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■「世界にひとつのプレイブック/Silver Linings Playbook」(2012年・アメリカ)
●2012年アカデミー賞 主演女優賞
●2012年LA批評家協会賞 主演女優賞
●2012年英国アカデミー賞 脚色賞
監督=デヴィッド・O・ラッセル
主演=ブラッドリー・クーパー ジェニファー・ローレンス ロバート・デ・ニーロ ジャッキー・ウィーバー
(※結末に触れています。ほめてません。この映画が好きなら読まないほうがよろしいかと・笑)
オスカー女優賞を獲得したというからどんなに素敵なロマコメか・・・と思って期待して劇場へ。妻の浮気で精神がマイって入院した主人公と、夫を亡くしてから自堕落な生活を送ってきたヒロインが、前向きに立ち直るまでを描いたお話。ダメ男やダメ女が成長するストーリーは基本的には好みなんだけど、何故だろう。どうもこの映画には気持ちがのらない。共感できないのだ。すぐにブチキレる未練たらたらの男、気持ちはわかるけど見ようによっては自分の主張を押しつけてる女、賭け事に没頭して人生の計画を狂わされそうになる父親、その過剰なゲンかつぎ・・・。役者たちもそれはそれで頑張ってるんだろうけど、登場人物たちの言動に共感できるところが見いだせないので、良さをどうも感じられない。
・・・銀幕に向かってじれったい気持ちになった映画は、今までそんなになかった。多少退屈はしても映画にはどこか見るべきところがあるし、そんな美点を探す映画鑑賞を心がけてきたつもりだ。この映画が好きな人には申し訳ないけど、僕には向かなかったのかも。まずタイトルからして、説明なしにはその意味を理解できない。なぜダンスなのかが説得力がない。都合のいい賭けの結末はハッピーエンド至上主義のハリウッド映画だから仕方ないとしても、いちばん気に入らないのは、唐突に相思相愛になっちゃう結末。
「え?ええええええ??????」
多分僕は映画館の暗闇で、唖然としてたと思うのだ。前置きもほのめかしもせず、いきなりハッピーエンド?いくらなんでもやり過ぎじゃないのか、これ?
ロマコメ好きなのに、最後まで楽しめなかった映画は久々かも。でもおそらく、スティービー・ワンダーのあの名曲をあんな扱いにしやがったことも原因のひとつかも(笑)。