Aさん「秋は人恋しくなる季節だなぁ・・・」一人住まいの仲良しの男性。
Oさん「確かにそうだけど、家は暖かいし、外に出るときは寒くないぐらいの服を着てるから、特に人恋しいとは感じたことはないよ!」
Aさんは奥様が6年前他界し、一人暮らし。退職後、広いマンションで気儘な毎日を送っている。
Oさんは人懐っこい性格で、友人も多い。当然夫婦二人が、まぁ平穏な生活を送っている。
AさんとOさんは同い年でウォーキング仲間。Aさんはアルコールが入るとかなり陽気度が高くなり、一人で晩酌後寂しくなるとOさんに電話をかけ、誘いが多くなるのだが常識的な時間にしか誘わないという。
前夜の酒が残ると毎朝のウォーキングが億劫になる時がタマにあるが、Aさんはウォーキングは中止するが、Oさんは前夜の酒が残るような飲み方はしないという。
そんな二人が晩秋の道を歩いていて、辿りついた場所は温泉の前。人だかりが多いので、二人について、私も一緒に近くまで速足で向かってみた。
温泉本館前には、カメラクルーが数人、それを見つめる観光客が多数。中には外国人もチラホラ。
秋の結婚シーズン真っ只中、その中心は、新婚さんいらっしゃーい!になるであろうカップルが、満面の笑みを浮かべながら、カメラマンの写真撮影の注文に応じていた。
※晩秋2に続く。