秋になると、黄色くなる果実は多い。 ミカンや柿が代表的だが、先日紹介したカリン、ボケも黄色く色付く。
この二つはバラ科の植物、実もほとんど一緒。完熟のカリンの実は芳香が出ていて、果実酒やハチミツ漬けなどに利用されている。咳止めの効果もあり、昔は少々の風邪だと私たちの年代はおばぁちゃんに、「これ飲んでゆっくり休んでなさい」と言われたことがあった。
ただ、果実酒にしてもハチミツ漬けにしても漬け方が浅いと、渋みがありおいしくなかった記憶がある。その時出る言葉は必ず「良薬は口に苦し」だった。
木瓜の実はカリンより一足早く黄色くなっている。そろそろ収穫の時期だ。
木瓜には草木瓜の種類もあって、それぞれ秋には黄色く色付くが実が大きいのは木瓜で背も高く枝の棘はあまり目立たない。だから実だけだと、カリンと見間違うこともあると思う。
木瓜の花もカリンの花も美しく白、赤、ピンクなどの花が春先に目をひいた。
そして、美しい花は今、実となっている。
猛暑が少しずつ遠ざかり、秋色がどんどん訪れて来ている。