山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

山里の陶芸アーティスト

2011-12-21 20:47:37 | アート・文化
 先日の散策会の終わりには白幡さんのアトリエを訪ねた。
 この奥深い山里に住んで20年経つという。
 まさしく森に囲まれたなかにひっそりと工房がある。
 その日はちょうど窯だしの日で、近隣の人が応援に来ていた。

               

 「やしお窯」という登り窯は本格的な窯だった。
 「やしお」とは、岩岳山周辺にある希少植物になったツツジの「アカヤシオ」「シロヤシオ」からとったようだ。

 3日間徹夜をして焼くという。
 ただし、近隣の人と交代でやっている。
 窯周辺にはピリッとした緊張が漂っている気がした。

                     

 釉薬を使わないので、山里らしい素朴な味わいがいい。
 白幡さんが山里や集落の人とともに生きている姿が作品にも出ている気がする。
 高踏的なアーティストではないところがすばらしい。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

茶畑から大根が!?

2011-12-20 21:35:36 | 農作業・野菜
 隣の師匠から「大根を整理するけど、いるかい?」と言われた。
 この間10本いただいたばかりですが、「もちろんです。」と答える。
 大根を抜くのを手伝う。

            

 すぐに抜いたばかりの小振りの大根40本を洗う。
 師匠の助言によれば、「漬けるには茶畑の枝の間に干すといいよ」と言う。
 初めて知った干し方だ。
 静岡らしい干し方だ。
 
 生活から出た知恵。
 日陰ばかりのわが家では、干すのがなかなかやっかいなので、納得のいく方法。
 洗った大根は、茶畑の華となった。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダルマストーブついに始動

2011-12-19 19:58:06 | できごと・事件
 寒風ふきすさぶ野外作業はつらい。
 日当りがよいと汗ばむほどだが、雲がかかってしまうとブルブルとなる。
 午前中はそんなわけで、午後は薪割りにした。
 
                

 薪割りしているといくらか体があったかくなる。
 薪は杉材の木っ端なのであっという間に燃え尽きてしまう。
 あわてて2回ほど点け直してしまった。

 ダルマストーブは来年から使おうと思っていたが、寒さには勝てないんだな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

過疎の里山に足取り軽く

2011-12-18 21:20:26 | 旅行・散策
 山の集落と集落とを結ぶ古道は今ではイノシシの高速道路と化したが、きょうは31名の老若男女が踏破した。
 昔は生活道路ばかりではなく木材を三輪駆動車で運ぶ産業道路でもあった。
 古道が終着してからの新道には茶畑の見事な田園があった。

       

 古道に入る前では平成11年に設置されたDoCoMoの鉄塔が迎えてくれた。
 過疎の山でも時代の波が押し寄せてくる。

           

 古道の脇にはかわいい炭焼き窯が取り残されていた。
 往時は生活のエネルギーとして活躍していたに違いない。

                   

 新道との分岐点には天満宮神社が鎮座していた。
 明治初期に疫病が流行り犠牲者が出たことで神社創建となったそうだ。
 それ以来、夕方には毎日灯明を灯す伝統がいまだに続いている。

                        

 昼食後にはオプションで懐かしのギターコンサートが開催された。
 散策会始まって以来の出来事だ。
 素晴らしい。

 人間と山との共存はいつから崩れたのだろうか。
 人間の一方的な収奪からは失うものがあまりに多い。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

埋蔵金のかわりに石とキクイモと

2011-12-17 19:52:58 | 農作業・野菜
 寒風の中、畑で穴掘りしたダ。
 なにしろ、県下でいちばん山城が多い地域だから、埋蔵金があるまいかと。
 しかし、ザクザク出てくるのは石ばかり。
 
 シャベルは役に立たず、やはりツルハシが主役。
 大き目のバケツ5杯くらいは「収穫」したダ。
 小判じゃなくて石をね。

 そのうちに、キクイモが出てきて、こちらは移植ゴテでそおっと収穫。
 そういえば、和宮様が「キクイモの味噌漬けがうまい」というのを思い出したダ。
 
                     

 確かにうまいのだ。
 逗留中の川崎宿へキクイモを届けることに。
 冷たい水道(沢の水)で震えながらキクイモの泥を落とす。
 こんなことはかつての百姓はあたりまえなのだろうが。
 ブルブル。

 明日は森林散策会の運営ボランティア。
 天気はよろしいようです。
 里山と古道を満喫しましょ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まぁーだだよ! 国道復旧工事

2011-12-16 19:34:15 | 風景
 台風被害による国道復旧工事はついに年越しになりそうだ。
 道路が滑落しているところでは片側通行。
 とりあえず、年内は片側通行できるとのことで、迂回しなくて済むのは助かる。
 国のやることとはいえ、そういう周知がないのが不親切だ。

                 

 来年は時間帯による通行があるそうだが、こちらのほうが不便。
 つまり、道路の舗装段階に入るということらしい。

 強風にさらされたきょうは、外にいるだけで寒さが沁みてくる。
 霰もチラホラ落ちてきた。

 風で飛ばされた畑のビニールフィルムを補修するのが日課となった。
 油断すると一夜で野菜が霜にやられてしまう。
 いままでの時間と汗が一瞬にして消えてしまう。

 自然の力はやはりあなどれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「森の民」日本の出番

2011-12-15 21:12:36 | 読書
 冬は野外にいる時間がどうしても短くなる。
 そのぶん、夕飯前に読書をすることにしてみた。
 すぐ眠くなることも多いが、感心しながら読むときもある。
 
 「安田喜憲」さんは、オイラに大きな影響を与えた環境考古学者だ。
 古代文明はかつては森であったことをボーリング調査で実証的に証明した。

 森を破壊したのは「家畜の民」(一神教/人間中心主義)。
 同時に、その世界史は彼らが「森の民」(多神教/自然と共生)を迫害・殺戮してきた歴史でもある。

 閉塞の世界の中、そこに光明を与えるのが「森の民」の生き方。
 自然や現地人を一方的に収奪した国益ではなく、双方向的に高めあうブータン的な戦略だ。
 日本は縄文時代から高度資本主義になっても、基本的になんとか「森の民」として持続してきた稀有な国だ。

 最近はそれが先細りになってきているが、それを貫く情熱・コンセプトが必要なんだな。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年も大根の生漬けを挑戦

2011-12-14 21:30:35 | 食彩・山菜・きのこ
 隣の師匠から大根を10本いただいた。
 わが畑の大根は大きさがまちまちだ。
 いつもあわてて畝作りに追われている手抜きのツケがきている。
 師匠の大根の大きさは見事に揃っている。


 おかげで大根の生漬けを今年も挑戦することができた。
 ありがたい。
 市販の大根の漬物の素はどうも味が物足りない。

                     

 大根5kgに、塩220g、酢200cc、ザラメ中1.2kgを投入。
 隠し味のつもりの出し昆布・ユズも入れた。

 年末・年始にはパリパリと食べたい。
 おっと、唾が出てきそう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

草刈に終始の一週間

2011-12-13 20:29:00 | 農作業・野菜
 この一週間はほぼ枯れ草の後始末に終始。
 裏の畑は2mくらいのススキや雑草に覆われていたが、画像の通りきれいになった。
 向こうに見える荒地のような状態だったのだ。
 
               

この山のような枯れ草の処理が問題。
 去年は一部を堆肥にしたが、今年は防寒とビニールフィルムの固定を兼ねて、一輪車で畝に漉き込んだ。
 「雑草の種を畑に撒くようなもんだ」と言われてしまいそうだが、「もともと雑草が多いんだから」と居直ることにした。

                     

 この裏の畑から鳥の巣を三つほど発見。
 つまり、それほどに鳥には魅力的な隠れ家だったというわけだ。
 言い換えれば、荒地のまんまだったということだ。

 しかし、土壌はとっても豊かになっている気がする。
 ここに「不耕起栽培」の真髄があるのかもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

近所からおすそわけ

2011-12-12 20:50:07 | 出会い・近隣
 まばらだった近所との交流も、今年はずいぶん発展してきた。
 こちらから作った野菜や果実などを意識的におすそわけしてきたこともある。
 やはり、よそ者から働きかけないかぎり相手からは積極的には来てくれない。
 
 先日、集落の長老からは手作りの「おまんじゅう」をいただいた。
 甘さ控え目のいかにも田舎らしい心のこもったまんじゅうだった。
 去年もいただき、とってもありがたい。

                     

 隣の山でとれた原木シイタケを向かいの先輩からいただいた。
 ポリ袋にぎっしり入っていてずっしり重い。
 都会ではとてもこれだけのものは入手できない。
 さっそく、焼いてみりん・しょうゆをつけていただいた。
 シンプルがいいね。

 居心地抜群の田舎暮しである。
 自然に囲まれた環境は、人の心をつつましく豊かにする。
 この精神がこれからの日本と世界を救う。
 それは縄文から続く「森の民」のリレーである。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする