森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ハナイカダ

2011年06月17日 | 自然観察日記
見た目がユニークな形態をしているハナイカダ、なんと言っても葉の真ん中に花が咲いているというのですから不思議です。花は地味ですが形態の面白さから結構ファンがいて、名前も浸透しているようです。
先日質問がありました。でもそれはハルニレの葉に出来た虫こぶ(赤く色付いた)を「ハナイカダですか?」というもので、名前だけが先行してイメージが勝手に作られてしまったもののようでした。
本来、花は枝の葉腋に花軸を伴って伸び咲くものですが、この花軸が葉の葉脈と癒合しちょうど葉の中央に花咲くようにみえるものです。ハナイカダ科として特別な科として分類するようです。

ハナイカダ雄花

2011年06月17日 | 自然観察日記
これは雄花。でもまだ開花していません。つぼみ状態。雌花が咲いているのにその近辺には開花中の雄花を見つけることが出来ませんでした。雄花雌花の熟すタイミングがずれていることはよくあることですが、別個体なら全く近くに存在するのが時期がずれているなら生殖は上手くいかないようなきがします。種子が確実に出来るのでしょうか・・?どんな昆虫が花粉の媒介をするのかも興味があります。