山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

古道はイノシシロードだった

2011-12-11 21:15:14 | 行事
 昨日、来週実施する「森林散策会」の下見兼道路整備を行った。
 かつては集落のメインロードであったが、舗装道路が近くにできて今ではイノシシの高速道路になっている。
 したがって、杉の枝が散乱していて歩きにくい。また、石もごろごろしていて足を挫くおそれもある。
 さらには、台風災害で倒木が道路を何箇所か塞いでいる。

                   

 そんなとき7人のサムライが助っ人に来てくれた。
 倒木はチェンソーで片付け、枝は熊手・レイキでとりのぞき、ごろ石は手で処理。
 片道だけでお昼を過ぎてしまった。

 季節的には花はなかったが、コナラのドングリが見られた。
 薄紫色のキノコを発見したが、ボソボソ折れるいかにも毒キノコらしい。

 昼食は近くのログペンションシンフォニーでイノシシ鍋。
 柔らかくてうまい。
 いい汗をかいたサムライたちは腹をパンパンにして颯爽と山を降りた。
 無償の労働のかっこよさ。
 古道にボランティアの心意気が立ち込もる。 
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今年最初の冷え込み

2011-12-10 20:52:50 | 風景
 寒い朝のきょうだった。
 部屋の温度は4度だった。
 こりゃ、まだ序の口だ。

 茶畑の上は霜で真っ白。
 となりの道路は一部アイスバン。

                              

 雑草畑?も真っ白。
 本当は茶色一色なんだけど。
 風も強い。野菜の防寒のビニールフィルムが飛ばされていた。
                      

 お茶の葉に霜。
 いのちは霜にも負けず耐えている。
 
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キクイモの味噌漬けとイノシシの生姜焼

2011-12-09 19:32:42 | 食彩・山菜・きのこ
 味噌漬けのキクイモはすっかり漬物になっていました!?
 タクアンより柔らかくてマイルドです。
 高齢者は大喜びでしょう。

 近くのハンターにいただいたイノシシ肉。
 ニンニクで炒めて、生姜焼をはじめて挑戦。
 「若くて新鮮だから柔らかいよ」とハンターに言われたとおり、「うまーい」「柔らかーい」。
 これなら商品化してもじゅうぶんOK。



 きょうも食べすぎ。
 しかし、しばらく豚肉や牛肉は食べてないなー。
 肉といえばイノシシ・鹿肉しか食べてないこのごろ。
 ますます縄文人に近づいた。
 
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年内に道路の崩落工事終わるか!?

2011-12-08 17:47:01 | できごと・事件
 夏の台風被害の影響はまだ解決していない。
 今月から一時通行が可能とはいえ、早朝・お昼・夕方の工事中断の時間帯のみだ。
 歯医者通いはなんとか終了できたが、まだ町に出るには迂回路を通らなければならない。

         

 道路には砂利がひかれているだけでまだ舗装が完了していない。
 護岸壁の強化が急ピッチで行われているが、まだまだ時間がかかりそうだ。

                   

 急峻な日本の地形はしばしばこうした被害をもたらす。
 だから、日本人は自然を畏敬し、自然には謙虚であろうという心象を形成してきた。
 それが、他の生き物への優しさであり、相手を受け止めようとする朴訥さであった。
 
 それが崩れたのが西洋文明の導入だった。
 原発・津波災害が問うたのは、科学技術万能の西洋文明から、人間は自然の一部であるとする東洋文明の先駆性を捉え返すことでもあったと思えてならない。

 世界の奇跡でもある日本の自然。
 その豊かさから培った感性をもう一度掘り起こしていく作業。
 それが日本の21世紀の課題であり、日本が世界に発信するときが「今」という時代ではないか。
 そんな情念をよぎらせながら、一時開通した久しぶりの国道を通過したのだった。
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やっとブロッコリーができたぞ!

2011-12-07 21:15:27 | 農作業・野菜
 ついにブロッコリーができたぞ。
 これも種からはうまくできなくて、残念ながら苗を購入してできたものだ。
 一昨年は種から畑一面のブロッコリーができたのに……。

 今回は虫にもやられず順調な生育だった。
 アンパンくらいの見事な大きさだ。
 寒冷紗のお陰でもある。

 他の苗は卓球ボールくらいの大きさ。
 これからが楽しみだ。
 これならもっと植えればと思うのだが、畝づくりがいつも間に合わない。
 無農薬はとても手がかかるができた喜びは大きい。
 
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天正期の二俣城をめぐる講演会

2011-12-06 17:49:06 | 歴史・文化財
 先日、浜松の二俣城をめぐる講演会に参加した。
 小雨の中、150人以上の参加者が会場を埋め尽くした。
 
 二俣城は交通の要所にあり、信玄と家康との攻防があり、徳川軍の勝利。 
 その後、家康の長男「信康」が悲劇の切腹をし、遺骸が近くの寺に埋葬されている。
 次の城主が大久保彦左衛門の兄である「忠世」が支配。
 そのころをめぐる講演会である。

         

 いつも思うのは、歴史好きな人はこういう武将の登場に饒舌だ。
 したがって、大河ドラマも無視できない視聴者でもある。

 大切なのは、歴史から何を学ぶか、それが現代に何を問うているか、
 さらに、自らは歴史とどのように対峙しているかということだ。

               
 
 長い日本の歴史のなかでも、血まなぐさい歴史は意外に近い。
 都合の悪いことには目をそむけ、自分とは関係ない覇者については詳しい。
 本当のことを教えていない日本の歴史教育のツケがそこにはある。
 

 同じNHKでも、「タイムスクープハンター」という歴史番組がある。
 これは史実をできるだけ庶民の立場からリアルに掘り起こしている珠玉の番組だ。
 残念ながら、ヒーローが登場していないところがミソだ。

                    

 川の流れのように進行する歴史に、自分は何ができるか。
 鍬を休めてときどき思案する。
 土を耕すことそのものの奥行きが、いま時代とともにあるように思う。
 

 
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白菜ついに成功!

2011-12-05 21:48:41 | 農作業・野菜
 白菜6株が見事に成長した。
 1株をまずは食材として、残りは霜害防止のために頂上部付近を縛る。
 ずっしりした手ごたえの白菜になった。
 といってもじつは、三分の二は幼芽の段階で失敗。
 これは生き残りの6人のサムライ!?

                

 土壌がよかったのか、葉の成長は大きくみずみずしい。
 2年前石ころだらけの荒地を体育系のつぐちゃんが早朝から耕してくれた畑だ。

 しかも完全無農薬にもかかわらず寒冷紗のおかげでかなりの虫害を抑えることができた。
 有機農法もどきの土作りが着実に前進してきているのを実感する。
 隣の師匠は2~3回農薬を使っている。

 種から苗を作るまでが大きな関門だ。
 それが次回の課題だ。
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青空の下、地域防災訓練

2011-12-04 19:08:05 | 出会い・近隣
 朝9時、防災サイレンが山間に響く。
 きょうは地域防災訓練の日だ。
 三つの地域からゾロゾロ避難場所に集合。
 消火器が用意される。

          

 防火用水から水を引き、ホースで散水してから近くの川辺に移動。
 河原は先日の台風の影響で土砂や流木が散乱している。
 川の水で消火訓練をする。

               

 河原沿いに点火された焚き火に放水される。
 母娘が重い消火器を持って消火の訓練をする。
 
 訓練終了後は公民館でアルファ米と豚汁をいただく。
 地元の女衆が事前に調理。
 早朝の隠れた女性パワーだ。

                    

 食事後何人かで、国道に倒木しそうな樹木を伐採する。
 ほんの10分足らずでテキパキと処理していく。
 都会では行政の出動要請ということになるが、やれることは自前でやってしまう。
 自治の根本だ。

 都会では住民自治というものを育もうとする行政マンも住民も少数派。
 むしろ、この限界集落から自治というものの基本を発見する。
 
                          
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白雲を追って

2011-12-03 19:44:44 | 風景
 雨と突風混じりの空が明るくなってきたので、出かけることになった。
 国道は夏の台風の影響でいまだ立ち直れない。
 通行止めを回避した迂回路を奔る。
 林道の木立の合間に人家と霧が見えてきた。

       

 杉と檜ばかりの人工林の中でも、紅葉した山あい。
 秋から冬へのシグナルを送信している。

            

 かつては林業で栄えた町が眼下に見えてきた。
 いまはひっそり時代をなぞるばかり。
 遠くから見るとそれが美しい。

                  

 山の中腹にたなびく霧。
 これが中山間地の「春野茶」の美味を増進させる。
 この霧の中に突入すると視野狭窄に陥る。

 近くから、遠くから、視点を変えるだけで同じものが違って見える。
 人生の歩みと同じ。
 
       

     
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キウイフルーツの追熟

2011-12-02 20:34:14 | 食彩・山菜・きのこ
 先週いっせいに収穫したキウイフルーツの一部を追熟した。
 リンゴと一緒にキウイを入れてポリ袋で軽く密閉する。
 リンゴは植物ホルモンであるエチレンガスを出すので、その力を借りて熟成を促進するやり方だ。
 来週後半ごろ熟成しているはず。

                    

 こちらに来るまでは、キウイはすぐ食べられるものと思っていた。
 都会では見えないものを田舎ではじっくり見させてくれる。

 「過程」というものを都会は抹消してしまう。
 いや、現代という時代そのものが「結果」だけをかっさらってしまう。
そして生産者は透明となる。
 
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