山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

カマ公と戦闘態勢に入れり!!

2023-10-06 21:09:35 | できごと・事件

   先月まで居候していたバッタや蛾たちが挨拶もせずに突然いなくなってしまった。夜になると家じゅうを闊歩していたのは、アシダカグモだった。そばに人間がいてもものおじせずにじっと待機する姿をたびたび目撃する。どちらが主人だかわからなくなってしまう。今年は例年よりゴキブリが多くなった気がする。どうも、足高蜘蛛があまり仕事をしていないのではないかと疑惑がよぎってしまう。

                

 そのうちに、大黒柱にいたのはカマキリだった。そして、人間にかまわず室内を飛翔するあつかましい居候となった。それが一匹だけでなく数匹もいるではないか。相談でもしたのだろうか。肉食のカマキリは餌を求めてわが家にやってきたのだろうか。どこかの国じゃないけど、当局はそんな事実を知っているのに黙認しているようなのだ。

              

 しかも、黒褐色の「コカマキリ」までやってきた。コカマキリの前足の内側に黒い紋があるのも特徴だ。ふつうのカマキリより小型で細い。性格もおとなしく好戦的ではない。だから、威嚇する姿はあまり見られない。むしろ、危険を察したらすごすご逃げるか死んだふりをする平和主義者でもある。

    

 パソコンをいじっていたら突然大きなカマキリが飛んできてオラの足に登ってきた。こちらの眼をじっと見て様子をうかがう。昼間は緑色の眼が夜には黒目になる。オオカマキリかチョウセンカマキリかはわからなかった。

    

 じいっと睨まれるとやっぱり気になるので、カマ公を手で払ったら機嫌を損ねたみたいだった。遠くに逃げることはせず、すぐそばで態勢を整えて身構えたみたいだった。

     

 威嚇のポーズだ。翅を広げて自分の大きさを誇示する。このポーズをしばらく続けて近くのオラを威嚇するのだった。ついにオラとの「戦闘態勢に入れり」というわけだが、オラはカマ公を無視していたらいつのまにかテレビの上に移動していた。

             

 ひょっとすると、カマ公もテレビのニュースを見ていて、オラが引っ掛かったことがある「詐欺メールにご用心」を捨て台詞にしたのかもしれない。

 ところで、「カマキリ農法」というのがある。大量のカマキリを畑に放して害虫を駆除するというやり方だ。これだと農薬を節減できて収量をあげる効果があるそうだ。ただし、カマ公は益虫も食べてしまうのでほどほどがいいようだ。    

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二夜連続で天然マイタケ!!

2023-10-04 21:51:23 | 食彩・山菜・きのこ

 キノコの師匠から天然マイタケが贈られてきた。山梨の山奥で命がけでゲットした貴重なマイタケだ。オラも数十年前に参加したことがあるが、迷子になったり遅れたり採りたてのキノコ料理を無心したり、迷惑をかけっぱなしのキノコ修業だった。さすがに、現地に駆け付けるほどの体力はないが、オラと年齢が近いにもかかわらず今年もタフなおじさんたちは崖をよじ登って大量のマイタケをゲットしたようだ。

     

 師匠のブログからの画像には見事な天然マイタケが写されている。送られてきたマイタケはおそらくそのうちの一つに違いない。それほど見事な姿のマイタケだった。マイタケの発生場所はほぼ決まっているようだが、毎年発生するとは限らない。だから、それぞれの大木の位置情報や発生した年を覚えておかなくてはいけない。しかし、奥山の中でそれを覚えておくのは常連者でないととても覚えられない。オラにはミズナラの大木と言っても同じようにしか見られない。

 大自然がそこにあること自体が奇跡なのだ。そこが開発されたり観光地になったり戦場になったりしたらマイタケをはじめとしたキノコ群は絶滅してしまう。森全体を支えているのはじつはきのこ系の菌類だというのはあまり知られていない。

       

 さっそく、和宮様はマイタケ料理に腕を振るう。やはり、マイタケは天ぷらが一番のようだ。栄養素も香りもそこに閉じ込められ、それが旨さや歯ごたえにもなるという。「幻のキノコ」と言われたマイタケが人工栽培されたのが1970~80年代。それ以降、普通にスーパーにも置かれるようになった。それはそれなりにマイタケ愛の極致でもある。それを汗を流しながら危険を覚悟しながら天然マイタケをゲットしていく心意気はさらに小気味いい極地でもある。

            

 マイタケは、腸内細菌を活性化してからだの免疫力を高めるのをはじめ、抗がん・抗酸化作用、糖尿病対策などいいことずくめの食品でもある。だからといって、食べ過ぎると胃に負担をかけてしまう。それはマイタケに限らずキノコ全般にも言えるが。

   

 マイタケの炊き込みご飯も二日連続していただく。香りも歯ごたえも旨味も三拍子そろった料理となった。ついでに、高価なサンマも調子に乗って食べてしまった。

 ついでながら、マイタケを食べて踊ったほど喜んだということを、いにしえの「今昔物語集」に記載されていてそれが名前の由来となったらしい。それが最近では、食べたキノコは毒キノコの「ワライタケ」を食べたからではないかと言われているそうだ。話題がつきないマイタケである。

  

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邪魔だった紫蘇を除去してみて…

2023-10-02 22:30:47 | 食彩・山菜・きのこ

 畑のあちこちで赤紫蘇や青紫蘇が1・5m四方くらいの大きさに成長していて歩行の邪魔になっていた。和宮様はその葉を使って海苔の代わりにしておにぎりを作ったり、毎朝の野菜ジュースにいれたりしてそこそこ活用をしていらっしゃった。巨大化したその紫蘇はすべてこぼれ種で野生化したものだった。

 しかし、巨大すぎて邪魔になり除去することにした。根っこは木のように太くなったのでツルハシで掘り上げることとなった。ちょうど、シソの実がたわわにできていたのでとりあえずその一部を収穫してみた。

     

 まずは、ゴミや汚れを取るため実を4~5回くらい水洗いする。それを数分かけて蒸し上げる。それを大きなフライパンにすべてのシソの実をあけて弱火で水分を飛ばしていく。そこに、ごま油とともに焼酎漬けしていたショウガを細かくスライスしたものをいっしょに炒めていく。つまり、シソの実の佃煮を作ることにしたわけだ。

            

 そこに、焦げないよう注意しながらごま油をさらに加える。それに、醤油・みりん・酒を適量混ぜ込んで試食してみる。味がやや薄かったので、濃縮麵つゆと鰹節を加える。再び、試食してみたらおいしかったので炒めるのをストップする。焦げなかったのでほっとする。調味料はすべてオラのさじ加減なので次回からは同じ味はできないのは毎度のことだ。

        

 トーストやご飯にこれをかけて食べてみる。これは結構イケルと判断し和宮様にも献上してみる。すると、「これは良い味じゃ。何回かお代りをしたぞな。大儀であった。」とのお言葉をいただいた。その後、カレーライスにかけてみたり、ヨーグルトやアイスクリームにもかけて食べてみたら、なかなかイケルことがわかった。大量に作ったので、冷凍にして長く楽しむことにした。野生化した「野菜」、おそるべし。またもや、野生化した野菜が収入ゼロの年金生活者を助けたのが素晴らしい。「こぼれ種農法」はここでも生きている。 

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