『 広島大学医学部に今月、県の寄付で「地域医療システム学講座」ができた。地域医療に関心を持ち、広島で働き続けてくれる人材の教育や調査に取り組むのが役割だ。講座の竹内啓祐教授(56)と松本正俊准教授(38)に、広島での医師不足の現状や課題、これからの講座の進め方を聞いた。 ――県内の地域医療の現状を教えてください。 松本 人口10万人当たりでみると医師は増えてはいるものの、増え方が全国平均より低調だ。このまま続けば将来、医療の需要に見合うだけの医師が賄えなくなる地域が出てくる可能性がある。 ――なぜ、そんな事態に。 竹内 若い医師の研修制度が2004年から変わったのが大きい。広島はもともと、人口当たりの医学部の学生養成数が最低レベル。岡山は2大学あるのに、広島は広島大学だけ。それでも04年までは、県外大学に行った広島出身者が卒業後、戻ってくることでカバーされていた。 ――ある意味、県外で育ててもらっていたんですね。 竹内 そうです。でも研修制度が変わり、研修先の病院を自ら選べるようになると、それまで県外から毎年80人ほど戻っていた若い医師のうち、半分が都会の「ブランド病院」を選び、戻らなくなった。それで中山間地の病院や、小児、産科、救急などで深刻な人手不足が起きた。 ――この春の医学部入試で、中山間地や人手不足の診療科で一定期間働くことを条件に、奨学金で支援する「ふるさと枠」を設けるところが広島以外でも増えました。 松本 都会に医師が偏り、地方は医師不足という構図は、昔から変わっていない。医学部の定員を増やすだけでなく、増やした分は中山間地や離島で働く人材を育てることにした。そのためのシステムが必要ということで、「ふるさと枠」ができた。 ――どんな学生に来てもらいたいですか。 松本 医師を志す学生は、都会出身が多い。仮に地域医療を志しても、最後は開業医として都会に戻る傾向があった。「ふるさと枠」の学生の出身地は多様にしたいので、中山間地や離島の高校を回り、医師を志す学生がいたら「ふるさと枠」をぜひ受けて欲しいと呼びかけたい。 ――入学後の教育は。 竹内 今年は5年生全員が県内3カ所の中山間地の病院で1週間研修を受ける。「ふるさと枠」で入学した学生には、夏休み中などの研修も企画している。現場をみて、地域医療は面白くてやりがいがあると、若いときから実感してもらいたいのです。 ――イメージを変えることから始めるのですね。 松本 一昔前は、地域医療を志す人は「使命感に燃えていて、何十年も同じ場所で働く」というイメージが強かった。これからは、多くの人が入れ替わりでかかわるようなシステムが望ましい。将来確実に地域医療に携わる人材を育てるだけでなく、学生全体が広く地域医療に関心を持てるような教育をしていきたい。』アサヒ・コム
1945年2月設立の広島県立医学専門学校を前身とする歴史の有る広島大学医学部www.hiroshima-u.ac.jp/medでも地域医療に携わる医師の人材を確保出来ないで困っているのが現実のようです。1974年当時の自由民主党の田中角栄内閣の地域医療と無医村を無くす為に「一県一医大構想」を発表し世論の支持を得て、毎年二校が出来の1974年までに8つの国立医科大学、15の私立大学医学部、文部省所管外の大学校、防衛省所轄の防衛医科大校が新設され、1979年の琉球大学に医学部設置を最後にされ「一県一医大構想」が実現しましたが、JMM]「日本の医師不足~第二回 一県一医大構想と医師誘発需要」絶望の。より一部参照』http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/<wbr></wbr>report/report22_1366.html-地域医療と無医村問題で広島大学と同じ問題を抱ええ地域枠の入学試験を実施したり、後期日程試験は地元の地域医療に貢献して貰う人材を確保しょうとして定員枠を設けた大学も有ります。医学部入試は全国区と言われ医師になれれば、地元の大学医学部以外でもとにかく医学部に合格すれば良いと言う医師の子弟が多くかなり都市圏からの受験生が合格しているのが実情です。都市圏の大学二はいる学力の無い受験生は、予備校側は進路指導で地方の国立大学医学部や一県一医大、今は地元の国立大学に統合されているところが多いですが大学の医学部に受験を進めかなり合格している為に地元の受験生を押しのけて東京や関西方面から合格した受験生が多く、今の医学部入試制度にも問題が有り、医師国家試験に合格し医学部卒業後の地元の病院で研修した後は、親元の地元に帰る卒業生が多く、一県一医大構想の地域医療や無医村を無くす目的が失われてしまっているのではないでしょうか。岡山県には、国立の岡山大学医学部と私立の川崎医科大学の2つ医学が有りますが、確かに広島県には広島大学だけ一校ですが、一校の国立大学医学部として、長崎大學医学部とともに原始爆弾による被爆治療に貢献し、医学的研究も実績を上げて来たと言えるのではないでしょうか。山間僻地や離島の診療所や病院と広島大学医学部が直接連携し、支援していけば地元の地域住民人達の健康と命を守ることになりますし、医療への安心感も生まれると思います。僻地医療や無医村を無く為に医師の派遣や何十年も交替してくれる医師がいない片道切符では、勤務条件や待遇の改善を広島県と協力して行わないと僻地医療に携わってくれる医師は確保出来ないと思います。地域医療は、山間僻地や離島も含めて腕の良い経験を積んだ医療技術に優れた何科でも対応出来、診察出来る優れた医師で無いと現実には勤まらないと思いますし、勤務条件も厳しく大変疲れると思います。故郷枠だけではなく、広島大学医学部の学生の地域医療、山間僻地や離島への医学実習を本格的に取り入れ広島大学医学部全体で取組まないと「地域医療システム学講座の先生だけでは、広島県での地域医療の医師不足は解消出来ないのではないでしょうか。