朝から動く気力がない。この炎天下に身をさらすのは危険でもある。だから、朝から朝寝の日々がルーティンワークになりそうな勢いだ。そうして、雲の様子を見ながらおもむろに畑に出る。こぼれ種から芽を出した「トウガン」の苗を畑の畝に移植していたが、そこに実が次々できていた。柵の上に生えていた葉はシカに食べられていたが、実には届かなかったようで無事だったー。
また、こぼれ種をそのままにしていたトウガンの群落では40cmはある見事な実を発見。ふつうなら棘がなくなりツルツルを待って収穫するのだが、野菜ジュースにするのですぐに収穫することにする。この沸騰する炎天下でも冬瓜は、水分をしっかり確保していてずっしり重い。
いっぽうそのすぐ近くにも、こぼれ種で成長した飛騨カボチャが元気なツルを伸ばしている。肥料をやっていないうえに、灼熱の気候下でも葉の色つやが良い。ひょっとするとと根元近くをかき分けてみたら、期待通りのカボチャの実がしっかりできていた。こちらも40cmくらいの大きさがある。
昨年はカボチャ栽培に失敗していたのでありがたいと手を合わせる。こちらはもう少し熟成してから収穫することにする。この大きさだと、所によっては千円以上の高値で売れるほどなのだ。初めて飛騨カボチャを食べたとき、その旨さに伝統野菜の誇りに納得する。しかしその後栽培してみると、味にもいろいろ差があるのが分かった。「いい種」を確保できるかどうかも大切なように思える。
「こぼれ種栽培法」のオラの畑は、次はエゴマ・ハブ茶・ゴーヤがすくすく伸びている。もちろん、でかい青シソ・赤シソが通行を邪魔している。シソはさっそく、野菜ジュースには参入してもらっている。沸騰する炎天下でも、わが家のぐーたら農法は健在である。