『新型インフルエンザの感染が拡大している。受験生にとっては万が一、入試を受けられなくなったらどうなるのか気になるところだ。追試を行うと発表した大学や高校もあるが、公平性をどう確保するかなど課題もあり、多くの学校が対応に苦慮している。 ◇東大、2月上旬までに結論 追試問題の作成は始める 東京大学で13日にあった10年度入試の記者会見。佐藤慎一副学長(入試担当)は、感染した受験生のための2次試験(前期2月25、26日、後期3月13日)の追試は未定だと強調した。季節性インフルエンザの流行では追試を行っておらず、慎重姿勢を示した。 東大は2次試験の際の流行状況を見極めるため、試験日に近くなる2月上旬までに結論を出す。一方で、準備不足とならないように追試問題の作成はすでに始めている。 実施の場合、対象は診断書のある新型インフルエンザの感染者だが、佐藤副学長は「多くの医師は他のインフルエンザと区別した診断書を書いていない」として、新型か季節性かにかかわらず受験させる見込みであると説明した。 本試験での感染防止策としては、全会場に医師と看護師を配置し、感染の疑いがある受験生は診断のうえ別室で受験させる。 ◆センター追試は全国で
大学入試センターはこれまでもセンター試験の1週間後に東京、大阪の2カ所で、病気や事故などで当日受けられない受験生のための追試験を実施してきた。ただし、実際に追試を受けたのは09年度が209人で、季節性インフルエンザの流行で最多となった95年度でも934人。だが来年1月16、17日に行う10年度入試については欠席する受験者が急増する可能性があるため、追試を例年より1週間遅らせた上で、全都道府県で行うことにした。試験問題も例年の3倍の約7万5000部用意する。
◇国公立2次、ほとんどが追試行う方向 受験機会の確保を-文科省の要請受け 一方、各大学が実施する2次試験については、「追試用の試験問題を作成するのが困難」「入試時期の流行状況が読めない」などの理由で、対応に苦慮している大学が多い。現段階で追試の実施を公表している国公立大は、岡山大や徳島大、佐賀大、宮崎大、長崎県立大などにとどまっている。このうち徳島大は「出願者の最大10%程度が受けると想定している」と言う。 文部科学省は10月7日、「新型インフルエンザに感染、または疑いがある者への受験機会を最大限確保するための方策を講じる」ように各大学に要請し、具体的な救済策として▽追試の実施▽複数の受験機会がある場合は他の受験日に振り替え▽センター試験を参考にした合否判定--を挙げた。これを受けて、国立大学協会は同26日、2次試験で各大学が何らかの救済策を行うことで合意した。大学も「追試の方向で検討している」(東北大)、「センター試験だけでは差があまりつかない」(一橋大)などと話しており、最終的には多くの国公立大が追試を行うことになりそうだ。 例外は数日間かけて実技試験を行う芸術系の大学で、美術学部と音楽学部がある東京芸大は救済策は検討していない。
◆対応分かれる私立大
一方、同じ学部を複数回受けられたり、地方試験を実施したりするなど、受験制度が複雑化している私立大の場合は、大学ごとに対応が分かれそうだ。明治大は2月5日に全国8カ所で行う全学部統一入試と、同7~16日に学部ごとに行う入試を欠席した受験生を対象に、都内のキャンパスで3月4日に一括して追試を実施。法政大や立教大も同様の方法で行う。一方、「得意科目試験」「2月前期試験」「3月試験」など、1月から3月の間に一般入試だけで最大6回の受験機会がある拓殖大は追試を行わず、他の試験に振り替えることで対応する。 ただ、私立も国公立と同様に現段階で方針を決めている大学は少ない。受験者数が毎年全国最多の早稲田大は「新型インフルエンザのまん延状況や他の大学の動きなどを見て決めたい」と話し、最終的に受験生に公表できるのは年明けになる見通しという。国公立、私立大とも救済策が決まり次第、大学入試センターや各大学のホームページで公表することにしている。
◇公立高、「追試あり」静岡以西8府県 大半は検討中 福井、大阪「なし」
センター試験と異なり、公立高校の場合は実施する都道府県教委によって対応が分かれる。毎日新聞が全国の支局を通じて各教委に聞いたところ、当日受けられなかった受験生への追試の実施を決めているのは、以前から追試がある静岡、三重、京都、和歌山、徳島に、島根、高知、佐賀を加えた8府県だった。 このうち、三重県は回復に時間がかかる新型インフルエンザの感染者に配慮して、10年度の前期試験では追試験の1週間後に追々試験も実施。徳島県は追試時期を例年より遅らせるほか、静岡県や京都府も同様の措置を検討している。佐賀県は「第1希望の受験機会を保障することを前提に、2次募集を弾力的に運用するか追試を行うか詰めている」としている。このほか、岩手県が「追試を行う方向で検討中」と回答した。 一方、追試を「実施しない」と明確に回答したのは、福井県と大阪府。福井県は理由として、(1)本試験と追試験の公平性の確保が難しい(2)日程的に困難(3)新型インフルエンザと他の感染症との区別が難しい--の3点を挙げている。 これらの府県教委以外は、いずれも「検討中」と回答。「追試以外にいい方法がないか他の自治体にも問い合わせているが、どこも『検討中』だ」(沖縄県教委)などと、対応に苦慮している様子がうかがえる。 私立中学や高校については、県内の全学校が追試験実施で歩調を合わせる鹿児島県私立中学高等学校協会のような例もあるが、基本的には各学校で対応を決める。灘中学・高校(神戸市東灘区)は「合格者の割り振りをどうするかなど課題も多く、追試は行わない」と断言。開成中学・高校(東京都荒川区)は「今後の新型インフルエンザのまん延状況を見て考えたい」と話している。』毎日JP
新型インフルエンザの流行が、このまま来年も拡大するのか終息するのか分からないので厄介です。現役受験生や浪人生が、新型インフルエンサに掛かっているかどうかを検査キットで、正しく判断することは果たして現実に可能なのでしょうか。季節性インフルエンザに掛かっているのか、新型インフルエンザに掛かっているのかを診断する医師も大変です。医師が現役受験生や浪人生が、新型インフルエンザに掛かっているか季節性インフルエンザに掛かっているか診断書が書けるでしょうか。大學への医師の診断書提出が問題になると思います。新型インフルエンザに感染した受験生にのみ追試験を認め、従来の季節性インフルエンザに掛かった受験生は認めないことにするのでしょうか。そのような措置を取ると受験生間の不公平さも出て来ると思います。新型インフルエンザの感染する現役受験生や浪人生が全国的に大量に出た場合、検査キットによる判断どころでは無くなります。追試験出来るのは、大學入試センター試験と国公立大学の入学試験で、私立大学は、昔より複数受験日や地方試験場を増やしていますの出、追試験は難しい大學も出て来ると思います。私立中学校入試から大學入試まで、新型インフルエンザの流行次第で試験日まで、引っ掛け回す厄病神の新型インフルエンザのウイルスです。今年で、厄病神の新型インフルエンザウイルスを神風で日本から追い払って欲しいと思います。毎年これから新型インフルエンザが、流行するかどうかも分からない厄介な代物です。受験生の皆さん、睡眠を十分取って新型インフルエンザに負けないで体調管理に勤めて頑張って下さい。学力の元は、健康と体力、気力です。必ず勝つの信念を持って、新型インフルエンザウイルスを恐れずに打ち勝って下さい。全国の受験生の皆さん雨にも風邪にも負けないで、志望校の合格を目指してしつかり頑張って下さい。