が、今節より出場可能とのこと。
チーム合流から日が浅いなかで、いきなりの抜擢があるかどうかはわかりませんが・・・それでも。同じ20歳である三根と舘野がこのところ結果を残しているだけに、負けずに活躍を期待したいです。
そして、他のメンバーも加入間もない白崎に教えてあげてほしい。確かに22チーム中16位と満足いかない順位にいるものの、だからといってカターレ富山がダメチームなんかでは決してないということを。やればできるということを、強い徳島を撃破することによって証明してほしいです。

成し遂げろ、3連勝!
不可能なんてない。勝って、同一カード連勝を決めろ!!!
勝利を信じ、勝ち切る強さを!!!
勝たれ!!!富山!!!!!

【J特】真夏の熱戦を制して今季初の2連勝!気迫のサッカーでJ通算50勝を達成  ガイナーレ鳥取戦

2013-08-12 23:54:44 | カターレ富山
3-2で勝利!
10試合ぶりの勝利を挙げた前節をまぐれで終わらせないために。そして勝ち点1差の下位直接対決を制し、現状打破の勢いを確かなものとするために。
なにより・・・これまでつらいときにも歯を食いしばって頑張ってきたカターレ富山。それを全肯定するために。
思いは通じ、見事に勝利。価値ある勝ち点3を獲得し、2連勝を成し遂げたのでした。
もちろん、楽に達成できたわけではありません。1-0で前半を折り返しながら60分台に追いつかれてしまうという、正直またかという展開。しかし、前節がそうであったように、そこで停滞することなく追加点を挙げて勝ち越すことに成功。以前であれば屈していたであろうパターンを打ち破ったのでした。
まだまだ、これから。もっと、やれるはず。
勝利の味を噛み締めつつも、更なる勝利への連鎖を紡いでいかねばなりません。

累積警告による出場停止となった池端に代わり、前節のJ初出場に続き、今度はJ初スタメンを飾った舘野。あるいは舩津を下げるという選択肢もあったところですが、好調を維持する若い力に賭けるかたちで前節の勢いを継続していこうという意図で試合に臨みました。
連日の猛暑が続くなか、この日も18時30分からの試合ながら気温29.3℃、湿度81%という厳しいコンディションの中での試合。
その影響というものは確かにあったようで、前半からイメージと実際の動きがかみ合わない、ということがあったようでした。判定の厳しさもあったかもしれませんが、それでも前半だけで5枚もイエローカードをくらってしまうというのも、ちょっと異常だったかと。
暑さの影響と言えば、鳥取のFW辻 正男。J初スタメンを意気に感じて随所に良いプレーを見せながら、熱中症と思われる症状で試合続行不可能に陥ってしまい、救急車で搬送されてしまうというアクシデントもありました。
それだけ、相手のみでなく自らのコンディションとも戦わねばならない難しい試合。序盤はやや劣勢に立たされ、なかなかチャンスを作れませんでした。
しかし、その均衡を破ったのはカターレ。
31分、國吉の上げたロングボールを黒部が絶妙な胸トラップ。そのポストプレーに走りこんできた舩津がシュート!この日のファーストシュートが先制点となり、舩津の2試合連続ゴールでカターレがリードを奪ったのでした。

そのまま、1-0で前半を終了。ここ3試合連続でこのパターンでの折り返しとなりました。
ただ・・・2度あることは3度ある、ということなのでしょうか。
3試合続けて、またしても60分台のこと。
66分、相手のミドルシュートがバーを直撃、跳ね返ったところをFW岡本 達也にヘッドで押し込まれてしまうという、いささかアンラッキーなかたちで同点に追いつかれてしまいました。
正直、またか、というこの展開。今節こそは無失点で、と思っていたのに。
けれど、嘆いたところではじまりません。前節同様、「いつも通り」の打破なくして勝利は無いのだから。
当然ながら、同点止まりでなく勝ちにいかねばならないところ。
70分に黒部に代わって三根、80分に朝日に代わって苔口をそれぞれ投入。攻撃のカードを切り、勝利への意志を明確に示したのでした。
特に前節J初ゴールを挙げて意気盛んな三根は、今節も奮闘。激しい接触で鼻血を出し、いったんピッチから退くという場面もあったくらい。それほどに、今節もまた勝ってやろうという気迫を前面に出しながらの全力プレーだった、と。

そんななかで、試合も大詰めの86分。
ペナルティエリア内の攻防で三根が倒され、PKを獲得することに。
いやがおうにも緊張が高まりました。なにせ、今季ここまで2回あったPKで、2回とも失敗しているのだから。岐阜戦では、その失敗からの流れで突き放すはずが追いつかれてしまい、危うく勝利を逃しかけました。千葉戦では、その失敗さえなければ引き分け、あるいは勝てていたやもしれない痛いミス。
前回に続き、キッカーはヨンドク。失敗してしまったイメージがなかったと言えば嘘でしょう。
ですが、今回は冷静に蹴りこみ、見事にゴール!価値ある勝ち越し点を得ることに成功したのでした。
ヨンドクの2試合連続ゴールによって再びリードを奪ったものの、まだ時間は残されている。勝つためには気を緩めている場合ではありませんでした。
そんななか、88分。
鳥取のCKの場面から、相手守備陣まで攻め上がっていた隙をついて一気にカウンター。ゴール前でヨンドクが頭で落としたところを苔口がラインぎりぎりで折り返し、最後に詰めたのは三根!
連携が鮮やかに決まり、2試合連続となる三根のゴールによってさらに勝利を手繰り寄せたのでした。
このままでは終われない鳥取も、アディショナルタイムに岡本のこの日2点目となるゴールで反撃。
しかし、そこで動揺することなく試合を締め、タイムアップ。ついに、今季初となる2連勝を成し遂げたのでした。

勝ちさえすればそれでいい、ということでもありませんし、反省内容もいろいろとあります。
それでも、勝ち切った。
これまでであれば、あるいは追いつかれてしまった時点で意気消沈していたかもしれません。良くて引き分け、ともすれば逆転負け、と。
それでも、勝ち切った。
前節、「いつも通り」を打ち破って勝利した経験があったからこそでしょう。追いつかれても、誰一人として勝つことをあきらめたりはしていませんでした。そして、その思いをゴールに、勝利という結果に結び付けてみせた。
やれば、できる。
そのことを意識することができたことが、やはりなによりの収穫ではないかと。
J通算50勝達成も、まだ道半ば。
次なる1歩を、さしあたっては3連勝の実現に向け、精進を重ねていかねばなりません。

【J特】第28節  ガイナーレ鳥取戦

2013-08-11 08:18:44 | カターレ富山
待望の10試合ぶり勝利を挙げた前節から1週間。とりぎんバードスタジアムに乗り込み、勝ち点差1で19位のガイナーレ鳥取と対戦します。
勝った試合の後だけに、勢いを継続できるかが大事。なにせ、前回は8戦勝ちなしから勝ったものの、そこで勢いに乗れず、9戦連続勝ちなしへと続いてしまったのだから。
さすがに同じ轍を踏むわけにはいきません。ならばこそ、ここで勝たねば。今シーズン初の連勝を決めねばなりません。
とはいえ、下位からの脱却を目指して喉から手が出るほど勝利が欲しいのは、相手の鳥取とて同じこと。
勝ち点差1と戦績の上では拮抗したチーム状態にあるものの、前の試合で0-3と完敗した札幌に3点を奪って勝ったカターレには、警戒を厳にして待ち受けているはずです。
鳥取と言えば、昨年の10月。残留争いも佳境という中での直接対決では、カターレが勝利し勝ち点差1を覆して順位を逆転。上回ったままシーズンを終えたのでした。
不本意ながら、今年もまた下位どうしとして勝ち点差1の対決。勝ったほうに勝ち点6ぶんの価値があるこの一戦・・・やはり、どうしても勝たねばならない試合です。
J昇格後、これまでの対戦では、なぜかお互いにホームでは負けないけれどアウェイでは勝てないというジンクスが。とはいえ、ジンクスなんぞ打ち破るもの。前節、それまで未勝利だった札幌を撃破してみせたように。アウェイであろうが、勝たねば。

前節、前に勝利した徳島戦以来の複数得点、今季2度目の3得点を挙げて勝利したカターレ。
当然のことと言えば当然のことながら、相手よりも多く得点したチームが勝つのがサッカーというスポーツ。1点でも多ければ勝ちではあるものの、勝つためには何点獲ってもいいわけで。
勝てない時期は、どうにもこうにも得点どころか攻撃の形すらままならずに勝ちを逃してきました。
前節にしても、ヨンドクのスーパーゴールで先制したものの、追いつかれてしまうという展開。そこでいつものように追加点が奪えないままであったならば勝てないままだったのでしょうが、そこで突き放す追加点、さらに勝利を手繰り寄せるダメ押し点までも決めて勝てた。その経験を、いかに今節以降に活かしていくかが問われます。
攻撃陣の奮起が必要不可欠であることは言うまでもありませんが。
重要なのはむしろ、守備陣の頑張りであるような気がします。守備陣の頑張りが攻撃にリズムを生み、攻撃がうまくいけば守備の負担も軽減される―――そんな好循環にもっていくためにも。
せっかく守備が頑張っているのに攻撃陣が応えられず、そんな悪い流れの中から失点、結局勝てず、というこれまでの流れと決別するためにも、あえて無失点を狙っていく積極性が必要ではないかと。
期待したのは平出でしょうか。前節、相手長身FWフェホとマッチアップ。体格で勝る相手にもひるむことなく敢然と立ち向かっていった姿が印象的でした。3バックの中核を担う存在として、その力を存分に発揮することがすなわち、守備の安定、ひいてはチームの勝利につながることとなるでしょう。
最終ラインは、池端が累積警告によって出場停止。それをどう補うのか、というところですが、それでもやることは変わりません。誰との組み合わせとなろうと、しっかりやるべき仕事を完遂するまでのこと。
出場停止にかかる組み合わせ変更ということで言えば、今節、過去の対戦でもゴールを決められたことのある鳥取のFW久保祐一が出場停止。ある意味、お互いにいつも通りではないなかでの対決と言えます。その影響をマイナスとしてしまったほうが相手に弱みを見せてしまうこととなるでしょう。
ならば。こちらが隙を見せないことはもちろんとして、もし相手がミスマッチぶりを見せようものなら、そこを確実に突いていくだけのしたたかさというものも、重要となってくるのではないかと。
ここまでの総得点がカターレ25に対し、鳥取が24。全く他人ごとではなく、お互いに決定力不足に苦慮しているところです。
そこで、いかに点を獲るか。そして、いかに防ぎ切るか。
思えば、前回対戦では幸先よく先制しながら、結局は終了間際に追いつかれてドローとなってしまったのでした。今節は、それを繰り返すわけにはいきません。
首尾よく得点を挙げることはもちろんのこと。守備陣の奮起で相手を抑え込み、「得点のにおいがしない」という状況に持ち込め!と。

鳥取は、実力的に拮抗した相手。上位陣のような圧倒的な戦力差は感じないものの、だからと言って楽勝?そんなわけはなない。
この相手だけには勝たねば!というのは、お互い様。そんななかで、いかに結果を、勝ち点3へと結びつけるか。
5試合連続で勝ちがなく、前節も熊本を相手に決定力不足でスコアレスドローに終わった鳥取。結果が出ない苦しみや勝利への渇望はまったくもってよくわかるだけに、だからこそ、勝ちにこだわって撃破しなければならない相手とも言えます。
ならば、勝て!
勝ち点6ぶんの重みを、2連勝の価値を、その手に掴め!!
去年の連続勝ちなし15から、今年は1カ月前倒して止めた!ならば、逆襲も1カ月前倒し!
勝利の喜びを思い出した今、何度でもそれを繋げろ!!
連続勝ちなしから、連続負けなしへ!!4戦連続負けなしを、2連勝で飾れ!!
勝たれ!!富山!!!!!

【J特】打ち破った「いつも通り」。札幌戦初白星で10試合ぶりの勝利!  コンサドーレ札幌戦

2013-08-06 06:37:09 | カターレ富山
3-1で勝利!!
長かった。およそ2か月ぶりとなる勝利。感慨もひとしおです。
勝因はやはり、悪い意味での「いつも通り」となりかけた試合にあって、それを打ち破る強さを見せたことに他ならないのではないかと。
勝てない期間にも良い試合はありました。勝ってもおかしくない試合はありました。けれど、そこで勝てず、それがいつしか「いつも通り」となってしまっていました。
しかし、それを打破したのが今節。
やってやれないことなんてない。勝てないことなんてない。
いつも言っていることですが、あらためて。「勝つことでしか自身は身につかない」
負けて得るものもありましょうが、やはり、勝って得るものの大きさには及ぶまい、ということ。この勝利を契機に、更なる飛躍を!

久しぶりに日曜開催となったホーム戦。ただ、上空はどんよりとした厚い雲。
今季、ホーム戦での敗戦は全て雨の降った試合であったことを思えば、なんとかやり過ごしたいところでしたが・・・まるで、試合開始時間を狙ったかのように降ってきました。
「いつも通り」であれば、これは完全に負けフラグ。それでなくとも8戦して1勝も挙げていない札幌が相手であるというのに。
しかし、そのあたりは逆転の発想で。むしろ、連続勝ちなし脱却というミッションの成就にあたっては、これくらい跳ね除けることができないでどうするか!くらいに。
期待していた西川がメンバー外となってしまっていたのは残念でしたが、黒部が今季初スタメン。舩津を前に上げて、最終ラインにはこれまた久しぶりのスタメンとなる足助が入りました。
濡れたピッチの影響を考慮しながら、試合序盤は両チームとも探り探りの展開。それでも、きちんと動けて自分たちのスタイルにブレがないことが見て取れたのは好印象でした。
そのなかにあって、舩津がロングシュートを試みてみたりと、攻撃に対しての意識が高いことが感じられたのが大きかったように思います。なにせ、前回対戦時には1試合でたったのシュート3本。得点どころか攻撃の形すらまともに作れていなかったのだから。同じ轍は踏まないという意気込みが感じられました。
そんななか、先制は25分。
これぞ、ヨンドクの真骨頂!中盤の連携から前が空いたチャンスを見逃さず、30メートルくらいあろうかという距離からヨンドクミドルが炸裂!無回転シュートはバーをかすめてゴールに吸い込まれたのでした。こりゃ、スカパーのマッチデーJリーグでのベストゴール候補確実だな!という(実際、選ばれていました)見事なゴールに、沸き立つ県総。
10試合ぶりの勝利を目指すにあたり、欲しかった先制点を理想的な形で得ることが出来たのでした。
札幌も反撃しますが、ピンチの場面にあっても守田がスーパーセーブを連発!こりゃ、当たってる日だ!期待感もぐっと高まりました。

そのまま1-0で前半終了。ただ・・・懸念は、ありました。このままでは終わらないだろう、と。
リードしているとはいえ、相手を圧倒して寄せ付けずに、というわけではなかったのであって。それに、この連続勝ちなしの期間中にも、リードして折り返したことはありました。前節もそうでした。けれど・・・それが、勝利に結びついていなかったのだから。
おそらくは、1-0のままでは終わらない。追加点は必要不可欠だろう。ならば、いかにしてそれを実現させるか。
相手の気を削ぐ意味でも、なんとか後半開始10分以内くらいの早い段階で追加点を挙げることが出来れば、勝利の可能性も飛躍的に高まるだろう・・・そう、考えながら開始した後半だったのですが。
しかし。
案の定、と言っていいのか。後半開始から札幌にペースを握られていたなか、62分、セットプレーから守田がはじいたボールを押し込まれるかたちで決められてしまい、同点に。
前節も、追いつかれてしまったのが67分。「いつも通り」の展開。さらに、それを決めたのが4試合連続ゴールとなったFW内村佳宏。注意しなければならないとわかりきっていたはずの相手のエース格に決められてしまうというのもまた、「いつも通り」。
「いつも通り」であれば、もう勝てない。良くて引き分け、雨の日敗戦フラグによるならば逆転負け?それでなくとも未勝利の札幌が相手だというのに。

ただ。そこであきらめてしまっていたのでは、「いつも通り」の打破など成しえない。
「同点にされ、スタジアムには交代を期待する雰囲気が漂っていたが、ゲームに変化がなく、動いたら負ける試合だと感じていた。その後、動きが出てきたので交代を決断した。」という監督が、75分に敬介、三根の2枚同時代え。すると、満を持して敢行した交代策が的中することに。
交代直後の77分、持ち前のスピードを活かして相手陣内深くに切り込んだ敬介の上げたクロスに、ゴール前ニアサイドで待ち構えていた舩津が頭で合わせて勝ち越しゴール!!
練習していたかたちとのことですが、それにしても角度のないところから絶妙なタイミングでよくぞ決めたなぁ、と。
「いつも通り」であれば、まず決まっていなかったであろう追加点。一気に、その打破へ向けての機運が高まったのでした。
ただ、油断は禁物。あくまで勝つ権利を手にしただけ。わずかに1点リードという状況では、安心などできませんでした。
そんななか、3枚目の交代カードには舘野が起用されました。昨年の天皇杯2回戦以来の公式戦出場にして、Jデビューとなった地元出身。すると、積極果敢に攻め上がり、強烈なシュート!はじかれこそしましたが、その姿勢には気負いなどなく、勝利のために貢献しようという気概が見て取れたのでした。
それがチームに更なる勢いをもたらし、連続CKで札幌を攻め立てることに。
そして、その流れからの86分。
CKに頭で合わせ、気迫でねじ込んだ三根がプロ初ゴール!自身、得意ではなかったというヘディングでのゴール。それも、日々の鍛錬のたまものであったとのこと。不断の努力が実を結び、試合の行方を決定づける貴重な3点目を挙げたのでした。

そして。4分あったアディショナルタイムも途切れぬ集中力で守りきり、試合終了のホイッスル。
ついに、10試合ぶりの勝利を手にしたのでした。
「いつも通り」のままであれば、勝てなかった試合だったでしょう。実際、そういう展開でした。
しかし、そこで折れることなく、勝利を求め続けた。
だからこそ成し遂げた、「いつも通り」の打破。
もちろん、連続勝ちなしがストップすればそれでいい、というわけではありません。カターレだけでなく下位の北九州や群馬も勝利したことによって、まだまだ混戦から抜け出たわけではないのだから。
それでも。
頑張りが結果に結びついたというこの成果をもとに、反攻を開始せねば。
そして、勝てない状態ではなく勝つことこそを「いつも通り」としていくために。
これは、終わりではなく始まり。
カターレの戦いは続きます。