教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

名古屋大に初の学内学童保育所

2009年04月08日 16時03分28秒 | 受験・学校

 『子育て中の研究者らを支援しようと、名古屋大学は今夏にも、教職員や学生らの小学生の子どもを預かる学童保育所を、学内に設置する。夜遅くまでかかる研究に配慮し、一般の学童保育所よりも遅い午後9時まで利用できるのが特徴だ。全国の大学で初の試みだといい、「モデルケースになれば」と話している。  同大によると、預かるのは小学校卒業までの児童で、定員60人。近隣なら小学校まで車で迎えに行く。平日の放課後のほか、夏休みなどの長期休みの期間だけの利用もできるという。  すでに0歳児から就学前までの乳幼児を預かる学内保育所を設けており、増築して整備する。  同大の男女共同参画室の佐々木成江特任准教授の説明では、女性研究者にとって子どもの小学校入学時は「小1の壁」とも呼ばれ、出産時に次ぎ、研究を断念する第二のピークになっている。「ポスドク(ポストドクター=任期付きの博士研究員)など不安定な雇用で働きながら子どもの迎えで早く帰らないといけないと、研究をやめてしまう人も多い。育児と研究が両立できるように支援をしたい」と話す。  文部科学省などによると、国内の大学や企業などで働く研究者のうち、女性の割合は07年度末で13%。米国(34%)や英国(26%)など他の先進国より低く、女性が研究を続けられる環境作りが課題になっている。』アサヒコム

少子化対策と言っても働く女性が多くなっている現在、安心して子供が産め、育てられる環境の土台作りが大切では有りませんか。働く女性で流産したり、高齢出産で赤ちゃんが上手く生まれなかった働く女性もいます。明治時代の良妻賢母像を未だに求める政治家かも居ますが。無敵のキャリア・ガールの「キャリア・ガール」の英語での本当の意味は、一生涯独身で、生きる女性のことだそうです。正しくは、英語ではCpable・Girl・キャパブル・ガールと言うそうです。日本でも男性に引け劣らない有能な働く女性が、増えている今日時代錯誤と言わざるを得ません。女性尊重と仕事上の男女同権の社会の実現が大切です。妊娠している働く女性を地方自治体も国もサボートとしないと子供を産めないのでは有りませんか。都市圏での産婦人科医や小児科医の不足問題は、医療現場の休養も取れない過酷な勤務状況にも問題が有り、文明先進国日本では本当は考えられないことです。名古屋大学に学童保育所発の試みですが。大學や附属病院で子供を持つ働く女性の助けになると思います。将来は乳幼児施設も必要になるのでは有りませんか。医学部もあり、教育学部もありますから、医学部からは医療の専門家も派遣して貰い、学童保育の内容は教育学部の幼児教育学の専門家の協力を得て、子供達の心身の発達を目指す学童保育を実践して下さい。今後は、企業の内の保育所や病院内に保育所を設置して、働く女性が安心して預けられるような保育施設が完備されるべきだと思います。女性の産婦人科医ですと、同姓同士安心感も有ると思います。小児科、耳鼻咽喉科、眼科、皮膚科は、女性の医師が多いですし最近は、従来少なかった脳外科医や外科医も居られますが。結婚して子供が産まれたら、医師として働けないのでは困ります。女性の看護師さんも交代要員が確保なかなか確保出来ず過酷労働条件の医療現場で大変と思います。子供が産まれたら仕事も大変です。病院で働く子供を産んだ総ての女性の為に安心して自分の子供達を預けることの出来る保育施設が完備されるべきでは有りませんか。少子高齢化社会が訪れ、改善策が無くなる前に皆で考えないと日本は先進文明国では無くなり、高齢者を支えれなくなり沈没してしまいます。

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志願者殺到の定時制高校 追加入試の5時間後に入学式

2009年04月08日 13時58分19秒 | 受験・学校

『 都市部を中心に公立高校定時制の入試に志願者が殺到し、例年にない多くの不合格者を出す事態が起きている。朝日新聞が各都道府県教委に確認したところ、少なくとも18都道府県の計700人以上は定員超が原因で最終的に不合格になっていた。不況で私立が敬遠されたのが原因とみられるが、最多の167人の不合格者を出した大阪府では6日、募集枠を拡大した異例の補欠入試と合格発表、入学式をこの日のうちに一気に敢行した学校もあった。 6日午後、大阪府内で最初に補欠入試が実施された府立春日丘高校(同府茨木市)では、8人の募集人員に対し、13人が挑んだ。午後1時の試験開始から、合格発表、同6時の入学式まで、5時間余りで一気に進んだ。  試験は英語、数学、国語の学力検査で計1時間。その後、すぐに採点し、合否判定会議で合格者を選び、あわただしく発表の準備を進めた。  午後4時、移動式の掲示板が、校舎わきの通路に運ばれ、合格者の受験番号が示された。保護者や友人と一緒に確認に訪れて、自分の番号を見つけ、「よし」「受かってる」と、小さくガッツポーズをする受験者もいた。  大阪市東淀川区の男性(15)は「むちゃうれしい」と顔をほころばせた。全日制の前期、後期、2次を受験し、「全部滑った」。友人たちが次々と進路を決めていく中、不安で仕方なかったという。私立は親から授業料が高いと反対され、「公立しかないと思っていた」。 「安心しました」と表情をゆるめた茨木市の女性(15)も4度目の挑戦。2次募集で同校を受験したがダメだった。仕事を休んで駆けつけて来たというパートの母親(38)は「母子家庭で経済的には無理なので、私立は考えられなかった」と明かした。  その傍らで、肩を落として引き揚げていく男性の姿も。同校の教員が、まだ出願が間に合う別の高校の補欠募集のことを伝えたという。  発表から2時間後、8人を含む定時制133人の入学式が体育館であった。約2時間前に合格を確認した親子たちも式にのぞみ、定時制の岩井英雅校長から「今年は従来に比べ志願者が急増した。多くの保護者の方々の喜びもひとしおだと思います」と激励を受けた。 同校のこうした対応は、「補欠合格の子が区別されないようにして、高校生活のスタートを同時に切ってほしい」という配慮からだった。 ただ、府教委の対応について「終始後手に回った」と指摘する声は少なくない。今春の入試では、私立だけを受ける生徒の割合「専願率」が20.98%と過去最低。公立の志願増を懸念する声が上がり、3月に入ると、定時制の校長らから「定時制があふれかえるのではないか」という指摘が出ていた。 しかし、府教委が具体的に動き出したのは3月27日夜。同日午後2時から定時制2次の合格発表があった。「受け入れ可能人数を今日の午後9時45分までに返事してください」とのファクスが各校に一斉に送られたという。 』アサヒコム

今回の世界不況の深刻な影響により全国的に定時制高校の志願者が急増する事が、定時制高校の入学試験前に予想されていたのですから、定員拡大を計れなかったのでしょうか。定時制高校の合格発表日の前日の3月26日に『「大阪府立高等学校教職員組合の希望者全員の受け入れ措置を講じることなどを求める緊急要求書を大阪府教育委員会に提出した。「この事態を作りだしたのは、公立高校の受け入れ人数を削ってきたことにある」として、生徒たちの教育を受ける権利を保障するよう求めている。ある教諭は「定時制は最後のとりで。15歳で教育から排除されて、行き場のない子が大量に出るのを何とか防ぎたい」と話した。アサヒコムより引用』。大阪府立高等学校教職員組合の希望者全員の受け入れ措置を講じることなどを求める緊急要求書が現実のものとなったと言えます。教育現場の先生方の意見を取り入れる事が大切だと言うことを証明した今回の出来事では有りませんか。定時制高校で補欠募集で入学希望者全員を受け入れても良いのではないでしょうか。志願者が募集人員を上回った場合、各学校は大阪府教委と協議して「枠」を広げることが認められる場合があるが、「定員の5%程度」(大阪府教育委員会)とされていますが、今回は特別措置として入学を認めたら良いと思います。あくまで合否の判定基準を守らないといけないと言われるかも分かりませんが。特別な事情として門戸を開放して欲しいと思います。教育愛を暖かい思いやりも有っても良いと思います。学力判定や学力不足の問題は、入学後定時制高校の先生方の熱心な教育指導に主かせし、入学後学力を身に付ければ良いと思います。経済的に困窮している家庭の中学卒業生を救済することも教育基本法の「教育の機会均等」の精神を実践することになるのでは有りませんか。大阪府教育委員会も今回100年に一度と言われる不況の高校入試への影響の正しい把握と対応が遅れたとも言えます。働きながら学ぶ勤労学生の為にある定時制高校の灯火を守り、勤労学生の学ぶ「希望の光」を消さないように努力して欲しいと思います。これから4年間仕事と勉強の両立は大変ですが、健康に注意して皆さん頑張って下さいね。「いつも心に太陽を持って、姿勢は低く、理想は高く。未来を信じ、未来に生きる。」の立命館大學名誉総長故末川博先生の言葉を皆さんの門出に送らせて頂きます。

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