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よく歩き、よく眠り、そしてよく撮る毎日。生きてる限りは『フロンティアスピリット』で!いつまでも明るく元気に・・・

朝の出来事

2014年01月21日 | Weblog

午前9時過ぎ、きょうのウォーキングはどのコースにしようかとゆっくりと家を出たところで、スマホの賑やかな着信音がポケットの中からしてきた。

1年に2~3回、突然電話がかかってくる30年来の仕事関係の方だ。年齢は8歳上。

「今、〇〇にMさんといるので、出ておいで・・・」「はい、わかりました。歩きですので30分ほどかかりますよ。」

Mさんというのは、電話をくれた方の元上司で、当然年齢はもう80歳を過ぎているはずだ。現役時代は家が近かったこともあって、夜に自宅近くのスナックで少し飲んだ後、カラオケで仲良くさせていただいていた。

お会いするのは30年ぶりぐらいだろう。どんなお年寄り(後期高齢者)になっているのだろうか、相変わらずお元気なのだろうか・・・など、思いを巡らせながら足早に待ち合わせ場所の喫茶店へと向かった。

その店に着いて驚いた。

実に矍鑠(かくしゃく)としていて、薄茶色の服でコーディネートされたファッション、シッカリした言葉使い、現役時代と比べ、少しはお年を召した感じは否めないが、背筋をきちんと伸ばし元気そのものだった。

家の中に引きこもるのは嫌だと言い、午前中はここでお茶、午後は老人が集まる碁会所で3局打ち、夕方には自宅に帰って大相撲をテレビ観戦というのが毎日の日課と話す。

また、お迎えが来た時の準備も既に家族と話し終わり、派手な葬儀はせず絶対に新聞記事には出さず“家族葬”でとのことを遺言にしているときっぱりと話してくれた。

Mさんとは20歳近く離れていて、彼からすると私は子供のような存在だろう。人生を永く生きてきた人間としてのプライドと余裕が随所に伺え、自分の今後の人生に示唆を与える有意義な時間だった。