毎週、週末になると近くから『いしや~き芋、甘くて美味しい、いしや~きいも!』というスピーカーの音が聞こえて来る。
石焼き芋屋さんの軽トラックが停まり、焼きたての暖かい石焼き芋の販売を始める。1個250円だ。
そんなにいつも買うことはないが、少し寒い日に1個買い求めてみた。出来立てのホカホカのさつま芋が新聞紙に包まれて渡された。
この石焼き芋、飲み屋街では倍の値段の500円以上、近所に来る人は半分の、まぁ妥当な価格だ。
日本の冬の風物詩ともいわれ、子どもの頃から石焼き芋屋さんが来ると追いかけて行って焼き芋を求め、ほっかほっかの芋に舌鼓を打った。また、稲刈りが終わった田んぼでモミの中に入れて焼き芋を作ったのだが、真っ黒に焦がしてしまったことは幼い日の懐かしい思いでだ。
しかし、屋台を引っ張る焼き芋屋さんはほとんど皆無となり、軽トラックで走りながら売る人だけになってしまったようだ。
そしてここ数年、スーパーや果物屋などで販売されるようになってきた。
その果物屋できょう、焼き芋を買い求めてみたが、紅あずま、鳴門金時2種類を焼いていて、1個それぞれ100円也。安いのでついつい2種類を買ってしまった。そんなに大きくはないが、新聞紙に包まれ白いレジ袋に入れて手渡され、暖か~い感じは石焼き芋屋さんと変わらない。
早速、食べ比べてみた。店の奥さんは鳴門金時を勧めたのだが、私には紅あずまの方がホクホクで甘くて美味しい気がした・・・まぁ、安納芋に比べると甘さは控え目なのだが、3時のおやつにはちょうど良いことにしよう・・・