◼️「リオの男/L'Homme De Rio」(1964年・フランス)
監督=フィリップ・ド・ブロカ
主演=ジャン・ポール・ベルモンド フランソワーズ・ドルレアック ジャン・セルヴェ シモーヌ・ルナン
休暇でパリに戻ってきた航空兵のアドリアンは、フィアンセのアニエスの家を訪れる。パリでは南米古代文明の像が持ち去られる事件が起こっていた。アニエスの父である教授が発掘に携わっていたことからアニエスは事件に巻き込まれ、犯人グループに連れ去られてしまう。あとを追うアドリアンが乗った飛行機が着いたのはリオデジャネイロ。彼女と像の秘密に関係する3人の男を追って、アドリアンはリオを駆ける。
ジャン・ポール・ベルモンドはスタントなしでアクションをこなす役者として知られているが、本作でも数々の見せ場が用意されている。3体の像を揃えるとお宝が隠された場所がわかるというクライマックスは、「レイダース/失われたアーク(聖櫃)」で、メダルに差し込む光が場所を示す場面を思わせる。スピルバーグも本作がお気に入りらしく、インディ・ジョーンズシリーズの元ネタと聞くが、わかる気がする。ベルモンドに協力する靴磨き少年も「魔宮の伝説」のショート君につながるのかも。
一方で、ベルモンドは魅力的な女性に振り回される役柄もよく似合う。「暗くなるまでこの恋を」ではカトリーヌ・ドヌーブの嘘に振り回されるが、本作ではドヌーブの姉フランソワーズ・ドルレアックが相手役。
像を持つ男の一人、ブラジルの富豪を演ずるのは「007/サンダーボール作戦」の悪役アドルフォ・チェリ。こういうキャスティングも楽しい。また地理の授業で計画都市(都市計画に基づいて人工的に建設された都市)の例として挙げられるブラジリアの、できて間もない頃の様子が見られるのも興味深い。
気楽に楽しめるアクションコメディ。
ジャン・ポール・ベルモンドはスタントなしでアクションをこなす役者として知られているが、本作でも数々の見せ場が用意されている。3体の像を揃えるとお宝が隠された場所がわかるというクライマックスは、「レイダース/失われたアーク(聖櫃)」で、メダルに差し込む光が場所を示す場面を思わせる。スピルバーグも本作がお気に入りらしく、インディ・ジョーンズシリーズの元ネタと聞くが、わかる気がする。ベルモンドに協力する靴磨き少年も「魔宮の伝説」のショート君につながるのかも。
一方で、ベルモンドは魅力的な女性に振り回される役柄もよく似合う。「暗くなるまでこの恋を」ではカトリーヌ・ドヌーブの嘘に振り回されるが、本作ではドヌーブの姉フランソワーズ・ドルレアックが相手役。
像を持つ男の一人、ブラジルの富豪を演ずるのは「007/サンダーボール作戦」の悪役アドルフォ・チェリ。こういうキャスティングも楽しい。また地理の授業で計画都市(都市計画に基づいて人工的に建設された都市)の例として挙げられるブラジリアの、できて間もない頃の様子が見られるのも興味深い。
気楽に楽しめるアクションコメディ。