教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

定時制高校に出願急増 不合格者続出で補欠募集 大阪

2009年04月01日 16時35分40秒 | 受験・学校

『入学志願者が殺到し、計167人の不合格者が出ていた大阪府内の公立高校定時制(単位制含む)について、府教委は30日、補欠募集の詳細を発表した。補欠入学は従来、定員に満たない学校・学科だけで認めていたが、前例のない定員超えで、異例の措置に踏み切った。募集枠は12校12学科で計167人。出願期間や試験日程は学校ごとで異なるが、早いところでは4月6日に試験がある。 27日に合格発表があった2次募集では、府内19校21学科で募集人員計571人に対し、756人が出願していた。補欠募集にあたっては、各学校でどれだけ受け入れが可能かなどを調べ、募集枠を決めた。同教委担当者は「多くの不合格者が出たので、もう一度機会を設けることにした」と説明、不合格者数と補欠募集の総数が一致したのは偶然だ、としている。現在の入試の枠組みがスタートした2003年度から、定時制など夜間課程の平均倍率は0.4倍前後で推移してきた。  今年、2次募集に来た生徒らは「私学に受かったけれど、経済的に苦しく辞退した。公立の全日制に落ち、定時制を受けに来た」「働こうと思ったけど、親に高校は行って欲しいと泣かれて受験した」などと話していたという。深刻な不況が大きく影響しているうえ、同府が私学助成金を削減し、私立高校の約半数が授業料の値上げを決めたのも一因との指摘もある。 』アサヒコム

お茶の水女子大学・教育社会学の。耳塚寛明教授は「高校は、社会の安全網の一つと新聞に書かれていますし、中学卒業無業者の放置は『貧困の再生産』につながる大問題」と指摘されています。戦後最大の不況とも百年に一度の大恐慌と言われています今日の日本で、リストラや企業倒産、工場閉鎖による不況のしわ寄せが庶民の家庭経済に影響を及ぼしていると言えます。家庭の経済的理由で高校進学を断念した中学卒業生もかなり多いのではないでしょうか。経済的格差の拡大と不況の影響が重なりこのような状況に陥っているのは大阪だけのことではなく全国的な傾向にあると思います。京都や関東の都市部でも公立の定時制高校への入学志願者が殺到しています。公立の定時制高校の志願者増から、日本経済の不況の深刻さと庶民の生活状態の苦しさが反映されているのではないでしょうか。高校の授業料未払い問題も法律や規則で解決としょうと思っても解決しません。法規万能主義では,駄目だと言うことは教育学者に常識です。今の学校の置かれている状況を全国調査し、地方公共団体と文部科学省と公立・私立の高等学校の協力もと総合的な教育支援対策を講じないと公立高校・定時制高校・私立高校を問わず、中途退学者や卒業出来ない高校生が全国的に増える結果となるだけでは有りませんか。教育は、経済的状況に左右され、影響されるということは教育行政を研究している人なら誰でも言うことです。経済的に困窮している家庭の定時制高校通う勤労学生の授業料減免制度や就学援助制度の拡充や奨学金制度の充実で4年間で卒業出来る様に支援して欲しいと思います。教育は、金持ちの家庭の子供達や経済的に恵まれた家庭の子供達にだけに有るのではありません。経済的に困窮している子供達にも保障されるべきです。教育基本法の第4条①項「教育の機会均等の精神」を今こそ忘れてはなりません。高校教育を受ける学習権は、仕事に付く為の生存的基本権につがる問題です。中学卒業生の行き場の無い子供たちを作らないように希望者全員を受け入れる特別措置を取り今回は救済して欲しい思います。定時制高校に入学を希望している皆さんに桜咲くの合格の春が訪れますように心からお祈り申し上げます。もうずくそこに春が来ているのですから、皆さん挫けずに希望を持って頑張って下さい。

       

       

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