オリンピック柔道男子66キロ級で海老沼選手が銅メダルを獲得した。
本人は目標に達せず、翌朝(今朝)のテレビインタビューであまり笑わない表情が続いていた。嬉しそうな表情は見せていなかった。
3位決定戦でポーランドの選手に鮮やかな一本勝ち、銅メダルを獲得したのだが、本人の目標とは異なったことや、準々決勝で韓国選手と延長戦を戦い、旗判定にまで持ち込まれ、“ジュリー”といわれる審判員によって旗判定が覆り、準決勝進出となったが惜敗、3位決定戦進出でようやくメダル獲得に至ったことなど複雑な心境だったに違いない。
旗判定で、一度は3人の審判全員が青旗を上げ、韓国選手の勝ちとしたのだが、“ジュリー”と呼ばれる審判委員席から異議が出て判定のやり直しとなった。その後の判定で審判員3人が白旗3本を揚げ、海老沼選手の勝ちに変わった。
日本の国技、柔道はいまや世界の柔道に変わった。“ジュリー”そのものの制度を知ったのはつい最近だが、旗判定のやり直しのシーンを見たのは初めてだった。やり直しは、国際大会では極めて異例だという。
今回の試合は、冷静に見ていて両者五分の戦いだったのだが、海老沼選手がやや優勢だった。青3本の判定が出た瞬間、会場内が大きくどよめき、ブーイングも起きた。数十秒後、審判委員席から異議が申し立てられ、旗判定がやり直しとなった。
後でネット記事が伝えるところによると、ジュリーの席でビデオ再生をしたところ、海老沼選手が勝ち上がることになった。しかし、畳の上にいた3人の審判の立場は????
プロ野球や大相撲などでもビデオ判定が導入され、より正確な判定がされるようになっているが、国際柔道連盟でもそれを導入したというのだ。
柔道では“待て”、“有効”、“一本”などなど日本語がルールの用語となっている。
ヤワラちゃんの連覇に国民が注目し声援を送ったのはかなり前のような気がする。諸外国がどんどん力をつけてきた。
きょう、夕方からは男子73キロ級に世界チャンピオン中矢力選手が登場する。
日本の伝統スポーツ柔道で鮮やかな“一本”の声が会場に響く活躍に期待したい。
『金メダル』を授与され笑顔で表彰台に立つ姿が待ち遠しいのはわたしだけではない。