昨日のこと、地元の組長が「敬老の日のプレゼントです」と、にこやかにお祝いのお弁当を持ってきた。包みを開けると、ごはん・おかず・紅白の饅頭の三つがぎっしり詰まっていた。コロナ前では、廃校の体育館に集合してイベントがあった。ご挨拶と生伴奏の歌謡カラオケがあったり、75歳以上の高齢者が久しぶりの交流をしたりする。主催は地元の自治会で役員が会場の清掃やお弁当の配布・正座できないお年寄りに椅子を手配、などを担当していた。
しかし、最近は役員の負担や対象者の運搬の大変さなどもあり、コロナをきっかけにお弁当の配布だけになってしまった。また、部落のお祭りは、お宮の祭礼をした後で、「直会(ナオライ)」の会食を盛大に行っていたのが恒例だった。それが今では、担い手の高齢化によって儀礼的な祭礼だけとなった。敬老会と同じような「運命」をたどったわけだ。かようにして、過疎化の進行は早まり所帯数も事実上一桁となった。
そんな中でも昨日、近所から近くの川で釣ったという鮎をいただく。さっそく、いただいたお弁当と鮎を堪能することになった。お弁当のおかずは市内の都会からのものだけに確かにやわらかく旨いものだけど、前々から地産地消の地元のお弁当屋さんに発注すべきだと言ってきたがなかなか実現していない。
食べていると、恨めしそうにアシダカクモやカマキリがこちらの様子をうかがう。彼らは、わが家にやって来る蛾やバッタを捕獲するようだが。最近は猛暑のせいか、ゴキブリやムカデが多くなってきているので任務をしっかり遂行してもらいたいものだ。今まで汚い古民家の割にはゴキブリは少なかったのに、しっかりしろよー。しかも、ムカデの出産ラッシュで小さな赤ちゃんがちょいちょい出てきて、和宮様の御足を2回もかじってしまった。赤ちゃんがかじるとは初めてのことだった。さっそく検非違使に取り締まり要請をしたが相変わらずヤル気がない。古都の京都と同じく自分で自分を守るしかない。