- 80's Movie Hits! - 目次はこちら
■I, I, You & 愛/小林泉美
from「うる星やつら オンリー・ユー」(1983年・日)
監督=押井守
声の出演=平野文 古川登志夫 神谷明 榊原良子
僕が高校時代に夢中になったアニメの筆頭は、何と言っても「うる星」だった。僕はそもそも「少年サンデー」派だったので、原作は最初から読んでいる。TVシリーズは、僕が住んでいた地域での放送時間はなんと5時30分から!。民放2局の悲しさ故(僕らは文化的僻地とさえ呼んでいた)のことで、毎週ビデオに録画しては懸命に見ていた。友人にはVHSの”標準”で録画し続けたヤツもいて、うちの母親は「男子高校生がラムちゃーん!とかマンガに夢中になって(笑)」と呆れていたもんだ。初期TVシリーズは、今やジェームズ・キャメロンも注目する映像作家となった押井守監督、脚本は伊藤和典氏が手がけており、見応えのあるエピソードも数多かった。僕らの間で最も評判となったのは、初期の傑作エピソード「君去りし後」だった。これを見てファンになったのもいるくらい。
そんな「うる星」の劇場版第1作は「うる星やつら オンリー・ユー」だった。子供の頃諸星あたると婚約をしたと主張する美人の異星人エルが地球にやってくる。目的はもちろん、あたるとの結婚。定石通りにあたるはそっちにフラフラするのだが、ある秘密を目にして逃げようとする。当然ラムは後を追うこととなり、三角関係が織りなすドタバタ劇が進行、TVとは違う大スケールの物語が展開する。音楽担当はTVシリーズの主題歌も手がける小林”MIMI”泉美。高校時代に米軍キャンプでソウルやファンクを演奏し、高校卒業後にスタジオ・ミュージシャンとなる。じきにソロアルバムをリリース、高中正義や松任谷由実らのセッションにも参加した。「うる星」のヒットで一躍注目された後、日本での音楽活動に満足できず、ヨーロッパへ。現在はプロデューサー、日本の若手ミュージシャンとヨーロッパの橋渡し的な仕事をしているそうだ。「オンリー・ユー」ではエンドクレジットで流れる主題歌 I, I, You & 愛 を歌っている。
この他に「オンリー・ユー」では3曲の挿入歌がある。ひとつはラム役の声優平野文が歌う ラムのバラード。あたるを連れ去ったエルを追う機体が爆発し、間一髪カプセルで逃れたラムが宇宙空間を漂うシーンにかぶさる印象的なバラード。そしてエルとあたるの婚約?の原因となる影ふみの場面に流れるのが、影ふみのワルツ だ。2曲ともサントラのLPには未収録だった。3曲目はTVのエンディングでも使用された 星空サイクリング。他に、BGMとして流れるインストロメンタルは小林泉美とアレンジャーとして参加していた安西史孝氏の作。今ではビンテージとなっているシンセ類(フェアライト、ジュピター8、プロフェット5等)が使われ、この頃のテクノやコンピュータミュージックが好きな人には飽きることない面白いサントラである。安西氏のWPによると原作者高橋留美子先生の声をサンプリングしている曲もあるとか。
※小林泉美関連の曲が聴ける主な映画
1980年・「翔んだカップル」 = 音楽担当
1980年・「がんばれ!!タブチくん!!あゝつっぱり人生」 = 音楽担当
1983年・「うる星やつら オンリー・ユー」 = ♪I, I, You & 愛(小林泉美)他 音楽担当
1984年・「うる星やつら ビューティフル・ドリーマー」 = ♪ラメ色ドリーム(小林泉美)
※小林泉美が手がけたTVアニメの楽曲
「うる星やつら」
♪ラムのラブソング(松谷祐子)
♪宇宙は大ヘンだ!(松谷祐子)
♪心細いな(ヘレン笹野)
♪Dancing Star(小林泉美)
♪夢はLove Me More(小林泉美)
「さすがの猿飛」
♪恋の呪文はスキトキメキトキス(伊藤さやか)
♪恋のB級アクション(伊藤さやか)
「GU-GUガンモ」
♪ケッキョク・ガンモ(杉山佳寿子)
♪キュンと涙(高橋美紀)
「ストップ!!ひばりくん!」
♪ストップ!!ひばりくん!(雪野ユキ)
■I, I, You & 愛/小林泉美
from「うる星やつら オンリー・ユー」(1983年・日)
監督=押井守
声の出演=平野文 古川登志夫 神谷明 榊原良子
僕が高校時代に夢中になったアニメの筆頭は、何と言っても「うる星」だった。僕はそもそも「少年サンデー」派だったので、原作は最初から読んでいる。TVシリーズは、僕が住んでいた地域での放送時間はなんと5時30分から!。民放2局の悲しさ故(僕らは文化的僻地とさえ呼んでいた)のことで、毎週ビデオに録画しては懸命に見ていた。友人にはVHSの”標準”で録画し続けたヤツもいて、うちの母親は「男子高校生がラムちゃーん!とかマンガに夢中になって(笑)」と呆れていたもんだ。初期TVシリーズは、今やジェームズ・キャメロンも注目する映像作家となった押井守監督、脚本は伊藤和典氏が手がけており、見応えのあるエピソードも数多かった。僕らの間で最も評判となったのは、初期の傑作エピソード「君去りし後」だった。これを見てファンになったのもいるくらい。
そんな「うる星」の劇場版第1作は「うる星やつら オンリー・ユー」だった。子供の頃諸星あたると婚約をしたと主張する美人の異星人エルが地球にやってくる。目的はもちろん、あたるとの結婚。定石通りにあたるはそっちにフラフラするのだが、ある秘密を目にして逃げようとする。当然ラムは後を追うこととなり、三角関係が織りなすドタバタ劇が進行、TVとは違う大スケールの物語が展開する。音楽担当はTVシリーズの主題歌も手がける小林”MIMI”泉美。高校時代に米軍キャンプでソウルやファンクを演奏し、高校卒業後にスタジオ・ミュージシャンとなる。じきにソロアルバムをリリース、高中正義や松任谷由実らのセッションにも参加した。「うる星」のヒットで一躍注目された後、日本での音楽活動に満足できず、ヨーロッパへ。現在はプロデューサー、日本の若手ミュージシャンとヨーロッパの橋渡し的な仕事をしているそうだ。「オンリー・ユー」ではエンドクレジットで流れる主題歌 I, I, You & 愛 を歌っている。
この他に「オンリー・ユー」では3曲の挿入歌がある。ひとつはラム役の声優平野文が歌う ラムのバラード。あたるを連れ去ったエルを追う機体が爆発し、間一髪カプセルで逃れたラムが宇宙空間を漂うシーンにかぶさる印象的なバラード。そしてエルとあたるの婚約?の原因となる影ふみの場面に流れるのが、影ふみのワルツ だ。2曲ともサントラのLPには未収録だった。3曲目はTVのエンディングでも使用された 星空サイクリング。他に、BGMとして流れるインストロメンタルは小林泉美とアレンジャーとして参加していた安西史孝氏の作。今ではビンテージとなっているシンセ類(フェアライト、ジュピター8、プロフェット5等)が使われ、この頃のテクノやコンピュータミュージックが好きな人には飽きることない面白いサントラである。安西氏のWPによると原作者高橋留美子先生の声をサンプリングしている曲もあるとか。
※小林泉美関連の曲が聴ける主な映画
1980年・「翔んだカップル」 = 音楽担当
1980年・「がんばれ!!タブチくん!!あゝつっぱり人生」 = 音楽担当
1983年・「うる星やつら オンリー・ユー」 = ♪I, I, You & 愛(小林泉美)他 音楽担当
1984年・「うる星やつら ビューティフル・ドリーマー」 = ♪ラメ色ドリーム(小林泉美)
※小林泉美が手がけたTVアニメの楽曲
「うる星やつら」
♪ラムのラブソング(松谷祐子)
♪宇宙は大ヘンだ!(松谷祐子)
♪心細いな(ヘレン笹野)
♪Dancing Star(小林泉美)
♪夢はLove Me More(小林泉美)
「さすがの猿飛」
♪恋の呪文はスキトキメキトキス(伊藤さやか)
♪恋のB級アクション(伊藤さやか)
「GU-GUガンモ」
♪ケッキョク・ガンモ(杉山佳寿子)
♪キュンと涙(高橋美紀)
「ストップ!!ひばりくん!」
♪ストップ!!ひばりくん!(雪野ユキ)