山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

そうだ「千歯こき」があったっけ

2020-02-19 22:44:01 | 特産品・モノ

 収穫してあった「エゴマ」の実を脱穀しなければとあわてる。エゴマの枝を長いままなら先日修理したばっかりの足踏み脱穀機でできるのに、なんと丁寧に穂ごとに収穫していたのでこれは使えない。そこで想い出したのが「千歯こき」だった。さっそく倉庫から取り出す。

        

 千歯こきの裏側を見ると2cmほどの釘が取れている。これだと安定しないどころか鉄の歯が崩れてしまいそうだ。またしても修理が必要になった。この「千歯こき」も近所の人からいただいたものだった。全体的にはしっかりしている。

              

 鉄の歯をブラシで磨いてみたら、いちばん左側から「大正元年」の文字がでてきた。そうか、大正元年(1912年)に製作されたものに違いない。次に、いちばん右側の歯も磨いたら「農工○○○○」と解読できない。きっと、鍛冶をやった人の名前かもしれない。字体がとても特徴ありすぎる。大正に入ると足踏み脱穀機が全国を跋扈する。そんななかでの千歯こき生産なのできっと起死回生の技術や心意気が込められているようにも思う。

             

 表の土台の木には「農工社」の焼き印がしっかり押されていた。どこの地域の会社かわからないが、鉄釘を作る鍛冶屋が製作する傾向が多かったようだ。横には十字に「提携」という文字だろうか。いや、大正だから右から左に読むべきだとするが解読できない。修理やメンテナンスに追われ、いつものようになかなか脱穀に至らない。

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100円缶コーヒーに手を出したら!

2020-02-01 20:00:22 | 特産品・モノ

 家の近くに貴重な自販機がある。というのも、ここを過ぎるとしばらく自販機が無くなるのだ。山越えするには最後の地点となる。人口比世界一の自販機数の日本なのに、地域も自販機も過疎なのだ。そこで目に留まったのは、なんと珍しくも100円の缶コーヒー。ついつい欲望がすべてに優先してしまう。

 手に取ってみると、ジョージアの「FIVE」という微糖コーヒー。しかも、表は五輪マーク、裏にオリンピック応援メッセージ。1月13日から新発売されたらしい。豆は、ブラジル・ベトナム・グアテマラ・コロンビア・エチオピアの5ヵ国からのブレンド。なるほど5輪だ。3月と5月にそれぞれオリンピックを支える職業人の姿がデザインされるという。

 オリンピックにかこつけて販売戦略にしているのは納得できないが(ふだんからもっと社会貢献を前面に打ち出すべき)、味はスッキリ飲みやすい。ずーっと100円でおねがーい。

 

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上品なガテマラ珈琲を満喫する

2020-01-22 18:57:17 | 特産品・モノ

 市井に住む隠居からグアテマラ産の珈琲豆をいただく。このところ、濃縮コーヒーばかり飲んでいたので、口直しにチャンスとばかりにコーヒーミルで粉にする。ミルで粉を引く余裕がなかなか取れなかったので、この時間が至福の時だ。

          

 このコーヒー豆生産のアンティグア地区は、マヤ文明が栄えた地域であるとともに、大航海時代にスペインが中米の原住民を大殺戮した拠点ともなった古都でもある。その高地に火山灰と豊かな雨量で森が形成されたなかにサンタバーバラ農園がある。

 

 ここで天日乾燥されたコーヒー豆は糖分を取り込み旨みの中核を形成する。まずはこの手の込んだ有機珈琲をブラックで飲んでみる。マイルドな飲みやすさで一気に飲んでしまった。ついお代りが欲しくなる。

         

 こんどはクリープを入れて飲んでみる。強烈な酸味やコクはもともとないのですっきりと喉をスルーする。農園の紹介では「森の中にコーヒーの木を植え動物たちの棲家をあらすことなく自然との共生をはかっています」というコメントも、温暖化激震の現在、とても気に入った。隠居さま、ごちそうさまー。  

 

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おが粉がトイレに生ごみに畑に大活躍

2020-01-21 20:11:12 | 特産品・モノ

 山小屋でよく使われているバイオトイレをわが家でも使っている。糞尿とおが粉を混ぜて数か月後、畑の周辺に肥料としても利用している。そのおが粉が無くなってしまったのであわてて隣の地区にある製材所までいただきに行く。以前、製材所はおが粉の処分に苦労していたらしいが、最近はバイオマスエネルギーの原料として業者も採りに来るらしい。

             

 空の肥料袋にスコップでおが粉を詰めていく。10袋ほどいっぱいに詰めたつもりだが、おが粉の山はなくならない。もっともっと、おが粉を活用していけばいいのにといつも思う。10年前、「おが粉はいい商品になるよ」と製材所に予告していたが、なかなかそこまでいかない。政府の自然エネルギーの動きはやっぱり遅々としてすすまない。原発に数兆円かけるくらいなら小さな製材所のおが粉をもっともっと活用してほしいと思うばかりだ。

       

 肥料袋に詰め込んで車に積み込む。このおが粉の用途は、バイオトイレだけでなく、最近は生ごみにも混入している。どちらも畑の土壌改良と肥料にもなっている。

            

 生ごみをコンポストに投入してからその上におが粉をかける。今までは土をかけていたが水分が無くならないので虫が湧いてしまったり、臭いも強くなる。そういうとき、おが粉を投入すると、水分を抑えられるし、臭いも吸収できる。

        

 しかも、それらを肥料として畑に撒くとき、コンポストからネコに移し替えるのが今までより楽なのだ。今までは水分が多かったり分解が不十分だったりして、均等に撒くのができなかったが、それもこれで解決できた。

                 

 きょうはブルーベリーのまわりに撒いてみる。これはふつうの肥料を撒くのと変わらない。しかも、臭いがほとんど消えている。糞尿を下水に流さず、生ごみをゴミ出しせずに、エネルギーを使わないでしかも環境に負荷をかけずに処理できる。そのうえ、野菜や果樹の肥料にもなっているというふんだんの効果がある。おが粉をゴミとしか考えず効率だけで考えてしまうと失うものがあまりに多い。        

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ムカゴの餡のどら焼き!!

2019-12-16 20:16:26 | 特産品・モノ

 掛川へ行ったとき、売店で「丁子屋焼き」を購入した。なにしろ、創業が慶長元年(1596)というから、秀吉が全国を統一し明や朝鮮への侵略もしようと独裁体制に狂奔していたころだ。そのころから東海道丸子(マリコ)宿で茶屋を創業して400年、今は14代目を迎えたとろろ汁で有名な老舗・丁子屋。静岡県立大学の学生らとのコラボで新商品を開発。それがどら焼きの餡をムカゴ100%で作ったという画期的名物だ。

            

  さっそく食べてみると確かにムカゴのねっとり感がだんだんと伝わってくる。説明書がなければ気がつかないほどの餡の甘さだ。甘さ控えめはおじさん・おばさんにはちょうどいい。廃棄の運命にあったムカゴもこれで救われた。さらに、生地には静岡在来種の自然薯パウダーが10%使われているという。 1個260円はちょいと手が出にくいがその趣旨と心意気が素晴らしいので、また買いに行くよ。 

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冷え性に生姜エキスの贈り物

2019-12-14 18:05:16 | 特産品・モノ

 きょうは冷たい風がビュンビュンの一日だった。さすがに午後は戦闘意欲を失いかけて炬燵で丸くなる。そのうえ、和宮様は冷え性で苦戦しておりオイラも膝が冷たくなってしまう。そんなおり、「若様」から「トリイソース」(鳥居食品・浜松)の限定発売でもある「ジンジャーシロップ」を届けてくださった。さっそく、生姜湯にしていただくと旨みが広がり寒い朝にはタイムリーな飲み物となった。ただし、部屋が寒いと固まってしまうのが難点だが長坂養蜂場の本格的蜂蜜が使用されているということでもある。大正13年創業だけに地産地消や添加物不使用などにもこだわり、野菜や果物を使った創造的なソースなどを開発している。

         

 さらに申し合わせたように、和宮様の侍女kiku様から「黒糖しょうがぱうだー」が届いた。製造は沖縄の「シュガーソルト柿乃花」、販売は「黒糖本舗垣乃花」というわけで、沖縄のサトウキビの搾り汁から作った黒糖だ。鳥居のシロップは年内で、こちらは新年を迎えるころいただくことにする。やはり粉末なのでコーヒーや紅茶に入れて飲んでみるのがよさそうだ。ありがたい。これで朝や夜の寒さをしのぐひと時を味わえそうだ。

 

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昭和レトロのストーブ発見

2019-12-08 21:38:55 | 特産品・モノ

 天竜の「春野人めぐり」の訪問中、「砂川」(イサカワ)地区でレトロな鋳物ストーブを発見。レトロな割にはデザインもとびきり素晴らしいし、インテリアとしても活用できそうだ。

              

 ストーブにある丸いエンブレムを見ると「センオーストーブ」と読み取れる。その字の上には「釜」、その下には「鷲」が描かれている。調べてみると、センオーとは「愃王」と書くらしい。というのも、明治6年に伊藤愃六が工場を操業。愃王は石炭の塊炭(カイタン)・粉炭(コタン・コナタン)を焚く始祖と言われている。

      (画像は函館市中央図書館)

 昭和6年に創業した会社で鋳物ストーブが国内はもとより朝鮮・満州にも輸出されストーブメーカーとして成長。ポスターも時代を感じさせる。

   

 石炭はてっぺんの蓋を開けてから投げ入れるらしい。粉炭と塊炭の焚き方は違うらしいがよくわからない。以前は薪より石炭のほうが安い時代があったようだ。この日はもちろん薪を使っていた。空気調整用の回転窓が二か所ある。一番下に灰が集まる。やかんを置く煮炊き台もしっかり完備しているのも優れた配慮だ。往年の山里の豊かな財力をも感じさせる鋳物ストーブだった。

          

                 

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小学生のバイオトイレツアー

2019-12-07 20:51:12 | 特産品・モノ

 引越したという町内の「うの茶園」の自宅と工場を初めて訪問した。ちょうど、「春野人めぐり」のイベント最中でゆっくりはできなかったが、息子の小学生と三歳の二人が特別にバイオトイレを見せてくれた。

          

 というのも、町内でバイオトイレを導入しているのはうの茶園とわが家の2軒だけのようだからだ。新築の1階にはおが粉を混ぜるわが家と同じ形のバイオトイレがあった。こちらのタイプは家族型でうちの二人用のより処理能力は5倍くらい大きい。

              

 その2階にはメーカーが違うようだが手漕ぎ式のバイオトイレがあった。こちらは籾殻燻炭を混入しているようだ。新築の家は木の匂いが漂い、木立に囲まれていて快活な環境だ。まわりの小径には野菊や小さな花が足元を照らしてくれた。

  

 自宅の下の方には民家を改造した製茶工場があった。半分は大きな製茶機械が占めていて、あとの半分はお茶を飲めるスペースをほどよく改造している。そこからガラス窓越しに山並みと空が見渡せるのも魅力的だ。

            

 その工場の横にはご主人手製のお茶箱から作ったバイオトイレがあった。外作業から土足のままで入室できるのが合理的だ。お子さんが「お父さんが作ってくれたんだ」と誇らしげに説明してくれたのが感銘した。たくましい。テレビを置いていないものの子育てにはぴったりの環境と家庭に感心することしきりだった。

 

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チーズケーキのコーヒーだと?

2019-11-12 19:03:54 | 特産品・モノ

 サントリーが先月10月中旬にまたまた新しい稀釈用コーヒーを発売した。ぐーたら当局は害獣対策もしないで、牛乳を入れるラテベースのコーヒーを飲んでは昼寝にいそしんでいる。お湯を沸かして粉コーヒーで飲めばうまいのに、その手間がめんどくさいんだな。「飲みすぎると体に悪いぞえ」と和宮様の忠告や命令を聞き流しては鼻毛を抜いている。期間限定ではあるが、「今までの稀釈ラテコーヒーと味は変らんじゃないか。チーズケーキはどこにあるんだー」と捨て台詞を投げつけながら、「だけどよー、アイスクリームにかけて食べるとたまらんぜ」とニコッとして陽当たりに座り込んでしまった。

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出てこい、出てこい「言の葉」やーい!!

2019-10-09 18:32:41 | 特産品・モノ
 ブログを日々書き込むのは毎日のルーティンワークとなりつつある。しかしながら最近、書き込みながら単語やセンテンスが湧き起こらなくなってきた。まさに、前頭葉も海馬もストライキを起こすようになったのだった。そこで、語彙が出てくるようにと『類語大辞典』(講談社)を購入してみた。定価は6500円だったが某大手の通販で1500円ほどで入手した。すると、あまり脳が機能しなくなってもこれをめくることでけっこうフォローしてくれるのがわかった。これでしばらくブログは継続できそうだ。
      
 同時に、慣用句や故事が思い浮かばないときのために、『故事・ことわざ・慣用句辞典』(三省堂)も購入する。定価は2500円だったが、2000円ほどで入手した。こちらも頁をめくると自分がいかに無知であるかを痛感する。
 ついでながら、読めない漢字が出てきた時は、『新漢語林』(大修館書店)を重宝している。中国の事情や故事の説明も詳しく表示されているのが素晴らしい。こうして、なんとか脳梗塞対策をしながら死滅しそうだった「言の葉」をほじくりだそうというわけだ。
 強力な台風が近づいてきているので、午前・午後とも畑の倒れそうなエゴマ・ナス・パプリカに支柱を補強する。イノシシやムジナのめくらましに使っていた寒冷紗や防虫網も飛んでしまうのであわてて片づける。
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