森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ナラ枯れ 3

2008年07月26日 | 自然観察日記
 綺麗に舗装された道路ですが、脇の草木が生い茂って1/3ほど覆っています。ほとんど利用されていない道路です。こんな山奥にもったいない道を作ったものですね。
 ここにも、つい最近力尽きたナラの樹があります。一月前は青々としていた樹があっという間に茶色に変色するのですから衝撃は大きいですね。原因調査や対策がこうじられてはいるとは思いますが、なすすべがないといったところ。
 一説には里山が利用されなくなって害虫が増えているといいます。かってナラの樹は薪や炭に利用され周期的に伐採されていたものです。害虫が発生するのを適度に抑制していたのかもしれません。しかし、ナラが枯れても森がなくなるわけではありません。政権交代のように新しい樹種の森になります。

ナラ枯れ 2

2008年07月26日 | 自然観察日記
 すぐ脇にあったナラの樹も枯れています。葉が僅かについていますから、今年発芽し、そして枯死したのでしょう。カシノキナガキクイムシという害虫が原因しているのですが、根元には大量の木屑が噴出しています。害虫に侵されながらも、昨年まで水を吸収し樹の上まで運んでいた導管がこの春全部破壊され力尽きました。

ナラ枯れ 1

2008年07月26日 | 自然観察日記
 東京の某中学の林間学校のプログラムに参加するため、久しぶりに胎内平に出かけました。早めに行って下見ついでに周辺の観察です。そこで目撃したのがこのナラ枯れです。少し分かりにくい絵ですが、赤茶色になっているのが今年枯死したコナラやミズナラです。
 5年ほど前は弥彦山塊、その翌年あたりは三河周辺が酷かったのを思い出しましたが、今は胎内周辺が侵されているようです。かってのマツ枯れが北上したように、ナラ枯れが北上しているのでしょうか。