天木直人のブログ
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おしらせ(孫崎享氏との対談)
以下のサイトで孫崎享氏との最近の対談(8月16日収録)の要旨見られますので案内します。
https://www.youtube.com/watch?v=LxScwOx7qWs&feature=youtu.be
Posted on 2015年8月21日 Naoto Amaki
Posted in 天木直人のブログ
勝って泣き、負けてまた泣く高校野球
今年もまた夏の終わりとともに熱戦の高校野球が終わった。
どの試合もそうなのだが、特に今年の東海大相模と仙台育英の決勝戦
は感動的だった。
私はたまたま9回表の東海大相模の小笠原投手の決勝ホームランから
観たのだが、その後に続く明暗を分けた展開はまさしく人生のドラマ
だ。
なぜ皆は高校野球に感動するのか。
それは白球を追う彼らがひたむきであるからだ。
私の書いた「アマル」の中のハングリーボーイズの冒頭に次のような
くだりがある。
「勝って泣き、負けてまた泣く高校野球か。本当にうらやましいよ。
甲子園を夢見て毎日白球を追っていればいいんだから」
「まあ。そういうなって。あいつらだって一生高校野球をやってられ
るわけじゃない。その後は長い、退屈な人生がまっているんだ」
これは、これから社会人になろうとする大学生仲間が、ひたむきな高
校生の姿を羨んで交わす会話である。
待っているのは退屈な人生だけではない。
ひたむきさとは無縁な、権力意欲と打算と不正義に満ちた長い人生の
現実がある。
そんな人生の典型が政治家たちの人生だ。
いま我々の目の前で展開しているこの国の政治家たちの醜態はどう
か。
与野党を問わず、政治をやっている事が偉い事と勘違いして、税金を
食い物にしている連中ばかりだ。
そんな政治家を相手に毎日、毎日、政治評論を書き続けていると、ど
んどんと人間性が失われていくような気がする。
きょうもまた新聞各紙には書きたい政治テーマは満載だが、馬鹿らし
くて書く気はしない(了)
Posted on 2015年8月21日 Naoto Amaki
Posted in 天木直人のブログ
なぜ誰も拉致再調査報告書の提出の有無を本気で追及しないのか
北朝鮮を訪れた日本の民間団体が、再調査はとっくに終わっている、
日本に提出済みだ、と北朝鮮の高官が語った事を明らかにした。
この驚くべき事実を報じたのはきのう20日の東京新聞だった。
それを見て私は書いた。
この発言の真偽を徹底追及することこそ、拉致問題解決の決め手にな
ると。
そう思っていたら、この私の提言を読んだからかどうかは知らない
が、きのう8月20日の菅官房長官の記者会見で、そのことを質問した
記者がいたらしい。
きょう8月21日の朝日新聞が書いている。
菅官房長官は記者会見で事実関係を聞かれ、「そのような事実はな
い」と否定したと。
「そのような事実はない」ということは、どういうことなのか。
「報告書を受け取っていない」ということであれば嘘をついたことに
はならない。
北朝鮮高官が言っているように、「その内容が日本政府の従来の主張
と食い違うので、誰かが責任を問われることになると懸念して受け取ら
ない」からである。
しかし、「北朝鮮がいまだ再調査結果を報告してきていない」、つま
り「報告書はまだできていない」という意味ならば、どちらかが嘘をつ
いていることになる。
あるは、北朝鮮の高官がそう言ったとメディアに話した民間団体の責
任者が無責任な事をメディアに話したかだ。
十数年もの間、日朝間の最大の外交交渉であったこの拉致問題が、い
ま最終局面を迎えようとしている。
そのカギを握る拉致被害者再調査報告書について、ここまで論点が絞
られてきているのだ。
なぜこんな重要な問題を国会が取り上げないのか。
答えはただ一つ。
野党である左翼イデオロギー政党が、北朝鮮を追及することに消極的
であるからである。
もちろん、拉致問題で行き詰まった安倍政権と外務官僚たちは、そん
な野党を大歓迎している(了)