行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

悪夢の逆転負け。大一番で敗れて連敗、首位陥落 愛媛FC戦

2023-07-11 01:25:49 | カターレ富山
3-4で敗戦。
悪辣なカミサマがシナリオを書いていて、その通りになって落胆する様を見て嘲笑っているのでは?---今年で15周年のカターレを応援してきて、そんなふうに感じたことは1度や2度ではなく。むしろ、「おお、カミサマありがとう感謝します!」などというシチュエーションの何倍、何十倍も、そんな憂き目に遭っている気さえしますが。
2-0で折り返した後半に、一挙4失点と暗転。
まさに、「上げて、落とす」。
頑張っても報われない試合は、あります。逆転負けを喫してしまう試合も、あります。
けれど。
なぜ、それがよりにもよって、首位攻防戦でなくてはならないのか?
ここぞ!という試合でなくてはならないのか?
他の試合で負けて良いわけではないにせよ・・・やり切れない、ダメージの大きい敗戦となってしまったのでした。

九州地方をはじめとした各地で大雨の被害もでているような天候で、試合会場の愛媛県においても雨の影響は避けられず。水がたまってボールが走らないやりにくさを強いられながらの試合となりました。
人違いで警告処分取り消しという、ちょっと腑に落ちない目に遭った大畑ですが、今節もスタメンに。
いつもならば末木と坪川のボランチコンビであるところ、脇本とシルバを起用。右サイドは松岡が控えに回り、椎名がスタメンに。
この愛媛戦のあと中2日で天皇杯新潟戦、そこからまた中2日で琉球戦と続く連戦にあたり、それを見越した選手起用であったのかもしれません。
そんななかで、やはり目を惹いたのが大野。昨シーズンの同カードでの逆転勝利の立役者。いやがおうにも活躍に期待が高まりました。

すると、そんな願いが通じたか。
27分、左サイドからの安光のクロスを柳下が折り返すと、それを大野が頭で押し込み、先制に成功。
その余韻も冷めやらぬ29分。ゴールラインぎりぎりから吉平が右足アウトサイドでボールを残すと、低い軌道のそれにヘッドで飛び込んだ大野。見事に決めて、追加点。
先の古巣対決となった京都戦に続いて、期待をかけていた愛媛戦でも2ゴール。
まさに、“持っている男”っぷりを発揮した大野の、素晴らしい活躍。
電光石火の2ゴールで、首位攻防戦で勝利を近づける大仕事をやってのけたのでした。

2-0で試合を折り返し、勝負の後半。
そう、京都戦がそうであったように。2点をリードしたとして、勝敗は試合終了のホイッスルが鳴るまでわからない。まずは、この後半立ち上がりをしっかりとーーー。
・・・そう思っていた矢先に。
50分、後半開始から投入のMF疋田 優人に、起用に応えるゴールを決められてしまうと。
僅か3分後、FW深堀 隼平に同点ゴールを決められてしまうことに。
まるで、前半の2ゴールをやり返されてしまったかのような展開で、試合を振り出しに戻されてしまったカターレ。
おいおい、「2-0は危険なスコア」とか、そういうのいいから。この展開で逆転負けとか、あっちゃならないから。
そうだ、ここからだ。ここからカターレのの底力が問われるところ。なんとしても勝ち越しゴールを挙げてーーー。
71分、今瀬がペナルティエリア内でファウルを取られ、痛恨のPK献上。
先の岩手戦に続くPK阻止を期待したものの。再び深堀に決められるかたちで、痛すぎる逆転ゴールとなってしまいました。
この日の愛媛は、出場停止の松田に加えて、主力FWであるベン ダンカンも欠場。ならば自分が!と気合の入っていたであろう深堀に、してやられてしまったかたち。
さらに、それだけにとどまらず。
同点、逆転に向けて前がかりになっていたカターレに、隙を突いてカウンター。
81分、三度、深堀。試合を決定づけるようなハットトリックをかまされ、4失点目を献上してしまったのでした。

なんで、この試合でなんだ。
頑張っても報われない試合もある。逆転負けのしあいもある。
けれど、なぜそれが、よりにもよって「ここぞ!」という試合にかちあうのか・・・。
悪辣なカミサマの、嘲笑、せせら笑いが聞こえてくるような展開。
それでも。
選手たちが試合を投げ出してしまうことはありませんでした。
最後まで必死にプレーし続ける姿勢に、曇りはありませんでした。
91分、交代出場の松岡のクロスを柳下が体ごと飛び込み、意地のゴール。
ただ、反撃及ばず試合終了。
勝てた試合、勝たねばならなかった試合を落とし、今季初の連敗となってしまったのでした。

首位攻防戦で敗れ、6ポイントマッチ、あるいはそれ以上のダメージを被るかたちで首位陥落。前節の富山戦勝利に続いて連勝となった鹿児島にも抜かれるかたちで、順位を3位にまで落とすことになってしまったカターレ。
また、「ここぞ!」という試合で勝てなかったという事実。重いです。
反省すべき点もあれば、至らなかったところもありましょう。悔やんでどうにかなるなら悔やむのもいい。けれど、それだけではどうにもならない。
時は、待たない。
落ち込む間もなく、次の新潟戦はやって来ます。
今節の出場メンバーだけでない、カターレ富山というチームとして、どうこの難局を乗り越えていくのか。
ひとりひとりが、なすべきことをやり遂げる覚悟が、今こそ問われます。
このままでいいわけがない。
乗り越えた先にある栄光を、決して見失ってはなりません。
首位を奪還し、必ずや優勝を成し遂げるために。
落ち込んでいる暇は、ありません。

第17節 愛媛FC戦

2023-07-08 14:16:22 | カターレ富山
上位直接対決となった前節・鹿児島戦で痛恨の黒星。昨シーズン2連敗のリベンジを果たせず、ホーム無敗が途切れるという悔しい結果。
ただ、それでも。
なにもかもがダメだった、取り返しがつかない事態に陥ってしまった、というわけでは、決してありません。
敗れたからこそ問われる、リバウンドメンタリティ。
連敗することなく勝利を挙げることを絶対条件に乗り込む、アウェイでの首位攻防戦。
2位・愛媛FCと対戦します。

J3に降格してから2シーズン目となる愛媛。カターレにとってアウェイでの愛媛戦は、昨シーズンの開幕戦で2-1で勝利して以来となります。
今シーズンの開幕戦でも岩手を相手に5失点の大敗を喫し、黒星スタートとなった愛媛。ただ、その後は9戦連続負けなしなど粘り強く勝ち点を積み重ねることに。
主力としてチームを引っ張り、ここまで6得点を挙げているFW松田 力、シーズン開幕後の加入ながらチームの得点源となっているオーストラリア出身の20歳FW・ベン ダンカンらの活躍もあって、2位にまで浮上しています。
前節は2位と4位との直接対決として、アウェイで松本と対戦。勝てば首位の可能性があるなか、実際に首位の富山は敗れましたが・・・。
愛媛と松本、両チームにとって大事な試合であったところ、思わぬ展開がふりかかることに。
前半の30分という時点で、ファウルからの報復行為、乱闘騒ぎになるわレッド1発退場者が出るわの大荒れの事態に。
1人少なくなった松本に対し数的優位となった愛媛が、55分に先制。
ただでさえ負けられない上位対決、しかも数的優位とあれば。アウェイとはいえ、どうしても勝たねばならない試合であったなかで。ここまで先制した7試合は全て勝利してきたという勝負強さでもって、勝ちきらねばならなかった・・・のですが。
73分に同点ゴールを喫し、試合は振り出しに。
そこから互いに勝ち越しゴールは生まれず、1-1のドローで試合終了。
愛媛にとっては、勝てた試合、勝たねばならなかった試合を落とすかたちで、勝ち点2ぶんを獲りそこなった結果となってしまいました。
さらに、それだけにとどまらず。
試合終了間際の90分にエースである松田にイエロー。累積警告によって、富山戦に出場できないことが確定。首位攻防戦に臨むにあたり、影響不可避という状況を強いられることに。
カターレのように敗戦でこそなかったものの。愛媛もまた、なんとも後味の悪い結果を踏まえ、それを今節でどう乗り越えるのかが問われることとなりました。

首位陥落こそ首の皮一枚で免れたものの、少なくないショックに見舞われたカターレ。
そんななかで。
今週3日、川西のカマタマーレ讃岐への期限付き移籍が発表され、チームを離れることとなりました。
他のプロスポーツと比較しても選手寿命が短いプロサッカー選手にあって。さらにベテランの域に達しているような川西が、出場機会を求めて移籍する決断をしたこと自体は、理解できることではありますが・・・。
言ってはなんですが、かたちとしては期限付き移籍ながら、誰がどう見ても片道切符という案件。
2021シーズンのJ3得点王という素晴らしい才能を、監督交代や若手の台頭などいろいろな条件はあったにせよ、カターレでは輝かせられなかったかと思うと・・・やはり、無念の思いが強いです。
さらに、5日。
先の鹿児島戦でカターレ選手に出されたイエローカードが“人違い”であったとのJリーグからの通告が。前半36分に大畑が受けた1枚目のイエローカードが、脇本に対するものであったと訂正されることに。
ちょっと待て、と言いたくなります。
後半に2枚目のイエローで退場となった大畑。数的不利に陥ったなかで2失点め、そのまま敗れ、さらに大畑は愛媛戦の出場停止が決まっていた状況。
それが、覆ったと。公式記録の訂正は行われず、イエロー対象が脇本に移って大畑の出場停止がなくなったことで。
釈然としない気持ちは、やはりあります。
それさえなかったら勝っていたのに!少なくとも負けてはいなかったろうに!なんてことしてくれるんだ!とキレちらかす・・・まではいかないにせよ。
誰も、故意にイエローとなるプレーをするわけでなく。判定は判定として受け入れつつ、愛媛戦、天皇杯新潟戦、琉球戦と続く中2日連戦をいかに乗り切っていくか?ということにシフトしていかねばならなかったところ・・・それが処分無し、出場停止じゃないよ、と言われても。
やりきれない思いは、やはりあります。
移籍する川西だけじゃない。それこそ、選手たちはみんな、文字通り自分の人生をかけてプレーしているのだから。
今節は、愛媛にとってもカターレにとっても、やり切れない前節からの流れを、いかに断ち切るかが問われる試合と言えるかと。

水曜日に開催される天皇杯3回戦との兼ね合いも踏まえては・・・正直、どういったメンバー編成になるかは判断しかねる今節ではありますが。
出場停止を免れたことで、ならば、とそのまま大畑が出場するのか?あるいは大畑を休ませて、古巣対戦となる林堂を起用するのか?
林堂なら林堂で、日曜に行われた富山新庄クラブとのスペシャルマッチで得点するなど、状態は良好。そこに不安や懸念はありませんが。
ただ、どちらにせよ、愛媛戦に出場しなかったほうは新潟戦にガッツリと出場することとなり、それはそれでとても重要な役割を担うこととなります。
そんな中で期待したいのは、大野と駿太の両FWでしょうか。どちらが出場するかは定かでないにせよ。
ここまでチームトップの7得点とカターレを牽引してきている駿太ですが、それだけに、無得点で敗れた前節・鹿児島戦の悔しさは・・・。誰にも増してチームを思う彼のこと、首位攻防戦の重要度は、言わずもがなでしっかりと心に刻んでいるはずです。
相手の愛媛にとっても、トップスコアラーたる駿太の動向は注意を払わざるを得ないなかで。それを跳ねのけ、ゴールを挙げ、チームを勝利に導く。そんな活躍を、大一番でも見せてほしいです。
そして、大野。
ニンジニアスタジアムでの前回対戦にあたる昨シーズン開幕戦の勝利は、ひとえに彼の活躍あってのもの。先制こそされたものの、そこから大野の2ゴールで逆転勝利を収めたのでした。
昨シーズンから継続する選手も少なくない愛媛に、「またアイツにやられた」という印象を刻み付けるゴールでもって、勝利に貢献してほしいです。
そのときの勝利インタビューで、トレーニングから取り組んできた川西からの教えがゴールにつながった、という旨の発言をしていた大野。
その川西がチームを去ることとなりましたが。
だからこそ。教えは自身の中に息づいていること、それがカターレに勝利をもたらすこと。勝つことをもってそれらを示し、「だから心配いらない」と言えるような。そんな活躍をみせてほしいです。

勝ち点差1で迎える首位と2位との直接対決。負けたら問答無用で、引き分けてすら、3位以下の状況次第で首位陥落という土俵際。
J3で9シーズン目となるカターレ。これまでも、昇格のチャンスが全くなかったわけではないけれど。それが果たされていないのは、ひとえに、「ここぞ!」という試合をモノに出来なかったからにほかなりません。
前節の鹿児島戦の敗戦も痛恨と言えましたが、今節は、さらに輪をかけて大事な、「ここぞ!」という試合。
ここであえなく連敗を喫して首位陥落をしてしまうチームに、「まだシーズン半分もある」と言っても、そう響くものではなく。
ここで首位を死守することで。
約5か月後、シーズン最終戦を戦いきったときに、「あのとき勝てたのが優勝できた要因。まさに分水嶺だった」と言えるように。
前節、モヤモヤとした結果を被ることとなった両チームではあるものの。
勝って鬱憤を晴らすことが出来るのは、どちらか一方のみ。もう片方、あるいは両方が、引きずることとなってしまうのならば。
勝って立ち直るのは、カターレでなくてはならないでしょうよ。

負けたら、勝てなかったら首位陥落。
逆に言えば、勝てば問答無用で首位キープ。
だったら。やらねばならないことは、決まっています。
勝つことのみ。
優勝するクラブは、こんなときに勝つクラブ。それを、証明する戦い。
だから、勝て!!!
6ポイントマッチを制し、不動の首位を、力を以て知らしめろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!

痛恨の無得点敗戦。苦手克服ならず、今季ホーム初黒星 鹿児島ユナイテッドFC戦

2023-07-02 14:36:17 | カターレ富山
0-2ペで敗戦。
昨シーズンにホームとアウェイでそれぞれ4失点の完敗を喫した鹿児島。そのリベンジを果たさねばならなかった今節でしたが。
リベンジは叶わず、昨シーズン最終戦で鹿児島に敗れて以来のホーム戦黒星。
他会場の結果も踏まえて首位陥落こそならなかったものの・・・「ホームで負けるとは、こういうことか」ということを思い出させられた敗戦は、やはり苦いものでした。

あいにくの雨模様、観客数は2000人を割り込むという、いささか寂しい状況での試合となりましたが。それでも、駆け付けたファン・サポーターの期待に応えねばならなかったところ。
基本的に前節のメンバーを踏襲するスタメンとなったなか、キャプテンの脇本が今シーズン初スタメンとして名を連ねることとなりました。
やはり、一筋縄ではいかないーーーそんなふうに感じられた、鹿児島のプレーぶり。
MF五領 淳樹の圧力、前線で体を張ってボールを収めるMFロメロ フランクなど、実績ある選手が実力を発揮。それに手を焼かされるかたちで、押される展開が続きました。
雨で濡れたピッチ状況を考慮しながらプレーせねばならなかったところ、それでも鹿児島は持ち味のパスワークを披露。それに対処するにあたり、気の抜けない、集中力を切らさないことが求められました。

よく言われるところの、「決めるべきところで決めきれないと、手痛いしっぺ返しをくらうことになる」というジンクス。
まさに、その通りになってしまいました。
鹿児島の連携に手を焼き、押し込まれる時間帯も多かったながらも。カターレが全くのノーチャンスであったかと言えば、さにあらず。
鋭いカウンターからチャンスを創出、相手ゴールを脅かす場面も1度や2度ではありませんでしたが。
ただ、それを決めきることができなかった。
すると。
やはり、ジンクス通りとでも言うか。しっぺ返しを受けることに。
57分、中途半端なクリアとなった自陣でのスローインからつながれるかたちで、DF渡邉 英祐にミドルシュートを決められてしまい、先制されることに。
ディフェンスに当たってコースが変わる不運も重なり、止め切れなかったところもありますが・・・やはり、鹿児島側のずっと継続してきた攻めの姿勢に屈したかたち、という感は否めません。
同点、逆転を狙わなければならなかったカターレではあったものの、どうにも勢いは鹿児島側のまま。
それでも奮闘していたカターレだったものの・・・劣勢に追い打ちをかけるように。
82分、期待をかけていた大畑が2枚目のイエローで退場。1人少なくなってしまうことに。
前回対戦にあたる昨シーズン最終戦においても、退場者が出て数的不利、そこをこらえきれずに敗戦を喫してしまったわけですが。
そんなアドバンテージを得て安穏としている鹿児島では、やはり無く。
87分、途中出場のFW福田 望久斗に試合を決定づけるような追加点を挙げられてしまい。
それでも、あきらめることは無かったカターレ。不利な状況にあっても走り続け、CKをもぎ取るなどチャンスも演出しましたが。
ただ、それが得点に結びつくことはなく。
試合終了。
今シーズン初のホーム戦敗戦。しかも無得点と。
昨年完敗を喫した鹿児島にリベンジを誓った今節であったものの・・・またも苦手克服とはならず、痛すぎる黒星となってしまったのでした。

上位直接対決で敗れて、5あった鹿児島との勝ち点差を2に縮められることに。
昨季の敗戦の印象を払拭するチャンスを、「首位にはやはり勝てなかった」という心的ダメージを与えて突き放すチャンスを、逃してしまったことの大きさ。
そして、ここぞ!という試合に敗れたダメージは、大きいです。
今節だけのことじゃない。
次節は、やはり上位直接対決としてのアウェイ愛媛戦。万が一にも連敗を喫することになれば、これまでの積み重ねが瓦解してしまう可能性すらありますが。
それでも。
前節までで首位カターレと2位愛媛との勝ち点差は2。カターレが敗れたことで入れ替わる可能性も少なからずあったところ、今節の松本-愛媛戦の結果がドロー。敗れながらも辛うじて1差で首位キープという結果となりました。
この結果を、ただのラッキーとするのか、それとも意味のある勝ち点差1と捉えるのか。
敗れたショックは、大きい。
けれど、それを受け止めつつも、乗り越えていかねばならない。
偶然やまぐれだけでは、首位にはなれないーーーそれを、決して忘れてはなりません。
まぐれであろうとラッキーであろうと。本当にそれだけしか無かったとしたら、もっと早々にメッキが剥がれる、化けの皮が剥がれる事態になっているはず。
逆説的に言えば、そうではないからこそ、今があるわけで。

悔しい敗戦となりましたが、ここでしょげていては前に進めない。
ショックは大きいけれど、取り返しのつかない事態に陥ったわけではないこともまた、事実であり。
今こそ試される、リバウンドメンタリティ。
立ち上がり、乗り越えなくては。

第16節 鹿児島ユナイテッドFC戦

2023-07-01 01:38:33 | カターレ富山
リーグ戦3勝1分け、さらに天皇杯2回戦でJ1・京都を撃破と、6月を無敗で乗り切ったカターレ。その進撃をさらに継続、確かなものとしていかねばならない7月最初の試合。ホームで3位・鹿児島ユナイテッドFCを迎え撃ちます。
昨シーズンはホームとアウェイ双方で4失点を喫するという完敗でダブルをくらってしまった相手。
首位として勝ち点差5で挑まれる立場の今節。是が非でも勝利して勝ち点差を詰めようとしてくる鹿児島を、いかに返り討ちとするか。
勝敗の行方が今節だけでなくシーズン全体にさえ影響を及ぼすであろう重要な一戦。
必勝態勢で臨まねばなりません。

シーズン序盤は2勝1分け2敗とやや出遅れてしまったものの、そこから4連勝を含む7戦連続負けなしと勝ち点を伸ばした鹿児島。カターレが岐阜に手痛い零封負けを喫した5月末の段階で、首位に立っていたのは鹿児島でした。
ただ、6月に入ってから4試合で1勝1分け2敗と失速。思うような結果を残せていません。
ここまで挙げた7勝の全てで複数得点を挙げている攻撃力が脅威である一方で。
6月の4試合では、前々節の長野戦で試合終了間際の決勝ゴールで2-1と競り勝ったものの、それ以外の3試合は無得点。とくに前節は、成績不振から監督交代を敢行した鳥取に6試合ぶりの勝利を献上、しかもホームで無得点で敗戦という。
チャンスを作り出す機会こそ多いものの、なかなかそれを得点に結び付けられないというもどかしい状態が続いているようで。
そんななか迎える、今節・富山戦。
昨シーズンから主力がほぼ残っているのは双方とも同じ。
ホームとアウェイでいずれも4得点を挙げた去年の再現を狙い、復調のきっかけとせねばと意気込んでくることでしょう。
鹿児島にとっても、勝つのと負けるのとでは天と地ほどに違う重要な一戦。心してかからねばなりません。

前述のように、6月無敗と快進撃を果たしたカターレ。鹿児島から首位の座を奪い獲り、さらにその座をキープし続けています。
強大な力でもって相手を圧倒、という試合ではなく・・・むしろ、苦戦しつつも粘り強く戦ってきた結果、という印象ですが。
それでも。チャンスをものにして、しっかりと勝ち点を積み重ねてきたということ。
対戦相手のイメージという話をするならば。
前々節の岩手は、前回対戦で敗れて昇格失敗を確定させられた相手。その苦い記憶を振り払ってみせました。
前節の八戸にしても、そう。前回対戦では試合終了間際に決勝ゴールを挙げられて敗れるというショッキングな敗戦でした。けれど、そのイメージをひきずることなく勝ちきってみせた。
だったら。去年のイメージとしては最悪とも言える鹿児島ではありますが。ひきずるのではなく、逆に自信と手応えに変える勝利とせねばなりません。
むしろその意味では、これ以上ない格好の相手とすら言えましょう。
対戦相手の巡り合わせや運、まぐれなどではないと。
現在首位に立っているカターレは、実力でそれを勝ち取っているのだと。それを示す、またとない機会と捉えるべきです。

3連勝を目指すカターレにあって、前2連勝の立役者・陽次と吉平の3試合連続ゴールに期待がかかるのも、もちろんですが。
今節の勝利のためには、守備陣の頑張りがものをいうのではなかろうかと。
鹿児島の6月の不振は、ひとえにゴールの欠乏。チャンスを作り出しながら活かしきれないもどかしさによるところが大きいのは明らか。
それでなくとも首位富山に喰らいつかねばならない鹿児島にあっては、その強度をいつにも増して強く意識しながら挑みかかってくるはずです。
そんな鹿児島の攻撃を、シャットアウトせねばならないカターレ守備陣。
個々の技術が高く精度の高いパス回しが持ち味の鹿児島に、いかに仕事をさせないか。
奪うところは奪う、我慢すべきところは我慢するなど、的確な状況判断が求められます。
そんななかで、期待したいのは大畑。今シーズンほぼフル稼働、ゲームキャプテンとして試合に臨む姿も、すっかりと板についてきた彼ですが。
大畑もまた、前回対戦で4失点を喫して悔しい思いをしたひとり。リベンジにかける意気込みは、相当なものがあることかと。
得点に飢えている鹿児島を、いかに冷静かつ的確に抑え込み、仕事をさせないか。
今瀬や田川らとしっかり連携出来たならば、やれるという手応えは今シーズンここまでも積み重ねてきています。
その上で、守備から良いリズムを作り出して攻撃に繋げたならば。きっと攻撃陣が頑張って得点を挙げてくれるという信頼。そして、なんなら自らも攻撃に参加して得点するという気構え。
それらの意識が十全に発揮されたならば。昨シーズンの大敗のイメージを払拭する、塗り替えてしまう勝利も、きっと実現できることでしょう。

首位撃破を目論み、必勝を誓って乗り込んでくる鹿児島。停滞してしまった6月から心機一転、逆襲の7月とすべく気持ちも入っていることでしょう。
他方、先日の報道で、スタジアム規格の問題からJ1・J2ライセンスが不交付となってしまう可能性が示唆されたりもしています。かつてスタジアムの新規着工あるいは改修という条件付きで交付されていたライセンスであったものの、それから進捗が見られないところが問題視されたようで。
そのあたりの詳しいところは地元とクラブとの協議にかかっていくことにはなるでしょうが・・・ならばせめて、現場レベルで出来るのは昇格に値する戦績を残すのみ、そのためにも負けられない、と。
各クラブいろいろな状況もあるでしょう。お察しします、ということも。
けれど。
だからといって、勝負そのものは話が別。
勝利は、勝ち点3は譲れない。
今節やらねばならないのはーーー昨シーズンの大敗を引きずって敗れることで混戦に持ち込ませることなどではなく、勝って蹴落とし、勝ち点差8にひろげること。
今シーズンここまでも、沼津や今治、岐阜と、昨シーズン敗れた相手にまたしても屈するかたちで敗戦を喫してきました。
けれど。
優勝を目指し、首位をひた走っていくためには。
ここで踏ん張り、昨季イメージを払拭、塗り替える勝利を収めること。
そのためにも。是が非でも勝たねばなりません。

首位と3位との直接対決となる、この富山-鹿児島戦。他会場では、やはり上位直接対決として2位・愛媛と4位・松本が激突します。
リーグ全体で見ても、大きなヤマ場となる今節。
勝つのと負けるのとでは天と地の差となる6ポイントマッチ・・・いや、実質的には6以上の価値があるかもしれませんが。
それを制して、断固として首位を譲らぬ気概を見せねばならないカターレ。
上位対決を制し、本当に強いからこそ首位であるという“事実”を、知らしめねば!

実力のある相手にプレッシャーのかかる試合となるでしょうが、それを制する価値を思えば。
ピンチは、チャンス!
勝ち点をさらに積み上げ、上位ですら勝てない首位にふさわしいクラブであることを、内外に知らしめるためにも!!

勝たれ!!!富山!!!!!