山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

古道に「カガシ」兄弟か !?!?

2023-10-26 22:02:24 | 生き物

  わが家の近くにはアップダウンのある細い古道がある。軽自動車がやっと通れる狭い道で集落が生コンを行政からもらって作り上げた自治ロードでもある。むかしはここが主要な道だったが、広い国道ができてからは利用する人は少なくなった。そのためか、落石や枝が路上に散乱していることも少なくない。だから、パンクに注意しながら運転しなければならない。

 たまたまその古道を歩いていたら、小さな若い蛇が裏返しになっていた。

   

 おそらく死んでいるだろうと枝を拾ってひっくり返すと、赤と黒の模様がある特徴的な「ヤマカガシ」だった。なぜ、そこに横たわっていたのかはわからない。外傷もない。寒くなったからだろうか。なにしろ、ヤマカガシが毒蛇に指定されたのは、1974年と比較的新しい判定だった。それまではオラも多くの人も無毒の蛇と思っていた。2019年にはペットとしての飼育も禁止されている。

 ヤマカガシには二種類の毒がある。首の背中側には二列の毒腺が皮膚に埋もれている。カエルからの毒を溜めて防禦用に使うらしい。もう一つは、奥歯の毒腺が有名だ。この毒はマムシやハブより猛毒だという。性格はおとなしいが、怒らすと怖い相手なのだ。

  

 帰りに同じ道を歩いていたら、二匹目の「ヤマカガシ」がいた。こちらも外傷が見当たらなかったが同じような大きさだった。首の後ろに黄色い帯があるのでやはり子どものようだ。こちらは一匹目より細いので弟なのかもしれない。往きに間違って踏んでいたかもしれないとドキッとする。こちらも死んでいるようなので、「兄」と同じように枝を拾ってきて崖側に落として処理する。

 「カガシ」とは、古語で「蛇」のことなので、ヤマカガシとは、「山の蛇」ということになる。たしかにオラが住む中山間地にはマムシより多い。オラの外倉庫の床下がその住処ではないかと思うほどその近くでよく遭遇していたが、幸いなことに今年はまだ会っていない。

    

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする